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王道シミュレーション『ブリガンダイン』体験版をプレイしてみた所感は?

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 ハピネットより6月25日発売予定のSwitch専用ソフト『ブリガンダイン ルーナジア戦記』の体験版が、4月30日より配信されました。ファンタジー世界を舞台としたウォーシミュレーションです。

 本作をもっと詳しく知りたい人は、本作の特集ページから連載記事を読むのがオススメです!

  • ▲体験版のタイトル画面です。中央にあるのが史書“ルーナジア戦記”でしょうか。

 今回、配信に先駆けて体験版を触れたので、プレイインプレッションをお届けします。

 ちなみに、この体験版ですが、“10節を終える(10ターン)”もしくは“自拠点が7つになる”でプレイ終了となります。自拠点はもともと5つあるので、2拠点制圧したら終了ですね。

  • ▲まったく初めての人は“指南の書”からプレイするといいかもです。今回のプレイでは触りませんでしたが。

 なお、本体験版のプレイ時間はじっくり遊んで2時間強といったところです。体験版なら十分なボリューム!

物語は安心感のある王道ファンタジー

 剣と魔法とドラゴン。『ブリガンダイン』の世界は、いわゆる中世西洋風の王道ファンタジーです。近年コンシューマゲームでは、王道のファンタジー作品は少なかったので、本作の登場はうれしいところ。

 ゲームの目的は、用意された6カ国から1つを選び、大陸の制覇を目指すというもの。とても分かりやすい。体験版では、6カ国の1つ“ノーザリオ王国”を選ぶことができます。

  • ▲若きプリンス“ルビーノ四世”が率いる国。体験版で遊べる勢力です。
  • ▲体験版で選べる難易度はEASYのみ。

 ノーザリオ王国の物語は、国王“三世王”が急逝したところから始まります(暗殺と思われるが⁉)。息子のルビーノ四世が、混乱の増してきた大陸を統一する! という。いいね、これも王道。

  • ▲ルビーノ四世が陣頭に立って、ノーザリオの正義を掲げてルーナジア全土の統一に乗り出します。

 ちなみに、6カ国すべてに大義があり、正義があり、各々のストーリーが描かれていきます。つまり製品版だと6回は異なる視点で物語が楽しめそうです。どの勢力が悪とかはありません。みんな自分が信じる正義のために戦っているのです。

  • ▲大陸全土。ここの統一を目指して、6カ国がそれぞれの大義をかざして戦っていくわけですね。ノーザリオ王国は左上の水色国家です。
  • ▲他国の事情や情勢も、プレイ序盤で教えてくれるので、なんとなく把握できました。

編成フェイズではやれることがいっぱい!

 実際にゲームを進めると、要素を選ぶたびにガイド画面が出てきて、親切に教えてくれます。このジャンルのゲームが初めての人でも理解が進むでしょう。もちろんガイド画面のON/OFFも可能です。

  • ▲拠点メニューのガイド。後から見ることもできるので、困ったらガイド!
  • ▲召喚のガイド。ほかにも、クエストや攻撃フェイズなど、さまざま項目が。

 ということで、まずは編成フェイズから始まりますが、ここでは、編成、移動、クエスト、召喚といったことができます。編成の中には、部隊の入れ替えや、クラスチェンジといった要素があります。その一部を紹介。

部隊の編成

 本作では、部隊単位で戦闘を行います。部隊のリーダーは、ルーンの騎士! そして騎士に使役されるモンスターたち。モンスターは召喚することで増やすことができます。

 ただ、好きな騎士に好きなだけモンスターを編成するとかはできません。コストがあったりとか、考えるわけです。強いモンスターはもちろんコストが高い。アレコレ考えて編成するのが楽しい。プレイヤーごとに結構アジが出ると思います。

  • ▲ハンター(弓職)のルーンの騎士には、ケンタウロス(弓職)をたくさん編成したくなったり。プレイヤーの個性の出しどころ。この画像だとコスト的にはもう1体編成できますね。

クラスチェンジ

 一定条件を満たすと、上位のクラス、または別系統のクラスに転職できるというアレ。育成してクラスチェンジしていくのがこのゲームの楽しさであり1つの本質なのではないかと。体験版でも普通にプレイしていれば、クラスチェンジをまず体験できるでしょう。

  • ▲レベルが10以上になったのでハンターの上位クラス、アーチャーへクラスチェンジ。能力や成長幅、技や魔法などがグレードアップします。

召喚

 マナを使うことで、使役するモンスターを召喚できます。戦いで死んだら、基本死んだままなので(なんと新作では生き返らせる方法がある!)、死んだら新しく召喚しましょう。

  • ▲今回、インプを召喚してみたら……なんとちょっと豪華な演出になって……
  • ▲なんかパラメータがメッチャ高いインプが召喚された!

 これが新しい要素の1つ。種族名の後ろに水色の宝石マークがつくのですが、ごくごくたまにこういったモンスターが召喚されます。ちょっと強いので、大切に育てていきたいですね。

 ちなみに、モンスターには名前を付けることも可能なので、こういったモンスターには好きな名前を付けてじっくり育てるのも楽しいです。

クエスト

 まだ見ぬルーンの騎士との出会い、装備品やアイテムの探索、経験値の取得、を行えるのがクエスト。ここで出会う騎士を仲間にすることで戦力の増強になるし、騎士との出会いのエピソードもなかなか興味深いです。

  • ▲新しく出会ったルーンの騎士。かわいい! 主力にするかどうするか、また悩むのも楽しい。思わず出会いを求めてクエストを重ねてしまい、6人くらいと出会いました。ハイ、出会い厨です。
  • ▲クエストで見つけた武器防具。レア度が高い武器もそこそこ発見できました。ガチャ感がちょっといいね!

 暇そうにしている騎士がいたら、クエストに向かわせるのが吉。仲間やアイテムをゲットしてきてくれますよ。あッ、でも、みんなクエスト行っちゃって、防衛する人がいなくて拠点が攻められてしまった……なんてことはないように気を付けてください。

ヘックスのバトルはやっぱり最高です!

 ということで、編成フェイズが終わったら次は攻撃フェイズ。どの国に侵攻するかですね。そして攻める拠点が決まったら、いよいよバトルです。

 戦闘はヘックス(HEX:六角形のマス)で構成されたマップ上で行います。部隊ごとのターン制を採用しており、本当にオーソドックスな昔ながらのウォーシミュレーションです。

  • ▲戦闘画面はこんな感じ。移動できるマス(白色)、攻撃可能なマス(赤色)をわかりやすく表示しています。

 リアルタイム制ではないので、このジャンルが初めての人でもじっくりと考えられます。(システム的には)難しくないので、理解も簡単です。もちろん難易度をHARDとかにすれば、歯応えも出るんでしょうけど!

  • ▲戦闘のガイド画面も当然あります。ユニットの地形タイプによる、得手不得手の解説や……
  • ▲おなじみのZOC(Zone of Control)についてもわかりやすく説明してくれます。シミュレーションの戦闘ではZOC大事!!

 なお、戦闘前に特定のルーンの騎士が敵味方にいると、会話イベントも発生します。

  • ▲ルビーノ四世の幼馴染イエナと、グスタファ帝国皇帝の妹ジンジャーの場合。パターンはすごく多そうです。

 戦闘シーン自体はそれほど派手ではありませんが、ゲームの大半がこのバトルシーンになるので、ややあっさりめの演出はむしろ好感触です。

  • ▲氷の範囲魔法“ジェノフロスト”のエフェクト。約5秒。

 上の段落で、育成が楽しいと書きましたが、育てたい弱いユニットで、強いユニットのトドメを刺すために試行錯誤するのも、このゲームのおもしろさ!

  • ▲育てたいグール(名前はズール)で、バハムートを撃破。双方の予測HPが0になっていますが、先制攻撃なのでこちらのグールは生き残ります。結果1000近い経験値が!(レベル4つ上がりました)

前作を遊んだ人にも、そうでない人にもオススメできる。無料体験版なのでまずはDLを!

 前作……といっても話に繋がりはなく、今回が初めての人も問題なく楽しむことができます。シリーズ作品ということで、尻込みしている人はそこは心配ないと思います。物語はまったくの新作です!

 2000年にPSで『ブリガンダイン グランドエディション』が発売されてから20年。熱烈なファンから新作を期待されていて、昨年ついに新作が発表されましたが、体験版をプレイしたら、良くも悪くも余計な要素が入っていない、という印象です。

 続編にありがちな、複雑な新規要素とかはほぼ入っていません。これが20年間に何度も新作が出ているタイトルだったら「ん? 物足りないな」と首をかしげるかもしれませんが、20年ぶりに出る新作なのでこれが正解だったのかな、と体験版をプレイして感じました。

 続編を待ちわびた人には“安心”を。はじめて触る人には“遊びやすさ”と“分かりやすさ”を。ちゃんと提供できています。

 もちろんシステム的に進化していないわけでなく、新要素や、クエストなどの従来要素の拡充により、より楽しく遊びやすくなっています。

 ということで、王道ファンタジー、ウォーシミュレーション、ヘックス戦闘、といったワードにピンときたら、この体験版をダウンロードしてぜひ遊んでみてください!

  • ▲やっぱりヘックスの戦闘っていいよね。趣きがある!

©Happinet

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ブリガンダイン ルーナジア戦記 Limited Edition

  • メーカー: ハピネット
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: SLG
  • 発売日: 2020年6月25日
  • 希望小売価格: 11,800円+税

ブリガンダイン ルーナジア戦記

  • メーカー: ハピネット
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: SLG
  • 発売日: 2020年6月25日
  • 希望小売価格: 7,200円+税

ブリガンダイン ルーナジア戦記(ダウンロード版)

  • メーカー: ハピネット
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: SLG
  • 配信日: 2020年6月25日
  • 価格: 7,200円+税

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