PS4『World of Warships:Legends』をレビュー。PC版との操作感の違いなどは?

電撃オンライン
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 2015年にPCで『World of Warships』が登場して以来、長らく待たれていたコンシューマ版。それがPS4『World of Warships:Legends』としてリリースされました。気になる操作感などPC版との差異も含めて本作をレビューしていきます。

 ウォーゲーミングファンならご存知の通りですが、『World of Warships』はコンシューマ版の前に、アプリとして『World of Warships Blitz』がリリースされています。このアプリ版の出来がよく、コンシューマ版への期待も高まっていたのですが、触ってみるとこれまた非常によくできているのです。

シビアな操作を必要としない、おおらかなアクション

 比較されるのが同じくウォーゲーミングがリリースした『World of Tanks』ですが、あちらは、戦車の操作に的確さが必要とされる割とシビアな作品でした。的確な操作のためにキーボードでの入力に最適化されており、それがPC版とコンシューマ版の操作感の違いとしてコンシューマ版の方が難しいという印象になっていたのです。

 それに対して、水の上を動く船は慣性が働くため、細かく動かしたくてもそうはいかない仕様になっています。このため、パッドでも艦船操作に違和感をさほど覚えなくなっています。照準にしてもアナログスティックでの操作はマウスほどの速さはありませんが、砲の指向速度が速くないため、特に問題ないように感じました。



 デフォルトの操作設定でも使いやすいですが、他のパターンに変更することも可能でした。自分に合った操作スタイルを探すといいでしょう。

ダウンサイズされていることが遊びやすさにつながっている

 PC版では15対15の戦いでしたが、コンシューマ版は9対9となっています。これによって、戦闘の決着が早く着く傾向にあり、戦闘のテンポはよくなっています。人数の少なさのおかげかマッチングも早く、PC版に比べると時間当たりの戦闘の回数が多くなっているように感じました。

 ただ、参加人数が少ないということは1隻の戦力がより大きくなることを意味します。拠点の占領が勝利条件でも、殲滅により戦闘が終了することがほとんどでした。ここら辺は、好みのわかれるところだと思います。

  • ▲9対9と1隻あたりの負担が大きいため、戦力の均衡が崩れるとあっという間に決着がついてしまうことも。

 また、現時点だと本作には空母が実装されていません。これもよしあしあると思いますが、PC版が空母を見直したことなどとも関係があるのかもしれませんね。さておき、空母がないということは防空を考えなくてもよく、上位Tierになるほど対空の弱さが際立ってくる日本艦船にとっても朗報と言えます。

  • ▲各艦には対空火力が設定されています。現在はほぼ死に数値ですが、今後空母が実装されるとこの数値が意味を持つようになります。
  • ▲アメリカのtier7戦艦アイオワ。対空火力が75と高い数値なのが分かります。ちなみに日本のtier7戦艦の天城は対空火力40。……うーんやっぱり低い。

 今後拡張されると思いますが、現在Tierも7までしかありません。さらに、艦船ツリーもPC版から刷新され、例えば日本ツリーの最初の艦である橋立がなくなり、Tier2の筑摩がTier1の艦になっています。

 戦艦はTier3からになるのはPC版と一緒ですが、最初の戦艦が河内ではなく課金艦の石鎚になり、Tier4は妙義ではなくPC版のTier5艦である金剛が配置されています。これに伴って、Tierが1つずつ下がり、PC版のTier7である長門がTier6に、Tier8の天城がTier7になりました。

 仮にこの先Tier10まで実装されるとして、PC版のTier10戦艦の大和がTier9になり、Tier10は改大和型かあるいは超大和型が来る可能性がでてきたことになります。51cm砲を積んだ戦艦とか……夢が広がりますね。

  • ▲Tier7の天城は長門型にユトランド沖海戦の戦訓を取り入れた加賀型をさらに発展させた天城型巡洋戦艦として建造されていました。主兵装は41cm連装砲5基10門と圧倒的火力を誇ります。

同じ条件で戦えるメリット

 『World of Warships:Legends』に限った話ではありませんが、PCでプレイするゲームは、所有PCの性能がゲームに少なからぬ影響を与えます。それが性能が画一化されたコンシューマ機ならそういったハンデはありません。これでスペック落ちのPCで悔しい思いをする人も少なくなるんじゃないかと。

 また、全世界にユーザーのいる本作のサーバーは1つしかなく、接続サーバーの有利不利もありません。各地域の同期をどう取っているかは不明ですが、ラグも特に感じませんでした。考えうる限りフラットなプレイが楽しめるということです。

  • ▲戦闘開始前にボイスチャットで、挨拶が飛び交います。「Where are you from?」の問いに、イタリア、メキシコなどなど英語圏以外の返答があって驚きます。

ほかにもあるユーザーフレンドリーな要素

 PC版では艦船を置けるドックに限りがあり、これを超える場合課金でドックを拡張せねばなりませんでした。それが本作では制限なしとなりました。

 また、味方の射撃が当たるフレンドリーファイアーがなくなり、味方艦船同士の衝突でもダメージが発生しません(ただしエフェクトは発生します)。おかげで、雷撃可能艦がやたら置き魚雷(敵艦を補足しての雷撃ではなく、射撃可能時にだめもとで打つ魚雷)をしている印象があります。

 さらに、PC版同様一定レベル以上になると艦長を乗艦させないと出撃できなくなりますが、PC版と違い、ユニーク艦長しか存在せず、その代わり、乗艦を変更してもペナルティがなくなりました。

  • ▲“戦上手の生き方下手”こと水雷戦の猛将、田中頼三も実装されています。
  • ▲艦長にはそれそれ戦艦、巡洋艦、駆逐艦向きのスキルがあります。ちなみに東郷平八郎はオールマイティでどの艦種もそつなくこなします。

 PC版でもCo-op戦という対AI戦闘が選択できましたが、本作でもAI戦は健在です。こういった部分が残っているのはありがたいです。ただやはり『World of Warships』は対人戦にこそ真髄があります。ぜひAI戦で腕を磨いて対人戦に挑んでもらいたいものです。

 ただし、AIだからとあなどってかかると結構しっかり攻撃してきて、痛い目を見ます。ゆめゆめ油断なさらぬように。

始めるなら今がチャンスかも!

 Tierが7までしかなく、艦種も巡洋艦、駆逐艦、戦艦と3種に限定されており、陣営も特殊な例を除けば日米英の3か国しかありません。今後これは増えていくと思われますが、現状ユーザーの力量もまだそう開いていません。

 『World of Warships:Legends』は完全にスタンドアローンなタイトルで、PC版はもちろん、アプリの『World of Warships Blitz』ともアカウントを共有できません。つまりほかのタイトルから艦や実績を持ってくることができず、誰でも同じスタートラインから始められるのです。そして戦闘の挙動はPC版などと変わりません。これまで他ハードで遊んでいたプレイヤーは、これまでの経験をアドバンテージにできます。

 本シリーズを未プレイでもプレイ済みでも、始めるなら今が一番いいタイミング。興味がある方は、一度プレイしてみてはいかがでしょうか?

(C)Wargaming.net

World of Warships: Legends(ダウンロード版)

  • メーカー: Wargaming
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: SLG
  • 配信日: 2019年4月16日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

World of Warships: Legends アルティメットエディション(ダウンロード版)

  • メーカー: Wargaming
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: SLG
  • 配信日: 2019年4月16日
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World of Warships: Legends プレミアムエディション(ダウンロード版)

  • メーカー: Wargaming
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: SLG
  • 配信日: 2019年4月16日
  • 価格: 3,218円(税込)

World of Warships: Legends

  • メーカー: Wargaming
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: SLG
  • 発売日: 2019年4月25日
  • 希望小売価格: 3,980円+税