決め台詞をいまだに口ずさむ『ヴァルキリープロファイル』。エインフェリアも魅力的【綾那のゲームに夢中】

綾那
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 さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”の連載第31回をお届けします。

 皆さんこんにちは! 変わらず、ゲームしていますか?

 友だちが、とあるゲームのCMを見て「めっちゃ熱い。このCMはいい」と言ってそのゲームを買う姿を見て、ゲーム雑誌を買っていなかったころは、テレビCMとかマンガ雑誌から発売されるゲームを知っていたなぁなんて思いました。

 今はインターネットやSNSですぐに情報が見れますからね。便利な時代だ……。

 そんなCMの中でも実写系のCMは特に鮮明に覚えてます。

 今回書かせていただくゲームも、実写CMでした。そのCMを見て「何だ、この綺麗なゲーム!」って興奮したものです。

 今回の“ゲー夢中”は、20周年を迎えた今でもなお愛され続けるゲーム『ヴァルキリープロファイル』を書いていきたいと思います!

 ベストエンドを迎える道がひどく険しいゲームでございます。

ベストエンディングだけでなくクリア後のダンジョンも高難度

 知らない人に『ヴァルキリープロファイル』がどんなゲームか説明しますと、来たる“神々の黄昏(ラグナロク)”の戦いに備え、オーディンの命を受けた戦乙女ヴァルキリー(レナス)が、英雄(エインフェリア)の死を見届け、その勇猛な魂を集めつつ、英雄として相応しいスキルを育て、その魂を天界へと送っていくのが主な流れとなるゲームです。

  • ▲レナス・ヴァルキュリア

 エンディングは3種類あり、ベストエンディングとされるのがAエンディング。

 普通にプレイしていれば行きつくのがノーマルエンドのBエンディング。

 そして木っ端微塵にされるCエンディングです。

 何も考えず、攻略を知らずにやると、ほとんどの人はBエンディングに辿り着くでしょう。それくらいベストエンディングに辿り着くのが難しいのです!

 当時はルシオとプラチナを幸せにするために、攻略本を股の間に挟んでプレイしたものです。


▲レナス・ヴァルキュリアが目覚める前はプラチナという少女で、ルシオとは幼なじみでした。

 フレイに粛清されるCエンドが怖すぎて、一番最初はダンジョンで手に入れたアーティファクトをすべてオーディンに献上する優等生の鏡のようなレナスだったのですが、エインフェリアを転送していれば評価が0になることはないと知った途端、すべてをネコババし始めました。


  • ▲「まったく褒められたものではないわね」という台詞はトラウマです。

 所有権がオーディンにあるとか知らない。これはすべて私のもの。

 そんながめつい戦乙女にオーディンから罰が下ったのか、たまに高所にある宝箱から出てきたエーテル・セプターを取ろうとして、間違えて宝箱持ち上げてそのまま投げ捨ててしまい、アイテムを壊したことがありました。

 あとは、雑魚敵に間違って武器のドラゴン・スレイヤーを使って壊してしまい、後々のドラゴン系のボスに苦戦したことも……。

 強いレア武器って「障子紙かな?」ってくらいにすぐ壊れるんですよ。装備が割れる音とともに私の心も割れております。

 心が割れていくといえば、クリア後の鬼ダンジョン“セラフィックゲート”も忘れてはなりません。

 ここでは本編にて仲間にならなかったレザードやブラムスに加えて、序盤だけ操作できたフレイも仲間になってくれます。

  • ▲本編では、フレイがパーティに入ってくれるのは最初のダンジョンだけ。
  • ▲レザード
  • ▲ブラムス

 彼らは頼もしい限りなのですが……ハムスターが怖い!! ハムスター×4が怖い!!!!

 絶対に出てくるとは限らないレアな敵なので、戦ったことのない人もいるかもしれませんが、“セラフィックゲート”に挑んだ大体の人が、あのカワイらしい悪魔にトラウマを持っていると思います。どうですかね!?

 “カモンレミング”は死の呪文……。体が小さいからか攻撃がスカするし。ガッツとユニオン・プラム叩き割りながらの死闘は熱かったです。そして心はバッキバキに折れていきます。

 できればもう二度と戦いたくない最強最悪の敵。きっとあのハムスター4体でラグナロクを越えられます。

特徴がありすぎるエインフェリア

 『ヴァルキリープロファイル』に登場するエインフェリアの数はなんと20人以上! 濃いキャラが揃っているうえに、全員にストーリーがあるので、ホント濃密なゲームなんです。

 エインフェリアのみんな、死ぬところから始まるようなものなので、結構つらいものがありますが……。

 しかし、死んでエインフェリアとなって尊敬する人と仲間になれたり、逆に憎悪してる相手に出会ったりと新たなドラマが生まれるので、死が終わりではないという感じはいいですね。思わぬとこで繋がりがあるキャラが多いのもポイントです。

 レナスの「一緒に、いきましょう」という台詞は「生きましょう」ともとれるし「行きましょう」とも「逝きましょう」ともとれるのが深い……。シーンによって漢字が変わるし、すごく好きな台詞です。

 キャラの戦闘ボイスも魅力的の1つ。

 レナスの「死の、先を逝く者たちよ」を筆頭に、フレイの「何も残らないだけゴミよりマシよね」とか、アリューゼの「テメエの顔も見飽きたぜ」、ジェラードの「無礼者が、万死に値するぞ」や、メルティーナの「あんたらに存在価値なんてないのよ」などなど。

  • ▲フレイ
  • ▲アリューゼ
  • ▲ジェラード
  • ▲メルティーナ

 どれも声に出して言いたい決め台詞ばかり! やはりこういうゲームには“声に出して言いたい決め台詞”が必要不可欠なんですよね。

 これらの台詞を考えた方を尊敬しています。いまだに他のゲームをやっている時に言うので(笑)。

 20人以上も登場するキャラクターの中で、特に思い入れがあるのはベリナス、カシェル、メルティーナ、レザードの4人。

  • ▲ベリナス
  • ▲カシェル

 ベリナスは最初の方に仲間になるキャラで、友だちとよく真似をしてました(笑)。「心の痛みを知らぬ者め! 奥義! ボイドエクストリーム!!」という彼の決め技は、今でもたまに口ずさみます。


 愛する者が呪い殺され、その者を生き返らせる代わりに自分の命を差し出すベリナス。

 チャプター1で仲間になるのがベリナスかラウリィなので、このチャプターで天界にどちらかを転送するのですが、あとあと弓兵が必要になってくるチャプターがあって、ラウリィはここで転送するわけにはいかないんです。

  • ▲ラウリィ
  • ▲チャプターごとに必要なエインフェリアの求人を言ってくるのです。

 よって必然的にベリナスを転送することになり、お別れが早い! 心を痛めながら天界転送です……。

  • ▲天界に送った後も、近況が見れるのがいいですね。

 カシェルのストーリーについては、専門学校時代の自習の時間に友だちの前でアフレコをしていました。必死に卒業制作を描いている友だちの真横で(笑)。

 はた迷惑なことをやっていたので思い出深いのもありますが、死が渦巻く中で彼のように明るい性格のキャラの存在は心が救われるんですよね。

 戦闘開始ボイスに「行くぞセリア…って、いねぇんだよな…」というのがあるんですが、オラオラ系なのにギャップがたまらないです。

 カシェルだけが魔物に殺されてしまい、仲間であるセリアは生き残ってしまう。セリアは残された者として哀しみを背負って生きていくんだろうなと思うと心が痛いです。彼女がその後どうなったか、気になる所です。

  • ▲セリア

 そしてメルティーナとレザード。彼らは一緒に語っていきます。

 2人の関係はずばり“殺した人(レザード)”と“殺された人(メルティーナ)”です。

 レザードは冷酷非道で変態! そして声が子安武人さん! この情報だけでどれだけいいキャラなのかが分かるはず。

 レナスに偏執的な愛情を抱いており、人間としてのレナスを作り上げるために彼女そっくりのホムンクルスを作りあげているところとか、頭がイっちゃっていて最高。……そのホムンクルスは後々で役に立つのですが。

 そして「クール・ダンセル」の言い方もたまらないです。

 でもレザードを仲間にできるのは“セラフィックゲート”だけなのが残念でしたね。本編でも彼を仲間にしてみたかったなぁ……レナスの心労が限界突破しそうですけど(苦笑)。

 そして、そんなレザードと幼なじみなのがメルティーナ。

 高飛車でつねに自信満々なイケイケお姉ちゃん。キャラデザも最高です!

 幽体離脱する装置を作っちゃうくらいに天才魔導士なんですが、その幽体離脱中に本体の方をレザードに凍らされて殺されちゃうんです……が、死んだのにどこか淡白なんですよね。

 “肉体は魂の器”的な考え方だからでしょうか。そういうところも好き。カッコイイ女性、大好きです。

アプリ版が遊びやすくて神

 このタイトルのファンの人は知っていると思いますが、『ヴァルキリープロファイル』の続編として『ヴァルキリープロファイル2 シルメリア』が発売されています。本編では魂を水晶に封印されているシルメリアが主人公です。

 私もプレイしていたのですが、途中でクリアを断念してしまいました……。難易度はこちらも高いんですよね。

 でもシルメリア、カワイイんじゃ~! レザードも出てくるみたいなので見たかったんですがね……当時の私には腕とガッツが足りなかったようです。

 そして今回コラムを書かせていただくにあたり、PS版『ヴァルキリープロファイル』を引っ張り出してきて途中までプレイしたのですが、改めて「何これ、めっちゃおもしろい……」って感動しました。

 時間が限られている中でのプレイだったゆえに不完全燃焼だったので、PSP版『ヴァルキリープロファイル -レナス-』を引っ張り出してやろうと思ったのですが、ソフトを友だちに貸したままだったことに気づいたわけで……。

 そして行きついたのがスマートフォン用アプリ版『ヴァルキリープロファイル -レナス-』です! アプリ版はHD対応のグラフィックでより精細になっています。めっちゃ滑らかな仕上がりなのもうれしいです。

 有料ですが、経験値3倍や敵への最終ダメージ2倍などのお助けコンテンツもあります。ここら辺はアプリならではですね。

 操作方法に慣れる必要があります……それまでは私のように宝箱持ち上げてアイテム壊すこともあるでしょう! でも慣れたら気にならないので、大丈夫かと!

 長々と語ってきましたが、「テメエの話も聞き飽きたぜ」って言われる前に終わらせていただくことにしましょう。

 それでは、迷える魂に救いあらんことを。

(C)1999, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Original version developed by tri-Ace Inc./Character design : PRODUCTION I.G

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『ヴァルキリープロファイル』

  • メーカー:エニックス(現スクウェア・エニックス)
  • 対応端末:PS
  • ジャンル:アクションRPG
  • 発売日:1999年12月22日
  • 価格:7,140円

VALKYRIE PROFILE -LENNETH-(ヴァルキリープロファイル -レナス-)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2018年3月22日
  • 価格: 2,200円(税込)

VALKYRIE PROFILE -LENNETH-(ヴァルキリープロファイル -レナス-)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2018年3月22日
  • 価格: 2,200円(税込)

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