『十三機兵防衛圏』の裏情報が続々! 比治山、沖野、鷹宮の声優陣らが贈るトークイベントの模様をレポート
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2月16日、アトラスは都内の「TUNNEL TOKYO」にて“『十三機兵防衛圏』プレミアム・トークイベント”を開催しました。
本イベントは出演声優陣を始めとしたゲストのトークセッションやライブなどが約1時間半にわたって行われ、多数の応募のなかから当選した約130名のファンたちは濃厚な時間を過ごしました。本記事では展示なども含め、本イベントの模様をお届けいたします。
なおトークセッションの内容は本作のネタバレを多く含むので、本作のエンディングを迎えた後にチェックしてくださいね!
『渚のバカンス』のフルバージョンを初披露!
オープニングではスクリーンに戦闘シーンのカットインが映し出され、「君がいる間、歌を聴かせてくれよ」という網口の名セリフに続いて、『渚のバカンス』のインストが。因幡深雪の歌声を担当した伊藤フウさんがシークレットゲストとして登場し、生歌を披露しました。
フルバージョンとなって新生した『Seaside Vacation』は歌詞も追加されており、その言葉はエンディングを体験したプレイヤーの心に響くものがあるはず!
本楽曲は2月27日発売の『十三機兵防衛圏 オリジナル・サウンドトラック』に収録されているので、気になる人はサントラもぜひチェックを! ここでは、その歌詞を公開します。
『Seaside Vacation』
青い風に揺られる渚で
あなたと二人
裸足で笑う夢を見たの
だけど不思議
どうして?
いますぐ会いに行きたい
ドキドキいつもより
感じちゃってる
ねえお願い
あなたのいちばん特別にして
そして教えて
手の繋ぎ方から
波のドレスのマーメイド
連れ出して
きらめく橋の向こうまで
貝殻繋いだメモリアル
抱きしめて
白い浜辺で待ってるわ
uh yeah
lalala
深い空に流した秘密の
ボトルメールは
遥かなさざ波に混じってく
だけどどうか
届いて
輝く海を飛び越え
わたしたちを繋ぐ
愛のメロディ
ねえ不思議ね
どれだけ砕けても消えない想い
「会いたい」それだけで
また前を向けるわ
水底埋めたシーグラス
見つけたら
拾って胸に持っていて
波間に託すメッセージ
受け取って
きっと辿り着けるはずよ
uh yeah
lalala
ねえ聞こえる?
いくつも繋いで重なった星の
波が溢れて微かに潮騒を
鳴らして呼んでる
だからもう
奇跡待たなくてもいいの
飛び込んで 会いに来て
渚の果て 何度でも
歌うから
いつか想いが叶うまで
波の翼のマーメイド
連れてって
きらめく橋の向こうまで
uh yeah
一緒に
比治山と沖野が大人気!? 登壇者がお気に入りのシーンを紹介!
生歌披露のサプライズに会場は興奮冷めやらぬまま、出演声優陣を始めとしたゲストたちが登壇。それぞれ個性豊かで自由かつコミカルなトークを繰り広げました。
鷹宮由貴役の小清水亜美さん、比治山隆俊役の石井隆之さん、沖野司役の田村睦心さんはそれぞれ演じるキャラクターに合わせ、スケ番セーラー服や学ランを着用! 指ぬきグローブが堂に入った小清水さんや、少し大き目の学ランに袖を通す小柄な田村さんが印象的でした。
それぞれ、作中で印象的だったシーンを挙げるトークセッション“愛好編”では、まず小清水さんが網口と鷹宮の出会いでもある“バイクの一場面”をピックアップして紹介。「“スケ番”としての鷹宮ではなく演技した、本音で語る鷹宮を感じさせる大切なシーン」だと収録を振り返りながら語りました。
続いて石井さんは“比治山くんが椅子に拘束されてて沖野くんにめちゃくちゃにされるシーン”(石井さん原文)を動画に合わせ、比治山の内心モノローグ(!?)付きで紹介。会場に笑いを誘いながらも、石井さんの沖野や比治山への深い愛情を感じさせた。
田村さんもやはり比治山と沖野の掛け合いは思い入れが深いようで、思い出のシーンとして“焼きそばパンを比治山と沖野で半分こにしようとする場面”がお気に入りとのこと。つねに冷静な沖野が珍しく動揺するシーンは貴重で、かわいらしさとともに比治山への気持ちの変化を感じさせるシーンです。
本作のファンとして作家の目線から、渡辺さんは“関ヶ原編のラストシーン”を挙げました。自分自身の正体すらもわからなくなる、“翻弄”が魅力の1つでもある本作。そんななかでこのシーンは、特に悩みの深かった関ヶ原が過去と決別し自分を取り戻す場面。SF的にもおもしろく、かつ、対照的な性格の冬坂との関係性はロマンチックだ、と渡辺さんは語りました。
沖野がお気に入りという本宮さんは、“比治山の機兵起動シーン”をピックアップ。沖野が想いを込めて比治山に手紙をわたしていたという事前の伏線も相まって、プレイヤーに印象深く刺さるシーンです。
本宮さんは「沖野くんの起動マーカーがどこにあるか考えてみたんですが、個人的に“唇”だとセクシーでいい!」と熱弁。しかしほかの登壇者たちからは「確かに、スッと唇に指をスライドさせる動きは沖野らしくスマートだけれど、口に“START”の文字が出てしまうと締まらないのでは?(笑)」との反応が。
「うなじに起動マーカーがあれば、比治山に起動してもらうという共同作業が見れるかも!?」と話題は広がり、壇上と一緒に会場のユーザーもにぎわいをみせました。
時系列をまとめた門外不出の“聖典”を初公開!
続いて、アトラスのQAチーム制作による、“聖典”が紹介。
本作はゲーム中それぞれの主人公の視点が複雑に交錯し、影響し合う物語となっていますが、この“聖典”はその物語をキャラクターごとに時系列を整理し、Excelを使ってまとめたもの。開発時にシナリオに矛盾が発生しないか、確認するのに重宝されたそうです。読める文字の大きさで印刷するとA3用紙で28枚ぶんという膨大なもので、会場にも展示されていました。
一見するだけでは「セフィロトの樹!?」とも「何かの暗号!?」とも思える、精細な資料。書籍化を求める声が登壇者から挙がると、大きくうなずく来場者も多く見受けられ、拍手も起こりました。
また、展示フロアには13人の主人公を演じた声優陣のサイン色紙も! それぞれ添えられた一言がファンにはうれしいものになっていました。
プレイヤーからの熱い声に答えた「教えて! ヴァニラウェアさん」
さまざまな想像の余地がプレイヤーの心を揺さぶり続ける本作。そんななかでも、「少しでもいいから情報がほしい!」という声に対し、本作のシナリオを手掛けた神谷盛治さんがテキストでアンケートに回答した。質問はキャラクターの性格を掘り下げるものから、物語の真相に迫るものまで多岐にわたり、回答のなかにはプレイヤーを震撼させる新事実も!
今回ピックアップされたもの以外も、今後公開が予定されているとのことなので、本作をもっとじっくり堪能したいというファンは今後の情報展開をチェックしよう!
郷登と東雲の関係性について
Q:東雲が中学時代に、郷登と付き合っていた理由は?
A:エンディング後につきまては、皆さんそれぞれのご想像を正解とさせていただきます。それこそが“無限の可能性”です。郷登と東雲の別れた経緯については、作中に語れなかったプロットを用意しました。
「中学時代、東雲と郷登の交際について」
幼い頃からお姉さん気分で関ヶ原瑛の面倒を見ていた東雲諒子。
思春期になった瑛は、両親に反発し次第に荒れ始める。
その理由は、良家の娘である諒子に何かあってはとお互いの両親が話し合い、
瑛から諒子を遠ざけようとしたためだった。
諒子は、瑛を弟のようにしか考えていないと両親に訴えるが、相手は違うかもしれないと諫められる。
「私に恋人がいれば両親はあきらめるし、瑛くんも私ばかりでなく皆と仲良くなれるのかもしれない」
彼女は独自の考えで行動を起こす。
学力が高く女子の間で人気の非の打ち所の無い郷登蓮也なら
両親も納得するかもしれないと、
話したこともなかった同学年の郷登蓮也に恋人になるよう声をかける。
郷登は色恋など低俗だと考えていたが、彼女の全く理解できない行動とその雰囲気に興味を持ち、理由を教えられないまま付き合う事を決める。
かくして東雲の両親はあきれ、瑛との関係に対する干渉も次第になくなっていった。
そして瑛もあきれた。ひそかに諒子を慕っていた瑛も失恋を経て、彼女が幸せになるならと考えを改めた。
万事うまく行ったと考えた諒子は、郷登に突然別れを切り出す。
その事件は郷登蓮也には少なからずショックだった。
郷登はその後森村に選ばれ、彼女と共に戦うことを決意する。
彼が森村に惹かれたのは、諒子とはまた違う謎を持つ女性だったためだが
今度こそ相手を理解しようという思いもあった。
一方、東雲諒子は、その半年後。
常に自ら問題を打開しようとする彼女を理解し、ねぎらい、
私を頼れと言葉を投げかけた井田の出現に、諒子は自身が驚くほどに心を揺り動かされたのだった。
15人が共有するシミュレーションについて
Q:クローンの成長に合わせて、0歳から年月を積み重ねてリセットのたびにクローンを生成し直すのか、またはクローンの年齢に関係なく、ユニバーサルコントロールが作り出す設定のなかで数年間を経験するのか、どちらなのでしょうか。また、その体感時間は?
A:シミュレーションを見ている時間は実時間です。ですので、物理的に存在する肉体は経年劣化――老化するので、リセットのたびに作り直しです。肉体はナノマシンにより分解、廃棄され続けたという、じつは恐ろしい物語です。僕の肉体も経年50年でおどろくほど劣化しています。
比治山とハンバァグ
Q:比治山がハンバァグを食べると、実際どうなってしまうのでしょうか?
A:“実際に食べたとしたら”という設定のセリフを用意しました。
「フゥフゥ……ッ! ハフハフッ!! んぐんぐ……。あッ……なるほど、なかなかうまいじゃないか。だが焼きそばパンだって! ……えっ、ハンバァグの、おかわりがあるんですか……? おかわりください!!」
その後、三浦と比治山の争いを終結させるための食べ物は“ハンバァガァ”であり、口の周りにケチャップを付けた比治山に
「ハンバァグを…ほろ甘いパンで挟むとは……、やはり恐ろしい国だな、米国はッ!」
と言わしめます。
※このあと石井さんが「米国万歳!」と語り、磯村さんが「欧米か。」とツッコミを入れていました。
キャラクターのなかで、もっとも難産だったのは? 逆に作りやすかったのは?
Q:主人公たちや周囲のキャラクターのなかで、性格やストーリーがもっとも難産だったのは誰ですか? 逆に、作りやすかったキャラクターはいましたか?
A:作るのが大変だったのは、最初に着手した“鞍部編”です。システム自体を模索していましたから……。東雲編も薬絡みの状態変化を僕がスクリプトで作っていたので、制御が大変でした。鷹宮編も探索構造とキーワード管理が……。それを言うなら、緒方編の電車管理が……。思い返せば、皆大変でしたね。
一番早く、ストレートに作れた主人公は網口編。端折り過ぎて「ちょっと手抜きだったかな?」と不安だったのは、比治山編。そしてネガティブ気味な薬師寺編は、作っている時に気分がどんよりしていましたね。
作っていて楽しかったキャラクターは毒舌のしっぽ、調子のいい柴くんです。
2188年で、井田はどんな裏切りをして東雲を絶望させた?
Q:2188年で東雲は井田に裏切られて人類に絶望し、ダイモスコードを埋め込むまではわかりましたが、井田はどんな裏切りをしたのでしょうか。
A:作中で井田は、3人の人格で描かれます。ストイックで目的のためなら残酷にもなれる、ループに固執した井田。遊び人風だが、性格のよい網口。2188年の本体の井田は、両方の悪いところを合わせ持つ、優秀だがプレイボーイで残酷にもなれる男だったと思われます。
仲間たちが醜く殺し合う最悪の状況のなかで、「最後はせめて」と、東雲は井田とともに静かに自殺することを望んだのかもしれません。だが、井田はおそらくそれを望まない。
永遠の別れとなる彼の最後のセリフが、彼女を奈落に落とし、あの行動に導く汚い言葉だった可能性は高く、人類最後の1人となった彼女が、灯の消えた真っ暗なコロニーのなか、孤独と絶望に何を思い、どういう最期を迎えたかは、想像を絶します。
地球を滅ぼしたナノマシン汚染とは?
Q:地球を滅ぼしたナノマシン汚染とは、生まれ変わりを目的とした犯罪などの人の倫理観の崩壊から文明が滅んだのか、それとも東雲のように頭痛や記憶の混濁のように脳に深刻なダメージを与えることで廃人になるような“物理的”なものだったのか、どういった形で人類は滅びたのでしょうか。また、新人類となる15人のクローンに、ナノマシンを埋め込む危険性はないのでしょうか?
A:150年以上も変われば倫理観も少しは違うでしょうが、作中で地球が滅んだ原因は“流行り病”のように広がる攻撃的なナノマシンです。ウイルスのプロセスを模したナノマシンなら、対抗手段より早く進化し続けるだけで種を滅ぼすことが可能です。
ポットにいた生身の15人は、ナノマシン“インナーロシター”を保持していますし、“箱舟計画”最終工程の必須技術です。ナノマシンも道具に過ぎず、今のネットやエネルギー事情と同様に、すべては使い方次第ではないでしょうか。
ちなみに“インナーロシター”の元ネタは、1955年のSF映画『宇宙水爆戦(原題:This Island Earth)』の宇宙人の交信装置“インターロシュター”からです。名前ついでにもう1つ。“ユニバーサルコントロール”の元ネタは、竹宮惠子さんの漫画『地球へ…』から、そのままです。
16年間のシミュレーションが始まる時、人々の人格や初期設定は何を元に用意される?
Q:当初の箱舟計画・600万人のデータがベースとなっている、ダイモスゲームのモブがベースになっている、またはユニバーサルコントロールの完全オリジナル、など個人的に仮説を立てましたが、真相は?
A:人工知能の権威である鞍部玉緒さんが夜なべして編みあげた600万人のデータ設定です。
比治山(1周前)はAIになった後、どの機兵に組み込まれていた? そして、その後どうなった?
Q:井田によると1周前の比治山はAIになった後、機兵に組み込まれたような言及がされていましたが、どの機兵に組み込まれていたのでしょうか。そしてその後、どうなってしまったのでしょうか……?
A:19番機兵(最終戦で三浦が搭乗する第三世代機兵)に組み込まれていたAIは、前周の比治山のAIです。これもまた語れなかった裏設定になってしまいますが、残念ながらカットされた19番機・比治山AIの最期のシーンというものがありました。
AIに再構築された比治山は、そもそも記憶と人格の損傷が激しく、もともと不安定な存在でした。それが機兵汚染事件をきっかけにさまざまな不具合が生じ、自らを消去するよう沖野に懇願するというシーンです。
「もう1人の俺のことはいい。戦場に出る慶太郎を、守ってやってくれ」
との彼の最期の願いは、今周回の三浦が19番機兵に乗ることで叶えられるという熱い展開の予定でした。
薬師寺が料理が得意な理由は? どの辺がのほほんなの?
Q:薬師寺が料理を得意としているのは、家庭環境によるものなのでしょうか。もしくは2025年時に和泉のためにいろいろ作ってあげたため? もしくは、趣味だったのでしょうか?
また、恵のどこがのほほん娘なのでしょうか。
A:裏設定ですが、薬師寺家はシングルマザーで母はキャリアウーマン。娘をしっかりと育てつつも、仕事仕事……でスキンシップが少なめだったため、恵は奥手な性格に。家事全般は恵が行っていたため、料理はお手の物でした。作中では“覚醒後”しかお見せできなくて、申し訳ありません!
沖野がひねくれ気味な理由は?
Q:不真面目だった沖野は、親子関係などが原因でひねくれ気味になってしまったのでしょうか? 2188年代のお話を読みたいです! 頭のなかで補完しきれないことが多く、小説など何卒ご検討のほどをよろしくお願いします!
A:2188年の沖野は、政府主導の人口調整政策にて優秀な遺伝子を基に作られた、いわゆるデザインベイビーです。幼いころは里親に、その後は施設で育ちました。世界に役立つよう人格教育が施されており、その反動で性格は少し歪んでいます。
その物語は、僕の中では竹宮惠子さんの漫画っぽいイメージです。
緒方憲吾について
Q:緒方父は、なぜ自分のクローンではなく稔二のクローンのなかに自らの人格を再現するように仕向けたのでしょうか。死去する前に自らのAIを残せたなら、遺伝子情報の保存も可能なのでは?
A:緒方憲吾は自らの意思でAIになったのではなく、死後、拠りどころを失った森村がAI化し、AIが箱舟計画での復活を考えました。だから、肉体もDNA情報もすでにありません。
ユニバーサルコントロールの排除対象について
Q:ドロイドの技術を使って生み出された人格やクローンが別のセクターへ移動した時、ユニバーサルコントロールの排除対象にならないのでしょうか?
A:ユニバーサルコントロールは、スタッフ(人間)が追加で作り出した“特別なもの”以外を管轄しています。セクター0に移されたAIもスタッフが作ったものという認識であり、スタッフのIDで偽装して作ったドロイドも“世界”とは別の特別なものだとして管轄外です。ダイモスの機兵も、同様に管轄外なのです。
比治山の好物はなぜ、焼きそばパン?
Q:比治山の好物が焼きそばパンになった経緯はありますか?
A:比治山のイメージの元となったのが当初、鈴宮和由さんの漫画『とってもひじかた君』の土方歳三、そして亜月裕さんの漫画『伊賀野カバ丸』のカバ丸でした。カバ丸の好物が“焼きそば”だったので比治山もそうしようと思ったのですが、システム上、片手で食べられるものしか表現できないので“焼きそばパン”になった経緯があります。
ところで僕は最近会う人に、やたらと焼きそばパンをいただきます。こんなことなら、自分では手が出せないような高級料理にしておけばよかったと、思ったりしました。
とにかく東雲がかわいそう。
Q:皆、前向きな理由で機兵に搭乗するなかで、ボロボロになった東雲先輩が搭乗する理由は“井田のため”。その井田は、最後まで東雲にしたことへの反省はなし。網口は“井田の記憶が”とあんまりな理由で東雲にモーションをかける。
そして何より、井田への想いからさまざまな罪を犯しているなど、彼女に関しては見ているのが痛々しくてつらかったのですが、エンディング後の東雲はまだ井田のことを想っているのでしょうか……?
A:本編が終わった後ですべての真実を知った井田が、因幡にまで諭されては反省するほかなく、その償いもあってのセクターの復旧だと思います。網口も井田に翻弄された彼女を記憶で知っているので、あなたと同様に哀れに思ったのでしょうが、何でも自己解決しようとする強い東雲先輩には、じつはまったくそんなものは必要がないのです。
井田への想いは機兵絡みでしか記憶にない東雲先輩。大きく変わった生活の長い時間のなかで、ある意味異様な推進力を持つ彼女が同じ場所に留まっているとは到底思えませんが、あなたはどう思いますか?
ーーー
アンサーに納得することもあり、神谷さんの言葉からまた新たな探求心や感情が生まれることもあり、まだまだ奥深い世界背景を感じさせたこのコーナー。
登壇者、来場者ともに感傷的に浸ってしまう一面もありつつも、壇上では石井さんと田村さんによる比治山と沖野の夫婦漫才のようなやり取りがあったり、それに突っ込みを入れたり笑ったりする小清水さんの姿があったりと、終始笑顔に包まれたセッションでした。
出演者も来場者も、本作への熱量が高いステージに
イベントの締めの挨拶では、田村さんはネタバレに関してSNS上などでセンシティブに扱ってくれたプレイヤーたちへの感謝とともに、またこうして語り合えるイベントを行いたいという熱意を表してくれました。
石井さんも、後日談やDLCやアニメや劇場版などなど、まだまだ本作が広がりを見せることへの期待を改めて表明。小清水さんもぜひ、今後もトークイベントやコラボカフェなど、本作ならではの魅力が次々に発揮されることを願っていました。
今後“さまざまな展開”という“無限の可能性”が実現される日が来るのを願うばかりです。
言葉の1つ1つから、出演者それぞれの本作に対する熱く温かな想いが感じられた本イベント。その熱量は、石井さんなら冒頭で桐子さんへの想いを語ることに夢中で、自己紹介を忘れてしまうほど。その締めくくりには改めて伊藤さんが登壇し、アンコールに応えて『Seaside Vacation』を会場中の皆で歌う、温かいものになりました。
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