電撃オンライン

シャルル対プロメテウス。“グリムノーツの想区”での死闘【グリムノーツ最終考察12_3】

そみん
公開日時

 スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『グリムノーツ Repage(リ・ページ)』の物語がいよいよ完結します。

 その物語をより楽しめるよう、ストーリーの流れをまとめつつ、物語の背景を読み解く考察記事をお届けします。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

シャルル対プロメテウス。100年の準備をかけた“グリムノーツの想区”での死闘

 “お月さま”であるデウス・プロメテウスとの戦いに備えて100年をかけて作り出し対抗手段。それが『リ・ページ』の15想区となる“グリムノーツの想区”である。

 もともは“ペロー童話の想区”であった場所だったが、徹底的な改造を施したためシャルル・ペローはあえて“グリムノーツの想区”と呼んでいる。



 シャルル・ペローは、“グリムノーツの想区”に6人の創造主(ルイス・キャロル、ウィリアム・シェイクスピア、ルートヴィッヒ・グリム、ヤーコプ・グリム、ヴィルヘルム・グリム、ハンス・アンデルセン)の記憶でできた6つの島を用意。そして、レヴォルたちに“魂の火”をともしてもらうことで、デウス・プロメテウスの強大な力を複数に分割。弱まった相手を個別撃破する作戦をとった。





  • ▲“魂の火”=グリムノーツの創造主たちの魂の一部は、『リ・ページ』の14想区(イソップ童話の想区)でエレナが“創造”した“箱”に入っていた。その箱は、グリム兄弟がいずれ自分たちの想いを継ぐ旅人たち、すなわち“空白の書”の持ち主のために残した置き土産だった。

 デウス・プロメテウスが求めて、得られなかった“箱”の鍵。その“黄金の鍵”とは、“空白の書”の持ち主であるレヴォルたち自身だった。

 レヴォルたちが“魂の火”をともすための時間を、単身で稼ごうとするシャルル・ペロー。イソップからも力を借りつつ、そもそもが自分に縁がある“ペロー童話の想区”であるがゆえに、なんとかデウス・プロメテウスの足止めには成功する。


  • ▲力を封印されたデウス・プロメテウスだったが、“グリムノーツの想区”がそもそも“ペロー童話の想区”であったことを逆手に取り、“仙女たち”や“おやゆびこぞう”、“赤ずきん”に“長靴をはいた猫”など、ペロー童話との縁がある者たちを使い、レヴォルたちを妨害する。

  • ▲ペロー童話ではなく、アンデルセン童話の“人魚姫”や“みにくいアヒルの子”も敵として登場することに、アリシアは違和感を覚えていた。それはプロメテウスの正体がアンデルセンであることに起因するが、そのことに気付くことはなかった。

 本来はドロテア・フィーマンの到着を待って行うはずの計画だったが、タイミングの問題でシャルル・ペロー1人でことを進めることになっていた。その不安を抱えつつ、デウス・プロメテウスの力を分断するための作戦は続いていく。


  • ▲“グリムノーツ”の想区では、かつて“災厄の魔女”だったモリガンにそそのかされ、想区を崩壊に導いてしまったファムの過去が掘り下げられることに。モリガンは“万象大全”の実験のため、シンデレラの“代役”だったファムを利用したのだった。



  • ▲ファムの本当の名前はリュセット。だが、“悪女(ファム・ファタール)”から取って、ファムと名乗っている。

 やがて6つの“魂の火”がともり、いよいよデウス・プロメテウスの力を分断することに。デウス・プロメテウスを封じている島は6つの島の中心にあり。レヴォルたちはそれぞれが各島に背を向け、コネクトの理屈を応用して創造主たちの力を島へと誘導する。


 エクスはヴィルヘルム、シェインはヤーコプ、アリシアはルートヴィッヒ、ルイーサはシェイクスピア、ティムはアンデルセン、パーンはルイス・キャロルを担当し、“ワイルドの紋章”を持つレヴォルと、“再編の魔女”であるエレナは、何かがあった時のために待機することになった。


 準備は整った。あとは、一時的に封印を解放してデウス・プロメテウスを出した瞬間に、力を叩きつけるのみ。

 決着を前にシャルル・ペローは、「お前たちのような者たちが、集まる機会など、三度もない」と気持ちを語る。

 「一度目は、かつての吾輩の仲間たち。そして二度目は、お前たちだ…」「ここまで信じて託せる者など、百年に一度も集まらない」と。



  • ▲「喰らうがいい、デウス・プロメテウス!! これが、『グリムノーツ』だ!!」という叫びとともに、デウス・プロメテウスの体は7つに分かれる。これにより、彼の力は“ちょっと強めのメガ・ヴィラン”程度まで、大幅に弱体化した。パーンの推測によると、黒い太陽のように自身の内部で相互増幅させて高めていたため、個々に分断することで大幅に力が落ち込んだようだ。



  • ▲7人に分裂したデウス・プロメテウスを次々と各個撃破していくレヴォルたち。だが、デウス・プロメテウスは、とある目的のために時間稼ぎをしていた。


  • ▲デウス・プロメテウスは、“アルケテラーへの道”をひらくために7人の創造主の力を求めていた。“プロメテウスの想区”でも同じようなことをしようとしたが、力が足りなかった。

 “7人の創造主には1人足りない”というデウス・プロメテウスの言葉に違和感を持つエクス。

 「シェヘラザートさん、ダ・ヴィンチさん、オスカーさん、マザー・グースさん、そしてシャルルさんの五人…」「イソップ…キュベリエは数に入れないと言った。なら、レヴォルに六人目をさせたとしても、七人にはならない!」

 「実際は二人足りないのに、お前は「一人足りない」と言った。」

 「七人目は誰だデウス・プロメテウス!!」

 これに対して、デウス・プロメテウスは「いいところに気づいたねエクス君! そう、そのとおりだ!!」と返し、自分がアンデルセンであることを明かすのだった。

 アリシアは「どういうことなの…?「お月さま」が、アンデルセンの体を支配して…ってこと?」と疑問を述べるが、それはパーンに否定された。「いや、あの体は、人工的に作られた、デウス・ホムンクルスだ…つまり…」と。

  • ▲これまで“お月さま”と呼んできた存在の正体はアンデルセンだった。なお、『リ・ページ』の16想区(終局の世界・前編)では、その裏に“否定するもの”という存在があることが明かされることに。

 デウス・アンデルセンは、実際に追い詰められて大ピンチになっていたことを明かしつつ、その裏である策略を巡らせていた。

 「実のところね、本当にぼくは追い詰められていた。あともう少しだったんだ。大ピンチだった」「だが、ぼくはそこに希望を見出せた」


 「レヴォル君が、『万象の栞』を媒体として、エレナの中にいる、モリガンを召喚したのを知って、思いついたんだ」

 「ねぇ、君たちは分割された六人のぼくを倒したよね?消滅した彼らは、ある意味で、「人生を全うした」といえないかい?」

 「ただ分けられるだけではダメだった。それじゃ分身でしかないからね。だから、「倒してもらう」必要があった」

 「人生を全うした者は、それ自体が物語となり、その魂はヒーローとなる…」「ならその六人もまた、その魂は、ヒーローになったと言えないかな?」


 このようにデウス・アンデルセンは、自分が7つに分けられたことを利用し、6人のデウス・アンデルセンが殺される=“人生を全うしてヒーローとなること”を考えたのだった。

 デウス・アンデルセンは、自分が持つ“万象の栞の半分”(“騎士道物語の想区”で聖杯だったもの)の力を使い、死んだ6人の自分を召喚し、7人の創造主の力を手に入れ、アルケテラーへと続く“扉”を顕現させる。



  • ▲“プロメテウスの想区”と同じような形の“扉”が現れる。
  • ▲「わ…吾輩は…吾輩の百年は…! 全てこの男を利するために終わったというのか!!」。計画を利用され、怒りと絶望を見せるシャルル・ペロー。

  • ▲“扉”を出現させたのちに、デウス・アンデルセンは6人の自分を吸収。すべての力を取り戻す。

 圧倒的な力でレヴォルを退け、アルケテラーへの扉を開こうとするデウス・アンデルセン。そんな彼の前に立ちはだかったのは、ドロテア・フィーマンだった。



 彼女は“みにくいアヒルの子”ら、アンデルセンのイマジンによって“グリムノーツの想区”に導かれた。そして、イマジンらを裏で操っていたのは、アンデルセンの“影法師”であった。




 そしてドロテア・フィーマンは自分の仮初めの命、すなわち自分を形作っている“万象大全の灰”に残された力を使い、シェイクスピアらグリムノーツの面々を“グリムノーツという物語の登場人物”として蘇らせる。
















 6人の創造主の力でデウス・アンデルセンの力に干渉し、抑え込み、“死ぬほどがんばれば倒せる状態”を作り出したグリムノーツたち。





 「この世界は、このままではいけないんだ! あいつから…アルケテラーから、奪い取らねばならないんだ!!」「世界の有り様を、今のままでいいなどと、なぜ見過せる!創造主ともあろう者たちが!」と、強い信念を持って戦うデウス・アンデルセン。

 彼はレヴォルたちの前に敗北しても、それでも「あきらめられるか…この衝動を…ぼくがやらなければならないんだ!」「「ぼくだけの物語」を、作らねばならないんだ!!」とあがこうとする。

  • ▲デウス・アンデルセンが感じた“衝動”の正体は、『リ・ページ』の16想区(終局の世界・前編)で明かされる。“否定するもの”と呼ばれるそれは、アルケテラーがはらむ“歪み”から生まれたものだった。

 そして、グリムノーツのメンバーがデウス・プロテウスにトドメをさそうとしたとき、鏡の巫女が割って入り、6人の攻撃を受け止めた。








 鏡の巫女ことアヌンチャタは、自らの命と引き換えに、受け止めた6人の創造主の力をデウス・アンデルセンに託す。



 “扉”を開く力を得たデウス・アンデルセンは、1人で扉の先――アルケテラーへの道を進み、消えていった。

 そしてドロテア・フィーマンは最後の力を振り絞り、7人のグリムノーツの力をもって“扉”を再び開き、消滅した。


 こうしてエレナたち“再編の魔女”一行は、デウス・アンデルセンを追ってアルケテラーのいる場所へ足を踏み入れる。

 イソップいわく“全ての物語が終わる場所”であるとともに、世界の始まりの場所であり、世界の終わりの場所……“終局の世界”に――。

© 2016 - 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

グリムノーツ Repage

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

グリムノーツ Repage

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

関連する記事一覧はこちら