『龍オン』“黄龍放浪記”開始記念座談会! 桐生と比肩する郷田龍司という熱い漢の魅力とは?

Deep
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 セガゲームスのiOS/Android/PC用RPG『龍が如く ONLINE(以下、龍オン)』において、本日3月27日よりメインストーリー第二部“黄龍放浪記”の配信が開始しました。

 『龍が如く2』で、桐生一馬と相対する強敵として登場した、もう一人の龍を背負う男“郷田龍司”――。みなさんご存知、桐生は“堂島の龍”として日本の極道界で語り草となっています。東日本にある神室町を中心に活動する彼を“東の龍”とするならば、今回語る龍司は、関西を牛耳る“西の龍”と言えるでしょう。

 『龍オン』では、そんな龍司を主人公とした新シナリオ“黄龍放浪記”が近日スタートします。そこで、今回はそんな“郷田龍司”にスポットを当てた電撃オンライン編集部座談会を開催! 『龍が如く』が大好きすぎるファンたちが、“東西の龍”や『2』の思い出など、龍司への愛を熱く語っていきます。

座談会参加者

Deep:電撃PlayStationの『龍が如く』担当ライター。『龍が如く7』をプレイして、春日一番の泥臭い演技にノックアウト。桐生一馬とはまた違う魅力があり、いつのまにか一番好きなキャラになりました。一番だけに。

編集O:電撃PlayStationの『龍が如く』担当編集。全シリーズプレイ済みで、好きなキャラは柏木さん(『龍オン』のアバターにもしているくらい)。先日『龍7』を無事にトロコンしました。マスター!

kbj:『龍が如く』シリーズは『2』、『4』、『0』、『6』と偶数タイトルが好きな、電撃オンラインのセガ担当編集。郷田龍司のわかりやすいキャラクター性も大好き。

新たな“龍の物語”を背負い立つ、郷田龍司という男――

Deep:きたる3月27日、待ちに待った“黄龍放浪記”が実装されます。そんなわけで、せっかくですし前回の『龍が如く 維新!』コラボ座談会に引き続き、今回も“電撃オンライン編集部の龍ファンを集めて語り合おうぜ!”と、みなさんに集まってもらいました!

kbj:“黄龍放浪記”では、『2』で登場した郷田龍司が主人公になるんだよね。今回のストーリーは、『2』の前日譚になるんだっけ?

編集O:2019年4月に開催された『龍オン』のすごろくイベント“黄龍伝”では、林 弘が龍司に惚れ込むストーリーが展開したけど、それよりもさらに前になるみたいだね。

Deep:時系列的には、そうなると思います。新しいストーリーでは、龍司が近江連合の若頭になる前に父親の郷田 仁から破門を言い渡されるところから始まるようですしね。

編集O:1999年というと、龍司はいくつだろう?

kbj:『2』の時は2006年で30歳だったから、今回は23歳ぐらいかな。

Deep:若ッ! それであの顔なのか……。

編集O:まさか、龍司が主人公になる日がくるとは。素直に驚きだよね。

kbj:これまで、『龍が如く OF THE END』で主人公になったことはあるけどね。あの時はたこ焼き屋になって出てきたけど、あれはアナザーストーリーみたいなポジションだし(笑)。

Deep:郷田龍司は、それだけ魅力が衰えないキャラクターなんですよ。なんというか、極道としてのスジが通っているんですよね。もちろん、生粋の極道なので“悪”ではありますが、千石虎之介が澤村遥を人質に取ったときに「性に合わん」と怒って斬りかかっています。こんな感じで、仁義から外れることはしないという彼なりの美学が見えるんですよ。そんな侠気が、ファンを惹きつけるんでしょうね。

編集O:初代『龍が如く』の錦山 彰と比べると、まったく正反対なゴリゴリの猛獣系なラスボスとしての登場で。関西の極道というポジションも含めて、初印象の時から龍司に惹かれている自分がいたよ。

Deep:龍司は、わかりやすい任侠映画の美学を体現しているんですよ。錦山は、“悲しいエピソードがあった結果、悪に染まってしまった”というゲーム的なラスボスなんです。ですが、龍司は“任侠映画の悪者”という像をガチっと固めて出したことが、彼の人気に火をつけたところだと思いますね。

kbj:彼は彼で、過去がしっかりと描かれていて、桐生一馬との絡みも狭山 薫を通じた絡みもあったり、いろいろなところで腑に落ちるキャラクターだなと感じるね。あとは、見た目がストレートに凶暴なのも大きいかと。関西に行った時に、そんな彼の凶暴性を感じられるイザコザがあり、それを経ての神室町のクライマックス……そういう物語的な演出の妙もあったよね。

編集O:確かに、キャバレー・グランドでの龍司と桐生の出会いは、本当にインパクトばつぐんだったもんね。

Deep:“関西の龍”というNGワードを口にした若衆の頭を、酒ビンで殴打するシーンですよね。

kbj:“関西の龍”といえば、そこから続く「本物の龍は一匹でええ!!」というスタンスもカッコイイよね。

Deep:桐生と戦う理由が、そのセリフによって明確にされているのがいい! しかも、それが徹頭徹尾ブレないという。

kbj:疲弊した桐生を見て、「今のアンタを倒しても、本物の龍にはなれん」と戦いを先延ばしにするしねえ。意外と、スポーツマンシップに則っていて、そこはおもしろかった(笑)。

Deep:己が認めた相手との血湧き肉躍る戦いに滾るタイプ……言ってしまえば、「俺より強いやつに会いに行く」みたいなスタンスですよね。

編集O:ある意味、“もう1人の主人公”と言えるほどの印象をプレイヤーにたたきつけた感じがあるよね。

Deep:“東西の龍、その両方が主人公”という描き方をしていますよね。これだけ長くシリーズが続いて、いろいろなキャラクターが登場しましたが、「桐生と比肩する『龍が如く』の主人公は?」と聞かれた時、龍司と答える人も少なくないと思いますよ。

編集O:過去シリーズには複数主人公の作品もあるけど、そういうアンケートを採ったら龍司って答える人は多そう。錦山も真島吾朗も、どちらかといえばライバルって感じがするものね。

Deep:ですね。まぁ、『龍が如く7 光と闇の行方』が出た今、春日一番のことを差し置いて言うのもどうなのかという気もしますが(笑)。

編集O:春日もいい主人公だけど、彼はこれからの積み重ね次第じゃない?

kbj:そうだね。龍司は熱い部分だけでなく、さっき話した“たこ焼き屋”といったようなギャップもあって、いいキャラクター性が積み上がってきたのかなと。

Deep:ギャップという点では、『龍が如く0 誓いの場所』のサブストーリーにあったボンタン狩りの話は外せませんね(笑)。

編集O:子ども龍司の話ね、あれはおもしろかった(※)。小学生の姿までイジられているキャラクターなんて、そうそうないですよ(笑)。

Deep:実際にやってそうと思えるのもスゴイですよね(笑)。しかも、めちゃくちゃガタイいいですし。

編集O:堂島大吾も子どものころの姿が登場したけど、あっちは年相応のキャラクターをしていたのにね(笑)。

kbj:龍司は、スタッフに愛されてるよね。

編集O:“昔の話を描く”という行為は、いろいろと気を使うよね。後付けだけど矛盾が出ないようにしなければいけないし。それをどこまでストーリーを補完しつつキャラ立てをしてくれるのかが、“黄龍放浪記”の見どころの1つだろうね。

※編注:『0』の真島編のサブストーリー「龍と呼ばれそうな男」にて、小学生のころの龍司が登場。真島に匹敵する身長かつ金髪という容姿ながら、律儀にランドセルを背負っているというシュールな姿を見られる。このサブストーリーでは、龍司がクラスメイトが高校生からカツアゲをされたことの報復として、ボンタン(当時の不良が履いていたダボっとした学生服のズボン)狩りを行っていた。それに巻き込まれる形で、真島との戦闘になる。

あらゆる“新しい”が詰め込まれた『龍が如く2』という名作!

kbj:龍司が登場したのは『2』だけど、作品そのものの思い出で印象深いものは?

Deep:俺は、リメイク作品の『龍が如く 極2』しかやったことないんですけど、基本的な演出はオリジナルと同じなんですか?

編集O:新エピソードが追加されたぐらいで、もともとの演出は変わってないよ。『2』といえば、やっぱり“大阪の城がパカーンと割れて、金色の城が出てきた”ところじゃない? あれは、未だに語り継がれる伝説の名シーンですよ。

Deep:見た時は爆笑しちゃいました。あと記憶に残ってるのは、やっぱり虎ですね(笑)。

編集O:あれ以降、『龍が如く』は頻繁に猛獣と戦うようになったよね(笑)。

kbj:初代には猛獣のボスはいなかったんだっけ?

編集O:初代はいないね。実は初代は、けっこうマジメなんだよね。

kbj:確かに『2』から、いわゆる“セガらしさ”が見え隠れするようになった気がする(笑)。大阪の城は、それまでマジメにシナリオが進んできたこともあって、「こんなことやっちゃうんだ!?」って驚いたなあ。

Deep:『龍が如く6 命の詩』の大和型戦艦に通じるものがありますね。

編集O:そうそう。あと『2』の思い出として欠かせないのは、桐生と狭山のラブロマンスだね。「『龍が如く』でラブロマンスをやるんだ」と驚いたのを覚えてる。

Deep:甘酸っぱくもなんともない、ビターな大人の恋ですよね。『龍が如く』らしいというか。

編集O:狭山がぬいぐるみを抱いてるシーンがいじらしくて、いいんだよね。

kbj:桐生は、カタギでありつつ、極道にかなり近い立場じゃないですか。そういう意味で、極道と警察という禁断の恋感があって、その対比もおもしろかった。こう話していると、『龍が如く』はやっぱりシナリオがいいんだなって思いますね。

編集O:あとは、大阪に行けるようになったことで舞台が広がったことも新鮮で。街を歩いているだけでも、ものすごく楽しかったよね。シリーズを重ねた『龍が如く5』では、日本5大都市が再現されたし。テレビでその風景が流れると「あれ、見覚えがあるな」ってなるもんね。未だに、そういうゲームは『龍が如く』以外に生まれないのは、それだけスゴイことをやっているという証左だと思うよ。

kbj:リアルな日常世界といえば、コラボ店舗が本格化したのも『2』からだよね。それによって街のリアリティさがグッと増したので、そこら辺も含めてシリーズの方向性を決めたのは『2』なのかなと。

編集O:初代は、本当に“どこまでできるかわからないけど、とりあえずやってみよう”というチャレンジ精神で進んでいたところも多そうだしね。そのうえで、続編の『2』では、明確にこうしようという意思が見える感じに。

Deep:“『龍が如く』はこういうものなんだ”という遊びの形が固まったという感じで。

kbj:『2』が初といえば、堂島大吾もココからだよね。……こんな場だからぶっちゃけると、『2』で彼が出てきた時、ここまで長く愛されるキャラクターだとは思わなかったんだよね。初期の彼は、ことの成り行きを知っているプレイヤー視点からすると、かなり場違いな考えをするキャラクターじゃない?

編集O:全体的に、まだまだ青かったよね(笑)。

kbj:だけどそこからいろいろな経験を経て、キャラクターとしての味が出ていき、今や極道たちを束ねる存在になった。あとさ、タレントキャラクターは、大人の事情もあって作品内でフェードアウトすることが多いけど、準レギュラーポジションに収まっているのも印象的。徳重聡さんの演技も作品を重ねるごとにどんどんハマっていって……いいキャラだよなあ~。

編集O:徳重さん自体も、最近は大河ドラマをはじめ、番組に引っ張りダコだよね。

kbj:そんな状況でも未だに出演されていて……大吾は愛されているよね。

編集O:以前、『電撃PlayStation』で徳重さんに大吾への想いをインタビューしたことがあって、「すごく思い入れがある」というお話をされてましたよ。なんなら、大吾を主人公としたシリーズを出せばいいのにとも思ったこともあったなあ。

編集O:気が早いけど、本編で難しいようなら“黄龍放浪記”が終わったあとに、大吾へスポットライトを当てたシナリオがきてくれるとうれしいな。東城会ファンとしては。

kbj:それいいなあ! まだ“黄龍放浪記”すら始まっていないけど。

一同:(笑)

“黄龍放浪記”にハン・ジュンギらしき人物が!? 新シナリオが楽しみすぎる!!

kbj:“黄龍放浪記”の新PVが公開されましたが、見た?

Deep:今回一番驚いたのが、あの謎の人物。『6』や『7』に登場したハン・ジュンギ……。

kbj:最新トレーラーに出てたやつね。

Deep:先日の公式生放送では、“ハン・ジュンギらしき男”で通してましたけど、どう見ても……ねぇ(笑)。

編集O:昔のハン・ジュンギってことかな?

Deep:“何代目か”は、わからないですけどたぶん。

編集O:あ、たしかに。ここらへんは『7』をやってると、いろいろ見えてくるね。

Deep:本人だとしても、『6』から何年前だってことになりますし。

kbj:“黄龍放浪記”は1999年なんで、それを踏まえるといくらなんでも容姿が変わらなすぎよね(笑)。

編集O:そういう意味では、『7』をプレイしている人にも求心力はありそう。

Deep:先日の公式生放送で、横山昌義チーフプロデューサーが「シリーズファンに向けたシナリオ」とおっしゃっていましたし、『龍オン』未プレイのシリーズファンは、今が始め時と言えるかもしれないですね。

編集O:最近のシリーズから始めた人には、ぜひ『龍が如く 極2』をプレイしてほしいね。

Deep:それを言い出したら、『龍が如く 極』や『龍が如く0』もぜひ遊んでもらいたいですよ!

編集O:そうだね。PS4ベースで作られているから遊びやすいうえに、物語的にもリンクしているしね。遊ぶ順番としては、『0』→『極』→『極2』かな?

Deep:うぅ~~ん、悩ましいですね。個人的には、『極』→『0』→『極2』の順で遊んでほしいですね。そのほうが、錦山や真島のキャラクターをつかみやすいでしょうし。

kbj:個人的には、発売順に遊んだほうがいいだろう派なんだけ、リメイクされていることを考えると悩む(笑)。

Deep:どちらにしろ、『0』の後日談が入っている関係で、『極2』を最後に遊ぶのが楽しめるとは思います。

編集O:この3作は、Steamなどでも配信してるよね。

Deep:何年経っても色褪せない名作ですよ。『龍オン』や『龍が如く7』で初めてシリーズに触れて、「『龍が如く』のストーリーって、おもしろいな!」とファンになった人には、ぜひ遊んでもらいたいですね。もちろん、『龍オン』は忘れずにちゃんとプレイしてくださいね(笑)。

kbj:今、ログインするとSSR“[関西の龍]郷田龍司”配布でもらえるしね。性能としてはどうなんだろ?

Deep:初心者が使うというぶんにはバトルスキルが全体攻撃&ヒートアクションが単体強攻撃なんで、アリだと思います。やはり、けっこう前のキャラクターなので型落ち気味ではありますが、近いうちに絶技開眼……いわゆる性能強化の対象になっているので、そこも楽しみですね。

kbj:おぉ、それはいいね。『龍オン』は毎日10連+1連ガチャが無料で引けるので、初心者には優しいんだよね。

編集O:そうだね。先行組に追いつきやすいスタイルにはなっていると思うよ。

Deep:ストーリーを追っていけばダイヤもかなり貯まるので、ライトに遊ぶぶんにはかなりとっつきやすいです。もちろん、上位プレイヤーになろうとすると修羅の道ですが、それはどんなゲームでもそうですし(笑)。

編集O:『龍オン』は、ストーリーがおもしろいからね。『龍が如く7』と同じく春日一番が主人公なんで、『7』で「春日が気に入った」という人にはオススメできますよ。

Deep:このままだと、シリーズ作品全部をオススメしちゃいそうな勢いですね(笑)。

編集O:気になったら、全部やろうということで。

一同:(笑)

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