ミクさんはやっぱり天使だった！ 『プロジェクトセカイ カラフルステージ！feat.初音ミク』先行レビュー

　セガとCraft Eggによる協業、開発をCraft Eggの新設スタジオColorful Paletteが担当するiOS/Android用アプリ『プロジェクトセカイ カラフルステージ！feat.初音ミク（プロジェクトセカイ）』。本作のクローズドβテスト（CBT）が、5月15日18時より実施中です。

　いつもながら頭の隅々までみっくみくなライターMが、CBTと同等のバージョンをひと足お先に体験させていただきましたので、そのプレイレポートをお届けします。

　内容および画面写真はすべて開発中のものであり、正式リリース版とは一部異なる場合がありますのでご了承ください。また、今回のバージョンではガチャやMV鑑賞など、未解放の要素の紹介は割愛させていただきました。

こんなミクさん、全然……アリです!!

　ミクさんの新作アプリと聞いて『ProjectDIVA』シリーズなどを思い浮かべていた方々にとって、第一印象は「主役はミクさんたちじゃないの!?」でしょうか。

　かくいう筆者も、ミクさんたちでないオリジナルキャラクターが続々と紹介されたときは脳内に「？」があふれました。

　少々不安を抱きつつ、プレイした感想は……「思った以上にイケてる！　JK風味に表すならアリ寄りのアリ!!」でした。

　ストーリーについてはネタバレになってしまうので触れませんが、今回のミクさんたちは現実世界と“セカイ”（異世界というよりは、キャラクターの想いが生んだ異空間のようなもの）をつなぐナビゲート役。オリジナルキャラクターたちと一緒に想いを紡ぐ導き手といった立ち位置のようです。

　「ボカロの新作ゲームです！」と主張し過ぎているわけではなく、さりとてお飾りの脇役でもなし（“featuring・初音ミク”なので、主役には違いありません）。

　それぞれのユニットイメージに合わせて描かれたミクさんたちの秀逸なデザインもさることながら、オリジナルキャラクターを演じられている声優陣とバーチャル・シンガーたちのボイスが自然と溶けあっている印象を受けました。

　ストーリーやオリジナルキャラクターの紹介については、過去の記事なども合わせてご覧ください。

リズムゲームは演出にも注目！

　肝心要のリズムゲームパートは、すでに紹介動画などでご覧になられた方も多いでしょう。

　基本は画面上部から流れてくるノーツ（いわゆる音符）が画面下部のラインと重なる瞬間、タイミングよく画面をタップして曲を奏でるというもの。わりとオーソドックスなシステムなので、他のリズムゲーム経験者であればチュートリアルなしでもすぐに遊べるはずです。

　プレイ中はメンバーのカットイン演出もあり。メンバー編成はわりと自由で、違うユニットメンバーと組ませることも可能です。

　ただ、デザインやレアリティが違っても、全員ミクさんといった同キャラ編成は不可となります。

　試しにバーチャル・シンガーたちで編成してみたところ、

メイコ「私たちがもっとみんなを引っ張っていくからね」
ルカ姉「ええ、行きましょう、メイコ」

　と、明らかに掛け合いと思しき会話も確認できました（ちなみに、セリフはボイスのみで字幕表示はありません）。

　画面の明るさやノーツのスピード＆タイミング、同時押しラインやカットイン演出の有無、レーンの不透明度など細かな部分までカスタマイズ可能。すべての楽曲に軽量モードが用意されているので、スマホやタブレットの性能に不安がある人も安心です。

気になるアドベンチャーパートは？

　アドベンチャーパートでは、渋谷の街と思しき“現実世界”と、それぞれのユニットに紐付いた“セカイ”を渡り歩くようにストーリーを進めていきます。

現実世界

セカイ

　現実世界では音楽ショップで楽曲を購入したり、ショッピングモールでキャラクターのライブ衣装を仕立てることもできます（材料アイテムはライブを通じて入手）。

　また、現実世界や“セカイ”に点在するショップで“エリアアイテム”を購入＆設置することで、キャラクターの総合力やステータスがアップします。

　キャラクターのレベルやレアリティだけでなく、エリアアイテムを収集＆強化することがスコアアップのカギとなるようです。

　ひと通りプレイした感想としては、『Project DIVA』シリーズとも違った味わいで、さまざまなオリジナルキャラクターとのセッションなど初音ミクの世界の広がりを感じさせるリズムゲームでした。

　“オリジナルキャラクター”という部分に戸惑っている方もいるかもしれませんが、まずは手に取って、本作ならではの楽しさを感じ取ってほしい注目作です！