結婚・たき火・BBQ。ネットゲーム黎明期感に浸れるスマホRPGの開発者を直撃
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- 紅葉つかさ
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ネットマーブルから6月18日に配信予定のiOS/Android用アプリ『ストーンエイジ ワールド』。本作は、オンラインRPG『ストーンエイジ』のIPを利用したターン制MMORPGです。
そんな本作が6月18日の配信を目前に控え、開発チームリーダーのWoonki Minさんに開発の経緯などを聞いたインタビューをお届けします。
PC版『ストーンエイジ』の特徴を最大限に引き出す
――『ストーンエイジ ワールド』のコンセプトについてお聞かせください。
『ストーンエイジ ワールド』はニース大陸を舞台にしたネットマーブルのオンラインゲーム『ストーンエイジ』のIP(知的財産)をベースにしたターン制ペット収集型モバイルMMORPGです。
プレイヤーは、トレーナーとなって250匹以上いる魅力的な“ペット”を取得でき、収集・育成しながら、石器時代を探検し、さまざまな戦闘やクエストを楽しめます。
ネットマーブルは『ストーンエイジ』作品との長い縁と愛着を持っており、今回の『ストーンエイジ ワールド』では、PC版の感性を最大限に活かしながら、『ストーンエイジ』作品の特徴である“ペット”の収集とターン制バトルの楽しさを最大限に引き出そうとしました。
――日本国内では6年ぶりの新作になりますが、これまでの『ストーンエイジ』作品とはどのような形で差別化されているのでしょうか?
これまでの『ストーンエイジ』作品は、基本的なCCG(Collectable Card Game)ルールに基づいていましたが、それとは異なり、『ストーンエイジ ワールド』はMMORPGの特性を最大限に活用して制作しました。NPCと会話してワールドを移動したり、探索しながら複数のユーザーと出会い、コミュニケーションできるようにしました。
また、さまざまなソーシャルコンテンツを準備するにあたり、約2年の開発期間がかかりましたが、6月に本作をリリースできて本当にうれしいです。
――『ストーンエイジ』IPの使用にあたって、こだわった点や苦労した点をお聞かせください。
『ストーンエイジ』という固有のIPを使用しているので、過去と現在、そして新たに『ストーンエイジ』をプレイするユーザーを満足させることができるシステムの構築とクエストの開発に苦労しました。
このIPが持つ本来の楽しさや特徴をどのように活かして、本作に実装するのかに一番時間をかけました。
新しいコンテンツを作成することよりも、本来の楽しさを最大限に表現した上で、新たな満足を与えることができるかという無限の悩みには、多くの意見衝突があり、何度も協議を重ねました。開発を進めて行く上で、結果的に“ペット”の取得や成長の部分に多くの歳月を費やしました。
――PCオンラインRPGとして名を馳せた『ストーンエイジ』をアプリゲームに落とし込むうえで、意識された点はいかがでしょうか
『ストーンエイジ ワールド』は当然のことながら『ストーンエイジ』作品固有の世界観を多く使用しており、地域の名前や“ペット”名などのゲーム内用語は、ほとんど原作の用語を使用しています。
開発の中でもっとも心配だったのは、原作の感覚をゲームに取り入れる方法でした。
もちろん、『ストーンエイジ ワールド』がサービス開始時点で、原作のすべての感覚を挿入できているとは言えませんが、今後のアップデートを通じてひとつひとつオープンしながら、過去作品への回想と新しい経験への期待をプレイヤーが感じることができるように計画しています。
本作の制作には、『ストーンエイジ』への理解度が高いアートチームと開発チームが携わっているので、新作となる『ストーンエイジ ワールド』の中にも、原作の感覚を十分に感じてもらえることができると期待しています。
――ゲームシステムの特徴やキーコンテンツについて教えてください。
『ストーンエイジ ワールド』の特徴は、既存のコレクションRPGにはない多様なパーティーコンテンツや、コレクションRPGとMMORPG両方のプレイヤーに楽しんでもらえる要素があることです。
プレイヤーがコレクションできる“ペット”は250種類以上あり、“ペット”の収集と育成に特に焦点をあてています。
最大5対5のターン制バトルでは、プレイヤーはパーティーのラインナップを決めたり、“ペット”を変えたりと、多様な戦略を用いて戦闘をしなければいけません。
また、『ストーンエイジ ワールド』では、石器時代のテーマに基づいたプレイヤー間の交流を可能にするさまざまなソーシャルコンテンツを提供しています。
他のプレイヤーとの対戦はもちろん、“バーベキューパーティー”や“結婚”など、プレイの中で“石器時代の部族の生活”を体験できるソーシャルコンテンツは『ストーンエイジ ワールド』ならではの要素だと思います。
たくさんの個性的な“ペット”を集められる
――『ストーンエイジ ワールド』では、“ペット”の捕獲や育成がかなり大きい要素になっている理由を教えていただけますか。
個性的な“ペット”たちを収集しながら、ターン制の戦闘を繰り広げることがストーンエイジ作品の最大の魅力だからです。
『ストーンエイジ ワールド』はストーンエイジの魅力をフルに活用するべく、“ペット”の収集や成長システムに多くの時間をかけて開発しました。
――成長度など“ペット”の育成要素のバランスをとるのは大変そうですが、いかがでしたか。
“ペット”は家族として、さまざまなシリーズやバリエーションで構成されており、総個体数は現在で約250種用意しています。生まれ星や成長率のグレードがあったり、聖水の数を増やすことでレベルアップができたりと、さまざまな“ペット”を収集する楽しさや、戦闘に活用できるように育てる楽しさなどを、存分に味わうことができるように、慎重にバランスを調整しました。
――“ペット”の種類もかなり多いようですが、新しい“ペット”の追加などは予定していますでしょうか。
はい。現在41シリーズで約250種の“ペット”が存在していますが、今後は新しいタイプの“ペット”も追加する予定です。ご期待ください!
――パーティーを組んで、ほかのプレイヤーと一緒に冒険できますが、こちらのメリットなどを教えてください。
『ストーンエイジ』作品は、プレイヤー間で対話できることでよく知られています。多くの『ストーンエイジ』作品のプレイヤーが、当時のプレイヤー間コンテンツの思い出について語っています。
『ストーンエイジ ワールド』のプレイヤーは、レベル23のトレーナーになった時点で、自分の部族を作ったり、すでに存在する部族に参加することができます。
特定の曜日には部族内でのバーベキューパーティーも開催され、侵入してきた部族の怪物を倒すなど、部族で協力するコンテンツも公開されます。今後のアップデートでは、部族間の対決コンテンツについても準備しています。
――パーティーを組んでいると、メインストーリーを進められないようでしたが、具体的にはどういったことができるのでしょうか。
例えば、パーティーを組むことで結婚ができます。
お互いに愛し合ったり、片思いのパーティーを組んだり、一緒にカップルクエストをしたり、指輪を交換したり、結婚式を挙げたり、友人を披露宴に招待したりと、興味深く有意義な社会的コンテンツを楽しむことができます。現実と同じように、離婚も存在します。
他にも、かくれんぼ、たき火、ダンスなどのコンテンツも用意しています。これらのソーシャルコンテンツを通じて、あたかも石器時代の世界に直接住んでいるかのようなさまざまな体験ができます。
――本作を楽しみにしている方に一言お願いします。
私たちは、アジアのみならず世界中で楽しまれている『ストーンエイジ』のIPを活用して、より楽しく素晴らしくなった『ストーンエイジ ワールド』を、世界的にサービスできることを大変うれしく思います。
このゲームは、既存の『ストーンエイジ』作品ユーザーにはもちろん、恐竜や石器時代に興味があったり、軽快なモバイルRPGを探している人、さまざまなモンスターを捕まえコレクションすることが好きなプレイヤーにはとても楽しんでもらえると思います。
また、ソーシャルコンテンツも大変充実しているので、戦闘などのゲームプレイだけではなく、ユーザー間のやりとりの楽しさなども体感してもらいたいです。
※画面は開発中のものです。
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ストーンエイジ ワールド
- メーカー:ネットマーブル
- 対応端末:iOS
- ジャンル:RPG
- 配信日:2020年6月18日
- 価格:基本無料/アイテム課金
ストーンエイジ ワールド
- メーカー:ネットマーブル
- 対応端末:Android
- ジャンル:RPG
- 配信日:2020年6月18日
- 価格:基本無料/アイテム課金