電撃オンライン

今後の『スクスト』のキーワードは“リボーン”。隼坂翠が新メンバー追加になった真意も聞いた!

紅葉つかさ
公開日時

 スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『スクールガールストライカーズ2』が、2020年4月10日に6周年を迎えたことを記念して、プロデューサーの赤塩裕之さんにインタビューを実施しました。

 ゲームのコンセプトや印象に残っている出来事をお聞きした前編に続く本記事では、6周年を迎えて行われたアップデートの見どころや、新メンバーの隼坂翠について語っていただきました。

“境界プラトーン”では、より多くの女の子の実力が試される?

――これまでさまざまなアップデートを行なってきましたが、最近あまりプレイできていない隊長さん(ユーザーの皆さん)に向けて、6周年のタイミングで遊んでほしいものなどはありますか。

赤塩:やはり、6周年で実装される“境界プラトーン”ですね。

 これまで、協力戦などのスタメンは、比較的、固定メンバーで戦うことが多かったと思います。推しだけど戦力がそろっていない女の子を泣く泣くアシストに回したり、控えに回したり。

 ですが、“境界プラトーン”ではそういった子たちの出撃機会が大幅に増えます。もちろん、仕様上の一定の制約というのはあるのですが、これまでの『スクスト』のイベントとはかなり感触が変わったものになっていると思います。

 バトルに限らず、「推しの女の子の活躍をもっと見たい!」という隊長さんのご要望には、これからもどんどん応えていきたいですね。

  • ▲5人×4チームの最大20人を出撃させられる新コンテンツ“境界プラトーン”。

――推しの子の活躍チャンスが増えるのは素直にうれしいですね! “境界プラトーン”を含め、6周年のタイミングでさまざまなキャンペーンやアップデートが行われますが、見どころを教えてください。

赤塩:“境界プラトーン”以外には、“じっくり見るモード”が大きくアップデートされます。

 隊長さんの中には、撮影した写真をSNSであげてくれる方もいて、我々としてはそういうことが嬉しいです。なので、より楽しめるようにしたかったんですよ。

 また、女の子を魅力的に見せるために重要なコンテンツになっているとも思っています。


  • ▲女の子の着せ替えも『スクスト』の楽しさの1つ!

――具体的にはどういったことができるようになったのでしょうか。

赤塩:これまで以上に自由に表情やポーズ・アクションを設定できます。特に女の子の動きを一時停止にできるようになった部分も大きいですね。

 アクション中の女の子の、特別にかわいい一瞬を撮影できるので、便利になったかと思います。

――それは楽しみです。キャンペーンとしては、どういったものがありますか。

赤塩:6周年のタイミングで、女の子が全員登場する"EXRマルチメモカ"というメモカが登場します。

――それはすごいですね。個人的には4周年のこのえっち(雨森このえ)のメモカ“Multi【主砲】ペルメシアで助けに来てみた”が過去最高クラスの演出だと感じたのですが、あれを超える演出が見られたりするのでしょうか?

赤塩:そうですね。いままでのメモカを越えるくらいの演出になっていると思います。



  • ▲4周年に登場した“Multi【主砲】ペルメシアで助けに来てみた”は、30人以上の女の子たちが登場するメモリアルなものとなっていました。

――それはすごい! さまざまなキャンペーンやアップデートが行なわれますが、その中でも“境界プラトーン”は大きなものなのですか。

赤塩:そうですね。6周年という枠組みでもそうですけど、ここ数年のなかでも非常に革命的なコンテンツになると思います。

 『スクスト』では、月初に新コスイベント、月中に特訓イベント、月末に協力戦というサイクルがあって、その中に溶け込ませられるように準備しています。“境界プラトーン”は、常設的に設置されて。非常にやりごたえのあるコンテンツになっていると思います。

――『スクスト』には、常設的なコンテンツ以外にも、ミニゲームがたくさんありますが、こちらのお話をお聞かせください。

赤塩:これからも作っていきたいですね。企画陣も開発陣もミニゲームを作っているときが、一番楽しそうにしています(笑)。


  • ▲大富豪のようなテーブルゲームから横スクロールアクションまで、バリエーション豊富なミニゲーム。

 ミニゲームの開発では、“女の子を魅力的に見せる”という『スクスト』が大事にしているものが、煮詰まったコンテンツかもしれないですね。

隼坂翠の実装は予定外だった

――隼坂翠の新メンバー追加が発表されました。こちらについてお聞かせください。

赤塩:翠のメンバー追加に関しては、隊長さんからの要望がたくさんありました。

 ただ、ここではっきりとしておきますが、エピソードChiral(キラル)が始動した時点では、選ばれなかった方も仲間にするという話はありませんでした。

 巷では「どうせいつかメンバーとしてエテルノに来るんでしょ?」という雰囲気もありましたが、隊長さんの選択で、選ばれなかったほうは登場させないというのが基本路線でした。
※公式サイトには、エピソードキラルにおける物語の分岐表が掲載されています。

  • ▲エピソードキラルには要所で選択肢が登場し、隊長さんの投票によって物語が変化していきました。

 そこがブレると、なんのために1年近くのプレイヤー参加型ストーリーを進めてきたのかがわからなくなりますし、だからこそ“選択の重さ”を感じて欲しかったんです。

 なので、隊長さんの選択で小春が選ばれてから、小春のメンバー追加を進めた流れです。キラル終了時には、翠の新メンバー追加の仕込みはしていませんでした。

――それが1年以上を経た今、新メンバー追加が決まった経緯について教えてください。6周年記念というお祭り感とあわせて、実装することを決めたのでしょうか?

赤塩:翠の新メンバー追加は、隊長さんたちの熱い思いを受けて、1年以上かけて慎重に検討した結果、決断をした形です。

 6周年記念に合わせたわけではなく、たまたま発表できるタイミングが6周年と重なったくらいの感覚ですね。6周年記念用に仕込んでいたなら4月などに実装できたと思いますが、まだ開発中というところを察していただければと。

――思い返せば、『スクスト』の新メンバーやメモカの追加はストーリー展開に合わせて行われてきましたよね。ということは翠も……?

赤塩:そうですね。そこはもちろん、意識していますし、だからこそ実装までに時間がかかった部分があります。

 すでにメインストーリー上で翠は一度消滅し、小春のキラル(召喚獣)としてエテルノに存在しています。エテルノに存在しない女の子は、ある程度は“別チャンネルの存在”としてエピソード単体での設定にとどめることができますが、新メンバーに追加されるということは、エテルノに常駐することになるので、今後のメインストーリーやサブイベントにも必ずかかわることになります。

 そのため、物語での立ち位置やほかのメンバーとの交流などをどうするかということを考えるために、かなり時間がかかりましたね。逆に言うと、ようやくその部分の解決のメドが見えたので、新メンバー追加を発表させていただいた流れです。

――確かに小春の追加の時もすごかったですよね。既にエテルノで生活しているメンバーと大幅な差がつかないように基本的なコスのメモカを大量に用意しないといけませんし、ミニゲーム用のちびキャラやドット絵なんかも作らないといけないし……。

赤塩:そこはまさに、その通りです(苦笑)。とりわけ小春の追加の際は、数年ぶりの新メンバー追加だったので、いろいろと忘れていてドタバタでした。

 それに比べると今回の翠は、小春の際のノウハウがあるので、段取りよく進んでいますね。とはいえ、基本コスをそろえたり、女の子ごとのエピソードとなる親愛編を用意したりと、ものすごくカロリーがかかっていますけど。

――ちなみに、個人的にはエピソードIIIのこのえっち(雨森このえ)にもエテルノに来てほしかったのですが、その選定基準などはあるのでしょうか。

赤塩:『スクスト』では、すべての女の子を平等に扱っているので、実装する前にきちんと魅力的に映る部分を作っていく必要があります。

 新メンバーを追加することで、どうしても、これまでエテルノに来ていた女の子を掘り下げる割合が減ってしまうので、そこでがっかりされる隊長さんも少なからずいるかと思います。

 なので、『スクスト』は、どんどん新しいメンバーを出すのは向いていないんですね。メンバーを増やすより、ひとりの女の子をとことん掘り下げていきたいので

 このえのように、多くの隊長さんが新メンバー追加を望む女の子は何人もいるのですが、エテルノに常駐させる必要があるのかは慎重に考えています。女の子によっては、そのエピソード内でしっかりと活躍の機会を与えており、そこである種の完結をさせている部分もありますので。

――ということは、隼坂翠がエテルノにくることは特別なことなのですね。

赤塩:はい。準備がすごく大変でしたけど、新しいメンバーを迎え入れるときはわくわくしますね。

女の子たちの魅力をこれからも引き出していきたい!

――今後の抱負についてお聞かせください。

赤塩:『スクスト』が4月で6周年を迎えました。リリース当初から、私たちは女の子を魅力的に見せるためにゲームを作り続けています。

 この先、隊長さんにどういったものをお届けできるかを考えたときに、翠を含め、38人の女の子がいますが、女の子たちの魅力をまだまだ伝えきれていないと感じました。

 最近ですと、“星導変身メモカ”という2人セットで戦うメモカを実装しましたが、新たな人間関係を掘り下げることで、よりいっそう女の子たちの魅力を引き出せていると実感しています。

  • ▲“星導変身メモカ”では、チームの枠を超えたコンビが新たな魅力を見せてくれます。

 これからもその魅力を伝えていくというのは、長い旅路になるのかなと思いますが、これからも隊長さんにはお付き合いしていただきたいです。

 真摯に向きあえば、6周年といわず、7周年、8周年、そして10周年も見えてくるかと思いますし、そこを目指して頑張っています。

 変えてはいけないところは変えず、それ以外のところは勇気をもって生まれ変わらせていく“リボーン”ですね。

――まだ遊んでいない人からすると、6周年を迎えるほど長く続いているゲームは、なかなか始めにくい気がします。でも、そういった時でも、気になった女の子をきっかけに遊び始める人はいるんじゃないかと思います。

赤塩:魅力的な登場人物というのは、ゲームを遊び始める際の間口の広さにもつながっていくと思います。そのためにも、もっと女の子の魅力を伝えていきたいですね。

 今までもそうしてきたつもりですけど、もっと伝えたいことがあります。日々、隊長さんに伝えたい女の子のかわいさや魅力が出てくるので、それを全部伝えようとすると、あと何年かかるのかなって(笑)。

――最後に、すべての隊長さんに向けたメッセージをお願いします。

赤塩:繰り返しになりますが、まだまだ女の子の魅力を伝えていきたいですし、隊長さんに見つけてほしい魅力もたくさんあります。

 “女の子が主役”というコンセプトを変えずに続けていくと決めた以上、長い戦いになるとは思いますが、これからも隊長の皆さんといっしょに『スクスト』を作りあげていきたいですね。

© 2014-2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

スクールガールストライカーズ2

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2014年4月10日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

スクールガールストライカーズ2

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2014年5月8日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

関連する記事一覧はこちら