【おすすめDLゲーム】相棒はバナナ! スタイリッシュガンアクション『My Friend Pedro』

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 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はPS4/Nintendo Switch/Xbox One/Steam用アクションゲーム『My Friend Pedro』をお届けします。

 ゲームをより理解するための紹介動画も作成したので、コチラもぜひご視聴ください!

 『My Friend Pedro』は、Devolver Digitalより発売中のステージクリア型の横スクロール2Dアクションです。プレイヤーは、拉致された主人公を操作して、裏社会を舞台にギャングたちと銃撃戦を繰り広げるのです。

 主人公の相棒はバナナ……!? そうなんです、あの黄色いバナナが助けてくれるのです。しかも人語を解するバナナ。名前はペドロ。けっこうネット慣れしている感じの口調で、聞いていてなかなかに面白い。

  • ▲いろいろと助言をくれるペドロ。チュートリアルを兼ねてもいる。

 ちなみに、登場する敵キャラも、かなりネットで散見する用語を使ったりしているので、ローカライズ担当者の遊び心が見えるのも楽しい。

  • ▲ゴルァとか今どき見ない。こういうのがちょいちょいあってローカライズ担当ノリノリだなと感じてしまいます。

アクションは多彩! コンボをつなげて高ランク目指せ

 『My Friend Pedro』は、オーソドックスな横スクロールアクションですが(多少の上下スクロールはある)、かなりスタイリッシュなアクションを体験できます。後述しますが、武器も多彩でマシンガンにショットガン。果てはステージ中に転がっているアイテムを駆使することで、さらに華麗に敵を倒すこともできます。

  • ▲スピード感あり。ワイヤーを使ったアクションなども楽しめたり。

 システム的な大きな特徴は、時間の流れをゆるやかにする“フォーカス”というシステム。いわゆるバレットタイム的な。余談ですが、バレットタイムとは本来SFX(特殊撮影)の1つことで、複数カメラを使った撮影技術です。映画『マトリックス』で主人公のネオのアクションに使われていたアレですね。

 転じて、というわけかは分かりませんが、ゲーム中に何かのトリガーでゲームの進行速度がゆっくりになり、本来の時間の流れではできない細かい操作を行えるようになる演出を“バレットタイム”と言います。ゲームでは『マックス・ペイン』が有名ですね。

 ふた昔くらい前、家庭用ゲームでシューティングゲームが流行っていた頃……スタートボタンの連射が可能なコントローラが発売され、ポーズ連打による疑似バレットタイムができたのは懐かしい思い出。

 閑話休題。

 で、本作のアクションはかなりスピーディです。敵が多数出現するし、撃ってくる弾丸数も半端ない。そこで活躍するのがフォーカス。制限時間付きではありますが、時間をゆっくりにして敵をエイムしていくことができます。ハンドガンやマシンガンを二丁装備しているときは、2方向を狙うことができるので、さらにクールでスタイリッシュなアクションも可能です。

  • ▲左下の太いバーが、フォーカスが可能な時間を示すゲージ。使い切っても時間で回復します。

 アクション自体も楽しいのですが、それだけじゃありません。随所にアクションパズル的な要素が組み込まれています。レバー操作して足場を動かしたりなど、ちょっと頭をひねればクリアできるレベルのもの。

 難しすぎるわけではないので、激しいアクションの中で一服の清涼剤となるような要素になっています。ちょっとしたアハ体験ができるんじゃないかと。

  • ▲レバーに銃弾を当てて足場を寄せたりする。手順を考える必要があったりも。

 そして“コンボ”の存在が、このゲームをさらに楽しくするスパイスになっています。画面中央下段に丸いコンボ用のゲージがあります。

  • ▲このゲージですね。ピンクの丸で囲んだ部分。

 敵を倒した瞬間に、ゲージがマックスになり時間経過で減少。ゲージがなくなるまでに次の敵を倒せば、ゲージが復活してコンボ継続。といった感じです。

 このコンボをうまくつなげるために試行錯誤していくのがかなり楽しく、「これは無理だろう」と思っていた場所でつなげられた時の恍惚感たるや。

 冒頭でこのゲームはステージクリア型と説明しましたが、ステージクリアごとにランク評価がされます。もちろんコンボ数が多ければランクが上がりやすいので、狙ってみる価値ありです。

  • ▲Cランク。ちゃんとやれ~~と喝を入れられます。Cだけに。
  • ▲Sランク。Sだけにスゴイ! ペドロの顔もすごいよ!!

銃だけじゃない! さまざまなオブジェクトが武器に!

 『My Friend Pedro』は基本的には銃で戦うのですが、それだけではありません。カンフーキックによる攻撃もあります。ちなみにこのキック、ほとんどの敵を一撃で倒せるので、威力は銃より強いんじゃないかと思ったり。

 銃についてはステージを進めていけば新しいものが開放されていくシステムになっています。その一部をここで紹介します。

  • ▲ハンドガン。弾数無制限で二丁持ちも可能。二丁拳銃なら2方向の敵を狙えます。
  • ▲マシンガン。二丁持ちが可能。連射力に優れています。
  • ▲ショットガン。威力はバツグン!
  • ▲カンフーキック。ほとんどの雑魚を一撃で倒す。近接になったらかなり心強い!

 そのほか、床に落ちているバスケットボールをぶつけたり、ドラム缶を転がしてぶつけたりなんてことも可能です。さらに、敵の生首を蹴って別に敵にぶつけて攻撃……なんてことも!

  • ▲ドラム缶はかなり強力。上に乗って転がして攻撃もあり!

 また、鉄板やフライパンに射撃して、その跳弾で死角の敵を攻撃するという技も! ほかにもガソリンタンクを蹴り上げて狙撃。爆発で敵を一網打尽とか、なかなかに攻撃方法は多彩です。

  • ▲跳弾その1。フライパンでの跳ね返りで、直線上にいない敵にも攻撃。
  • ▲跳弾その2。鉄板に2回跳弾させることも可能。
  • ▲ガソリンタンクを撃ち抜いて爆発。周囲の敵を一気に倒せます。

ステージは多彩、ボスも多彩

 基本的には横スクロール(上下も多少あり)なのですが、バイクで疾走しながら戦うステージや、ビルから落下しながら戦うステージなど、ちょっと毛色の違うステージもあります。従来とは異なる遊び方になるので、けっこう新鮮だったり。

  • ▲疾走感高めのバイクステージ。前後から敵バイクやクルマが攻めてきます。
  • ▲落下のスピード感がたまらない! コンボはほかステージよりも狙いやすいかも。
  • ▲なんかファンシーなステージも。なぜこんな世界なのかはプレイすればわかります。

 もちろんステージの節目にはボスも登場します。ワンボックスのワゴン車や軍用(?)ヘリなど、ザコとは異なる一風変わった戦闘を体感できます。

  • ▲最初に戦うことになるボス。ギャングらしく言葉遣いはお下品。

 ちなみにゲーム難易度は“NORMAL”、“HARD”、“BANANA”とあるので、アクションゲームに慣れた人でも歯応えは感じられるのではないでしょうか? 「BANANAってなんだよ?」ってのは誰もが思いますけど、“研ぎ澄まされた反射神経が要求されるゲームバランス”らしいです。

  • ▲内容を見てみると、プレイヤーを殺しに来ているのが見て取れます。

 欠点というか気になる要素もあって、それはキャラの操作感覚。説明しにくいのですが、ちょっとふわっと(?)しています。少し独特なので、慣れない人はもしかしたらダメかもしれませんが、動画を見て一度確認してみるといいかもしれません。

 と、本作を紹介してきましたが、お値段はどのプラットフォームでも約2000円とお手頃価格になっています。アクション好きな人も、そうでない人も、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?

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