ここから入った風がこっちに抜けるとき、世界は少しだけ綺麗になる(富久田)【アニメ『イド』名言集】

長雨
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 監督・あおきえい氏×脚本・舞城王太郎氏ほか豪華クリエイターが集結した、今冬注目オリジナルTVアニメ『ID:INVADED(イド:インヴェイデッド)』。

 本作は殺意を感知するシステム“ミズハノメ”によって作られた犯罪者の深層心理“殺意の世界(井戸)”に潜入し、さまざまな事件を推理する名探偵・酒井戸(声優:津田健次郎)の活躍を描く本格SFミステリーです。

 物語を彩っている名探偵や殺人犯が、各話で放つ印象深いセリフをご紹介する連載企画第2弾!

 今回は殺人鬼“穴空き”こと、富久田保津(声優:竹内良太)の歪さがいかんなく発揮された名言(世迷言?)をお届けします。

「ここから入った風がこっちに抜けるとき、世界は少しだけ綺麗になる」(富久田)

●FILE:02“JIGSAWED Ⅱ”

 第1話と第2話で名探偵・酒井戸は、人間や町がパズルのようにバラバラに分解されつつも、ちゃんと繫がっている(と犯人には認識されている)奇妙な“殺意の世界(井戸)”に潜入します。

 その“井戸”の持ち主が、被害者の頭に穴を空ける連続殺人犯“穴空き”こと富久田です。

 彼はこれまで5人を殺害しており、酒井戸が“井戸”に潜ったことでほかにも2人の被害者がいることが判明します。

 ミステリー作品では、犯人が事件を起こすほど警察も証拠を見つけやすくなるのがお約束。しかし富久田は名探偵・酒井戸が登場するまで何の手がかりも与えず目的を遂行し続けていたことを考えると、かなりの切れ者だということがうかがえます。

 酒井戸の推理で拠点が発見された際もあるトリックを使ってまんまと逃げおおせ、さらに犯人を追う“井戸端”のメンバー・本堂町小春(声優:M・A・O)もさらってみせた富久田。その手口は、お見事と拍手を送りたくなるほど鮮やかです。

 隠れ家にて本堂町を拘束した富久田は、彼女に“自ら頭に穴を空けたこと”、“これまでの被害者も穴を空けてからしばらく生きていたこと”など、犯行の様子を淡々と話します。

 それを聞いた本堂町は「(頭に穴が空いた人間を増やすことで)仲良しクラブでも作るつもり」と彼を揶揄しますが、富久田は挑発に乗ることもなく「ここから入った風がこっちに抜けるとき、世界は少しだけ綺麗になる」とさも正しいことをしているように語ります。

 その声は多くの犠牲者を出してきた犯罪者のものとは思えないほど優しく穏やかで、彼が自分の行動に何の罪悪感もないんだということが伝わってきて恐怖を覚えます。

 脳は繊細でわずかな傷でも、性格や身体機能に影響を与えると言いますよね。彼も頭に穴を空けたことで、特殊な思考を持つようになったということでしょうか?(自分で空けているんで、もともと奇抜な人間ですけど)。

 それに対する本堂町の返しと行動が、最高にクールで必見です!

 彼女の勇気ある行動によって富久田は見事逮捕されますが、本堂町に関心を持ったような場面があったのが気にかかるところ。今後、2人の再会に期待です。

 ちなみに富久田の事件は第2話で解決しますが、高い知性と推理力を持つ彼は以降の物語にもがっちりと関わってきます。

 間違いなく危険人物ですが、妙に憎めない部分もある富久田の活躍(?)もお楽しみに!

  • ▲穴井戸としてイドに潜り、活躍(?)することも!?

(C)IDDU
(C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会