『三國志』新作タイトルはMMO戦略シミュレーション。βテストで判明したゲームの姿とは⁉
- 文
- 電撃オンライン
- 公開日時
シリーズ35周年の集大成としてコーエーテクモゲームスが贈る、スマートフォン用MMO戦略シミュレーションゲーム『三國志 新作(仮)』。この記事では、3月26日~30日まで開催された本作のクローズドβテストのプレイレポートをお届けします。
本作は、リアルタイムで戦況が変化する戦略シミュレーションゲーム。据え置きタイトルの『三國志』シリーズと比べると、多くのシステムが簡略化されているので、『三國志』シリーズが初めてという人や、シミュレーションゲームの複雑さが苦手という人でも問題なく楽しめます。
内政で国力を高めて、周囲の拠点を制圧していって中華統一を目指す、という基本的な流れはいつもの『三國志』シリーズと同様。ただしオンライン専用タイトルで、拠点の状況がリアルタイムに変化するなど、スマホアプリに最適化されたゲームシステムになっています。
序盤はできることが少ないですが、ゲーム進行に合わせてほかのプレイヤー(君主)が治める都市への侵攻なども解禁。より幅広いプレイが楽しめるようになります。
順を追って発生するチュートリアルは丁寧かつ親切なので、ゲームシステムの理解は非常にスムーズでした。
武将集めはガチャ以外にも多彩な方法が!
スマホアプリということで、気になる人も多いであろう課金要素。本作では武将を“求賢令(いわゆるガチャ)”で集めることができます。
最高レアリティはSSRで、10回ごとに1回SSRの排出が保証されているので、武将集めはさほどシビアではない印象ですね。ただし最高レアリティの中にも排出率に差はあり、曹操や関羽などは排出率が低めでした。
ちなみに自分のガチャ結果(SSRのみ)としては、孫尚香×3、甘寧×1、夏侯惇×1、周泰×2、諸葛恪×1といった感じでした。呉の武将多めですね!
ちなみに、武将にはとくに勢力(魏、呉、蜀など)分けはないので、あくまで自分の好きな武将で編制を組んでOKです。
なお、クローズドβテストでは、初期武将として張遼が仲間に。トップクラスの能力を持っているので、序盤から非常に頼りになりました。
求賢令以外にも、銅銭(ゲーム内通貨)で利用できる“求人令”や、ミッションの達成で得られる友好度を使って任意の武将を仲間にできる“登用”など、武将を得る手段は豊富に用意されています。
部隊は、主将1名、副将2名、補佐2名、合計5名で編制します。編制できる枠は君主レベルが上がるごとに開放されるので、序盤は武将が少なくとも大丈夫。武将は戦法や技能などを持っており、攻城戦や野戦、内政など得意分野が異なります。
また、部隊編制では兵科を合わせることで戦力にボーナスが発生するので、同じ兵科のもので部隊を組むのが基本になりそう。序盤では弱い賊をこまめに倒したいので、行軍速度の速い騎兵をとくに重宝しました。
シンプルで分かりやすい内政システム!
内政のシステムは非常にシンプルで、基本的には施設を強化しつつ、そこから得られる資源を回収するのみ。“政治”の能力値の高い武将の配置などで、より効率的な資源回収が可能になります。
“城壁”には“石工所”、“倉庫”には“製材所”と、特定の施設のレベルを上げるには対応した施設のレベル上げが必要になるので、基本的に施設レベルはまんべんなく強化する必要があります。
農業を重視したり、軍事を重視したりといったプレイヤーごとの個性は出しにくいですが、内政の方針に迷わずに済むのは初心者にはありがたいですね。
リアルタイムの駆け引きが楽しい戦闘!
本作の戦闘はリアルタイムで展開。中国大陸全土が舞台となる広大なフィールドで、プレイヤー同士の勢力争いを繰り広げます。
軍令書を消費して、目標地点を指定すると部隊は敵部隊への攻撃や、拠点への侵攻や駐屯などを行います。基本はオートで進行するので、一度命令したらそのまま目を離しても大丈夫。命令を終えたら本拠地に戻ります。
ただし周囲の君主がスキを突いてくる可能性もあるので、積極的に動く君主が周囲にいる場合は要注意です。周囲の君主の動きに目を配ることが重要!
荘園などの拠点を獲ると、貢物などをもらえるなどの恩恵があり、より戦力を増強できます。自分の本拠地近くの拠点をとりつつ、じょじょに勢力を広げていくのが基本的な流れ。
君主レベルが上がると(クローズドβテストではレベル12)、ほかのプレイヤーの拠点を攻めることも可能に! 当然、NPCの拠点を攻めるよりも難易度は高めですが、攻め落とすと大量の資源を獲得できるのでメリットも大きいです。
近くの君主が遠出していて、留守のスキを突いて拠点を攻めるなど、リアルタイムに変化する戦況に合わせた駆け引きが楽しいですね。
また、軍団に所属すると、複数の君主で協力しながら都市を攻略できます。直接的な連携を組むわけではない、ゆるやかなつながりですが、時間を決めて一気に同時に特定の拠点に攻め込むのは、同盟感があって楽しそうですね。主要都市の取り合いが、本作のメインコンテンツとなりそうです。
自分の場合、大陸の端も端、クソ田舎の開始地点に居続けたため、主要都市の攻略には参加できず……。周囲の君主たちと拠点を獲ったり獲られたりの小競り合いを繰り返していました。それでも、地方君主っぽいロールプレイで、なかなか楽しかったです。正式サービス開始後は、ぜひ中央へ勢力を伸ばしていきたいですね!
プレイしてみて……
システムを簡略化しながらも、随所でしっかりと『三國志』らしさを感じられる本作。内政や戦闘の多くがオート化されているので、とりあえず指示を出しつつ、別のことをしながらときどき様子を見る、といったスマホゲームらしい“ながらプレイ”を楽しみやすいのがうれしいポイント。
拠点への侵攻は基本的に指示を出して待つだけなので、NPC相手には淡泊にも感じることも。ただ、プレイヤー同士の場合は侵攻に戦力を割きすぎると空になった拠点を攻められることがあるので、戦力のバランスを考えるのがシミュレーションゲームらしくて楽しいです。
欲を言えば、能力値以外で武将ごとの個性がもっと感じられれば、歴史好きにはうれしかったですね。限定イベントの開催などもあるようなので、そこでの武将の個性の掘り下げに期待しています!
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります