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裏の主人公とも言えるシェイクスピアの活躍【グリムノーツ最終考察#6_1】

そみん
公開日時

 スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『グリムノーツ Repage(リ・ページ)』の物語がいよいよ完結します。

 その物語をより楽しめるよう、ストーリーの流れをまとめつつ、物語の背景を読み解く考察記事をお届けします。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

ウィリアム・シェイクスピア(声優:中田譲治)について

●プロフィール

 イングランドの地で生まれた偉大な戯曲家。人生をひとつの舞台と捉えており、観衆の心を震わせる最高の物語を求めている。あらゆる人間に共感する懐の深さと、目的のためならば周囲の人間も利用する狡猾さを併せ持つ。代表作は「夏の夜の夢」や「ロミオとジュリエット」など。

●プロフィール(オリジン)

 偉大な戯曲家であると同時に友人の作家と共に女王陛下の諜報員として活躍していた。あらゆる階層の人間に潜り込み、情報収集してきた経験が創作にも反映されている。言葉を自在に繰り出し、幾多の悲劇や喜劇を紡いできた戯曲家は退場の瞬間まで人生という舞台を演じ続ける。

 初代『グリムノーツ』の16想区(ロミオとジュリエットの想区)でエクスたちの前に姿を現したウィリアム・シェイクスピアは、当初は聖ジョージを名乗っていた。



 なお、シェイクスピアという名前自体は、11想区(西遊記の想区)でファムにより語られていた。

  • ▲「けど、ストーリーテラーと対話した人の噂も耳にしたことがあってね。たしか噂だと、相手は自分を『シェイクスピア』と名乗ったとか」。


  • ▲ちなみに『リ・ページ』でアリシアたちが使っている想知計(想区の場所を示す機械)は、シェイクスピアがグリムノーツ時代に作ったもの。シェイクスピアは、その時期に“世界”の地図を作るべき、各想区の座標を設定して、世界の有り様を記そうとしていた。

 戯曲家として知られるシェイクスピアだが、聖ジョージとしての彼はフォルテム教団に属しており、タオとシェインを拾い、調律の巫女であるレイナを監視させていた存在でもあった。


(ただし、タオがレイナを裏切ったのはシェイクスピアの命令ではなく、ロキとの契約によるもの。10想区(鏡の国の想区)でジャバウォックにやられ、瀕死となったシェインを救うため、タオはロキの“駒”となった)





  • ▲なお、ロキはシェインを救う際に呪いをかけることでもタオを縛っていたが、その呪いはファムが黄金の林檎の力を用いて解除した。だが、タオ自身は「シェインの呪いはただのきっかけだ」と言い放ち、一時期はレイナたちの敵に回る。



  • ▲ロキの呪いはタオの心臓にもかけられていた。だがタオは、心臓がないヒーロー=ブリキの木こりにコネクトすることで呪いを回避し、ロキの足止めをはかることに。ちなみに、ロキに殺されたと思われたタオは、シェイクスピアが用意していた替え玉(空白のホムンクルス)だった。
  • ▲余談だが、シェインの体に残された黄金の林檎の力は『リ・ページ』の6想区(アリスの想区)でプロメテウスと対峙した際にも発動し、シェインとともにエクスをも救った。

 物語中においてはロキを失ったカーリー、レイナから離れたタオと行動をともにし、16想区(ロミオとジュリエットの想区)では、タオがボトム、カーリーがパックにコネクトし、陰ながらレイナたちを導く場面もあった。





  • ▲16想区(ロミオとジュリエットの想区)では、騒動の裏で“万象大全”の一部を回収していた。


  • ▲17想区(御伽草子の想区)でも、ロキやカーリーとともにかぐや姫をさらい、レイナたちの行動を助けた。

  • ▲17想区(御伽草子の想区)ではシェイクスピアが“空白のホムンクルス”にコネクトしていることが明かされたほか、『グリムノーツ』の黒幕である災厄の魔女(モリガン)の存在も明かされた。



  • ▲タオがレイナたちの元に戻ったのは、17想区(御伽草子の想区)の最後のこと。シェイクスピアはタオにかけた呪いを発動させようとしたが、その呪いはカーリーの力によって解除されていた。

 また、18想区(千夜一夜物語の想区)ではモリガンと戦うためにエクスたちと共闘する場面も。

 そもそもシェイクスピアはフォルテム教団の設立者だが、教団を乗っ取ったモリガンを倒すためにヤーコプ・グリムと示し合わせており、情報を探り続けていた。調律の巫女であるレイナをタオたちに監視させていたのも、危害をくわえるためではなく、レイナの仲間を増やし、護衛をつけるためのものだったと言える。

 19想区(グリム童話の想区)ではカーリーとともに行動し、20想区(アーサー王の想区)では大怪盗アルセーヌ・ルパンの孫娘であるサードと合流し、モリガンとの死闘を繰り広げた。

 また、アヴァロンの島に渡る際にはアーサー王の前で『夏の夜の夢』の妖精の王オーベロン(伝承にある女神モリガンの息子とされる存在)を呼び出す場面もあった。
(ちょっとややこしいが、この女神モリガンと災厄の魔女モリガン(エレナ)は別の存在。アーサー王の想区出身であるエレナが、そこで語られる女神モリガンの名前を使い、“災厄の魔女モリガン”を名乗るにいたった)

 また、20想区(アーサー王の想区)で混沌の巫女としての力を失ったカーリーに“導きの栞”をわたし、エクスたちとともに戦うことをうながしたのもシェイクスピアだった。
(余談だが、RPG的に見た場合、ここでモリガンによってファムが殺されてしまいパーティメンバーが減った直後に、導きの栞を持ったカーリーがパーティインするという構図となっていた。この交代劇は、ユーザー的には非常に熱く、インパクトがある流れだった)





 21想区(万象の想区)では、シェイクスピアがひそかに回収していた“万象大全”のページが物語のカギを握ることに。普通の人間にとってはただの紙切れだが、イマジンを想像する力を持つ者、すなわち創造主が持てば、運命の上書きすら可能とする大きな力を発揮することができる。



  • ▲“万象大全”のページを回収したのは16想区(ロミオとジュリエットの想区)でのこと。レイナたちがカオス・ダンテを引き付けている間に回収していた。

  • ▲17想区(御伽草子の想区)では“万象大全”のページを手にした葛葉童子により、新たな世界が編纂される危機にも陥った。

  • ▲余談だが、16想区(ロミオとジュリエットの想区)のロミオとジュリエットが駆け落ちをして生き延びたことについては、「なんとつまらない結末なのか!」と感想を述べている。

 シェイクスピアらはこの力を使い、複数の物語が統合されつつあった万象の想区の修繕を行うことで、モリガンの力をそごうとしていたのだった。

 万象大全の力を得たモリガンはマーリンの未来視の力も獲得し、“運命の書”の持ち主の運命を紡ぐことさえ可能に=自分の好きなように物語を作れるようになっていた。だが、まだ想区の編纂の途中であるため、シェイクスピアらが新しい運命を紡ぐことでモリガンの語った運命を無効にすることができ、チート級の未来視を多少封じ込められたのである。

 また、シェイクスピアは助っ人として創造主であるシェヘラザード(とドニアザード)を呼び込み、少しでも戦力を増やそうと駆け回っていた。

 そして、レイナがモリガンに勝利したことを見届けたのち、その肉体は消滅した。






 その後、『リ・ページ』の15想区(グリムノーツの想区)ではドロテア・フィーマンの力で蘇り、レヴォルたちの戦いに力を貸した。




タオやカーリーとともにモリガンと戦い続けたシェイクスピア

 その最後には、かつて道具として利用したタオから、そしてカーリーからの感謝の言葉を受けることに。物語の序盤では聖ジョージという悪役として立ち回ることも多かったが、初代『グリムノーツ』の裏の主役とも呼ぶべき行動を続けていた創造主だったと言えるだろう。


  • ▲『グリムノーツ』におけるシェイクスピア、タオ、カーリーの3人パーティは、調律の巫女一行とは別の視点で物語を取りまわしていた。






  • ▲カーリーの食いしん坊ネタも、シェイクスピアやタオとの旅の中で掘り下げられていった気が……。

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グリムノーツ Repage

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

グリムノーツ Repage

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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