寺島拓篤さんのサイン色紙プレゼントも。最強の楽曲を集めたアルバム「ASSEMBLE」発売インタビュー

ガルスタオンライン 、Sachi
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 『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズの一十木音也役をはじめ、声優として大活躍中の寺島拓篤さん。近年ではTVアニメ『転生したらスライムだった件』やTV『ウルトラマンタイガ』の主題歌を担当するなど、アーティストとしての活動もさかんな寺島さんの4thアルバム「ASSEMBLE」が本日3月25日に発売! さらに過去最大規模となる全国ツアーの開催も予定されています。本インタビューでは、各楽曲へ込めた思いやツアーへの意気込みを伺ってきました。

とにかく“強い”を集めたアルバム「ASSEMBLE」

――4thアルバム「ASSEMBLE」の発売、そして過去最大となる全国ツアーが開催されますね。決定したときのお気持ちはいかがでしたか?

 久しぶりに全国各地にいらっしゃるファンの皆さんにお会いできることになって、シンプルにうれしかったですね。普段のイベントではどうしても東京に来ていただくことの方が多いので、自分から会いに行けるというのはとてもありがたい機会です。この時間を大事にしたいです。

――アルバムのタイトル「ASSEMBLE」は、どのようにして決めましたか?

 最初はアルバムタイトルも表題曲と同じ「UNBREAKABLE」でいいんじゃないかと思ってたんです。でも、今までの形式としてアルバムタイトルは表題曲のタイトルとは違うものを付けて来たので、今回もそうすることにしました。「UNBREAKABLE」がしっくりきていたので新しい言葉を探すのに苦労しましたね。

 このアルバムにはタイアップ曲が3曲入っていてどれも印象的でパワフルなので、他の曲もそんな“強い”曲を集めて、“強いアルバム”にしようというコンセプトはありました。

 そんなときに、スタッフから“結集する、集める”という意味をもつ“ASSEMBLE”はどうかと提案があったんです。タイアップ曲を集める、それにともなって強い曲を集める、そして全国のファンの皆さんを秘密基地に集める、という意味でぴったりの単語だなと思い、「ASSEMBLE」に決定しました。

Music Clipのダンスと拡声器が話題になった「UNBREAKABLE」。クールなイントロは必聴!

――表題曲「UNBREAKABLE」のMusic Clipが解禁され、激しいダンスと拡声器を使ったパフォーマンスが話題になりましたね。EDM風のイントロと、力強いサビも印象的でした。

 ラジオの生放送でMusic Clipを解禁したので皆さんの反応をリアルタイムで見ることができたんですが、みんな拡声器好きなんだなって思いました。ダンスも頑張ってるんですけど、拡声器に話題をもっていかれた感がありますね(笑)。

 ライブで前回のシングル「Buddy, steady, go!」に収録されている「MONSTER」という楽曲をダンスナンバーとして披露したのが好評で、その流れからMusic Clipで久しぶりにダンスを踊ることになりました。曲選びのとき、“ダンスに映える楽曲”というところは意識しつつも決め手はやっぱりイントロでしたね。どのタイミングで来ても“お!”と興味を引かれるような、印象的な音だったんです。

――タイトルの「UNBREAKABLE」にはどのような意味を込めたのでしょうか?

 歌詞を書くにあたってモチーフにしたキャラクターがいて、その子を一言で表すと“強さ”になるんですよね。絶対に負けない、圧倒的な強さというよりかは、負けても折れてもしぶとく立ち上がるという意味での強さ。何回やられても歯を食いしばってもう1回立ち上がるというメッセージを込めて「UNBREAKABLE」にしました。

ラジオへの愛を詰め込んだ「ハートチューニング」、人間の不安定さを描いた「深海より」

――新曲の「ハートチューニング」は、“かわいい”とファンの方に評判ですね。
 そうですね。でも個人的には、“こんなにかわいく歌っていいものか?”という思いはありました。僕は僕自身のことをかわいいと思ったことがないので、そんな人がこんなにキュートな曲を歌っていいのだろうかっていう謎の葛藤でしたね。「ハートチューニング」っていうタイトルもめっちゃかわいいし(笑)。でもラジオをテーマにした曲なので、“チューニング”って言葉が1番しっくりきたんですよね。

――“ハート”はどこから?

 この曲の中で1番好きな歌詞が1番のBメロの“一方通行でも意思疎通”という部分なんですが、これがまさにラジオの特性だと思っています。顔も見えないし、生放送じゃない番組だとお便りをいただいてから読み上げるまでにタイムラグがあるし、基本的に一方通行なんですよね。でも、いただいたお便りに対してパーソナリティがそのリスナーを思いながらメッセージを届けたりお悩み相談したりするっていうプロセスは、一方通行なんだけど、心が繋がっている感じがして。心の周波数を合わせるという意味で、「ハートチューニング」とストレートなタイトルをつけました。

――作詞をするにあたって、ラジオをテーマにした理由はありますか?

 いつもは好きなアニメ・漫画をモチーフにしてますが、ほかに好きなものって考えたときにラジオが浮かびました。同時に、新しく始まるラジオ番組の打ち合わせのときに「OP・EDどうしますか?」って聞かれて、自分の曲の中でぴったりなものがなかったので“じゃあ新しく作っちゃおう!”という流れです。アルバム制作期間と新番組のスタートとのタイミングがよかったっていうのはありますね。ラジオへの愛を込めて、1本の番組を作るような感覚で作詞しました。

――ラジオ番組の台本のような、リアリティのある歌詞ですよね。

 そうですね。今TOKYO FMで番組をやらせてもらってるんですが、TOKYO FMの番組全体の空気感がすごく好きなのでそれを表現しました。そしてこの歌詞は鈴村健一さんをイメージして作っているんです。鈴さん(鈴村さん)もTOKYO FMが大好きで番組もやられていて、“お客様へメッセージを届ける”っていうと、僕の中で鈴さんの印象が強い。なので、いつも僕が書く感じよりも鈴さんの歌詞の書き方に寄せています。普段の僕の歌詞はワンセンテンスが短めなんですが今回は長くとってみたり、ラジオでいう言葉をカギかっこでそのまま入れてみたり。話し言葉を歌詞に入れるのって難しいんですけど、鈴さんならこうするだろうなと試行錯誤しながら作りました。

――後半の“ありがとね”という歌詞は、普段寺島さんのラジオを聞いているファンの方はグッときそうですね。

 よかった、ありがとうございます。かなりストレートな歌詞ですよね。なんの疑問もなくこの位置にスポッと入れたらちゃんとはまったので安心しました。

――お次は、アップテンポな曲が多い中で異彩を放っている「深海より」について伺います。どのようなイメージで作詞、レコーディングしましたか?

 この楽曲はアルバム制作の中でも早い段階でいただいていたのですが、曲の解釈が難しすぎて後回しになっていました。最初にデモを聞いた時点で、海にまつわるキャラクターで書こうかなっていうイメージはあったんですけどね。

 サウンド的に都会っぽい雰囲気もあるし、“都会と海ってどうやって結びつくんだろう?”って考えたときに、都会での暮らしに疲れて夜の海にきた、みたいなストーリーが浮び上がってきました。夜の海って優しいけど怖いっていうか、深海にいる何か恐ろしいものに引きずられてしまいそうな怖さがあると思うんですよね。それでも、そんな海を見てまた都会に戻っていくっていう、人間の不安定さを表現したかったんです。サウンドを重視しているので、歌い方も浮遊感というかふわっとした感じを意識しました。

ライブへの不安。しかしそれに勝るワクワク感!

――本アルバムには新曲が6曲収録されていますが、作詞やレコーディングにおいて特に難しかった楽曲はありますか?

 作詞で言えば「深海より」が1番難しかったですね。でも、歌い方やレコーディングに関してはサウンドがはっきりしていたのでやりやすかったです。ウィスパーボイスを強調して、海を漂っている感じが出せるように意識しました。挑戦的ではありましたけど歌詞ができてからはすぐに完成形が見えましたね。

 制作よりも、どちらかと言えばライブで歌うのが大変そうな曲が多いです。「UNBREAKABLE」とか、“ダンスしながら歌えるのか?︎ 寺島大丈夫か?︎”って自分自身で思います。「カクシンボ」や「光の在処」もキーがすごく高くてめっちゃ難しいんですよ。でも、これを歌いこなせるとまた一歩先へいけるんじゃないかなって希望もあるので頑張りたいですね。

――ライブでノリやすい楽曲も多いですよね。

 「カクシンボ」のクラップだったりとか、「僕らの奇跡」の“ラララ”の部分とか、みんなで盛り上がれるパートを意図的に入れています。今までもライブは意識してましたが、今まで以上にファンの皆さん側に立って作るように心がけました。

――アルバムの曲順はどのように決めたのでしょうか?

 曲順は僕も悩みに悩んで、スタッフが提案してくれた順番にしました。表題曲が1番にくるっていうのは通例だったんですけど、じゃあOP感が強い「Buddy, steady, go!」はどこにしようって迷いましたね。でも「UNBREAKABLE」の次に入れたら意外としっくりきました。最初激しく始まって、最後は「深海より」や「僕らの奇跡」としっとりした曲で落とすソフトランディングです。今回は本当にタイアップ曲が強すぎて、1つのアルバムにまとめるのはなかなか大変でした。

――最後に、アルバムの発売やツアーへの参加を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

 ずっと応援してくださってる皆様、本当にお待たせしました。久しぶりのアルバムです。初めて聞く方もぜひお手に取っていただけたら嬉しいです。今回のアルバムは強い曲ばかり集めてしまったのでライブがどうなるか不安ですが、それよりも皆さんに会いに行けるワクワク感が勝っているので、この不安を乗り越えてがんばります。めちゃくちゃ楽しいライブにしますので、せひお近くの秘密基地まで遊びにきてください。よろしくお願いします!

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おまけ “秘密基地”の由来とは?

――寺島さんのライブの愛称である“秘密基地”というワードの由来は?

 僕が名付けたわけじゃないのですが、いつのまにかファンの皆さんが僕の楽曲などからイメージしてつけてくれたのが“秘密基地”で、僕自身も気に入って使っています。仲間内での共通言語ですね。

 僕自身の音楽も、発信したいものがあるからというスタートではなくて、声優である僕を、役やアニメを飛び越えて個人として応援してくださる皆さんへの恩返しをするためのツールなんです。ファンの皆さんからの思いやメッセージは大切にしていきたいと思ってますので、秘密基地という名称をつけていただけてありがたいですね。今回のツアーで初めて行くところも、行ったことがあるところもありますが、またみんなで秘密基地で騒げるのはとても嬉しいです。

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4thアルバム「ASSEMBLE」情報

【発売日】2020年3月25日
【CD収録楽曲】

1.overture IV (INST)
作曲・編曲:青木繁男
2.UNBREAKABLE
作詞:寺島拓篤 作曲・編曲:徳田光希
3.Buddy, steady, go!
作詞:寺島拓篤 作曲・編曲:渡部チェル
(TV『ウルトラマンタイガ』オープニングテーマ)
4.カクシンボ
作詞:寺島拓篤 作曲・編曲:ZAQ
5.ハートチューニング
作詞:寺島拓篤 作曲・編曲:三好啓太
6.interlude IV (INST)
作曲・編曲:青木繁男
7.Nameless Story
作詞:寺島拓篤 作曲:上松範康 (Elements Garden) 編曲:藤田淳平 (Elements Garden)
(TVアニメ『転生したらスライムだった件』オープニング主題歌)
8.ID
作詞:寺島拓篤 作曲:山田高弘 編曲:本多友紀 (Arte Refect)
9.光の在処
作詞:寺島拓篤 作曲:井口イチロウ 編曲:SCRAMBLES
10. 深海より
作詞:寺島拓篤 作曲・編曲:CMJK
11.メグルモノ
作詞:寺島拓篤 作曲:桑原聖(Arte Refact) 編曲:酒井拓也(Arte Refact)
(TVアニメ『転生したらスライムだった件』オープニング主題歌 第二弾)
12.僕らの奇跡
作詞:寺島拓篤 作曲:工藤 嶺 編曲:川崎智哉・工藤 嶺

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