俺が勝ったら、君は俺がもらう(ロイド)【軌跡シリーズ名言集】

Zenon
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 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

 本記事で紹介するのは、『零の軌跡』『碧の軌跡』の主人公、ロイド・バニングスの名言。

 《特務支援課》のリーダーである彼は、無自覚に人の心をわしづかみにする言動を繰り返すことから、“天然たらし”“攻略王”“弟系草食男子を装った喰いまくりのリア充野郎”などと一部で言われています。

 今回は、そんな彼の“落とし文句”のなかでも、個人的に最も印象深いひと言をご紹介!

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

俺が勝ったら、君は俺がもらう(ロイド・バニングス)

●終章 それでも僕らは。(英雄伝説 碧の軌跡Evolution)

 まるでプロポーズのようなこのセリフ。ロイドがとある事情で敵に回ってしまったノエル・シーカーに対して発したものとなっています。

 というわけで、まずはその事情について簡単に振り返っていきましょう。

 ノエルは元々タングラム門に詰めるクロスベル警備隊に所属していました。階級は曹長で、若手のホープとして副司令のソーニャから目をかけられている優秀な人材です。

 『碧の軌跡』では物語の冒頭から、《特務支援課》への出向という形で仲間に加わります。



  • ▲《特務支援課》が一時的にバラバラになったので、戦力補充のため新規メンバーを募集。するとノエルとワジが仲間に加わりました(エリィは最初から合流)。

 それから数カ月間は仲間として行動し、やがて“国家独立宣言”をディーター市長が提唱したことで、出向を終了して警備隊へ戻ることに。

 ノエルはロイドから「離れてても俺たちは仲間だ」と見送られ、《特務支援課》から去っていきました。




  • ▲こんな夕暮れの雰囲気が出る場面で「俺たちは仲間だ」なんて言われたら、それはもう絆を感じてしまっても仕方ない話ですよ。

 そしてその後、クロスベル警備隊あらため“クロスベル国防軍”に組み込まれたノエルは、とある事情で“反逆者”とされてしまった《特務支援課》を、国防長官の命令に従って拘束。ロイドたちをそれぞれ別の拘置所などへ送ります。



  • ▲「手荒な真似はしたくない」という葛藤がにじみ出る表情のノエル。ロイドたちに銃を向けたくはないけど、でも上官の命令は絶対だし……という思いが伝わってきます。

 そして拘置所から脱出し、仲間を1人ずつ助けていくロイド。各キャラの感動の再会シーンは、またの機会とさせていただきます。

 やがてベルガード門へ裏道から侵入した一行は、それを読んで待ち構えていたノエルに捕捉されてしまいます。

  • ▲さすがの優秀さでロイドたちの行動パターンを読み、待ち伏せを成功させたノエル。しかし、国防軍の欺瞞(ぎまん)に従っている現状から迷いが生まれ、かつての筋の通った強さは失われていました。

 そんなノエルにロイドは「いまの君なら俺だけで勝てる」などと挑発しつつ、1対1の勝負を持ち掛けます。

 ノエルが勝てば、全員を一網打尽にしたことにして捕まえればいいとしつつ、自分が勝った際の条件として放ったセリフが、今回の名言です。

 「俺が勝ったら、君は俺がもらう」



  • ▲目に見えて動揺するノエル。元々ロイドに好意を抱いている描写は多く、エリィ、ティオ、リーシャと並んで本作でもちゃんと“攻略”できるヒロインの1人です。それはもう、グラついちゃいますよね!

 たったひと言で場の主導権を奪い去ったロイド。彼の言い分としては、仲間であるノエルが自分の気持ちを押し殺して国防軍に協力している状況が許せないから、勝負に勝ったら再び仲間なってもらうぞ、というものでした。

 しかし言葉だけを聞けば、力づくで彼女を自分のものにする、という意味にも取れるわけで。ロイドの決意のまなざしと誤解を生じさせるようなパワーワードもあいまって、非常に印象に残っている名言です。



  • ▲場をくつがえしたロイドのセリフを聞いた仲間たちの感想。「そんなのアリかよ!?」「とんでもないです」など、彼の言葉が持つ影響力に驚きを隠せない様子。ワジとツァイトにいたってはなにかの“異能”ではと疑ってかかる始末です

 その後、勝負に勝ったロイドは宣言どおり、彼女を自分のものに……おっと言い間違えました。彼女を《特務支援課》の仲間として再び迎え入れます。

 なお、上官(ソーニャ司令)の許可はちゃんともらいました。また、メルカバでの一般会話では、妹のフランにからかわれるノエルの姿を確認できます。



  • ▲もともとフランは姉であるノエルとロイドをくっつけようとしており、姉の背中を押すこともしばしば。「ロイドさんに“もらわれて”来たんだもんね~」など、これ幸いとイジり倒します。

 そんな2人の会話を聞いて、ロイドのこの反応です。すっとぼけじゃないとしたら、相当なド天然ですよね(笑)。



  • ▲本気で言っているのか、すっとぼけなのか。それが問題です。

 ちなみに、のちに『閃の軌跡IV』でロイドは、仲間の女性に想いを寄せられまくりのリィンと自分の鈍感さを比較し、「俺はちょっと自覚はあるし、彼ほどじゃないと思うんだが……」と語っています。

  • ▲「自覚はある」ということは、すっとぼけの可能性が高いということでしょうか……(画像は『閃の軌跡IV』前日譚より)。ロイド、恐ろしい子……!

 なお、『碧の軌跡』でも決戦前の夜に特別な会話をする相手を選ぶことができました。なので結ばれた相手に正史というものは存在しないのですが、ロイドもリィンと同じく、エリィ、ティオ、リーシャ、ノエルと魅力的な女性たちに想いを寄せられていることは間違いありません。

 それが今後、どのような形で描かれるのか。『創の軌跡』ではそのあたりも要注目ですね!

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらをピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

※画面はPS Vita『英雄伝説 碧の軌跡Evolution』と『英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-』のものです。
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英雄伝説 零の軌跡

  • メーカー: 日本ファルコム
  • 対応機種: PSP
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2010年9月30日
  • 希望小売価格: 6,090円(税込)

英雄伝説 零の軌跡 Evolution

  • メーカー: 角川ゲームス
  • 対応機種: PS Vita
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英雄伝説 零の軌跡:改

  • メーカー: 日本ファルコム
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
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