『ヴァンキッシュ』の魅力はバトルスーツの爽快すぎるアクション

　セガから5月28日に発売された、PS4用ソフト『BAYONETTA＆VANQUISH』。その魅力を紹介していきます。

　本作は、PS3/Xbox 360で発売された、∞（ノンストップ）クライマックス・アクション『BAYONETTA（ベヨネッタ）』とシューティング・アクション『VANQUISH（ヴァンキッシュ）』の2タイトルが10周年を迎えることを記念して、1本にまとめたタイトルです。

　今回はハイスピードとスローアクションの緩急が特徴の『VANQUISH（ヴァンキッシュ）』の魅力を紹介していきます。

『ヴァンキッシュ』オリジナル動画

バトルスーツによる人間離れしたアクション

　本作は主人公が全身にバトルスーツARSを装着。このスーツは“最新の主力戦闘車に匹敵する攻撃力・機動力・情報処理能力・戦術性を一歩兵にて実現させること”を開発コンセプトに制作されており、規格外の装甲やスラスターによる機動力など、これらの機能で驚異的なアクションの数々を繰り出せます。

　各部に装着された高機動スラスターで戦場を滑るように移動する“ブースト”。高速移動しながら射撃したり、遮蔽物から遮蔽物へと素早く移動するのに使用したりと、一般的な歩兵の役割を遥かに超えた速度で戦えます。

　ただし、スラスター使用後には冷却期間が必要なため連続稼働はできません。つねにブーストを使うのではなく、攻撃と移動のメリハリが大切になってきます。

　バトルスーツARS最大のアピールポイントとも言えるのが“ARモード”です。装着者に時間の流れをスローに感じさせる効果があり、これにより危険な攻撃を確実に回避できたり、銃弾激しく飛び交う戦場でも正確な狙いを可能にしたりと、さまざまな場面で応用が効きます。

　任意で発動することも可能ですが、自身の体力が大きく減少した際は自動的に発動するので、即死を回避してくれる役割も持っています。

　また、スーツで強化された格闘攻撃は絶大な攻撃力を持っています。連続で殴りつけるものや、裏拳、スライディングキックから反転するものなど、使用中の武器によって変化するアクションは多彩。

　一方で、格闘攻撃は敵にヒットさせると強制的にオーバーヒートしてしまい、冷却が終わるまで“ARモード”や“ブースト”ができないという欠点もあります。

多彩な武器を瞬時に変形させて使用

　ARSには武器を形状記憶するシステム“BLADE”が搭載されており、最大3種類の武器を瞬時に切り替えて攻撃できます。武器にはアサルトライフルやショットガンなど、一般的な武器をはじめ、ロックオンレーザー、ディスクランチャーなど変わった武器も登場します。

　また装備している武器と同種の武器を取得すると武器がアップグレードされていき、装弾数や性能が強化されていきます。その他に、投げてから数秒後に炸裂するハンドグレネードと敵の動きを止めるEMPエミッターがあります。

緩急のあるアクションは本作ならでは

　“ブースト”による高機動の感覚と“ARモード”のスロー演出の緩急の操作感は、本作ならではの体験です。基本的には遮蔽物に隠れながら攻撃していくのですが、その中で一気に距離を詰める、離脱する、奇襲する、裏に回るなど、TPSゲームにおける各種動作を即座にできるのが快感です。

　戦場では自分だけでなく味方部隊も存在しており、彼らはバトルスーツARSを装着していない一般兵士なので、ゆっくり前線を上げてきます。

　“ブースト”で先回りをして味方部隊と自分で敵を挟むように位置取りすれば戦いやすくなるうえに、救援時にはアイテムを落としてくれます。味方との連携を考えてスーツの機能を活かしていくのもおもしろい点ですね。

クールを演出してテンションMAX!!!!

　周りがスローに感じられるようになる“ARモード”中は自身の攻撃や動きもゆっくりになるので、一見するとデメリットにも思えますが、瞬間的に集中することで弱点へ確実に命中させたり、飛んでくる銃弾を視認できるため回避できたりと欠点を上回る利点が多くあります。

　投げたグレネードを空中で撃って起爆できるのも“ARモード”だからこそできる芸当です。敵が隠れている障害物を越えて、空中から爆撃できるため非常に効果的なコンボ。このテクニックを応用すると、敵のミサイルや手榴弾を撃ち落とすことも可能です。

　普段のアクションをちょっと格好つけられる“ARモード”の演出力は絶大で、ブーストで移動しながら敵の弱点を撃ち抜いたり、障害物を飛び越しながらヘッドショットしたり「今の自分、格好よかった！」を実現できるのでテンションも上がりっぱなしです。

　戦場で、タバコを吸って一段落。しかし、投げたタバコの熱源反応により敵がそちらに注目するという芸がコマかい遊び心も見逃せません。ボスとのバトルでは派手なアクションもあり、プラチナゲームズらしいセンスに溢れたアクションの数々を楽しめます。映画さながらの迫力を体験、演出できる本作をどうぞ遊んでみてください！