『リ・ページ』の裏の主役であるシャルル・ペロー【グリムノーツ最終考察12_1】

そみん
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 スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『グリムノーツ Repage(リ・ページ)』の物語がいよいよ完結します。

 その物語をより楽しめるよう、ストーリーの流れをまとめつつ、物語の背景を読み解く考察記事をお届けします。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

シャルル・ペロー(声優:田村睦心)について

●プロフィール

 ルイ14世に仕えた詩人であり、淑女の教育のために民間伝承を集め、グリム兄弟に先駆けて童話集を編纂した。どの物語にも教訓を付け加えることを常としており、自身の信条と対立する者、また淑女の敵となる者には容赦なく論戦、決闘を持ちかける悪癖がある。

●プロフィール(オリジン)

 高慢な詩人は創造主たちとともに旅をした。魂を宿した器のせいで幼い姿となったものの、その魂が持つ誇りは決して変わらない。自身の時代を否定する兄弟の物語を疎んではいるが、それでも詩人は兄弟たちと旅を続けた。胸に秘めた志はおなじであるか、それを見極めるために。

 物語全編にわたってエレナたち“再編の魔女”一行の冒険を助け、100年の歳月をかけて準備をした“グリムノーツの想区”でデウス・プロメテウスとの死闘を繰り広げたシャルル・ペロー。

 ウィリアム・シェイクスピアが『グリムノーツ』の影の主役だとしたら、エレナを助け、プロメテウスと戦い続けたシャルル・ペローは『リ・ページ』のもう1人の主人公だったと言っても過言ではないだろう。

 そんな彼の外見は少年のように小柄で、本人はそれを気にしている節もある。

  • ▲もっとも、チビと言われるよりも“おっさん”と呼ばれることのほうがこたえるようだ。




  • ▲女性に対しては過剰なまでに紳士として振る舞う一面もあり、敵であるヘカテーを戦いに巻き込まないように配慮したほか、7想区(アンデルセンの想区)ではタチアナの母であるアレクサンドラの美貌を褒めたたえていた。

▲ちなみに同じ創造主でありグリムノーツの一員でもあるマザー・グースは、彼の妹にあたる。

 『リ・ページ』の3想区(フランス革命の想区)では、彼のイマジンである猫先生こと“長靴をはいた猫”が活躍。物語の表や裏で動き回り、エレナが再編を行うまでの手助けを行った。

 長靴をはいた猫いわく、「ただ、古い友人にとっては、ここはとても愛着のある都らしくてね。放っておくことができなかったようだ」「そいつはとても恥ずかしがり屋なんでね。こうして俺が出張る羽目になったわけだが…」とのこと。



  • ▲『リ・ページ』の5想区(ピノキオの想区)では、彼がドロテア・フィーマンとの約束を守るために行動し、そのためにあえて力を温存するため、『グリムノーツ』の21想区(万象の想区)でのモリガンとの戦いに参加しなかったことが明かされる。

  • ▲プロメテウスともわたりあって、見事に足止めに成功した猫先生。さすがです。

  • ▲「……まったく、猫の手を借りるのも今回までにしてほしいぜ」と、うまいことを言う猫先生。そして、シャルル・ペローの名前が初めて登場したのも、『リ・ページ』の3想区(フランス革命の想区)だった。

 なお、長靴をはいた猫は『リ・ページ』の4想区(眠れる森の美女の想区)でも陰で活躍。エレナたちと対面はしなかったが、シンデレラとオーロラ姫の交換を阻止すべく動いていた。

  • ▲『リ・ページ』の4想区(眠れる森の美女の想区)では、同じくシャルル・ペローのイマジンである『シンデレラ』のフェアリー・ゴッドマザーが登場。シンデレラに対して「……いいえ。残念ながら、私はあなたの知っているフェアリー・ゴッドマザーではありません」と答えたのは、この想区のフェアリー・ゴッドマザーではなく、シャルル・ペローのイマジンだったから。

 そんなシャルル・ペローが表舞台に姿を見せたのは、『リ・ページ』の4想区(眠れる森の美女の想区)でのこと。

 カオステラーがリラの精からカラボスに憑依してしまったことによる八方ふさがりの状況の中、「やれやれ…。プリンセスがそんな辛そうな顔をするものではないな」と、シンデレラの前に糸車の錘を持ち、イマジン(長靴をはいた猫)とともに現れたのだった。


  • ▲最初は姿を見せようとしなかったシャルル・ペローだが、それをめんどくさく思った長靴をはいた猫によって、エレナたちの前に引きずり出される。

 当初は陰からエレナを助けるつもりだったようで、『リ・ページ』の4想区(眠れる森の美女の想区)での舞踏会の招待状をエレナに渡したのも、素性を隠した彼だった。

 オーロラ姫に過酷な運命を与えたことを憎むリラの精は、その想いを作者であるシャルル・ペローにぶつけたが、彼はそれを「乙女に『教訓』を授けるためだ」と返すのだった。







(だが、4想区(眠れる森の美女の想区)の最後では「幸せとは、運命によって規定されるものではない。運命の価値だって、誰にも決められない」「だからこそ、物語の筋書きを書き換えるなど間違っているのだ」と述懐しつつ、「…だが、それ以上に愚かなのは古き物語に固執することだろう」と、リラの精の想いをくみ、この想区のオーロラ姫に幸せを与えている)



  • ▲ちなみに『リ・ページ』の4想区(眠れる森の美女の想区)ではプロメテウスが初めて姿を見せることに。


  • ▲シャルル・ペローはイマジンとともに戦いを挑むが、取り逃がす。

 5想区(ピノキオの想区)では朽ちかけた自分の肉体(空白のホムンクルス)を修繕するために人形師ドーロットのもとを訪れ、あわせてレヴォルたちの冒険を助けた。


  • ▲長きにわたってコネクトをし続けたことにより、魂は身体と深く結びついてしまったため、シャルル・ペローの魂を新しい“空白のホムンクルス”に移し替えることはできない。その限界は刻々と近づいているため、彼はできるだけ戦闘などに参加しないように立ち回っている。
  • ▲プロメテウスとの最終決戦に向け、『リ・ページ』の5想区(ピノキオの想区)の時点でドーロットに“空白のホムンクルス”の製作を依頼していた。

 続く6想区(アリスの想区)でも、裁判中に「意義あり!」と割って入り、公爵夫人の弁護を買ってでた。


  • ▲シャルル・ペローは公爵夫人の真の復讐相手がハートの女王だと見抜き、裁判を収束へと導いた。


  • ▲6想区(アリスの想区)でプロメテウスの口から“始まりのストーリーテラー(アルケテラー)”の言葉を聞き、シェインがその言葉を知っていたことに対し、シャルル・ペローは、「なぜ、君がその名前を……!」と動揺を見せる。
  • ▲プロメテウスを倒すための秘策は、6想区(アリスの想区)の時点ですでにシャルル・ペローの内にあった。

 『リ・ページ』の7想区(アンデルセン童話の想区)でも、シャルル・ペローはアンデルセンの力を守るためにプロメテウス(クラウス)と激闘を繰り広げる。



  • ▲取り込んだはずのエクスたちの抵抗に合い、力が弱まっていたプロメテウスにシャルル・ペローはイマジンととともに攻勢をかける。


  • ▲プロメテウスがとりこんだエクスがシンデレラの想区の登場人物を知っていたシャルル・ペローは、シンデレラのイマジンを使うことで足止めを狙った。



  • ▲あと一歩まで追いつめたかに見えたが、ヘカテーが呼び寄せたヴィランの群れに邪魔をされ、取り逃がしてしまう。


  • ▲プロメテウスと孤独に戦うシャルル・ペロー。グリム兄弟やシェイクスピア、ルイス・キャロルといったグリムノーツの仲間たちは、モリガンとの戦いの果てに消滅してしまっていた。
  • ▲プロメテウスに対して大きな力を見せる、“アンデルセンの想区”の登場人物であるアンデルセン。シャルル・ペローは(あのプロメテウス相手に…これは…なにか別の力が働いている…!)といぶかしんでいたが、プロメテウスの正体には思い至らなかったようだ。

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グリムノーツ Repage

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

グリムノーツ Repage

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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