『夢現Re：After』主演声優インタビュー連載。第4回は無限堂さき役の徳井青空さん

　工画堂スタジオから4月23日に発売されるPS4/PS Vita/Nintendo Switch/PC/Steam『夢現Re：After』。本作に出演する声優へのインタビュー連載をお届けします。

　『夢現Re：After』は、ゲーム制作会社アドベンチャー『夢現Re：Master』の追加コンテンツ集。特定の2人が紡ぐ、“その先のアフターストーリー”がたっぷり用意されています。

　インタビューでは、演じた役や特徴、物語についてお聞きしています。なお、前作『夢現Re：Master』のネタバレが一部含まれるため、ご注意ください。

無限堂さきを演じた徳井青空さんへのインタビュー

――新エピソードを収録すると聞いた時の感想をお願いします。

　さきちゃんはライターという、クリエイター。私も物語を書いたり本を作ったりが大好きなので、本編でも共感しながら演じさせていただきました。そんなさきちゃんを今回も演じることができることを聞いて、すごくうれしかったです。

　『夢現』シリーズは、“物を作る苦しみ”がリアルに描かれているので、苦しい気持ちを感じながら演じられてすごく楽しかったです。

――前作を遊ばれて、ユーザーから気になる意見などはありましたか？

　見た目がとにかくカワイイけど、見え方によっては「ちゃんとやってほしいのに！」とイラっとする部分もあるキャラです。そのうえで皆さんから「さきちゃん、カワイかった」と言っていただけたのは素直にうれしかったですね。

――素足にジャージ姿を見た時は、かなりインパクトがありました。

　あの服装も、どこかジメッとしているはずなのにカワイらしくて素敵。印象的な、キッチンの流しをお風呂にするシーンは小柄だからできること。小柄なのにパワフルに「ガウッ！」と吠えるシーンがたくさんあって、どのシーンもカワイらしく、かつ魅力的でした。

――ユーザーの中でも人気が高いキャラですね。

　マンガやゲームが好きな方は、自分も作ってみたいという気持ちがある……私もアニメやゲームが大好きなので、自分で絵を描いています。コミケなどで締め切りに追われる経験はあると思うので、そういう人からも共感が得られたのではないでしょうか。

　また、仕事に対する考え方では“大人な部分”があります。楽しそうだけど、仕事でやる大変さ、大切さが皆さんに響いたのではないかと思いました。

――今回の台本をご覧になられて、いかがでしたか？

　本編から進んだお話ということで、どんなエピソードになっているのか、台本を受け取る前から楽しみでした。やはりさきちゃんとあいちゃんの関係性がグッと近くなっているところがありつつ、お互いに大切にしあっている感じが出ていたのにキュンと来ました。

――印象的だったシーンをお願いします。

　私がおもしろいと思ったのは、あいちゃんが拗ねている時に、彼女をフォローするさきちゃんです。いつもは私が正しいという雰囲気を出しているさきちゃんが、細かくフォローする。あいちゃんを大切にするギャップにキュンとしました。

――徳井さんから見て、さきは強い女性ですか？

　うーん……弱いから強がるんだと思います。そこも私は共感できました。

　家に帰ってあいちゃんと一緒にいる時に弱いところを出すと、素の部分を出した感じがして、よりさきちゃんに興味を持ってくれるのではないかと。

――絵本を描かれている徳井さんですが、世界観から作りますか？　描きたいシーンから作りますか？

　私はキャラクターから作って、そのキャラが活躍する世界観を作ります。キャラが固まると、どんな状況でもなんとかしてくれるんですよ。さきさんと同じ作り方なのはうれしいですね。

――『夢現』シリーズの魅力はどこだと思いますか？

　キャラクターがただカワイイだけではなく、リアリティを感じる悩みを持っています。そこに本気でぶつかっているところです。

　あと、さきさんは仕事とプライベートのバランスに対して、すごく現代的な悩みを持っている。そこも多くの方に共感してもらえているのではないでしょうか？

――最後に読者の方へメッセージをお願いします。

　本編を遊ばれた方は、ぜひぜひ『夢現Re：After』を遊んでいただきたいです。さきちゃんのさらに深い部分を見られます。私は今回の『夢現Re：After』で「さきちゃん、イケメンだな！」と感じたので、そこを楽しみにしていただければうれしいです。

　まだやっていないけど気になっている方、仕事に頑張る素敵な女性キャラを描いた作品なので、ぜひ前作とあわせて遊んでみてください。