熱気溢れる台湾での戦い。DOA6WC第3戦”Taipei Major”レポート

電撃オンライン
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 6月8~9日に台北の華山1914文化創意産業園区にて開催された、DEAD OR ALIVE 6 World Championship第3戦“Taipei Major”の模様をお届けします。

 本大会は、6タイトル合計で656名が参加。30度を超える暑さの中、プレイヤーが詰めよせる会場で熱戦が繰り広げられました。


 台湾は日本から飛行機で3時間程度の距離ということもあり、日本からも多くのトッププレイヤーが参加しました。


 DOA6WC第2戦“KVOxTSB 2019(大阪)”でフルセットでの優勝を飾った関西の若武者“リュウ・ハヤブサ”使いのkeisuke選手。前大会では惜しくもグランドファイナルで敗れたが、“マリー・ローズ”の華麗な爆竹デンジャーコンボで視聴者を沸かせた北海道の雄"ライナーバック"選手。

 株式会社コンプからのスポンサードが発表された輝Rock選手、シオロジカ選手も本大会に参戦。前作『DOA5LR』の公式大会“DEAD OR ALIVE FESTIVAL 2019”では優勝、準優勝を飾ったプレイヤーでもあり、“KVOxTSB 2019(大阪)”では3位、4位という成績でした。“Taipei Major”での巻き返しに期待がかかります。


 そのほか“EVO JAPAN 2019”でエキシビションプレイヤーを務めたマリポーサ使いの古豪であるAKA選手。『DOA』シリーズ、『ソウルキャリバー』シリーズを得意とするPGW所属のプロゲーマーである神園選手、AKIHABARA E-GSTの大会で4位となった“あやね”使いの宮鹿選手。我らが電撃オンラインの無秩序なティナ使い栗田親方の総勢8名の日本人選手が参加となりました。


 日本外からはシンガポールの『ソウルキャリバー』シリーズの強豪であるShen Chan選手、『DEAD OR ALIVE 4』でシンガポール代表として国際大会にも出場したTetra選手など、台湾初の公式大会ながら国際色豊かな顔ぶれに。


台湾ならではのキャラクター人気が見られた予選プール

 予選プール1ではkeisuke選手に注目が集まるものの、台湾のVegetable選手の“レイファン”の前に2回戦で敗れルーザーズへ。その後ウィナーズファイナルに進んだVegetable選手も同じく台湾の“ブラッド・ウォン”使いであるRabbit選手の変幻自在の動きの前に敗退、Rabbit選手がウィナーズで予選を突破しました。

 ルーザーズファイナルでのVegetable選手とkeisuke選手の二度目の対決はkeisuke選手がリベンジを果たし予選突破。本大会では全体を通じて“ブラッド・ウォン”、“レイファン”の使用率が高かったが、それが顕著に表れた予選プールとなりました。


 プール2は輝Rock選手が“かすみ”を使用し、危なげない試合運びで早々にウィナーズで予選突破。そしてルーザーズファイナルでは“エリオット”使いのCasually_Play選手とAKA選手が激突。終始AKA選手の“ラ・マリポーサ”が優勢に進めるものの、Casually_Play選手が徹底して下段技の2H+KP(燕子抄水)からのコンボを通しはじめると流れが一変。逆転勝利でCasually_Play選手がルーザーズで予選を突破しました。

 プール3では"シオロジカ"選手の“NiCO”が実力を見せウィナーズ抜け。台湾のKiller Bear選手の“ハヤブサ”も見事なデンジャーコンボで肉薄するが一歩及ばず。その後、Killer Bear選手がルーザーズファイナルで見事“ブラッド・ウォン”使いのChuko選手を接戦の末2-1で退けてルーザーズで予選突破。

 プール4では台湾の古豪“バイマン”使いTasumania選手がライナーバック選手に勝利し、ウィナーズでの予選突破を決めます。“マリー・ローズ”は対重量級戦でのコンボダメージが伸ばしづらく苦戦を強いられたほか、Tasumania選手は2P+Kの特殊移動技(タンクホイール)を利用して相手の攻めをうまくいなしていました。ルーザーズにまわったライナーバック選手は、地元台湾のWacowyosula選手とのルーザーズファイナルを制し予選突破を決めます。


4VS4の日台対抗戦となったTOP8

 予選を終えて、翌日のTOP8の第1試合目は日本選手4名 VS 台湾選手4名の完全な日台対抗戦となり、試合の行方に期待が高まりました。

TOP8組み合わせ

【Winners1】
Rabbit(台湾,ブラッド)VS. COMP/輝Rock(日本,かすみ)
【Winners2】
COMP/シオロジカ(日本,NiCO)VS. Tasumania(台湾,バイマン)
【Losers1】
keisuke(日本,ハヤブサ)VS. Casually_Play(台湾,エリオット)
【Losers2】
KillerBear(台湾,ハヤテ・ハヤブサ)VS. ライナーバック(日本,マリー・かすみ)

 緒戦、Rabbit選手は予選で見せた“ブラッド”のトリッキーな背向けでのジャンプ移動や、横状態での起き攻め、“かすみ”のリーチ外からの執拗な下段攻撃で序盤こそリードするものの、徐々に動きに慣れてきた輝Rock選手が“かすみ”の有利な接近戦を徹底し2-3で粘り勝ちを収めました。

 続く2戦目はシオロジカ選手は“NiCO”の発生の早い連続技でTasumania選手の“バイマン”に回避行動を許さず、圧倒的な横綱相撲を見せて3-0で押し切ります。

 3戦目、Keisuke選手の“リュウ・ハヤブサ”は的確な確定反撃の投げ技と得意の中距離戦を生かし、Casually_Play選手の“エリオット”をシャットアウト。

 4戦目はライナーバック選手の“マリー・ローズ”に対してKillerBear選手が“バイマン”を見せるものの及ばず敗退となり、TOP8の1回戦は4戦全て日本人選手が勝利。

 続くルーザーズ2回戦でもKeisuke選手がTasumania選手を3-2、ライナーバック選手がRabbit選手を3-1で下し、TOP4は全て日本人選手が独占、日本選手が完成度の高さを見せつけました。地元台湾勢には残念な展開となってしまったが、ぜひ今後のアジア大会での再戦を期待したいところです。


日本人対決となったTOP4

 まずウィナーズファイナルの輝Rock選手とシオロジカ選手の同門対決では、輝Rock選手が的確な反撃や爆竹などのステージギミックを使ったコンボなどを駆使して3-2で勝利。シオロジカ選手はステージの引きや位置取りの不利などがあり敗れはしたものの、高い集中力で終始プレッシャーを与え続けました。

 ルーザーズセミファイナルでは“リュウ・ハヤブサ”に対抗して使用キャラを“マリー・ローズ”から“かすみ”に絞り込んだライナーバック選手がkeisuke選手を3-0で圧倒。しかし続くルーザーズファイナルではシオロジカ選手が集中力を維持し、的確な立ち回りをみせてライナーバック選手を3-0で圧倒しました。

 ライナーバック選手は“マリー”、“かすみ”、“マリー”とキャラを変えながら挑んだものの、全てにおいて万全なキャラクター対策を見せたシオロジカ選手を止めることはできませんでした。

 グランドファイナルは再び輝Rock選手とシオロジカ選手の同門対決。シオロジカ選手の集中力は試合を重ねるごとにさらに高まっており、“かすみ”の素早い連続技に対して異常な反応速度と驚異的な読みでのホールドで追撃を許さず1-3で優位をリセット。

 輝Rock選手も安定した立ち回りで抗戦するも、シオロジカ選手は鋭い集中力は途切れることなく試合が進行し、続くグランドファイナルも1-3で制してルーザーズからの逆転優勝を収めました。

 優勝したシオロジカ選手は拳を握りしめて満足気な表情。対して輝Rock選手は負けて悔いなしという笑顔を見せました。また、常日頃から練習している同じチームの2人で初めて海外大会でのグランドファイナルを飾ることができた嬉しさについても、後にツイッターなどでコメントしていました。



大会後の総評と発表内容

 大会後は新堀プロデューサーより『THE KING OF FIGHTERS XIV』コラボキャラクターの“不知火 舞”“クーラ・ダイアモンド”の発表、今後のアップデート情報、TOKYO GAME SHOW 2019で開催となるE-Sports-XへのDOA6WC出展が発表されました。





 続くDEAD OR ALIVE 6 World Championshipの第4戦はアメリカ・デイトナビーチで開催される“CEO 2019”(6/28~30)となります。アメリカの強豪たちのほか、日本からも今回の"Taipei Major"で優勝・準優勝を収めたシオロジカ選手、輝Rock選手が参加を表明しています。彼らの動向含め、現地での熱戦に期待しましょう。

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