“灰雪姫の想区”で再登場するヴィルヘルムの正体【グリムノーツ最終考察#3_2】

そみん
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 スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『グリムノーツ Repage(リ・ページ)』の物語がいよいよ完結します。

 その物語をより楽しめるよう、ストーリーの流れをまとめつつ、物語の背景を読み解く考察記事をお届けします。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

“灰雪姫の想区”で再登場するヴィルヘルムの正体

 その後、再びヴィルヘルムが物語に姿を現したのは、『リ・ページ』の13想区(灰雪姫の想区)でのこと。



 カオス・笛吹き男に苦戦するエレナたちの前に現れ、“不屈なるメルヒェンの王子たち”で敵をけん制しつつ、エレナに「森へ向かえ」というヒントを残すとともに、“リ・ページ”で巻き戻しを行うことをうながした。


  • ▲エレナに助言を与えるヴィルヘルム。

  • ▲『リ・ページ』の13想区(灰雪姫の想区)では、“手なしむすめ(※)”のイルザに、スノウの母親の形見である金属の義手と、赤ん坊のスノウを託した。

※:グリム童話の一遍である“手なしむすめ”の物語では、悪魔がイルザを見初めて、彼女を親から買い取ろうとすることに。イルザの手には神の加護があり、悪魔は近づけなかったが、イルザの親に命じてイルザに両手を切り落としてしまう。

 また、ツヴェルクにはこの想区が通常の白雪姫の物語とは違い、“幸福の絶頂から、徐々に、白い雪が、灰まみれになり、そしてどす黒くなるまでの物語”であることから、「ここはさしずめ、“灰雪姫”の想区とでも言うべき場所か…」と伝えている。







 そもそも、“灰雪姫の想区”でのモリガンとヴィルヘルムの因縁は2年前に始まった。2年前に“灰雪姫の想区”へやってきたモリガンは、“ハーメルンの笛吹き男”の主役である笛吹き男をカオステラーへと変異させ、想区を去った。
(なお、この“2年前”はあくまで“灰雪姫の想区”での時間経過であり、実際には“100年前”=モリガンが“お月さま”に支配されていたころの出来事だった)


 カオス・笛吹き男が灰雪姫の城へ攻め入り、“魔法の鏡”を奪おうとしたとき、救いの主として現れたのがヴィルヘルム・グリムだった。


 壮絶な戦いの末、ヴィルヘルムはカオス・笛吹き男を倒したが、カオステラーを“調律”する力には彼にはない。彼は、半年もすればカオステラー化を正せる力(調律)を持つレイナ・フィーマンが現れると言い残し、姿を消したのである。


  • ▲ヴィルヘルムはツヴェルクに、少女の姿を取った“魔法の鏡”を預けていた。
  • ▲カオス・笛吹き男(笛吹き男に取り憑いた悪魔。厳密には、さらに“魔法の鏡”のレイヨウの魂も足されていたことがのちに判明する)とは、“手なしむすめ”を記した作者の立場として戦うことに。

  • ▲カオス・笛吹き男に対しては、「誇りか…君にそんな高尚なものが、そもそもあったとは思えないな」「……バッカじゃないの」と、彼らしからぬ感情的で辛辣な言葉も。そういった言葉づかいも、その正体を知ると納得がいくだろう。

 カオス・笛吹き男との戦いのなかで、ヴィルヘルムは自分の正体を明かす。彼は本物のヴィルヘルムではなく、ヴィルヘルムが持っていた“魔法の鏡”(のちにレイナやエレナが持つ“箱庭の王国”に置かれるもの)と、この“灰雪姫の想区”の“魔法の鏡”との“あわせ鏡”から生まれた偽りの虚像。




 すなわち、ヴィルヘルムの映し身をコネクトしたルイーサこそが、この想区のヴィルヘルムの正体だった。







  • ▲“あわせ鏡の悪魔”という言葉が示すように、“あわせ鏡”の儀式はわずかなズレでも大きな歪みとなってしまう。そのため、この技術を編みだしたグリムノーツの間でも禁忌のものとされていた。

 “プロメテウスの想区”でカオス・ヘカテーとされて心身ともに傷ついたルイーサは“フィーマンの想区”で療養していたが、レイナから託された服と“導きの栞”を持って、兄のティムのもとを目指していた。
(厳密には、“導きの栞”はレイナのものではなく、100年前の戦いでシェインが回収していたもの。服は、ドロテアが作ったもの)

 そして、“灰雪姫の想区”に入った際、ヴィルヘルムが自分に何かあったときにレイナの力になるべく残した魂を察知してコネクトを行い、ティムたちを陰ながら助けていたのだった。

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グリムノーツ Repage

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
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