“手塚作品×美少女”で話題のスマホアプリ『絵師神の絆』。伽羅少女“火の鳥”のヒミツに迫る!【電撃PS】

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 数多くの作品とキャラクターを生み出した“漫画の神様”こと手塚治虫氏。『絵師神の絆』は、先生が世に残した名作を戦うヒロインに擬人化し、敵と戦うスマートフォン向けゲームアプリだ。本作のナビゲーター的存在である伽羅少女“火の鳥”の誕生秘話に迫る!

 手塚プロダクションとコンパイルハートがタッグを組んで世に贈るスマホアプリ『絵師神の絆』。今回は『絵師神の絆』に登場する伽羅少女“火の鳥”のキャラクターデザインを担当する藤真拓哉氏にお話をうかがった! 手塚治虫先生の代代代表作である“火の鳥”の擬人化がいかにして進んでいったか、設定画を交えてお届けしていく!

──本作のコンセプト“手塚治虫作品のキャラクターの美少女化”を最初に聞いた際の感想を教えてください。

藤真拓哉氏(以下、敬称略):自分は大学の頃に手塚作品にどハマりしていました。どの作品もすぐ次が読みたいと思う作品ばかりで、大学の授業の合間に図書館に行くのが楽しみで仕方がなかった思い出があります。

 数年前にosamu moet moso(オサム・モエット・モッソ)という手塚治虫×アキバがテーマのイラスト展がありまして、その時にいとうのいぢ先生や美樹本晴彦先生が手塚作品を描かれている姿を見て、いつか自分も手塚作品を描く機会をいただけたらうれしいなと思っていました。

なので今回、手塚先生の作られたキャラクターの名前を冠する女の子を描けるのがとても光栄でかつ筆に力の入る作品作りになりました。

──“火の鳥”の美少女化を手がけることになった際のお気持ちを教えてください。

藤真:一般的にも手塚先生は“マンガの神様”として知られておりますし、今回はそのキャラクターの魂を継承したオリジナルキャラクターを美少女化するということで、うれしい反面非常に緊張しました!

どの意匠を残して、どういったかわいさを付けるか、コンパイルハート様からも色々なアイディアをいただき、伽羅少女“火の鳥”が誕生しました。

ちなみにPVが発表されたときに羽根がないというツッコミを多数いただいたのですが、よく見てみると羽根の付いたバージョンもチラっと出てきておりますので、じっくりチェックしてみてください。

──火の鳥はゲーム序盤から登場する重要キャラクターです。『絵師神の絆』での立ち位置などはデザインする前から、ご存じだったのでしょうか?

藤真:お仕事のご相談をいただいた際にナビゲーターキャラだとうかがっておりました。手塚先生の作品のなかでもファンの方が多い作品ですので、光栄に感じると同時にプレッシャーも大きかったです。

──火の鳥のイラストを手がけることになって、デザインにおいて意識された点があれば教えてください。

藤真:キャラビジュアルについては元のデザインの印象的な部分は削らずに、かつ女の子としてのかわいさも入れるという方向性でデザインさせていただきました。

また、元のキャラクターが持つ高貴さは外さないように意識しております。火の鳥として見ても、オリジナルの女の子として見てもかわいいデザインになっていたらうれしいです。

──元の火の鳥のどの部分をデザインに入れ込まれましたか?

藤真:具体的にはトサカの印象的な赤色は大きめのリボンに、羽根と尻尾については服のデザインの一部として取り入れました。

ツインテールの周りのリボンが2重らせんになっているのは、DNAのイメージで生命の象徴として入れてあります。こちらは物語の背景からのイメージと言えるかもしれません。

──最初に描いたラフデザインに対して、手塚プロダクションさまを始めとするディレクション側の反応はいかがでしたか?

藤真:ラフ提出の段階からみなさま非常に良い反応をいただきまして、限界突破時に胸元のデザインを多少調整したくらいで大幅な修正はありませんでした。ゲームの演出上、こうして欲しいなど細部の調整だけでしたね。

──それはどういった部分ですか?

藤真:最初はもう少し全体の色バランスで黄色の面積が多かったのですが、もう少し赤がほしいということで、赤色の面積を増やしました。

  • ▲初期状態ラフ。すでに可愛すぎる!
  • ▲進化ラフ。第1進化で羽根が描かれ、火の鳥らしさがアップ。
  • ▲限界突破ラフ。肌面積が増えていくのはお約束!

──制作全体を通して、何か難航した点はありましたか? 逆に、スムーズだった点があれば教えてください。

藤真:まず描き始めるのが大変でした。“火の鳥”ですよ! 手塚先生の代代代表作じゃないですか! プレッシャーが半端ないです。中途半端な気持ちでは仕事に入れないので、ほかの仕事にできるだけ影響を受けないタイミングを見計らってやるのですが、当日の朝になって、うんやっぱり明日にしようって(笑)。

でも、描き始めてからは以外とテンポよく進みました。ある程度の方向性はコンパイルハート様からいただいておりましたので、あとはどう全体のバランスを取っていくかというところで……。

細めにやり取りしつつ、2人3脚なイメージで作らせていただきました。ぜひ1つのカタチとして楽しんでいただけたら幸いです。

──火の鳥が最初の姿から進化するにあたり、デザインで気を配った点はどこでしょうか? またデザインコンセプトのようなものがありましたら教えてください。

藤真:火の鳥が持つ“神々しさ”や“しなやかさ”を表現できたらと思い豪華にはしたいのですが、パーツなどがあまりゴツくなりすぎないように気をつけました。

──進化後は初期状態と比べると、衣装が軽やかになっている印象を受けました。

藤真:神々しさを演出するのにより洗練された姿にできたらということと、やっぱりかわいさもプラスしたかったのでニーソにしてみました。進化すると露出が多くなるのは最近の美少女ものではお決まりだったり(笑)。

──髪の毛に結んだ花のコサージュも目を引きますね。

藤真:服装自体はシンプルなので、かわいさも増やしたいなと。赤色がポイントのカラーになっているので、赤色のお花で華やかなバラを入れさせていただきました。

──武器の杖もデザインが凝っていますが、とくに拘ったポイントはありますか。

藤真:地球だけに留まらず宇宙も舞台にした広い世界観ですので、太陽、月、星をモチーフにして描きました。また、色々な時間軸が登場する作品ですので、時計のモチーフも取り入れております。

  • ▲第1進化の線画。きめ細かい衣装に注目!
  • ▲彩色版初稿。この段階ではスカートの地は黄色が多かった。
  • ▲彩色版完成稿。ポイントカラーの赤が入ってさらにかわいく!

──先行オープニング動画で実際に動いている火の鳥をご覧になったときの感想を教えてください。

藤真:「早くCVが聞きたいー!」ってなりました! 表情差分も描かせていただいたのですが、歌に合わせてそれも使われていてうれしかったです!

──本作は火の鳥のほかにも、多くの手塚作品のキャラクターとクロスオーバーします。ご自身が描かれた火の鳥と、ほかのキャラクターが掛け合いをすることへの思いをお聞かせください。

藤真:手塚先生の作品は本当にたくさんありますし、魅力的なキャラクターたちばかりなので、自分が担当した火の鳥に限らず「あのキャラとあのキャラの掛け合いがどうなるんだろう」っていうのは気になりますね! ユーザーとしても楽しみたいなと思っているのでリリースされるのを楽しみにしております!

──火の鳥のアピールと『絵師神の絆』を楽しみにされているユーザーさんへのメッセージをお願いします。

藤真:ゲームではモーションやCVがついてイキイキとした火の鳥が見られると思いますので、ぜひゲームをプレイしていただいて、キャラクターの内面もチェックしていただけたらうれしいです!

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※「株式会社手塚プロダクション」「手塚治虫」の塚は旧字体が正式表記。