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『零の軌跡:改』『碧の軌跡:改』ダプルプレイレポート。オリジナルからの違いやシリーズの位置づけを掲載

傭兵
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 日本ファルコムから4月23日に発売されるPS4『零の軌跡:改』、5月28日に発売されるPS4『碧の軌跡:改』について紹介していきます。

 『軌跡』シリーズは、導力という未知なるエネルギーで発展したゼムリア大陸西部を舞台に、若者たちが英雄に成長していく姿を描く日本ファルコムの人気ストーリーRPG。

 そのなかで、エレボニア帝国とカルバード共和国という2大大国に挟まれた貿易・金融都市“クロスベル自治州”を舞台としているのが、『零の軌跡』と『碧の軌跡』です。そのHDリマスター版『零の軌跡:改』『碧の軌跡:改』が、4月23日と5月28日、2カ月連続で発売されます。

 ここでは、『零/碧の軌跡』の基本を押さえつつ、『改』のプレイレポートをお届けしていきます。

今さら聞けない人に向けた『零/碧の軌跡』の基本

 『軌跡』シリーズは、リベール王国での事件を描いた『空の軌跡』、クロスベル自治州の『零/碧の軌跡』、エレボニア帝国での事件を描いた『閃の軌跡』と大きく3つの区分けが存在します。

  • ▲『零の軌跡:改』より
  • ▲『零の軌跡:改』より

 『零/碧の軌跡』は、リベール編とエレボニア帝国編をつなぐ物語であり、さまざまなハードで発売された『閃の軌跡I』と『閃の軌跡II』とほぼ同時期に起こった事件が描かれています。『閃の軌跡I』&『II』とは重なっている出来事があるので、この2作品とは“表裏一体にある”とも言える関係になっています。

 とはいえ、『閃の軌跡』をプレイしていないと『零/碧の軌跡』の物語がわからなかったり、楽しめなかったりするわけではないのでご安心を。同じ時期にクロスベルではこんなことが起こっていた、エレボニア帝国ではこんな事件があったというように互いの物語を補完しあうような形になっています。

  • ▲『碧の軌跡:改』より
  • ▲『閃の軌跡I:改』より

誰でも親しみやすいストーリー主体のRPG!

 プレイヤーは、クロスベルの治安を維持する警察の新設部署“特務支援課”に配属されたロイドとなり、物語を進めていきます。“特務支援課”のもとには市民や同じ警察組織から“支援要請”という形で依頼が届きます。この依頼をこなしていくことで、メインのストーリーは展開していきます。

  • ▲『零の軌跡:改』より
  • ▲『零の軌跡:改』より

 支援要請には物語を進めるうえで必須のものと、受けなくてもいいサブ的なもの、さらに特定のタイミングでしか受けられないものが存在。依頼をこなすとお金やアイテムがもらえるなどメリットが大きいので、もらさないように進めていきたいところです。

  • ▲『零の軌跡:改』より

戦略性の高いAT(アクションタイム)バトル!

 戦闘は、直前に選んだ行動(コマンド)によって敵と味方の行動順が変わっていくATバトル。“アクションタイム”とはいえ、普通のコマンド選択式なので、じっくりと考えながら、戦略的なバトルを楽しめます。

  • ▲『零の軌跡:改』より

 固有技のクラフト、パーティの2人のキャラクターで出せるコンビクラフト、必殺技のSクラフト、Sクラフトを行動順に関係なく出せるSブレイク、ATボーナスによる一斉攻撃など、味方が有利に戦える要素が多数用意されています。これらを活用して、強敵を倒していきましょう。

  • ▲『零の軌跡:改』より
  • ▲『零の軌跡:改』より

 ちなみに、本作はシンボルエンカウント方式で、フィールドで敵を攻撃することができます。敵を背後から攻撃すると、相手は気絶。それから接触すれば先制攻撃を取れるので、より有利な状況で戦えます。敵と戦う時には、なるべく背後を取るように心がけましょう。

キャラクターのカスタマイズ要素にも注目!

 パーティメンバーは、それぞれ戦術オーブメントという特殊な機械を持っており、これに地・水・火・風・時・空・幻の7つの属性があるクオーツというアイテムをはめることで魔法が使えます。

  • ▲『零の軌跡:改』より

 クオーツには属性ごとのポイントが設定されており、その合計値が高ければ高いほど、強力な魔法が使用可能に。このクオーツの組み合わせを考えるのも、本作の醍醐味です。

 また、クオーツにはHP上昇などのステータスアップや、命中率を上げるなど、キャラクターの能力を補強する効果もあります。キャラクターの個性を伸ばしつつ、強力な魔法が使える組み合わせを見つけていきましょう。

  • ▲『零の軌跡:改』より

 『碧の軌跡』になると“マスタークオーツ”といって、キャラクターのバトルスタイルに影響するほど強力なクオーツが登場します。

 マスタークオーツは装備して戦闘をすればするほど成長していき、さらに絶大な威力を誇る専用の魔法も使えるように! マスタークオーツ自体の成長も『碧の軌跡』の重要なポイントです。

  • ▲『碧の軌跡:改』より

お楽しみ&やり込み要素もいっぱい!

 『軌跡』シリーズといえば、書物集めや釣りなど、やり込み要素の豊富さもポイントです。『零の軌跡』も『碧の軌跡』も、その部分は変わりません。さらにカジノやミニゲームなども用意されているので、長く遊ぶことができます。

  • ▲『零の軌跡:改』より
  • ▲『碧の軌跡:改』より

 収集要素やミニゲームなどすべてに共通するのは、コンプリートすることでレアアイテムがもらえるなど、メリットがある点。非常に挑戦しがいもあります。

 この他にも、パーティメンバーと絆を深めることで専用のイベントが発生することも! 仲間たちの意外な素顔を見ることができるので、全員分見たくなること請け合いです。

より快適に遊びやすくなった『改』をインプレッション!

 最後に、今回発売される『改』の特徴を抑えつつ、実際にプレイした感想をお届けしましょう。

 『改』の特徴としては、グラフィックの高解像度化、メインイベントのフルボイス化、高速スキップモードの追加、『閃の軌跡』シリーズのキャラクターのゲスト出演などが挙げられます。

 この中で自分が推したいのは、高速スキップモードの追加です! オリジナルであるPSP版の時点で『零の軌跡』『碧の軌跡』ともにロードの読み込みは速かったのですが、PS4になったことで、読み込みなどより速く快適に!!

 さらに高速スキップモードが追加されたおかげで、移動も戦闘もスイスイ進めます。逆に動きが速すぎて、フィールドアタックで敵の背後に回るのに慣れが必要なくらいです(笑)。

  • ▲『零の軌跡:改』より

 また、『零の軌跡』に限っていえば、オリジナル版では戦闘演出のショートカットができなかったのですが、『改』では各種ショートカットを実装! 痒いところに手が届く内容となっています。これで周回プレイがますますはかどるなと感じました。

 細かい部分になりますが、大きな画面でのプレイを考えて画面レイアウトに調整が加えられています。また、街の住人やフィールドの魔獣など、PSP版では遠くにいると姿が消えてしまっていたのが、『改』ではちゃんと表示されるように。この2つのおかげで、実際の表示範囲は同じなのですが、PSPでプレイした時よりもマップの見える範囲が広くなったように感じました。

  • ▲『零の軌跡:改』より

 
 『閃の軌跡』のキャラクターのゲスト出演も、シリーズをずっとプレイしてきた自分にとってはうれしかったですね。「どこで誰が出るんだろう」と、ワクワクしながらストーリーを進めることができました。
  • ▲『碧の軌跡:改』より

 オリジナル版『零の軌跡』が発売されてから10年。大きな画面で快適に『零の軌跡』『碧の軌跡』が遊べるのは、ファンとしてはうれしい限り。特に『閃の軌跡』シリーズをすべてプレイした後だと、より一層、特務支援課に愛着がわいてしまうのです。

 なお、本作のセーブデータがあるPS4本体でシリーズ最新作の『創の軌跡』をプレイすると、何らかの引き継ぎ特典があるとのこと。『創の軌跡』では“クロスベル再独立”が描かれるということもあるので、ファンの人はおさらいも兼ねて、『改』を遊びましょう。おそらく、2作品をクリアするころには『創の軌跡』の続報なども出ているのでは?

  • ▲『創の軌跡』より

 また、『軌跡』シリーズを遊んだことのないRPG好きな方へ。最近では、正統派のコマンドRPGが少なくなっていると思うのですが、このゲームはまさにそのようなタイトルです。ぜひ『零の軌跡:改』から、シリーズに触れてください。難易度は“EASY”から“NIGHTMARE”の4段階から選べ、“EASY”であればシリーズを初めて遊ぶ人でもサクッと楽しめますよ。

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