そんなの――アルカンシェルに決まってます!(リーシャ)【軌跡シリーズ名言集】
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- Zenon
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日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。
本記事で紹介するのは、『零の軌跡』『碧の軌跡』に登場するヒロインの1人、リーシャ・マオの名言です。
今回は控えめで気立てがよく誰にでも優しい性格なうえ、ロイド、ランディ、ティオまでもが目を奪われる“とらんじすたぐらまー”な彼女の経歴から振り返っていきたいと思います。
※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。
そんなの――アルカンシェルに決まってます!(リーシャ・マオ)
●終章 それでも僕らは。(英雄伝説 碧の軌跡Evolution)
リーシャはクロスベルが世界に誇る名劇団《アルカンシェル》で演劇を披露するアーティストの1人です。
たまたま《アルカンシェル》の公開練習を見に来たら、劇団のトップアーティストであるイリア・プラティエに「素質がある!」と見込まれ、強引に入団させられてしまったという経緯があります。
しかし、リーシャの本当の顔は《銀(イン)》と呼ばれる、東方に伝わる伝説の凶手。
クロスベルの裏社会の覇権を狙う共和国系シンジケート《黒月(ヘイユエ)》に雇われ、帝国派のマフィア《ルバーチェ商会》と敵対することに。つまり、クロスベルへ来たのも《アルカンシェル》を見に行ったのも、すべては暗殺という仕事の下見だったわけです。
ところが前述のとおり、イリアに捕まって強引に《アルカンシェル》に入団。最初は「隠れみのにちょうどいい」くらいの気持ちでいたそうですが、イリアとともに舞台を作り上げる練習を重ねることで、いつしかリーシャ本人もアーティストとして本気になっていきました。
こうして彼女は、表では《アルカンシェル》のアーティスト、裏では《銀》として暗躍する二重生活を送ることに。
そして、あの事件が起こりました。
ゼムリア大陸西部でも“最強”とうたわれる猟兵団《赤い星座》によるクロスベル襲撃。
当時16歳にして大隊長だった戦闘狂の少女シャーリィ・オルランドが《アルカンシェル》を襲いました。舞台装置を落下させ、あろうことかイリア・プラティエに再起不能の大ケガを負わせる暴挙に。
当然、イリアのことを誰よりも尊敬し、1番近くにいたリーシャは泣き叫びながらシャーリィに怒りをむき出しにします。しかしこの場では決着がつかないままお預けに。
そしてディーター・クロイスによる“クロスベル独立国宣言”が発令され、街が国防軍に占拠されるなか、リーシャは《黒月》と行動をともにしていました。
もうクロスベルでアーティストとして生きることは諦めたのか、全力を出せるように変装を解除して素顔のままで。すべては彼女から“光”を奪った、シャーリィと《赤い星座》に復讐するために。
そんな彼女に、ロイドは目を覚ましたイリアからの伝言を伝えます。
「あんたにとって、一番大切なものはなに?」
「その大切なものを前にして頑張らずにいられるの?」
イリアは下半身不随でステージ復帰は絶望的な大ケガを負ってしまいましたが、それでも再び舞台に立つという信念を示しました。
その姿勢はリーシャに、まだ終わったわけではない、やり直せるかもしれないという希望を与えます。そしてロイドはリーシャに“一番大切なもの”を問います。
そこでリーシャは激しい葛藤を覚えます。血塗られた凶手である《銀》の自分を省みて、そんなこと言えるわけがないと。
そんな迷いを見せた彼女に、ロイドはさらに詰め寄ります。
「誤魔化すな、リーシャ。俺は君に、本当に大切なものは何かと聞いてるんだ」
そして放たれる、リーシャの魂の叫び。
「そんなの――アルカンシェルに決まってます!」
アーティストの道を諦め、《銀》としてシャーリィに復讐を成したあとは共和国へ帰るしかないと思っていた彼女が、ついに押し殺していた本心を爆発させました。
本当はアーティストとして生きていきたいのだと。またイリアと一緒に舞台を作り上げたいのだと。自分自身の“本当に大切なもの”は《アルカンシェル》にあるのだと。ただ、それだけなのだと。
この《銀》とアーティストの板挟みというのがリーシャを語るうえで欠かせないものでして。
《赤い星座》への憎しみ、《アルカンシェル》への想い、自分のせいでイリアを巻き込んでしまった自責の念、閉ざされかけた“光”の道と、幼いころから父に教え込まれた“闇”の道などなど。さまざまな想いを抱えつつ、悩み苦しんだ末に感情を爆発させたこのシーンが、とても印象に残っています。
その本心を“引き出されてしまった”ツァオはもう笑うしかありません。復讐者として自由に使えたはずの強力な手駒が、復讐ではなく未来のために生きたいと語ってしまったのですから。
これではもう冷徹な暗殺者として使うことはできません。今後のことを考え、《黒月》とリーシャの協力関係は白紙に戻し、リーシャはロイドたちと行動をともにすることになります。
そのおかげか、リーシャ自身は《黒月》を警戒しつつも悪感情は抱いていない様子。「いずれ借りを返さないといけない」とも話しているので、そのあたりの結末も『創の軌跡』などで語られるのかもしれません。
ちなみに『創の軌跡』ではツァオとリーシャが戦っている写真が公開されていますが、何があったのでしょうか……。
なお、リーシャについては生い立ちを話す絆イベントだったり、シャーリィとの因縁だったりと名言は豊富。それらはまた機会があれば紹介したいと思います。
『創の軌跡』にて、『閃の軌跡II』の外伝以来、じつに6年ぶりに本編へ登場することになるリーシャ・マオの活躍に、ぜひご注目ください!
シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらをピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!
※画面はPS4『英雄伝説 零の軌跡:改』、PS Vita『英雄伝説 碧の軌跡Evolution』、『英雄伝説 創の軌跡』のものです。
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