【先行レビュー】スマホ版『マジカミ』は心にくる大人向け魔法少女作品
- 文
- セスタス原川
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Studio MGCMが6月11日配信予定のiOS/Android向けRPG『マジカミ』。リリースに先駆けて本作をプレイしてきましたので、今回はそのレビューをお届けします。
『マジカミ』とは?
アプリ『マジカミ』はDMM GAMESで配信中のPC用RPGのスマートフォン移植版です。PC版ではブラウザ上で高クオリティを実現するため、つぎ込まれた製作費は12億円とのこと。
OP映像も目で追いつかないほど激しく動き、ゲーム内の3Dモデルもぬるぬると動きます。
本作は、女の子たちが魔法少女として敵と戦いますが、キャラクターや絵のタッチを見ればわかるように、単純にかわいらしさだけを追求したゲームではありません。
純粋な萌えから1歩ずれたようなデザインは、今風のオシャレな雰囲気を漂わせると同時に、ただ女の子たちが和気藹々とするだけのストーリーではないことも匂わせています。
登場キャラクター
魔法少女になる12人の少女たち。最初に主人公と出会ういろは・花織の2人を皮切りに、その後も続々と新たな魔法少女たちが登場します。
魔法少女はそれぞれ“法器”と呼ばれる、絵筆や道路標識などの形をした武器を持っています。
遊部いろは(あそべいろは)
朝永花織(ともながかおり)
袖城セイラ(そでしろせいら)
百波瀬ここあ(ゆわせここあ)
東山陽彩(ひがしやまあきさ)
大鳥蒼(おおとりあお)
大鳥丹(おおとりあか)
雪船エリザ(ゆきふねえりざ)
槍水りり(やりみずりり)
環はなび(たまきはなび)
丘田マリアンヌ(おかだまりあんぬ)
及川依子(おいかわいこ)
魔法少女と悪魔を巡る物語
主人公の量とびおは、ふと目を覚ますと“カミサマン”と名乗る少女と謎の部屋に居ました。状況を理解できないまま、少女から、魔法少女と共に悪魔を倒してきて欲しいと告げられます。
とびおは、ちょうどそのとき悪魔に遭遇してしまっていたいろはと花織の前に、黒い生物“オムニス”として現れ、2人に魔法少女として戦ってほしいと伝えます。
2人は魔法少女になることで悪魔に襲われていた窮地を脱出し、その後も悪魔と戦うことを了承。新たな魔法少女を仲間に加えながら、悪魔との戦いに明け暮れる日々を過ごします。
しかし、いくら悪魔を倒しても“カミサマン”の真意はわからないまま。戦っている悪魔がなぜ、どこから、誰の手によって現れているのかもわかりません。
さらに、とびおと魔法少女たちの間には秘密が隠されている様子。謎だらけの魔法少女と悪魔との戦い。一体どんな秘密が隠されているのでしょうか?
ストーリーに関しては、暗い面も出てくるため苦手に感じる方もいるかもしれませんが、そういったテイストの作品が好きな人にはドンピシャ。女の子×ダークな展開が好きな方は、ぜひ一度見ていただきたいストーリーです。
読み進めているうちに、続きが気になる展開や意味深な伏線が至る部分に張られていて「ぜひ一読を!」とオススメできる内容ですが、ダーク要素も強いのでプレイする際にはある程度覚悟してプレイした方がいいでしょう……。
バトルは行動ゲージとスキルがカギ
バトルでは、キャラクターの行動ゲージが溜まるとスキルを発動できる仕組み。緑色のHPゲージの下に表示されているのが行動ゲージです。
本作のバトルは、行動ゲージの溜まった順番に応じて敵味方が入り交じって行動するので、コマンドバトルでありながらもスピード感を味わえるバトルシステムになっています。
魔法少女はドレスによって1~4種類のスキルを使うことができます。スキルの種類は、攻撃スキル、回復スキル、敵味方のステータスを上下させるバフ/デバフ、常時発動するパッシブスキルなどさまざま。
バトル中の少女たちはぬるぬると動く3Dモーションで描かれており、バトルBGMは作風に合った歌詞有りのポップな曲で、ボスによっては曲自体も変化。プレイしていてとてもリッチな印象を受けました。
バトルシステムはもちろん、動きとBGMによって目と耳でも楽しめるようになっているため、敵との戦いも億劫にならず、楽しく遊べるポイントの1つになっています。
ルームでドレスを着せ替え
各キャラクターにはいくつものドレスが用意されており、ドレスよってスキルと外見が変化します。
ルームでは好きなキャラクターに好きな衣装を着せられます。いろいろ組み合わせを試して、自分好みのセットを見つけてみましょう。
お約束と言わんばかりに、ルームではキャラクターにタッチした部分によってセリフが変わります。……つまりどういうことか、紳士のみなさんなら言わなくてもお分かりになりますよね!?
少女たちと主人公のキャラエピソードも
キャラクターのキズナレベルを上げるごとに、キャラクターの専用ストーリーが開放され、メインストーリーでは描かれないとびおと少女たちのエピソードが見られます。
育てたキャラクターで腕試し
育てたキャラクターは、ストーリーで戦わせるだけでなく、対戦やスコアアタックなどさまざまな場所で活躍させられます。
やり込み要素も充実しており、ストーリーを中盤まで進めて各種コンテンツを開放してからが本番と言えるほど。ストーリーだけではなくRPGとしての楽しみ方もしっかりと堪能できます。
プレイヤー同士で戦う“サバト”
プレイヤー同士による非同期対戦のサバトでは、勝利して集めたスコアがランキングに反映され、期間終了時の順位によって報酬が手に入ります。
属性相性だけでなく、相手のスキルの対策などを考えた編成をする必要があるため、サバトではストーリーのバトルでは味わえない戦略性の高いバトルが楽しめます。
ハイスコアを目指す“無尽討伐戦”
無尽討伐戦は、フルオートでボスに挑戦して、できるだけ多くのダメージを与えることを狙うモードです。
他のバトルと異なりバトル中は見守ることしかできないので、どんなスキルを持ったドレスを編成するかが重要です。
塔を登る“デモンズバベル”
デモンズバベルは、長く続く塔での連戦を潜り抜けて最上階を目指すタワー型コンテンツです。
規定階層に到達した場合には、ガチャチケットをはじめとする報酬が手に入り、最上階に到達できれば特別エンディングを見られます。
ボスを攻略する“チャレンジクエスト”
チャレンジクエストでは、難易度ごとに分かれたクエストでボスに挑戦できます。ボスは強力なスキルを使ってきたり、状況によって行動が変化したりするため、攻略方法を練ってから挑む必要があります。
クリア報酬や特定条件の達成報酬として、ガチャに使えるジュエルや育成用の強化用アイテムが手に入ります。
今風のキャラデザに引き込まれる
本作を見て一番に気になるのは、正統派の萌え絵からはやや離れている、オシャレとかわいらしさを両立したャラクターたちでしょう。
筆者は、美少女ゲームであれば純粋な萌え要素の強いデザインが好みでしたが、本作の女の子は王道ではなくても、かわいく魅力的に描かれているので、問題なく受け入れることができました。
同じように感じてもらえる方はもちろん、逆に萌え絵が苦手でもこの独特なデザインに引き込まれてプレイを始めるという方も現れるのではないでしょうか?
純粋な萌えではなく、美少女ゲームとして1歩先へ踏み込んだこのデザインは、より多くの方へのフックとなる可能性を秘めていると感じました。
メニュー画面やBGMなど、ゲームの細かい部分もこだわりを感じる点が多く、遊んでいて満足感を得られるのもうれしいポイント。キャラクターコンテンツとしてはもちろん、ゲームシステム面も高く評価できます。
すでにPC版でリリースされている作品ですが、やはりスマホでお手軽になるとグッと敷居が下がって遊びやすくなるように感じます。この機会に、魔法少女たちの運命を描いた物語に触れてみてはいかがでしょうか?
※画面は開発中のものです
©Studio MGCM
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マジカミ
- メーカー:Studio MGCM
- 対応端末:PC(DMM GAMES)
- ジャンル:RPG
- 配信日:2019年6月26日
- 価格:基本無料/アイテム課金
マジカミ
- メーカー:Studio MGCM
- 対応端末:iOS
- ジャンル:RPG
- 配信日:2020年6月11日
- 価格:基本無料/アイテム課金
マジカミ
- メーカー:Studio MGCM
- 対応端末:Android
- ジャンル:RPG
- 配信日:2020年6月11日
- 価格:基本無料/アイテム課金