ファミ通系の伝説の漫画編集者が、なぜか電撃でコラム連載開始!?
- 文
- そみん
- 公開日時
みなさんは、漫画編集者の奥村勝彦さん(59歳)のコラム“O村の漫画野郎”が電撃オンラインで連載されているのを、ご存じでしょうか?
“O村”こと奥村勝彦さんは、“読もう!コミックビーム”のキャッチコピーで知られる漫画雑誌『コミックビーム』の編集総長を務めた編集者。古くからのゲームファンにとっては、ファミ通で連載されていた桜玉吉先生の漫画『しあわせのかたち』での勇姿を思い出すのではないでしょうか?
(『コミックビーム』に連載された『防衛漫玉日記』でも大暴れでしたね)
30年以上にわたって昭和→平成の時代を漫画編集者として生きてきた奥村さんは、さまざまな伝説を目にしてきた(くわえて、その手で伝説を生み出してきた)レジェンド漫画編集者。
打ち合わせや飲み会の折に聞かせていただくエピソードは「嘘でしょ!?」「まるで漫画ですね!?」と、面白くて刺激的で、そして編集者として勉強になるものばかり。
あまりに面白いので、電撃オンライン編集部からコラム連載のお願いをしたところ、本当に実現することができました!
(余談ですが、いろいろなところで書かれているように、奥村さんは本当に桜玉吉先生の漫画で描かれている“漫画みたいな人”でビックリしました。笑)
で、どんなコラムかと言いますと、こんな感じ。
●#1“ザ・前口上。ジジイより愛をこめて”より
んでまあ、もうそろそろ定年なんで、俺から見た漫画業界の変遷なんぞを語ったりしてみるのも、どーじゃろかい……なんて思ったりしたのね。
そりゃアンタ、漫画の草創期から見たら、現在の漫画業界ってなあ、どえらい変わってまっせえ!! なんせ電話、電報、速達以外通信手段がなかった状況だったのが、今や……。でも、俺みてえなバブル期入社の人間が、なぜそんなモンを語れるんじゃい!?ってツッコまれたら、こう答える。
なぜか入社当時の俺って、トキワ荘時代のシーラカンスみてえなジイサン連中にやたら可愛がられたんだわ。……その分、同世代の連中に相手にされてなかったけどな。たぶん徹頭徹尾トレンディーじゃねえ性格と容姿が功を奏したのかもしれない。……あんま嬉しくなかったけれども。
だって同世代に相手にされねえっつーことは、同世代のネエチャンにモテねえっつーことだぞ!! 正直、俺は逆の方が良かった!!
……個人的には、雑誌などで読んできた奥村節全開のキレがある語り口調でニコニコしちゃいます。
6月下旬時点では5話まで連載が進んでおり、奥村さんが秋田書店に入社するまでの漫画編集人生の前日譚を経て、師匠と出会い、漫画編集としての道を歩み始めたところとなっています。この後もバイオレンスあり、泡のお話ありと、緩急ついたさまざまな話が展開していくので、お楽しみに!
今と昔で時代や文化が変わっても、漫画編集の在り方として変わらない部分もあるんじゃないかと。いい意味での“古き良き昭和の漫画編集者の歴史”は、今の時代に漫画編集者を目指す人にとっても刺激になる部分が多いと思います。
もちろん、そういった小難しいことは気にせず、波乱に満ちた奥村勝彦さんの激動かつ痛快な人生を楽しむエンタメ系コラムとしてもおすすめですよ!
O村の漫画野郎 バックナンバー
イラスト/桜玉吉
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