再始動した『CODE VEIN』先行レビュー。バディのいる安心感とともに、歯ごたえある戦闘と探索を楽しめる
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2018年夏に発売延期を発表して以来、注目されつつも沈黙を守り続けていたPS4/Xbox One/PC(Steam)用ソフト『CODE VEIN(コードヴェイン)』。国内外問わず多くのプレイヤーが期待している本作が、ついに再始動を宣言! 再始動発表にあたって開かれたメディア向け体験会でプレイできた、本作の試遊版の見どころをレポートしていきます。
キャラクタークリエイトはとんでもない時間泥棒!
体験会では本作の序盤がプレイできました。これは製品版とほぼ変わらない仕様で、つまりプレイの最初はキャラクタークリエイトから。ここでいきなりですが、『CODE VEIN』を遊んでみようかな? と目を付けている人に忠告しておきましょう。こだわるとキャラクタークリエイトで1日吹っ飛びます(笑)。
本作のキャラクタークリエイトは体型こそ、20種類の中から選ぶ形。キャラクタークリエイトができるタイトルには、腕の太さや身長などを細かくカスタマイズできるものもあることを考えると決してバリエーションが豊かとは言えません。
おそらくこれは、作中で顔をアップで映すデモシーンが豊富に用意されていることが理由なのでしょう。せっかくのデモシーンで自分の分身の顔が見切れていたら残念ですからね。
逆に表情まで見て取れるデモシーンが用意されているためか、顔のパーツは非常に細かく設定できます。例えば目の場合は虹彩部分とその周囲の2カ所を豊富なパーツから選択可能。カラーも自由に選べます。また、フェイスペイントは用意されているものの配置や大きさの変更も可能。そのほか顔に傷やシワを付けるといったことも行えます。
また、衣服の種類は7種類と一見少なく見えますが、それぞれの衣服で袖や襟の有無などをカスタマイズ可能。実質的には100種類を優に超えます。
そして、もっとも時間泥棒になりそうなのがアクセサリ。まず、帽子に眼鏡にポーチに手袋など種類が単純に豊富でカラーリングは好みに変更できます。さらに、アクセサリのサイズも変更可能です。
しかも、個々のアクセサリを身体のどの部位にセットするかも自由。セットする場所を中心に配置場所を細かく動かせると、とんでもない自由度になっています。
これだけ自由度が高いとアクセサリ同士を組み合わせてオリジナルのアクセサリを作ることも可能。実際プリセットにも帽子と花を組み合わせて、花をあしらった帽子を装着しているキャラクターが用意されていました。
せっかくキャラクターを自由に作れるのだから、じっくり時間をかけたかったのですが本メディア体験会は数時間の開催。1本のタイトルを体験するには十分過ぎる時間なのですが、1人のキャラクターをまじめに作るならあと2日はほしかったですね(笑)。と、無茶な嘆きはさておき、時間の都合で今回はプリセットのキャラクターを帽子の角度だけいじってプレイすることに。
難しい中にもある、バディが同行する安心感
キャラクターカスタマイズを終えると、ようやく本編スタート。本作が発売延期を発表する前、TGS2017でも特別なステージをプレイできるバージョンでのプレイアブル出展はありましたが今回は序盤を丸ごと楽しめるもの。ストーリーデモもしっかり見られました。
と言っても、少なくとも冒頭では世界観や主人公の立場を一から十まで説明されたわけではありません。
なぜかわからないけれども倒れていた主人公を謎の女性吸血鬼が救助。しかし、一息ついていたところに別の吸血鬼が現れて、主人公と女性吸血鬼は捕らわれの身に。捕らえた吸血鬼を労働力として使っていた彼らに半ば脅されるような形で血涙を探すことになる……というのがおおまかなあらすじです。
そんな中でスタートした探索は、やはり難易度が高いというのが一つの特徴になります。堕鬼の攻撃に1回当たればHPを3割近く減らされるのは当たり前。一方で、ダッシュやステップ、それに攻撃といった多くのアクションでスタミナを消費するため、こちらから攻めるにもある程度緩急が必要になります。
ただ、そこに理不尽さはなく、こちらが力尽きたとしても「やるべきことをやってそれでも足りなかった」と感じられるもの。この“力尽きても理不尽さがない”という感覚のカギになるのがバディですね。バディは探索に同行するNPCで、本作では基本的にバディと2人1組で探索を行います。
このバディがとにかく頼りになるんですよ。序盤によく見かける堕鬼なら2体を同時に相手しても平然と対処するのが当たり前。こちらが手を出さなくても2体の堕鬼を撃破することさえあります。
強敵相手の場合はあっさり倒すとはいきませんが回避や防御、そこから転じる攻撃は遊び始めたばかりのプレイヤーよりも間違いなく上手。しかも積極的に戦ってバディが敵の注意をある程度引き付けてくれるため、どんなボスでも攻撃を仕掛けたり、相手の攻撃パターンを安心して見たりできる状況が生まれるんです。バディが攻撃を引き付けるまで逃げて、敵がバディのほうを向いたら一発だけ攻撃する。そんな戦法もアリです。
こういった高難易度かつ探索要素のあるアクションでは“力尽きて覚える”というのが定番です。そのため、最初はなにもできずに力尽きることがありますよね? 本作の場合もそういったケースはあるにはありますが、基本的にはバディのおかげで“力尽きる前にも覚えるチャンスがある”形になっています。
また、バディに関してもう1つ重要なのが味方(この場合は主人公)を回復する反応の速さ。状態異常になっているなどバディが動けない状態でない限り、こちらが力尽きると同時に錬血で素早く回復してくれます。
その正確さは“探索中は1回だけ自動で蘇生する”と勘違いしてもおかしくはないほど。この手厚いサポートも“力尽きる前に覚える”ができる理由になっていると感じました。
なお、もうひとつベースとなるTGS2017バージョンのプレイフィールと比べると、本バージョンは堕鬼の数の割にあっという間に囲まれることが少なかった印象があります。堕鬼がこちらを感知する範囲も、理不尽にプレイヤーが倒されることがないよう調整されたのかもしれません。
新しい武器を手に入れるたびに生まれる試す喜び
本作には片手剣、両手剣、銃剣、斧槍、大槌の5種類の武器が登場します。探索中は常時2種類の武器を装備でき、2つの武器はボタン1つで切り替えできます。この5種類という数、少ないと思う人もいるでしょう。というよりも装備で変化する攻撃のバリエーションが5パターンしかなければ、新しい武器を手にする喜びは早々に失われてしまいます。
ですが、本作の場合は同じ武器種であっても武器が違えば一部のモーションが異なるというのが大きなポイント。例えばある武器では周囲を大きく薙ぎ払うアクションがありますが、同じ武器種の別の武器ではこの薙ぎ払いの代わりに前方への連続攻撃を繰り出せるといった具合です。
そのため、一見武器が少ないように見えてその性能は千差万別。1本手に入れては振り、また1本手に入れては振り、それでもピンと来なければ新しい武器で堕鬼に挑む。難易度が高めなゲームデザインだからこそ、新しい武器が手に入るたびに試行錯誤できるのが楽しいですね。
そのほか、倒した堕鬼が吸血鬼だったころの心の内面を覗けたり、TGS2017バージョンのボスだった女王の騎士が中ボス扱いの高難易度ダンジョンをプレイできたりと、本体験会で物語システムの両面において『CODE VEIN』の遊びの流れが見えてくる内容でした。
先行体験でのプレイの模様を動画でお届け
この先行体験でプレイできた部分を動画でお届けします。特にキャラクターメイキングには力を入れていますので、ぜひチェックしてくださいね。
【先行体験】CODE VEIN(コードヴェイン)【システム解説&インプレッション編】
【先行体験】CODE VEIN(コードヴェイン)【キャラクタークリエイト編】
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