『とある科学の一方通行』岡本信彦さん、日高里菜さん、久保ユリカさんにTVアニメ&特番の見どころを直撃!

宮居春馬
公開日時

 7月12日よりAT-X、TOKYO MX、MBS、BS11、AbemaTVで放送開始するTVアニメ『とある科学の一方通行(アクセラレータ)』の出演声優陣へのインタビューをお届けします。

 本作は、『とある魔術の禁書目録(インデックス)』のスピンオフとして月刊コミック電撃大王で連載されているコミック『とある科学の一方通行』(原作・鎌池和馬先生、作画・山路新先生、キャラクターデザイン・はいむらきよたか先生と山路新先生)をアニメ化した作品です。

 AbemaTVでは放送開始に先駆けて“とある科学の一方通行AbemaTV初回放送直前特番(仮)”も配信。一方通行(アクセラレータ)役の岡本信彦さん、打ち止め(ラストオーダー)役の日高里菜さん、エステル=ローゼンタールの久保ユリカさんがさまざまな企画に挑戦します。

“とある科学の一方通行AbemaTV初回放送直前特番(仮)” 概要

配信日時
7月12日(金)24:30~25:05
出演者(敬称略)
岡本信彦、日高里菜、久保ユリカ

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声優陣にインタビュー「今作のアクセラレータは、とにかくかわいい!」

 電撃オンラインでは、特別番組収録直前の声優陣に独占インタビューを実施。『とある科学の一方通行』の見どころや、特別番組への意気込みを語ってもらいました。第1話の場面カットとあわせてお届けしますので、ぜひ期待をふくらませながらご覧ください。

  • ▲写真左から、日高里菜さん、岡本信彦さん、久保ユリカさん。

──いよいよ、アニメ『とある科学の一方通行』の第1話が放送されますが、皆さんが思うこの作品の見どころはどこですか?

岡本信彦さん(以下、岡本):見どころは、もはやアクセラレータがかわいいところですね。

──かわいい……ですか?

岡本:もはや、かわいくなっています。『とある魔術の禁書目録』第1期のころは、あんなに怖かったはずのアクセラレータですけど、第2期で守るべき対象であるラストオーダーに出会い、3期では“天使”になったんです。

日高里菜さん(以下、日高):それだけ聞くと「えっ!?」ってなりますけど、間違いではないです(笑)。

岡本:そして、この『とある科学の一方通行』で主人公になり、女の子に囲まれながら「やれやれ……」といった感じです。

──『とある魔術の禁書目録』の主人公である上条当麻の立ち位置に、今回はアクセラレータがいるわけですね。

岡本:そう言っても過言ではありません。これは、衝撃的なネタバレになってしまうかもしれないのですが、アクセラレータが“ツブツブトーク”というものを始めるのですが、これがまたかわいくて……。

──これまでのシリーズ作品では見られなかった一面が見られそうですね。日高さんはいかがですか?

日高:私は、アクセラレータとラストオーダーの癒しトークが見どころだと思います。これまでの『とある魔術の禁書目録』でも、それらしいシーンはありましたけど、今回はふたりがメインになるということで、癒し系のシーンも増えています。

岡本:ツブツブトークも、そういった流れで始めることになるんですよ。

日高:そんなふたりをかわいいと思えるシーンが多いですし、動いているふたりを見ながらかわいいシーンを演じるのは楽しかったので、皆さんにも注目してほしいです。

久保ユリカさん(以下、久保):実は、第1話はアニメオリジナルの内容なんです。そういう意味では、このアニメから『とある』シリーズに触れるという方も入りやすいと思います。

 第2話から原作に沿った内容になっていきますので、アニメならではの楽しみ方ができると思います。ふたりの癒される掛け合いもたくさん見られるので、とてもおもしろいんじゃないかなと。

岡本&日高:(笑)。

──今作はアクセラレータが主人公のお話になりますが、『とある魔術の禁書目録』の第2期と第3期をつなげるお話として、アクセラレータにどのような変化が起こっていきますか?

岡本:ここで成長させてしまうと辻褄が合わなくなってしまうので、パワーアップという意味での変化はありません。なぜかと言えば、3期で天使になったので(笑)。

 ただ、『とある科学の一方通行』では魔術でも科学でもない“死霊術”というものが出てきます。そうした未知の力と戦うことは、アクセラレータにとって成長であり、変化と言えるかもしれません。

 敵の中には、エステルの死霊術を利用しようとする人もいて、それが最終的には科学サイドのお話にもつながってきます。その辺りにも注目ですね。あと、日常パートは本当に女の子に囲まれていますので、そこも新鮮です(笑)。

──ラストオーダーは、本作ではどういった立ち位置になるのでしょうか?

日高:ラストオーダーも、変わらず癒しポジションですね。無邪気にアクセラレータを振り回すような……、彼にわがままを言ったり、素直にぶつかれたりするのがラストオーダーだけなのは、今回も変わりません。

 アクセラレータとのやり取りだけじゃなくて、エステルとの会話もかわいいです。ラストオーダーは、エステルに対してお姉さんぶっていたりします。

久保:確かに(笑)。

日高:見た目で言えばエステルの方がお姉さんで、ラストオーダーが妹っぽくなりそうですけど、エステルも意外とツッコミどころの多いキャラなんですよ。

 ちょっと抜けているところが多いので、ラストオーダーがいろいろなことを教えてあげようとする場面とかもあって、少し背伸びしているような感じがして、そこもかわいらしいです。

──エステルは今作オリジナルのキャラクターということですが、どんなキャラクターなのか、どんな風に活躍していくのかを教えていただけますでしょうか。

久保:エステルは死霊術士の女の子です。世間知らずというわけではないと思うんですけど、純粋に恥じらいとか、女の子として必要な感情が薄い子なんです。

 だからと言って、人間味が薄いということではなく、登場人物の中ではかなり普通の人間なのかなと思う部分もあります。驚いたり、ツッコんだりすることも多くて、他のキャラクターと一緒にいてもバランスが取れる子にだと思います。

──第2期の終わりでは、ラストオーダーを助けるためにアクセラレータが体を張って戦い、負傷することもありました。この『とある科学の一方通行』のなかで、アクセラレータとラストオーダーの関係には何か変化は起きたりしますか?

岡本:アクセラレータにとって、ラストオーダーが守るべき対象であるという点は、『とある魔術の禁書目録』の2期・3期でも、この『とある科学の一方通行』でも変わりません。

 これから皆さんに観ていただく第1話の時点で「ラストオーダーが狙われているらしい」というところから始まりますので、その陰謀にアクセラレータが立ち向かっていくという構図は変わらないですね。

──アクセラレータはラストオーダーのために戦い続けていくんですね。

日高:本当に“THE 主人公”といった感じです。最初は敵として登場したこともあって、どうしてもアクセラレータが悪モノ、当麻さんが完全なる主人公。という構図だったので、今回はなんだか不思議な気持ちになります。

岡本:確かに、僕も不思議な気持ち。

日高:いつもみたいに悪い顔もしているし、あの特徴的な笑い方もしているんですけど、でも主人公なんですよ。

岡本:セリフも主人公っぽいんですよ。だからといって、主人公っぽく演技しすぎると、「主人公し過ぎないで」と言われちゃうんです(笑)。

──実際にアニメを見ていくなかで、そういった変化を感じられる場面がたくさんありそうですね。今回のアニメ収録の現場の様子はいかがでしたか?

岡本:皆でちゃんとお仕事しながらも、和気あいあいとした感じでした(笑)。

日高:本格的な収録が始まる前に、AnimeJapanでお話する機会がありました。1話を収録する前に皆さんとお話できてよかったと思います。久保ちゃん以外にも、新キャラがたくさん出てくるので。

岡本:確かに。見慣れた方もいらっしゃいますけど、新しい方が多いです。

日高:逢坂くんの役も新キャラですし、そういう意味ではもっと緊張するのかなと思っていたんですけど、すごく和気あいあいとした雰囲気でした。

岡本:年齢も近い方が多いからかもしれないですね。今名前が出た、菱形幹比古役の逢坂良太くんも僕と同い年ですし、そもそもアクセラレータとラストオーダーが、出会ってもう8年ぐらいになりますから。

日高:キャストの中にも「昔の『とある魔術の禁書目録』を見ていた」という世代の方がいらっしゃるんです。それ、ちょっと怖くないですか?

岡本:こわーい。

──怖いんですか?(笑)

日高:そんなに経っているのか、という驚きですね。ずっと時が止まっていたような感じがしているので、なかなか時の流れを受け入れられないような感覚になりますね(笑)。


──AbemaTVの特番についてもお話をお聞きしたいのですが、目玉企画と言いますか、見どころはどこになりそうでしょうか?

日高:今回は、番組が用意したシチュエーションにツッコむという無茶振り企画が難しそうです。

岡本:これは間違いなく難しいです。例を見ていると、意外と普通に答えられそうなシチュエーションが多いなかで、アドリブでお芝居をしないといけないんです。

久保:えー(笑)。

岡本:あまり困惑しない絶妙なシチュエーションなんです。この状況に陥っても、僕は構わなかったりするので……。

日高:私もそうなんです!

久保:たしかに私もそうなっちゃうかも。全員が受け入れちゃうタイプですね(笑)。

岡本:キャストの中でも……いや、声優界でも随一のイエスマンですから。

日高:全員が普通に受け入れてしまいそうなので、この企画が成立するのかどうか、すごく未知数ですね(笑)。

岡本:ということで、今日は大喜利コーナーがあるという、このシチュエーションに一番困惑しています(笑)。他にも、アクセラレータのことを振り返っていく企画なんかもありますので、そちらもぜひ楽しみにしていただきたいです。

日高:ラストオーダーのことも振り返りますし、この作品から『とある』シリーズに触れるという方でも、この番組を見ればふたりのことを知れて、より『とある科学の一方通行』を楽しんでもらえると思います。

──では最後に、この特番を見てくださる方に向けてメッセージをいただけますか。

岡本:10年かけて演じてきたアクセラレータが、ついに主人公として登場します。主人公ポジションということで、これまではみられなかったような、アクセラレータのラブコメチックな部分も見られたりします。

 「そんなのアクセラレータじゃないよ!」と思う人もいるかもしれませんが「むしろこれこそが本当のアクセラレータなんだ!」というのをわかっていただくためにも、ぜひご覧ください。

日高:私自身も、皆さんと同じように楽しみにしています。デビュー当初にお世話になったラストオーダーを、これだけの年月を経てまた演じられるのもうれしいですし、私が見たかったふたりのかわいい掛け合いもたくさん見られます。

 もちろん、かっこいいアクセラレータもたくさん見られるので、ふたりのいろいろな一面を楽しんでください。

久保:私が、まだ声のお仕事をあまりやっていなかったころから長く愛されている作品なので、自分が声優として携わらせていただくことになるとは思ってもいませんでした。

 プレッシャーを感じることもありますが、大切に、大事にエステルを演じていますので、それが皆さんにも伝わるとうれしいです。

TVアニメ『とある科学の一方通行(アクセラレータ)』作品概要

放送情報
AT-X……7月12日22:00~他
TOKYO MX……7月12日25:05~
MBS……7月12日26::55~
BS11……7月12日25:30~
AbemaTV……7月12日25:05~
スタッフ(敬称略)
原作:鎌池和馬+山路新
キャラクター原案:はいむらきよたか・山路新
監督:鎌仲史陽
シリーズ構成:杉原研二
アニメーションキャラクターデザイン:八重樫洋平
美術監督:鈴木朗
色彩設計:舩橋美香
撮影監督:高橋昭裕
編集:後藤正浩(REAL-T)
音響監督:明田川仁
音楽:井内舞子
アニメーション制作:J.C.STAFF
キャスト(敬称略)
アクセラレータ:岡本信彦
ラストオーダー:日高里菜
エステル=ローゼンタール:久保ユリカ
禍斗:渡部紗弓
シスターズ:ささきのぞみ
黄泉川愛穂:甲斐田裕子
菱形幹比古:逢坂良太
菱形蛭魅:真野あゆみ
主題歌情報
OPテーマ:THE SIXTH LIE『Shadow is the Light』
EDテーマ:sajou no hana 『Parole』

(C)2018 鎌池和馬/山路新/KADOKAWA/PROJECT-ACCELERATOR

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