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【おすすめDLゲーム】『Sky Force Reloaded』は自機をコツコツ強化していく超美麗シューティング

豊臣和孝
公開日時

 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はPC(Steam)、PS4、Nintendo Switch、Android、iPhoneにて配信中のシューティング『Sky Force Reloaded』を紹介する。

 なお、本校執筆中の2020年6月時点で日本向けXbox ONE版は販売停止中で、記事はPC(Steam)版を使用している。

 『Sky Force Reloaded』は、据え置き機からスマートフォンまで幅広いプラットフォームで配信中の縦スクロールシューティングゲーム。

 ゲームを起動してまず驚かされるのは、なんといっても“リッチ”という他ない繊細かつ丁寧なグラフィック。ショットや敵弾などのエフェクトもプレイの邪魔にならない程度に派手さとケレン味をそなえており、これがまた素晴らしい。見た目だけでも食指が動く魅惑のシューティングと言える。

  • ▲美しいグラフィックとエフェクトが目を引く。肝心の中身も丁寧に構築された作品だ。

最初に使える機体は1種類~後々増えるのでご安心~

 PC(Steam)版の操作はキーボードとゲームパッドに対応。メインショットはオプションメニューでオート連射のオン・オフ切り替えが可能となっている。この他にもミサイル、バリア、レーザー、ボムがそれぞれキーもしくはボタンに割り当てられている……のだが、最初に使える装備はメインショットのみで、選べる機体も1種類。

 後々触れていくが、本作はプレイ中に倒した敵から出現したスター(☆)を集め、それと交換に装備などをパワーアップもしくはアンロックさせていくシステムとなっている。

  • ▲プレイ中にランダム出現するパーツを集め、完成させることで最大9種類まで増える。

初期状態のメインショットは軽く引くくらい貧弱

 美麗なグラフィックに見とれつつ、まずはステージ01からスタート。サクサク気持ちよく……といきたいところだが、実は本作、初期状態のメインショットがあまりにも貧弱。空中のザコ敵は一応ワンショットキルなのだが、攻撃判定が小さく連射アイテムをとってもさほどスピードは上がらず「爪楊枝より心細い」といいたくなるショットがパスッ、パスッと断続的に前に撃ち出される。

 弾幕系が一世を風靡して以降、縦スクロールシューティングの多くは最初からド派手なショットが使えるものが多いため、人によってはここでストレスを感じてしまうかもしれない。

  • ▲初期メインショットだと戦車を倒すのも一苦労。パワーアップが必要不可欠!

 正直筆者も最初は「なんじゃこりゃ!」と思ったクチだが、そこは『ブロック崩し』や『インベーダー』など70年代ビデオゲーム黎明期を経て令和を迎えた老ゲーマーゆえ「昔はこれくらの塩梅のシューティングがゲーセンでいくつも稼働してたもんじゃわいホッホッホ」と、低火力にめげず敵を倒しつつパワーアップに必要なスターをコツコツ集めていく。

 このスター集めも最初は回収判定がシビアで少々しんどく感じられるが、パワーアップ項目・マグネットを上げることで改善されていく。スターの回収に手間取るとそのぶん敵への対応が遅れるため、少し離れた位置でも空中のスターやアイテムが吸い寄せられるようになるマグネットは自機の立ち回りに好影響を及ぼす。

 パワーアップのプライオリティは当然メインショットが一番上になるが、全体のプレイ効率を考えるなら並行してマグネットも上げていくのがオススメだ。

  • ▲初期状態はスターにピッタリ重ならないと回収できない感じで、正直やりづらい。
  • ▲マグネットを強化すれば、スターやアイテムが吸い寄せられてより遊びやすくなる。

機体のパワーアップは全8カ所~コツコツ強くしていくのが楽しい!~

 機体のパワーアップは、HP(ヒットポイント)、主キャノン砲(メインショット)、ウイングキャノン砲(サブショット)、磁石(マグネット)、ミサイル、レーザー、エネルギーシールド、メガ爆弾(ボム)の計8カ所。このうち、ヒットポイントとメインショット以外はゲームを少し進めてアンロックした後にパワーアップが可能になる。

 前述のとおり、筆者の個人的オススメ優先はメインショットとマグネット。注意してほしいのはレーザー、エネルギーシールド、ボムの3つで、これらは一部例外をのぞきステージ中にランダムで出現するアイテムをとらないと使えない。

 当然強化して損はないしすべきなのだが、常時使えるものを先にあげたほうが安定したプレイが望めるはずだ。エネルギーシールドは後述するステージアンロックにも関わるので、念のため早いうちから使えるようにしておくのも悪くはない。

  • ▲パワーアップ項目は全部で8つ。いずれも強化しておけば必ず役に立つ。

ステージアンロックに影響するリワード“メダル”

 ゲームはステージ01から始まり、ボスを倒すなどクリアすると先のステージに進める……のが原則だが、実はもうひとつ条件がある。それは、ステージクリア時に達成されるリワードで得られる“メダル”の獲得数だ。

 各ステージには共通して“敵軍70%を撃破”、“敵軍100%撃破”、“(生存者とVIPを)全員救助”、“ダメージ完全回避”といった4つのリワードがあり、クリア時に達成しているとそれぞれメダルが加算される。ステージ03くらいまではただボスを倒すだけで先のステージに挑戦できるが、以降はある程度のメダルが必要になる。

 シューティングに慣れた人は自然とメダルを獲得して意識せずサクサクと先に進めるかもしれないが、その一方で悪戦苦闘してやっとボスを倒した……のに次ステージぶんのメダルが足りないという人もいそう。こんな時は、序盤ステージの上位難易度アンロック狙いがおすすめだ。

 各ステージのリワードをすべて達成すると、少し難しめの“普通”ステージが出現。この“普通”にもリワードがあり、4つ達成でより難易度が上の“最高”がプレイできるように。端的には、1ステージで最大12枚のメダルが獲得できるわけだ。当然先のステージほど難しくなるため、慣れないうちは序盤ステージの各難易度を埋めていったほうがゲーム進行が楽になる。

  • ▲先のステージに進むためには、リワードをクリアしてメダルを増やしていく必要がある。

やりこみ要素が重視されたシューティング

 本作は自機を強化していくパワーアップに加えて、機体パーツ、ハイスコア、カード、トロフィーなどさまざまなやり込み要素が用意されている。一般的な縦スクロールシューティングの多くはアーケードライクな短時間プレイを前提としたものが多いが、本作はスマートフォンやゲーム機でのプレイを前提に、なるべく長く遊べるよう考えられた仕様が目立つ。

 初期の貧弱極まりないショットはアーケード的なニュアンスでいえばNGに近いが、RPGの経験値よろしくスターを集めてコツコツ強くしていくことでカタルシスが得られるし、強化されるにつれて爽快感がどんどん増していくから特に問題とは言えないだろう。リワードとステージ難易度のアンロックが直接関連している点は賛否あるかもしれないが、これもしっかり遊んでもらうことを前提とするなら十分アリ。

 基本ある程度腰をすえてやりたい人向けではあるが、決して高難易度ではない作風につき「見た目キレイだからちょっとやってみようかな」といった軽いノリでも大丈夫。しょっぱいのは最初だけで、そこから先はパワーアップに比例して楽しさがどんどん増していく。シューティングが苦手という人でなくて、興味がある方はぜひ一度チャレンジしていただきたい。

  • ▲細部まで丁寧な作りにくわえ90年代以前の古典にも通じるテンポや手触りも好印象。

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『Sky Force Reloaded』

  • メーカー:Infinite Dreams
  • 対応端末:PS4
  • ジャンル:STG
  • 配信日:2020年3月3日
  • 価格:1,100円

『Sky Force Reloaded』

  • メーカー:Infinite Dreams
  • 対応端末:Switch
  • ジャンル:STG
  • 配信日:2019年7月25日
  • 価格:1,000円

『Sky Force Reloaded』

  • メーカー:Infinite Dreams
  • 対応端末:PC(Steam)
  • ジャンル:STG
  • 配信日:2017年11月30日
  • 価格:1,010円

『Sky Force Reloaded』

  • メーカー:Infinite Dreams
  • 対応端末:iPhone/Android
  • ジャンル:STG
  • 配信日:2016年6月3日
  • 価格:基本無料/アプリ内課金

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