櫻井孝宏にとってのクラウドとは？ 『FFVIIリメイク』クラウド役・櫻井孝宏さんインタビュー

　東京スカイツリー(R)と『ファイナルファンタジーVII リメイク』とのコラボレーションイベント「SKYTREE(R) in MIDGAR FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE」が、現在開催中！　

　コラボメニュー楽しめる“340th HEAVEN CAFE”や、クラウドやセフィロスらとツーショット写真を撮影できる“えらべるツーショットフォト”など、イベント期間中、ここだけでしか楽しめないさまざまなコンテンツが用意されている。"SKYTREE(R) in MIDGAR FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE"の様子は、こちらの記事をチェックしてもらいたい。

　こちらのイベント初日にはオープニングセレモニーが行われ、『ファイナルファンタジーVII リメイク』の主人公クラウド・ストライフを演じる櫻井孝宏さん、ゲーム好きで知られる俳優の高杉真宙さんが登壇。本イベントだけのオリジナル映像作品の初上映会、およびトークショーなどが行われた。

　あわせて、クラウド役・櫻井孝宏氏にインタビューを行い、『ファイナルファンタジーVII リメイク』でクラウドを演じるうえでの“想い”などをうかがわせてもらった。

――『FFVII アドベントチルドレン』や『クライシス コア -FFVII-』など、これまでも長い期間、クラウドを演じてこられましたが、今回オリジナルのリメイクを演じるうえで気をつけたことはありましたか？

櫻井孝宏氏：オリジナルが発売された当時、自分も『FFVII』を何度もプレイをしていたファンの1人でしたが、そんな作品に携わらせてもらうことになるとは思ってもみませんでした。

　自分のなかには、ファンの1人として持っている作品やクラウドへのイメージと、実際に役を演じて作品にかかわらせてもらってからのイメージの2つがあるんです。そしてこれは、なかなか融合はしないもの。ゲームを楽しんでいたころのイメージと、客観的に見ているイメージと……でも、それが今の自分にはすごく重要なものなんです。

　オリジナルはもちろん、その前日談や後日談など、『FFVII』シリーズ作品をプレイした人も多く、そうしたなかでの“リメイク”は、非常に難しかったですね。実際に制作するうえで、繊細なところもありました。

　映像を見て、あのシーンはこうなるんだと思う、ファンとしてプレイしていたころの自分と、このシーンではどういった熱量を持って、どういう気持ちでいるのかという自分と、1つの気持ちではない作り方をしていきました。

　音響監督さんの意見や指導があるなか、クラウドのすべてをわかって演じるというのは、綿密に細かく演出をしてもらいながら何度もトライして、彼の言葉に近づけていくという、緻密な作業となりました。時間もじっくりかけ、1つのセリフにすごくこだわりながら……。あらためて、これが大作！　『ファイナルファンタジー』なのかと思ったりもしましたね。

　毎回新鮮さもありました。クラウドはこういったセリフも言うんだと！　ファンの方でも驚くようなセリフもあるかもしれません。そういったところも楽しんでもらえるとうれしいですね。

――これからも演じることになるクラウドですが、櫻井さんにとってどのような存在でしょうか？

櫻井孝宏氏：最初に演じたのは『キングダム ハーツ』のクラウドでした。そのときはクラウドを演じさせてもらえることが信じられないという気持ちが強く、演出や指示に頼るところも多くありました。そのころからすると、今はもう少し彼と向き合えているのかなと思います。その反面、最近はもしかしたら彼のすべてをわかることはないんじゃないかと思うこともありますね。

　自分のなかでもクラウドという存在は大きく、今はそんな彼を追いかけているといったところでしょうか。なかなか距離が縮まらないような気もしていますが、少しでも近づけていればいいなと思っています。