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『龍が如く7』の良質のストーリーを堪能。会社経営で株価1位を目指す【綾那のゲームに夢中】

綾那
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 さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”の連載第32回をお届けします。

 皆さんゲームしてますか?

 出歩けなかったり、いろいろなイベントがなくなったりして、フラストレーションがたまっていることではないでしょうか。

 今日はそんな気分もスカっとするゲームのお話です。

 今回扱うのは私が以前にプレイしたゲームではなく、プレイしたてのゲームになります。

 そのタイトルは『龍が如く7 光と闇の行方』! 『龍が如く』は大人気シリーズなのですが、実は私このゲームをやったことがないんです。

 それを言うと「え!? めっちゃおもしろいよ! やって!!」って言われるんですが……んなこたぁ分かっているんです。

 ここまで長くシリーズ展開しているってことはそれだけおもしろくて、多くのファンがいるということ。それこそ、生半可な人気ではないからこそ、ハードルを感じていました。

 新作『龍が如く7』は、主人公がこれまでの桐生ちゃんから春日一番に変わっているうえに、システムもいろいろと新しい試みになっていると聞きました。初代からシリーズをプレイしていくと、かなりまとまった時間が必要になります。そのため尻込みしていたのですが、何もかもが新しくなった『龍が如く』ならば前知識がそこまでなくてもいけるだろうと。

 今まで『龍が如く』をプレイしたことがない身としては「このタイミングで飛び込むしかないな」と思い至ったわけです。

 というわけで、浅い知識しかない『龍が如く』新参者が、『龍が如く7』をやってみた感想を書いていくぜ!

気軽に第一章をプレイし始めたら……

 最初に書きたいのは、主人公の春日一番がとにかく“いい男”であること! 熱いハートの持ち主で、任侠道を備え、馬鹿正直でウソがつけない。彼がいるだけで、その場がポアッと明るくなる気さえする。目がキラキラしていて惹き込まれるのも魅力の1つです。

 途中からオシャレパンチパーマになるのですが、元からイケメンなのでどことなく某ジャニーズグループの人に似ていると思いながらプレイしていました。

 春日が属す荒川組の組長である荒川真澄という男のカッコよさを存分に見た後に、若頭である沢城の身代わりとなり春日は18年もの間刑務所に服すことに……。人としてあんなカッコイイ組長の頼みなら仕方ない。「ちゃんとお勤めして早く親っさんの元に帰りたい!」と思うわけです。

 それにしても18年ってめちゃくちゃ長いですね。春日を操って最初にプレイした時代は2001年だったのに、刑務所を出たら2019年ですよ!

 神室町に戻った時に見た“令和”の文字に「令和じゃん!!」と興奮したものです。劇場のあった場所がビルになっているリアルさに、コントローラを握りながら「18年という月日の長さよ……」と哀愁にふけりました。

 やっとお勤めが終わって出所したら、そこにいたのは荒川組の人でなく、足立という刑事さん。

 あ~~、これはも~~、何かありますわ。絶対に何かしらの問題起こってますわ……という嫌な予感ビンビンで進めていたら案の定、荒川の親っさんが、所属していた東城会を裏切って、ライバル組織である近江連合とつるんでいたので、もう絶望ですよね。

 苦労して会いに行ったのに銃口を向けられ、さらには撃たれる始末。ホントに「何で……」って呟いてしまいました。

 そんな目にあっても、「荒川の親っさんは絶対に、何か考えがあってこんなことをしてるんだ!」と信じて疑わなかったですけどね!

 撃たれた春日は横浜のホームレス街に捨てられていたところを、ナンバというホームレスに助けられます。

 ここまでが冒頭までの大まかな流れ。ここから春日の男一本気な冒険が始まるのです。「まずは序盤だけやってみるか~」と気軽に始めたところ、ストーリーがおもしろすぎて気がついたら朝になっていました。

 中井貴一さんや堤真一さん、そして安田顕さんという名だたる俳優陣が登場されていることもあり、任侠映画を見ているような気分になるんですよね。物語が熱いことも相まって、プレイを終えた後に満足感があるんです。

魅力的なキャラからインパクトのあるキャラまで多数登場

 『龍が如く7』で私が一番好きなキャラは荒川真澄。生き様がカッコよければ、極道の在り方もカッコイイ。

 「極道が歯を見せて笑うのは、家族の前か、相当やべぇ時だけだ」という台詞に痺れました。顔で売っている商売だから、表情に気を付けろっていう親っさんの教えです。本当にカッコいい。

 あとは横浜星龍会の会長である星野龍平も外せません。春日が「良い意味でも悪い意味でも俺が知っている昔の極道だ」って言うほど、星野龍平はカッコイイです。

 横浜星龍会のナンバー2・高部守。彼の勢いや考えにも痺れましね。星龍会の若い衆2人がやられるや、飛び出していったシーンは激熱! さすが組長が認めたナンバー2だなと頷く任侠人でした。

 カッコいいとはちょっと違う路線になるのですが、インパクトがありすぎて印象に残っているキャラも紹介します。

 まずは権田原組長。この人はもう言わずもがなですね。過去作をやったことのない私ですら知っている名物キャラ。

 今回もとんでもないインパクトを残していきました。“ワシらのような赤ん坊”って……。

 本作には助っ人呼び出し機能“デリバリーヘルプ”サービスがあって、サブストーリーをクリアした後は権田原組長をデリバリーすることも可能です。

 続いては“泡まみれの男”。このキャラとはサブストーリーで出会うのですが、見た目からして、もうどうした!? 3度見くらいしてから話しかけました。ぶっ飛んだサブキャラ&物語が展開したのも印象的ですね。

 最後はブリーチジャパン横浜支部長の久米さん。画像からも漂ってくる腹立つ感じ。5発くらい殴りたくなるような煽り……完敗です。

 ちなみに、“ブリーチジャパン”を最初に見た時、空目して“ブリーフジャパン”だと思っていたのはここだけの秘密。権田原組長を引きずりすぎですかね。

 あと、後ほど紹介する“会社経営”というゲームがあるんですが、春日が社長を務める会社“一番製菓”のマスコットであるコケコッ子もなかなかにいい味だしてます(ダシ的な意味ではなく)。

ミニゲームでハマった会社経営

 最初に新作『龍が如く』がRPGになると聞いた時には、「新しい『ぷよぷよ』はシューティングゲーム」っていうレベルでビックリしたのですが、いざプレイしてみると「なるほど、こういうことか!」と納得。

 ジョブ変更システムとか、正にRPGっぽい! そのうえでちゃんとハローワークに行ってジョブチェンジをするところとか、現代とシステムがマッチしているんですよね。ハロワはダーマ神殿だった説。

 『龍が如く』は豊富なミニゲームがあることは以前から知っていたので、プレイにあたってそこも見たいと思い、序盤の2001年が舞台の段階からゲームセンターに走ったわけです。

 でも……入ってはいけなかった。まさか『ファンタジーゾーン』が遊べるなんて思ってもなかった! 『ゲームセンターCX』で有野課長がこのゲームをやっているのを見て、いつか機会があればやってみたいと思っていました。その願いが『龍が如く7』で達成されました。

 ただ、ミニゲームを遊んでいると、メインストーリーが進まない! まんまとSEGAの罠にハマってしまった(違う)。他にも、カラオケやサバイバル缶拾いなどの罠があります。どれも、ミニゲームと呼べないほどのクオリティで遊びごたえがあって……メインストーリーが進まない!(二度目)

 しかし、私がめちゃくちゃにハマって、メインを進めることを放棄すら考えた恐ろしいコンテンツがあるんですね。

 それはそう……“会社経営”です。

 騙されて身ぐるみはがされ、回らなくなった老舗煎餅屋“一番製菓”の社長をやることになるのですが、これがま~おもしろい!

 会社経営を始めたきっかけは、お金稼ぎでした。資格試験を受けたいのに、受験料が1資格あたり5万円かかるようなものもあって、手持ちが少なかったために受けられない悲しさから、「手っ取り早くお金を稼ぎたい!」と考えたのです。

 絡んでくるサラリーマンはそこそこお金を持っているので、サラリーマン狙いで小金を稼いでいましたが、やっぱり一攫千金を狙いたいじゃないですか。依頼されたクエストをこなして報酬をもらう“バイトヒーロー.com”はコツコツとやっていく感じだったので、“手っ取り早く”は稼げない……。

 数字に弱い私に会社経営は難しそうだと思っていたのですが、実際やってみると全然そんなことはなかったです! 人材配置のバランスとか、どの物件を売ってどの物件を買うのかなど頭を悩ませる要素はありますが、それで詰まるかというとまったくそんなことはありませんでした。

 商品・サービス・知名度の必要ラインをこえるように人材配置! これがなかなかに難しいです。

 TV-CMを流すと売り上げがヤバイことに! 金じゃ金じゃ~!

 ただ、この会社経営には怖さもあります。というのも、会社が大きくなっていくに従って、資金や人件費が多額になってくるわけです。一定のステータス確保のために社員の役職を上げていくと、給料も上がります。少しでも利益を出そうとして、人件費を削るべく優秀な人材1人に会社を任せるわけです。

 これ、一歩間違えればブラック企業では? と途中で我に返りました。そこからは社員のケアにお金を惜しみませんでしたね!

 そんなこんなで、営業を4回まわすと株主総会がやってきます。

 株主総会には数々の刺客が乗り込んでくるんですが、春日の土下座の前には一網打尽です。「土下座で株主総会を乗り切れるわけないだろ!?」って思うじゃないですか? いやいや、春日の土下座はすさまじい威力で、株主の怒りが一気に鎮まるんです。

 この会社経営で株価1位をとるまでは、メインをプレイできないと勝手に決めた私でしたが、見事に成し遂げました、株価1位!!

 気付けば1千万円所持していたので、「これで資格試験、受け放題だぜ!」と資格試験をコンプしてきました。会社経営と資格試験をやっている間のおともはアタリメでしたね。噛むと集中力が増しますから!

▲春日の性格や人間性を表すパラメータ“人間力”があり、高めることで様々なメリットが得られます。資格試験に合格すると人間力が上がるのです!

RPGならではのよさとストーリーのおもしろさがたまらない

 仲間メンバーから4人でパーティーを組み、ジョブを変えることでアタッカータイプや回復タイプ、タンクタイプなど役割を変えることができ、RPGならではのよさがありました。


 先ほどあげた以外にもカートやダンジョン、サブストーリーなどなど、遊べる要素は盛りだくさん!

 そして何よりもストーリーが本当におもしろい。まるで良質の映画やドラマを見ているようです。

 こうなると“伝説の極道”であり、シリーズの原点である桐生一馬の物語を見たくなるというもの。桐生ちゃんに絡む権田原組長も見たいので、これを機に過去作をプレイしてみようと思っています。

 ただ、まだまだ『龍が如く7』をやりこめていないので、しばらくは春日一番で横浜の街を満喫したいと思います! ではまた!

©SEGA

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龍が如く7 光と闇の行方

  • メーカー: セガゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年1月16日
  • 希望小売価格: 8,390円+税

龍が如く7 光と闇の行方(ダウンロード版)

  • メーカー: セガゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年1月16日
  • 価格: 8,390円+税

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