『マリソニ AT 東京2020オリンピック』はJoy-Con操作で没入感アップ。新種目のポイントは!?【E3 2019】

kbj
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 米国・ロサンゼルスにて開催されている“Electronic Entertainment Expo 2019(E3 2019)”にて、『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』開発者へのインタビューを行った。

 『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』はマリオとソニックが共演する人気シリーズ最新作。Nintendo SwitchのJoy-Conを使った体感操作を中心に、オリンピック競技を楽しめる。

 インタビューに応じているのは、本作のプロデューサーである大橋宜哉さん。11月に発売されるゲームの特徴や操作性、新要素などを語っていただいた。

――本作の特徴を教えてください。

 2020年東京オリンピックでは、新しい種目が加わっています。本作はその5種目の中から4つを新たに採用。サーフィン、スケートボード、空手、今回のE3バージョンには入っていませんがスポーツクライミングも実装されます。

 収録されている21種目は、ボタン操作とJoy-Conを使った体感操作でプレイできます。より競技をしているような操作性を味わえるのは体感操作ですね。

――具体的にはどのように操作するのでしょう。

 例えば、アーチェリーはジョイコン2本でも1本でもプレイできます。今回は2本使った場合を説明します。左手のJoy-Conで的狙って、右手で放ちます。実際に使う弓を引くような動作になるわけです。

――Joy-Conになったことで、開発や操作性に違いはありましたか?

 Wiiコントローラで遊べるタイトルはシリーズでも出ているのですが、そのタイトルよりも圧倒的に操作の幅が広がりました。

 例えば、110メートルハードルではこれまでにないモーションを認識できるようになっています。スタート時であれば、選手が体を落とした際に、指を地面につけて構えるような操作となっていて、ハードルを越える時は腕を振るだけでなく、飛び越える時のように、ボタンを押しながら手を前に出すようになります。

 実際の選手のようなポーズをとることで没入感といいますか、実際に競技に参加している体感度があがっていると思います。

――映像でカヌーは2人でプレイしているように見えましたが、プレイ人数についてはいかがでしょうか。

 対戦するものが多いのですが、協力プレイができるものもあります。

 インターネットにつなぐと、種目によっては最大8人まで楽しめます。こちらは競技によって異なるため、例えば空手は2人までで、100m走などは8人まで参加可能です。

 さらにテーブルモードを使えば、屋外でも遊べるため、プレイスタイルにあわせて、楽しめます。

――TVモードと、テーブルモードで違いはあるのでしょうか?

 屋外で遊ぶと、どうしても画面の大きさからテレビモニターと比べると見にくくなる可能性があります。そのため、画面サイズを考えて構築しています。

――プレイヤーキャラクターは増えているのでしょうか?

 そちらは同じですが、今回はスポーツウェアを着るようになっています。例えば、先ほどの空手であれば、マリオが胴着を着て参加します。本作はキャラクターゲームの側面もあるため、その魅力をアピールできればと思い、このような要素を加えています。

――シリーズではストーリーモードなどもありましたが、本作で用意はされているのか、お話ください。

 “東京を舞台にしたモードが入る予定”とだけお伝えさせていただきます。E3トレーラーをご覧になられた方の中には、気づかれている方もいらっしゃるようですが、今後の情報を楽しみにしていてください!

 パッケージとしてはなかなかボリュームのある作りになっています。

――新たな種目の中でゲームデザインとして、よくできたと感じているものは?

 空手ですね。実際のオリンピックの空手は、寸止めです。また、ルールが難しいので初見の人だとわかりにくいのです。

 本作では、ゲーム用にルールを設定しているのですが空手らしさを残しつつ、醍醐味をしっかり表現できたと思います。
 一撃必殺がポイントになるのですが、大味な格闘にならず、打撃、つかみ、ガードという3すくみのシステムになっています。間合いを見つつ、相手との読みあいを実現しています。

 あとはスケートボードも気持ちいいです。普段スケートボードをやらないのですが……まあ空手もしていませんが(笑)、そのような人でも気持ちよく操作でき、よくできたと感じています。

――遊ばれている方から反響がいいのはどの競技ですか?

 スケートボードを選ばれる方が多いようです。あとは“空手”という言葉が通じるくらいにポピュラーですが、実際にやったことがない人も多いため、こちらも人気とのことです。

――会場の様子をご覧になられていかがですか?

 正直、ビックリしました(笑)。トラックがあるだけでなく、スポーツクライミングできます。
 すばらしいブースに負けないように、熱気を開発に持ち帰り、この後も尽力していきます!

――その開発進捗は?

 かなり進んでいて、現在は最終調整を行っています。これからの開発で、より遊びやすく、より深く遊べるようになるかと。

――今回は米国で開催されるイベントでしたが、国内ユーザーがさわれる場所も用意されるのでしょうか?

 はい、定期的に公開されていく予定です。秋に開催される東京ゲームショウなどでも展開したいと考えています。

 また発売後は大会などを実施したいと考えています。

――開発メンバーが、もっともこだわっているところはどこですか?

 ハードが進化していることで、競技らしさ、やれることがシリーズタイトルと比べて増えています。ゲームとして、スポーツの醍醐味を味わいながら気持ちよさを感じられることには、毎回こだわっています。

 各競技単品のゲームではないので、それぞれの競技をゲームに落とし込んだ際にどうしたらおもしろくなるか、苦労しつつ開発しています。そこは実際に反映はされていると思うので、ぜひ体験してください。

――具体的に見てほしいところは?

 全種目に見どころがあります。いままでのタイトルにあったものはどこが変わっているのか、新競技はどのような内容になっているのか、知っていただき、味わってほしいです。

 実際の東京オリンピック開催の半年前に発売されます。スタジアムの中には、まだ建設中のものもあるかもしれませんが、ゲームの中では完成しています。実際のオリンピックの空気感を、マリオとソニックの世界観で、いち早く体験していただけます。

 オリンピック期間中は普段スポーツを見ないような方でも、食い入るように見られます。それと同様に、普段スポーツゲームをしない人も、手に取ってもらえる入口の敷居が低いタイトルになっているので、ぜひ手に取ってみてください。そこからスポーツを好きになっていただければうれしいです。

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