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オリジナル版未プレイの人にこそ遊んでほしい! 『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』体験版先行プレイレポ

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 スクウェア・エニックスから、4月24日発売予定(Steam版は4月25日)のPS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』。今回、3月18日に配信予定の体験版をプレイすることができたので、そちらのレポートをお届けしていきます。なお、今回はPS4版でのプレイとなります。

まずプレイの前に……

 今回プレイレポートを担当するライターの松葉です! 前置きになりますが、『聖剣伝説3』といえば1995年9月30日に発売された『聖剣伝説』シリーズの3作目。じつは自分、『聖剣伝説3』の発売当時はまだ生まれていなかったのでプレイしたことがなかったんですよね……。

 本作はフル3Dで再構築されたフルリメイク版。キャラクターボイスも追加され、現代向けに作り直されています。オリジナル版未プレイの自分にとってはプレイするまたとない機会! というわけで、体験版を遊んできました。

 プレイできる範囲はだいたい2時間ほどのボリュームで、セーブデータは製品版に引き継ぎが可能。レベルは7まで育成可能となっています。結論から言うと……早くも『聖剣伝説3』にハマってしまいそうです。

パーティ編成が最大の難関!?

 本作のプレイアブルキャラクターは6人。ゲーム開始時にはそのなかから主人公、仲間1、仲間2といったように選び、3人パーティを決めていきます。

 このパーティ構成によって、のちのちの戦略が変わることはもちろん、主人公と仲間の組み合わせによって物語の展開が変化する“トライアングルストーリー”が進んでいきます。

 この“トライアングルストーリー”こそが本作最大の特徴! そのため、ゲーム開始時のメンバー選びが最大の悩みどころといってもいいでしょう。

 ここで紹介しておきたいのが、公式サイトの“オススメパーティ診断”の機能です。この診断は10個の質問に答えるだけでオススメのパーティを導き出してくれる優れもの。

 実際にやってみると、結構本格的な性格診断付きで、パーティの育成方針まで教えてくれたので、『聖剣伝説3』について右も左もわからない自分のような人は利用してみるのもよいかと思います。ちなみに私の診断結果は“HP耐久防御型”で、忍耐力をほめてもらいました。

 診断に基づいて選んだパーティは主人公がリースで、仲間にデュラン、ケヴィンの2人。選ばなかったほかのキャラクターにはアンジェラ、シャルロット、ホークアイの3人がいて、それぞれ個性的な面々。“オススメパーティ診断”がなければ、メンバー選出にとても時間が掛かったであろうことは容易に想像できます……。

 なお、体験版の範囲では組み合わせによって2人めの仲間が操作できないようなので、体験版で実際に動かしたいキャラは主人公か、1人めの仲間にしておくことを推奨しておきます。

  • ▲リースは風の王国ローラントの王女で、国を守るアマゾネス軍のリーダーでもあります。国や家族である父、弟を想う、とてもよい子。

 この非常に魅力的なリースというキャラクターが、25年前から存在する人気キャラクターというのはマジですか……! リメイク版をプレイするまで気づけなかった自分は、ゲーマーとして一生の不覚! 精進します。それにしても、操作中に見える背中がまぶしくて、目のやり場に困ります……。

 6人それぞれにプロローグとなるストーリーが用意され、さまざまな理由、思惑で旅立つことになります。旅の道中で仲間になるキャラクター(選んだ仲間)に出会うと、そのキャラクターの“これまでのお話”も体験することができます。実際にプレイして体験することができるほか、“体験しない”ことを選んでも、挿入されるムービーで経緯がわかります。

  • ▲“はい”を選んだ場合、主人公と同じようにプロローグの体験ができます。
  • ▲“いいえ”の場合でも、どういった経緯があったのかがムービーで明かされます。

遊びやすいデザインのゲームシステム

 体験版を遊び始めて最初に気づくことは“遊びやすさ”でしょうか。移動中は常に現在の目的と、目的地を示す星マークが表示され、ほぼ迷うことがないように設計されています。

 バトルについても同様で、序盤で難しく感じる要素はなく、テンポよく進めていけます。バトルの難易度はベリーイージー、イージー、ノーマル、ハードの4段階。ベリーイージーでは何回でも復活できる仕様になっていて、アクションが苦手な人でも安心です。難易度は一度決めたあとでも、いつでも変更可能!

 バトル中の操作は○ボタンで弱攻撃、△ボタンで強攻撃およびタメ攻撃、□ボタンで回避、×ボタンでジャンプとなっていて(コンフィグで入れ替え可能)、基本的には弱攻撃をしつつ攻撃をかわし、アーマーを持った敵には強攻撃やタメ攻撃といった具合に、シンプルでわかりやすいシステムになっています。

  • ▲○→△と繋ぐことで吹き飛ばし攻撃、○→○→△と繋ぐことで広範囲攻撃も繰り出せます。
  • ▲一部の敵はアーマーがあり、強攻撃などで崩すことでダメージが入るように!
  • ▲敵の範囲攻撃は、直前に赤い表示が予兆となって現れます。

 敵とのバトルはシンボルエンカウント方式で、近づくとシームレスに戦闘状態に移行します。バトル開始から一定時間以内に倒したり、ノーダメージで戦闘を終えたりすると、バトルリザルトで経験値にボーナスが入ります。

  • ▲毎戦闘ごとに、左上にリザルトが表示されます。

 序盤では、まだキャラクターごとの性能的な差は計りかねるところでしたが、3人パーティになり、育成を進めていき、特技などが増えてくると、パーティの戦略性も上がってくるのだろうなと予感させられます。操作感はややゆっくり目のテンポなので、プレイしやす印象です。

  • ▲レベルアップで手に入る育成ポイントを使って、アビリティや特技を修得。力・守・知性・精神・運を育てて得られる能力は、キャラクターごとに異なります。
  • ▲得られるアビリティのなかには“リンクアビリティ”もあり、パーティの全員が装備できるようになります。冒険の途中で出会った人々との交流から得られることも。
  • ▲仲間の行動方針を細かく設定することも可能。

 方向キー上下にアイテム、特技を設定しておける“リングコマンド”も便利ですね。戦闘時は、この“リングコマンド”に設定した最大12種類のアイテムのみ使用可能。なお、1戦闘につき、各アイテム9回までの使用制限があります。また、設定したアイテム、特技はL1ボタンやR1ボタンで開けるショートカットに4つ(○、×、□、△ボタン)まで登録でき、即座に使用可能です。

  • ▲設定画面であらかじめ装備。
  • ▲“リングコマンド”使用時は時間が止まります。

 便利なのは、リングコマンドから呼び出せる“ほぼ回復”と“全回復”機能。戦闘時以外で使えて、アイテムや特技を使用して一括でパーティ全員を回復できます。現代向けに遊びやすくなっている一例ですね。

  • ▲リングコマンドから□ボタンで“ほぼ回復”、△ボタンで“全回復”。

そのほか、セーブ地点となる女神像も多めに配置されているような気もして、かなりストレスフリーに遊ぶことができました。

  • ▲金色の女神像はHP・MPも全回復するオマケ付き。
  • ▲体験版で戦うことのできるボス“フルメタルハガー”は、光属性の魔法を使ってくる敵。シリーズ恒例のボスのようですね。

リメイクならではのよさが光る!

 リメイク版で追加されたキャラクターボイス。イベントではもちろんのこと、移動中や、戦闘終了後などにもボイスが用意されています。個人的には、ロケーションによって変わるセリフもあるのがうれしいところ。洞窟での戦闘後に「洞窟では戦いづらい~」などのセリフをしゃべってくれるので、没入感が高まります。

 これまた個人的に、『聖剣伝説3』オリジナル版の面影をしっかりと感じられるところもおもしろいですね。「やったことないんでしょ?」というツッコミを受けそうなところですが、セリフの言い回しにスーパーファミコン時代の“なつかしさ”のようなものを感じさせられるのです。

 ボイスが付くことで逆に違和感が出るのかもしれないところですが、それを見事に演じられているところと、キャラクターの動き自体も細かなモーションで表現することで、違和感なく成り立たせているところがスゴイなと。デュランと占いババの会話など、少しフフッとなる場面もありますが……。

 ちなみに、ボイス付きのイベントシーンも基本的に○ボタンや×ボタンでセリフ送りができるほか、△ボタンでスキップすることができます。とはいえ初回はぜひチェックしてほしいところです。

 それから、メインキャラクターにつけられている細かいモーションの違いが、より個性を際立たせています。ダッシュやジャンプのモーションが違うのはもちろん、宝箱の開け方などもキャラクターごとに違います。リースはお行儀よく宝箱を開けますが、デュランは剣を使って開けちゃいます。

 フル3Dになったことで表情の変化がハッキリわかるようにもなりましたし、リメイクならではの要素が、より『聖剣伝説3』を魅力的なものにしていると思います。

  • ▲なぜか踊っている店主。聞くところによると、昔からそうらしいですね。フル3Dになったことで、よりシュールに見えるのでは?(笑)

一度で二度おいしいBGM

 オリジナル版をプレイした方々にとっては、BGMの切り替え機能は非常にうれしいものではないでしょうか。菊田裕樹氏の手掛けた、オリジナル版の全60曲がアレンジされて収録されている本作ですが、メニュー画面からいつでもBGMをオリジナル音源・アレンジ音源に切り替えることができます。

 自分も、プレイ中は新しい楽曲に切り替わるたびに聞き比べをして楽しんでいました。すでにオリジナル版サウンドトラックが欲しくなっています……。

“トライアングルストーリー”に期待が高まる!

 6人から主人公1人と仲間2人を選び、組み合わせでストーリーの展開が変化するという本作。体験版の続きが気になりすぎます! 会話のバリエーションが膨大で、さまざまな組み合わせを試してみたくなりますね。

 パーティメンバー以外のキャラクターの出番もどれくらいあるのか気になりますし、今回の体験版ではリース・デュラン・ケヴィンの3人にしましたが、リースとホークアイの組み合わせでプレイしたくもなりました。リースかわいい!

 本筋以外でも、リースを主人公にしたときに何も起きなかったところが、ホークアイを操作しているときに起きる宿屋のイベントなどもあるようで、細かい差異がたくさんあるのがスゴイ。

 今回二度めになりますが、こんなおもしろいゲームのオリジナル版が25年前に存在していたってマジですか!? と叫びたくなります。とはいえ、今回プレイしたのは体験版! 製品版であれば序盤をちょっと触れてみただけ!! オリジナル未体験の自分には、まだまだ理解できていないポイントも多くあることでしょう。

 これから体験版を何度かプレイしてみて、4月24日の製品版にのぞみたいと思います。自分のように今までに遊ぶ機会がなかった方々には、まずはこの体験版を遊んでみて、その感触をチェックしてほしいですね。

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聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年4月24日
  • 希望小売価格: 5,980円+税

聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年4月24日
  • 希望小売価格: 5,980円+税

聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: Steam
  • ジャンル: ARPG
  • 配信日: 2020年4月25日
  • 価格: 5,980円+税

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