『夢現Re：After』主演声優インタビュー連載。第1回は醍醐ほのか役の伊藤静さん

　工画堂スタジオからPS4/PS Vita/Nintendo Switch/PC/Steamにて配信予定の『夢現Re：After』。本作に出演する声優へのインタビュー連載をお届けします。

　『夢現Re：After』は、ゲーム制作会社アドベンチャー『夢現Re：Master』の追加コンテンツ集。特定の2人が紡ぐ、“その先のアフターストーリー”がたっぷり用意されています。

　インタビューでは、演じた役や特徴、物語についてお聞きしています。なお、前作『夢現Re：Master』のネタバレが一部含まれるため、ご注意ください。

醍醐ほのかを演じた伊藤静さんへのインタビュー

――前作『夢現Re：Master』の収録後のインタビューで「ほのかが攻略キャラクターになってほしい」とコメントされていましたが、実際になることを聞かれた時はいかがでしたか？

　「キターーー！　いえーい！」って思いました！（笑）　ホントにそういう気持ちで、前作の収録後に「ほのかルートを絶対にやってくださいよ！」って言ったら、「やります」って返事があったんですね。でもそういう口約束は果たされないことが多いじゃないですか。

　「あったらいいな」くらいの気持ちでいたら、自分のスケジュールに『夢現Re：After』が入って、収録するワード数を見たらけっこうなボリュームがあった。「これは、ほのかのルート来たな！」と確信して、1人で盛り上がりました。

――実際に台本をご覧になられて、どんな感想を持ちましたか？

　ほのかが恋した時の表情は、前回では見られなかったので「こんな風になるのか」と思いつつ本を読みました。もしかするとそういう要素もあったのかもしれないのですが、自分としては意外。中でも、ちょっと甘えるところが新鮮で楽しかったです。

　仕事や人間関係で他の人にアドバイスはできるのに、自分のことはうまくできない。それがカワイイなあって（笑）。私はどちらかといえば自分から行くタイプなので、自分にはない部分……そこをしっかり演じようと思いました。

――改めてほのかについて、どのようなところが魅力だと思いましたか。

　やはり、なんでもできるようなパーフェクトな雰囲気があって、有能な女性であるところは魅力だと思います。お酒を飲んでベロベロになりつつも仕事はきっちりやる。

　それがありつつ、本作ではラブ要素を見せて、前作にはない甘えるところが見えたのは、彼女の新しい魅力、カワイらしさだと思いました。

――恋愛部分については、前作とは違う演技を求められたわけでしょうか。

　ほのかはヘタレているところを出しすぎないようにしている。そのため、意識して前作と違うように演じるのではなく、流れの中で私が感じた気持ちを込めて演じました。

――収録で難しかったセリフや特徴的だったシーンを教えてください。

　告白するところですね。ちょっと変わったシチュエーションに、真剣さをどれくらい混ぜるのかは迷いました。

――あいちゃんと付き合って、あいちゃんに対しての見え方は変わりましたか？

　今までは守ってあげる対象だったのが、恋人になって支え合ったり、甘えたり、寄りかかったりしてもいい人になりました。心が疲れた時に充電しあうような、癒しになったのではないでしょうか。

――伊藤さんにとって、疲れた時の癒しはなんでしょう。

　犬ですね！　大型犬を飼っているので、顔をうずめてモフモフするのがたまらないです。

――伊藤さんもお酒が好きということですが、お酒を飲むキャラの演技はやりやすいのでしょうか？

　ほのかはキャラの幅が広くて、どんなことをやっても許してもらえる。NGがあまりなくてワッと盛り上がったところを出してもいいし、生っぽい酔っ払いもできる。

　いろいろと遊ばせてもらえたのでやりやすかったですし、すごく楽しかったですね（笑）。

――『夢現』シリーズの魅力はどこだと思いますか？

　ベースとしてはゲームを作る人を描いて、大変なところもあることを描いている。社会は厳しくて、「こんなトラブルが続いたら逃げだしたい！」と思うのを描いているので、自分も頑張ろうと思えるのが魅力だと思います。

　ほのかは俯瞰で見ているのでまだいいのですが、あの火中にいたら大変ですよね。

――でも、ほのかは描かれていない裏側で頑張っていたと思いますね。

　そうですね！　そこは描かれていないのでわかりませんが、彼女はできる人なんで（笑）。『夢現Re：After』ではほのかを含め、登場キャラの前作で描かれていない一面を見られると思うので、ぜひプレイしてください。