海洋サバイバルアドベンチャー『サブノーティカ』の美しくも孤独な魅力とは? 序盤のワンポイント攻略も

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 3月19日(木)にPLAYISMから発売となるPS4用ソフト『Subnautica サブノーティカ』は、水に覆われた惑星に不時着した主人公が、現地で手に入る素材を活用して生き抜いていく海洋サバイバルアドベンチャー。先んじて発売されている海外では、すでに500万本を越えるセールスを記録し、高い評価を得ている人気作です。

 世界で認められた『Subnautica サブノーティカ』の魅力とはなんなのか? PS4版を先行プレイした担当ライターの1人が、プレイに役立つポイントとともに、その見どころをお届けしていきたいと思います。

 フィールドはオープンワールド形式なので、ロードを挟まずに大海の広さを実感することができます。例外はあるものの、フィールドのほとんどは海! そのため、平面的な広さよりも、海面から深海までの立体的な空間を意識して作られており、こういったところも本作ならではの特徴と言えるでしょう。

 多くのサバイバル作品同様、空腹やのどの渇きといった障害のほか、水中では酸素残量という制限があり、生身での探索は困難を極めます。現地で得た素材から、こういった制限を緩和できるアイテムを作り出し、徐々に探索範囲を拡大。最後にはこの惑星からの脱出手段を見つけることが『Subnautica サブノーティカ』の目的となっています。

不安感というエッセンスが、フィールド探索に独自の快感をもたらす

 本作の魅力は、なんといっても海という環境を生かした独特なプレイ感。初めに海のど真ん中に放り出されたときは、周囲に何も見えない景色に、なんとも言えない孤独感を感じることでしょう。逆に、一度水中に潜ってみると、一変して色鮮やかな世界が目に飛び込んでくる……、このギャップによって生まれる感覚の揺らぎも魅力的な部分です。

  • ▲本作の海は、バイオーム(環境)によって大きく姿を変えます。バイオームごとに取れる素材や生息する生物も異なるため、まずはそのバイオームがどのような場所なのかを把握する必要があるでしょう。

 先にも触れたとおり、水中にいる間は酸素ゲージが減少していくため、長時間の水中探索は行えません。水深が浅い場所はともかく、光が射さない深い場所や夜間などは、上下の間隔も怪しくなります。この立体的な移動ができるのも水中ならではで、酸素残量が少なかったり、攻撃的な生物に襲われたりした際は、パニックになって上下の区別がつかずにおぼれてしまうなど、現実のような体験をするかもしれません。

 こういった事態を防ぐべく、探索で手に入れた素材を使って、便利なアイテムをそろえていくことがゲームの基本になります。本作には詳しいチュートリアルは存在しませんが、“どこを探索すべきか”は比較的わかりやすく作られています。

 “現状の装備で問題なく探索できるかどうか”が、そのエリアを探索する際の目安。探索できる場所を調査していけば、自然と新しいアイテムや情報へのアクセスができるように導線がしっかりと敷かれており、サバイバルアドベンチャーが初めての人でもプレイしやすい作りとなっているのも魅力です。

  • ▲本作のフィールドはオープンワールド制なので、エリア自体はすべてシームレスにつながってはいるものの、水圧のや酸素残量の問題で序盤から深海へ向かうことは非常に困難。潜水艦などを手に入れれば、さらに行動範囲が広がります。

 さらに魅力といえるのが、ゲーム中に味わえる“不安感”です。海という普段の生活と大きく異なる環境で孤独でいること、それがどれだけ怖いことか……想像に難くないと思います。そうした状況が光の刺さない深海ともなると、「闇の中に何かがいるかもしれない」という恐怖感が追加で生まれてくるのです。

  • ▲静かな水中だからこそ響き渡る音や潜水艇の圧迫感など、未知の環境と孤独が合わさったときに味わえる“得体の知れない恐怖感”は、かなり新鮮な体験です。

 ちなみに、サバイバル系のタイトルには、マルチプレイができるものが多いのですが、本作はシングルプレイ専用。複数人で行うマルチプレイは楽しいのですが、シングルプレイ専用ならではの楽しみもあります。

 例えば、ゲーム中に大きなイベントが起こること。NPCからの通信によって目標が設定されることもあり、プレイヤーの進行度に応じて変化が起こるのは、シングルプレイ専用だからこそできたことでしょう。

 また“広い海に1人でいること”が、不安と孤独感を増すエッセンスにもなっているため、本作を遊んだすべてのプレイヤーが同じ感覚を共有できるのもポイントだと言えます。

サバイバル初心者でも安心! とにかく生き延びるための序盤の行動指針を伝授!

 手探りの状態でフィールドを探索し、新たな発見を繰り返していくのが『Subnautica サブノーティカ』の楽しみ方。とはいえ、最初の放り出され方はサバイバル作品を始めての人にとっては理不尽に感じることもあるかもしれません。

 そこで、プレイの最も基本的な部分を解説しておきましょう。もし「何をしたらいいかわからない……」となってしまった人は、ここで紹介したことを目安にプレイしてみてください。

 まずプレイを続けるうえで終始付きまとうのが、食料と水分の確保です。食料は水中に生息している小型の魚を捕まえて、脱出ポッドにあるファブリケーターで加工することで食用にすることができます。

 一応生のままでも食べられますが、満腹度の回復効率が悪かったり、デメリットがあったりするので、余裕があるときは加工して食べるようにしたいところ。水はブラダフィッシュという魚を加工することで生成できるので、ブラダフィッシュは水用に確保しておき、そのほかの魚を食用にするのがオススメです。

  • ▲本作には攻撃的な生物も登場しますが、こういった魚は食用にもならず、倒したからといって得られるものは基本的にありません。積極的に戦うのではなく、どうにかしてやり過ごすのが無難です。

 食料問題が片付いたら、簡単に作れる装備品やツールを作成し、探索効率を向上させましょう。標準酸素ボンベを作ればより長く水に潜っていられるようになりますし、フィンを作れば水中での移動速度が上昇します。作った装備品は装備することも忘れずに! 

  • ▲チタニウムをはじめとした鉱物の多くは、洞窟内の壁などで多く発見できる鉱石を壊すことで入手可能。石灰石からはチタニウムや銅鉱石を、砂岩からは銀鉱石や金鉱石をというように、鉱石の種類によって手に入るアイテムが異なってきます。
  • ▲シリコンゴムの素材になるクリープバインは、脱出ポッド付近に生息する、垂直に伸びる長い水草から入手可能。黄色く光る部分からは種を、また茎をサバイバルナイフで切りつけるとクリープバインのサンプルを得られます。

 探索時には、沈没した脱出ポッドやオーロラ号の残骸からフラグメント(設計図)を収集するのも目的! フラグメントの回収にはスキャナーが必要になるため、こちらは先に作っておきましょう。同じ種類のフラグメントを一定数集めることで、新しい設計図が解禁されます。

  • ▲沈んでいる残骸やコンテナの付近では、基本的に何かしらのフラグメントを見つけることができます。コンテナの一方向が開いているということもあるので、注意深く観察を!
  • ▲シーグライドという乗物は水中の移動速度が大幅に向上するだけでなく、地形が3D表示されるため、探索がかなり快適に! バッテリーが切れたら動かなくなるため、交換用のバッテリーを作っておくと役立ちます。
  • ▲ビーコンを設置しておくと、画面上にその位置を表示しておくことができます。本作では全体マップを表示できないため、何か気になる場所を見つけたときは、あとで戻ってこれるようにビーコンを設置しておきましょう。

 探索可能な範囲が拡大していくと、いちいち脱出ポッドまで戻ることが面倒に感じてくるはず。そんなときは、ある程度離れた場所に基地を建設するといいでしょう。ビルダーというツールを使用することで、基地の作成メニューが展開されます。

 注意したいのは、基地を稼働させるには電力が必要ということ。設備を増やすと必要な電力も多くなっていくので、供給量に合わせて設備の拡張を行うように!

  • ▲最初はソーラーパネルしか電力を供給できる設備がないため、日の光を取り込める浅い場所に作ること。日の光さえ当たるなら、ソーラーパネルの設置場所は水中でもOKです。

 なお、基地には強度というパラメータも存在し、基地を拡張していくと強度が減少していきます。この値がマイナスになると基地に穴が開き、浸水してしまうので注意! 基地の強度は、補強材を壁に貼ることで上昇させられます。万が一浸水してしまったときは、穴を見つけてリペアツールで修理しましょう。

  • ▲基地は部屋と通路をつなぐ形で自由に建造できます。ただし、最初に作る土台となる部分が、海底から一定の範囲内でないと作れない点には注意。それ以外の自由度は高いので、自分だけの基地を作るのも楽しみの1つです。ゲームが進めば、作物の栽培なども行えるように!

 サバイバル生活が安定してきたら、さらなる探索へとおもむくとき! もう少し深度の深い場所の探索に乗り出してもいいですし、墜落したオーロラ号へ向かってもいいでしょう。潜水艇や海底探索スーツなどが完成すれば、より過酷な環境の調査も可能になります。

 しかし、深い場所にはさらなる脅威も! 自分の身を守りながら危険な場所を探索し、脱出への手がかりを探し出してみてください。

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Subnautica サブノーティカ

  • メーカー: PLAYISM
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクションADV
  • 発売日: 2020年3月19日
  • 希望小売価格: 4,708円(税込)

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