【おすすめDLゲーム】人質救出アクション『Door Kickers(ドアキッカーズ)』。SWATといえば突入時のアレ

豊臣和孝
公開日時

 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は配信中のアクションシューティング『Door Kickers: Action Squad』を紹介する。

 『Door Kickers: Action Squad』は、表情豊かなピクセルグラフィックがとてもキャッチーなタイトル。PS4/Xbox ONE/Nintendo Switch/PC(Steam)にて配信されている。

SWAT隊員となり人質を救出せよ!

 本作は、アメリカ合衆国の警察特殊部隊“Special Weapons And Tactics(通称SWAT)”がテーマのアクションシューティングで、とある街で悪者たちが立て籠る建物内の人質を救出するのが目的。プレイヤーはSWAT隊員となり、タイトルにあるとおりドアを蹴破ったり、窓を割ったりして果敢に突入し、凶悪犯たちと戦うことになる。

  • ▲特殊部隊の建物内突入がモチーフ。立てこもる凶悪犯をかたっぱしから倒して、人質の全員救出を目指す。

 ゲームモードは、各エピソードをひとつずつプレイしていくベーシックな“クラシックモード”、クラシックモード中にゾンビが出現するカオスな“ゾンビ侵攻モード”、敵や環境がどんどん厳しくなるエンドレスモード“インフィニティタワー”の3つが用意されている。

 このうちクラシックとゾンビは、モード内のエピソードを少しずつクリアしていく形式。詳しくは後述するが、本作はキャラクタークラスや成長要素があるため、最初にプレイするなら“クラシックモード”が断然おすすめだ。

 なお、ゾンビは変化球で、インフィニティタワーは上級者やマルチプレイ向けといった印象。

選べるキャラクターは6種類

 遊びたいモードやエピソードを決定した後、プレイヤーは“アサルター”、“ブリーチャー”、“シールド”、“エージェント ファーギー”、“レコン”、“オブデューティーガイ”の6種類からキャラクターを選択。アサルターなら銃の弾が多い、ブリーチャーは近接攻撃力が高い、“シールド”なら高い防御力を誇るシールドが使えるなど、特徴や装備が大きく異なる。

 それぞれ“スキル(チーム/クラス)”、“メイン武器”、“ギア”、“アルティメット”といった成長/アンロック要素/特殊アクションが存在するため「これなら使いやすいかも」といった自分にフィットするキャラクター選びも重要になってくる。

  • ▲恐らくアサルターが初心者向けポジション。他のキャラクターも特徴がハッキリしていて、操作そのものが楽しい。

 “スキル”は、プレイして得られた経験値で少しずつキャラクターの能力を底上げしていくシステム。全体共通の“チーム”とキャラクターごとに内容が異なる“クラス”の2系統に大別されている。

 開始前にいつでも振り分けをリセットできるので、気軽にいろいろ試してみるといい。スキル最大の特徴は、各エピソードをクリアしなくても経験値が獲得できること。個人的にはそこそこ難易度が高い作品だと思うが、難しいエピソードも失敗を繰り返しつつスキルを伸ばせば意外となんとかなるので、あきらめず挑戦を続けられるのがとてもいい感じだ。

  • ▲チームが全キャラクター共通でクラスがそのキャラクター限定。まずはひととおり触りつつチームスキルを優先すると遊びやすくなる。
  • ▲ゲームオーバーになってもスキル経験値が入る。

 武器やギアは、エピソードクリアで得られる星を消費して獲得していくパワーアップ要素。こちらはスキルと違い人質全員救助など一定条件が必要になるぶん少々大変かも。星を消費してアンロックできる装備は、武器やアーマーなど直接的なアイテムはもちろん、ショックグレネードやリロード軽減などサポート系も充実。

 キャラクター共通で使えるギアは一度アンロックすれば融通がきくため、すぐに役立つアーマーあたりからチョイスしていけばゲームの進展がよりスムーズに。

  • ▲クリアリザルトで得られる星を消費して武器やギアを獲得。他キャラクターと共用できるギアを優先してアンロックしておくと効率がいい。

人質に被害が及ばないように敵を倒すのがポイント

 各エピソードは、建物内にいるすべての悪党を倒し人質を全員救助できたらクリアとなる。ただし、主人公の銃火器や爆発物の一部は敵だけでなく人質にもヒット! ハンドガンやライフル数発程度なら大丈夫(!?)だが、キャラクターや状況によっては敵もろとも人質を倒してしまうミスが頻発。

 クリア時の星獲得を目指すなら、何よりも注意したいポイントのひとつだ。

  • ▲銃撃やグレネードの一部は人質にも被害が及ぶ。突入時の位置、あるいは誘導などで人質を殺さないよう気をつけたい。

画面左上“戦略アビリティーシステム”の支援が勝利のカギ!

 いかにスキルをコツコツ伸ばしても、敵の攻撃を何度も食らえばひとたまりもない。アーマーはとっくになくなったし体力ゲージも底をつきそう! どうしよう!? そんな時、プレイヤーことSWAT隊員を助けてくれるのが、画面左上にある“戦略アビリティーシステム”だ。

 戦略アビリティーは人質救助や敵を倒すことでゲージが伸びていき、消費することでアーマーや体力回復などさまざまなサポートが得られるスグレモノ。体力やアーマー回復もありがたいが、狙撃など攻撃的なサポートも非常に役立つ。

 最初は刹那的に頼ることが多くなるが、慣れてくると「ゲージに余力ができそうだからここに回復キットを置いていこう」など、文字どおり“戦略”的に使えるようになると本作がより楽しくなっていく。

  • ▲悪党を倒したり人質を救出したりすると、画面左上の戦略アビリティーゲージが伸びていく。回復や補助などメリットは絶大。

ピクセル表現と爽快サクサク遊べるテンポがナイスな味わい

 サクサクと小気味よく動く快適な操作性、ピクセルをいかした愛嬌に満ちたグラフィックとアニメーション、テンポよく適度な尺のエピソード(ステージ)構成と、本作はアーケードライクな作風をていねいかつキレイにまとめあげている点が好印象。

 このタイプは作風によっては複雑かつパズル的なレベルや高難易度を求めがちだが、そこをぐっとこらえて「なんならマルチプレイで大騒ぎしながらバンバン気持ちよく撃って遊んでちょーだい!」くらいのノリが心地いい。

 もちろん各エピソードは先に進むほど難易度が上がり建物の構造や敵人質の配置などが巧妙になるが、コツコツ鍛えたスキルや装備、なにより戦略アビリティーシステムを活用すれば、よほどアクションシューティングが苦手という人をのぞけばどこかしらフックが見つかって楽しく遊べるのではないかと思う。

 コアはもちろんカジュアル派もちょっとした合間にサクッと遊べる“お手頃感”がナイスのひとこと。パッと見でピンときた人はもちろん、手頃なアクションシューティングを探していた人にもオススメしたい良作だ。

  • ▲ステージが進むほど敵も手強くなるが、テンポがいいからついつい先に進みたくなる。

(C)KillHouse Games 2020
(C)Door Kickers: Action Squad is published by Killhouse Games SRL. All Rights Reserve

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

『Door Kickers: Action Squad』

  • メーカー:PixelShard, KillHouse Games
  • 対応機種:PC(Steam)
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2018年9月11日
  • 価格:1,420円
  • ※開発:KillHouse Games

『Door Kickers: Action Squad』

  • メーカー:Killhouse Games SRL
  • 対応機種:PS4
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2020年4月20日
  • 価格:1,700円

『Door Kickers: Action Squad』

  • メーカー:Killhouse Games
  • 対応機種:Nintendo Switch
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2019年10月28日
  • 価格:1,500円

『Door Kickers: Action Squad』

  • メーカー:Killhouse Games
  • 対応機種:Xbox ONE
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2019年10月23日
  • 価格:1,750円

関連する記事一覧はこちら