『プレデター ハンティング グラウンズ』プレイレポ。原作要素が盛り込まれた非対称対戦が楽しい!【電撃PS】

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『Predator: Hunting Grounds』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 SIEより4月24日発売予定のPS4/PCソフト『Predator: Hunting Grounds』。本作は、映画やコミックで有名な『プレデター』の世界で非対称型マルチプレイヤーが楽しめるアクションシューティングです。プレイヤーは、異星から来た狩人“プレデター”と、特殊部隊員4人からなる“ファイアチーム”に分かれ、1対4で対戦します。

 この記事では3月27~29日に実施されたフリーウィークエンドでプレイできた本作のトライアル版のプレイレポートをお届けします。期間中はマッチングに時間がかかる問題こそあったものの、本作の魅力を存分に楽しむことができました。

ゲリラの拠点で行われる“狩るか狩られるか”の戦い

 最初に書いたように、対戦は任務を受けてゲリラの拠点にやってきた人間の兵士“ファイアチーム”4人と、地球外から狩りのためにやってきた異星人“プレデター”1人に分かれて行います。ゲームへの参加は、プレイする役割を問わずに参加できるゲームを探せるほか、ファイアチームかプレデターのどちらでプレイするかを指定してマッチングを行うことも可能でした。

ファイアチームはプレデターを狩るか、任務を完了すれば勝利!

 ファイアチームは、マップ内に拠点を構えるゲリラに対する任務を帯びてこの地にやってきます。任務はいくつかの目的に分かれていて、すべての目的を達成すると迎えのヘリが到着、これに乗って脱出できればゲーム完了です。

 マップ内には、プレデターが潜んでいるほか、当然ながらAIが操作するゲリラの兵士が多数配置されています。ゲリラは、1人1人はそれほど強くありませんが数で攻めてくるほか、拠点内の警報装置を作動させて増援を呼ぶこともあるため、油断はできません。ゲリラとの戦いに集中しすぎて注意がおろそかになたり、味方が分散してしまうとプレデターの思うつぼ。ファイアチーム側は、プレデターとゲリラの双方に注意しつつ、4人がなるべくまとまって行動しなくてはならないあたりがポイントだと感じました。

 本作は対戦ゲームですが、任務の遂行やプレデターの撃退でプレイヤー同士が力を合わせる協力プレイのだいご味を感じられるのがファイアチームの魅力だと思います。

 ちなみにプレデターを倒すことももちろん可能。プレデターを仕留めた場合は、任務がプレデターの死体の確保に切り替わり、周りじゅうから出現するゲリラの猛攻から死体を一定時間死体を守れば任務完了となります。1対1ではまず勝てないプレデターを倒すのは、運もあるとはいえかなりの達成感がありますね。

プレデターはファイアチームを狩りつくすのが目的

 プレデターの目的は、マップ内にいる獲物、つまりはゲリラやファイアチームを狩ること。とくに、極上の獲物であるファイアチームを全員倒せばゲーム完了となります。プレデターは能力が異なる3つのクラスが用意されていますが、トライアル版では平均的な能力を持つ“ハンター”のみが選択可能でした。

 なお、能力や装備を使って戦うプレデターには、ゲリラと戦って操作方法を学べるチュートリアルが用意されています。

 プレデターと言えば、ビジョンモードで獲物の発する熱を探知し、光学迷彩で姿を消しつつ奇襲を仕掛ける独特の戦い方が特徴。本作では、そんなプレデターの戦いぶりをしっかり再現していて、光学迷彩やビジョンモードはもちろん使用可能。さらに、ビジョンモード起動中は、ファイアチームの大まかな位置を視覚化する“ターゲットアイソレーション”と呼ばれる機能が使えます。

 映画などで人間を圧倒した装備も再現されていて、近接武器“リストブレイド”や肩に装備された“プラズマキャノン”のほか、投てき後に操作できる“スマートディスク”や伸縮式の槍“コンビスティック”なども使用可能です。

 これらの機能やファイアチームがゲリラと戦う際の銃声などを頼りに獲物を探し当て、光学迷彩を使って相手を狩る、と書くと簡単そうですが、プレデターには1人で複数を相手にしなくては難しさがあります。

 プレデターは、1対1なら容易に相手を圧倒できる強さがあるのですが、さすがに4人から集中攻撃を受けると体力ゲージが溶けるように減っていくほどのダメージを受けることも。また、光学迷彩やビジョンモード、プラズマキャノンはすべて共通のエネルギーを消費して使うため多用しすぎると肝心なところでエネルギー切れを起こして装備が使えなくなる危険があります。

 プレデター側のプレイヤーは、ファイアチームの位置を把握するのはもちろん、攻撃する際の戦術も非常に重要となります。獲物へのアプローチは木の上から狙うのか、それとも地上の障害物を利用して接近するのか、武器は遠距離からプラズマキャノンなどを撃つのかリストブレイドやコンビスティックで切り込むのか、などなどプレデターを操作するプレイヤーは攻撃の際にとれる選択肢は幅広いのがポイント。

 高い能力を持ちながらも、しっかり使いこなさないと獲物を仕留めることができない狩りの緊張感と、プレイヤーの戦術がうまく決まった時の達成感をしっかり楽しめるのは本作ならではのおもしろさだと感じました。

 ちなみに倒したファイアチームのメンバーは、そのままだと味方に蘇生されてしまいます。戦闘不能状態になったファイアチームには原作でおなじみの頭がい骨と背骨を引き抜いて“トロフィー”を入手することでとどめを刺すことが可能。ただし、獲物からトロフィーを引き抜く際は無防備となるため、自身へのダメージをどこまで許容するかという判断も重要となります。

 なお、体力ゲージがゼロになった際は“セカンドウィンド”状態となり、一定時間内なら体力をわずかに回復して復帰できます。もし復帰できない場合は自爆装置を作動させてファイアチームを巻き添えにすることも可能。爆発範囲はかなり広く、ファイアチームは作動を確認したらすぐに逃げないと爆発に巻き込まれて死亡するでしょう。

ゲームの随所に盛り込まれた『プレデター』要素がたまらない!

 本作は、プレデター対人間という原作の要素を非対称マルチプレイヤーのシステムに採りこんでいるのはもちろん、映画などを見ている人ならにやりとできる小ネタが盛り込まれているあたりもポイントが高いです。

 たとえば、ファイアチーム側でスタートした際に流れるドラムを連打するような旋律は、1987年公開の映画『プレデター』そのままですし、プレデターの死体をほぼ無傷で確保した際には、やはり映画で主人公たちがやっていた“力比べ”を再現したイベントシーンが流れます。開発に当たっては映画だけではなくコミックなどからモチーフを採用したものもあるとのことなので、『プレデター』好きな人ほどニヤリとさせられる演出や要素を見つけられるかもしれません。

 3日弱という期間ながら発売前の本作をバッチリ体験できたフリーウィークエンド。どこからプレデターが襲ってくるかわからないファイアチーム側の緊張感、ファイアチームの結束をいかに崩して狩りを成功させるか考えさせられるプレデター側の戦術性はなかなかおもしろく、非対称型の対戦ゲームとしてもしっかりできている印象です。

 非対称マルチプレイヤーのゲームは、お互いの戦力が文字通り非対称であるため、ゲームバランスの調整が難しい印象を受けますが、今回プレイした限りではプレデターとファイアチーム、どちらで遊んでもある程度の緊張感をもって楽しめる内容だったと感じました。『プレデター』ファンはもちろん、新しい非対称型のアクションゲームを求めている人にもおススメですね。

 製品版では、プレデターが3つのタイプから選べるほか、ファイアチーム側も豊富な種類の武器やギア(装備)、パーク(特殊能力)が使用できるので発売が今から楽しみです!

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Predator: Hunting Grounds

  • メーカー: SIE
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2020年4月24日
  • 希望小売価格: 4,900円+税

Predator: Hunting Grounds(ダウンロード版)

  • メーカー: SIE
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2020年4月24日
  • 価格: 5,390円(税込)

Predator: Hunting Grounds デジタルデラックスエディション

  • メーカー: SIE
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2020年4月24日
  • 価格: 7,590円(税込)

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