“ファンタシースター感謝祭2019”福岡会場レポ。吉岡Dがクリシスユニットや“終の艦隊迎撃戦”について語る

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 6月8日に福岡県北九州市にある西日本総合展示場で開催されたイベント“ファンタシースター感謝祭2019”福岡会場について、『ファンタシースターオンライン2』記事担当・レトロが振りかえります。

 “ファンタシースター感謝祭2019”は、オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』のオフラインイベント。EPISODE6の情報が公開される『PSO2』の生放送や、アークス最強を決める全国大会“アークスバトルトーナメント2019”、『PSO2』サウンドチームによるミニライブがステージ上で開催されます。

▲“西日本総合展示場”は、“ファンタシースター感謝祭2014” の時から福岡会場の舞台となり、今回で4回目。最寄駅はJR小倉駅で、徒歩ですぐの場所にあるため、交通アクセスはバツグン!

 当日のステージでの発表内容はすでに別の記事でアップされているので、この記事ではステージ以外の会場内をピックアップしていきます。最後にはEP6ディレクター・吉岡哲生さんへのインタビューもありますので、ご覧ください!

コスプレショー&公式コスプレイヤー

 生配信されていたのでご存知の方も多いと思いますが、福岡会場でのコスプレショーには公式コスプレイヤーのみなさんもステージ上に登場しました。ユーザー側の参加人数がそこまで多くなかったからかもしれませんが、こうやってじっくり紹介される機会はあまりなかったので、地味に喜んだアークスも多かったのではないでしょうか?

 なお、ユーザー側は数が少ないものの、ハリエットやユクリータなどのNPC系はもちろん、自キャラ再現の方などがいて、みなさん総じて素晴らしいデキでした! ハリエットの方は衣装の背中部分を手書きで作っているという話をして、出演陣がすごく驚いていたのが印象的でした。




『PSO2』EPISODE5 設定画コーナー

 どの会場でも人だかりが絶えない設定画コーナー。今回はファンも多いラッピー関連の部分をピックアップして掲載します。ダークエンペ・ラッピーはストーリーだけでの登場かと思いきや、まさかフリーフィールドなどに登場することになるとは!




  • ▲設定画ではなく、リアルなほうも載せておきます。

『PSO2 TCG』コーナー

 今までの会場でも設置されていた『PSO2 TCG』コーナーですが、過去一番の盛り上がり! と、僕は感じました。総合MCのコーリー(郡正夫)さんとゲストMCのなゆたん(天野名雪さん)が『PSO2 TCG』にハマっていることはアークスの間では有名な話ですが、この日も空き時間を見つけてはこのコーナーに足を運んでいたようで……。

  • ▲写真は朝イチの様子。席はこんな感じでずっと埋まっていたようです。
  • ▲アークスと対戦するコーリーさんと、それを見守るなゆたん。出演者とアークスの距離が一番近い場所が、この『PSO2 TCG』コーナーであることは間違いないようです。
  • ▲もちろん、アークス同士の戦いやトレードなども行われていました。『PSO2 TCG』好きなら、ぜひ立ち寄ってください。

SHIPコミュニケーションエリア

 アークスたちの交流の拠点となるSHIPコミュニケーションエリア。今回もたくさんの落書きがありましたので、一部ピックアップして掲載します。毎回思いますが、こういったところでささっと絵を描けちゃう才能はうらやましい限りです。

  • ▲リサさん! EP6での活躍が期待されます。
  • ▲ここで4会場目、ということは全制覇中ですね! 残りの神戸と決勝も確実に行かれるんでしょうね!
  • ▲マトイちゃん。リサはさん付けだったけど、マトイはちゃん付けしちゃう。
  • ▲「話しかけてね!」とコメントがあるけど、なかなか見つけて話しかけるのは難しそう。とはいえ、名刺にツイッターアカウントがあるので、そちらで、ということかな?
  • ▲お肉食べたいです。
  • ▲チームYURU×KUMAさん、6周年おめでとうございます!
  • ▲ブログの宣伝の書き込みに、たまに出てますというコメントが付くのがいいですね。お2人はオフラインで会えたのでしょうか?
  • ▲描けと言われて描くなんて、やさしいひと!
  • ▲めっちゃ上手ですね! どのくらいの時間をかけて書いているものなんでしょうねぇ。

その他の会場内コーナーを紹介

 ゲストMCとして感謝祭初参戦となった汐月しゅうさん。出演者とユーザーの間、という立ち位置にすっぽりハマっていた印象。発する言葉の端々にもそういったところが見られ、共感を覚えた方も多かったのでは?

 もはや定番コーナーとなったカラオケコーナー。モアイさんとなゆたんのコンビは見ていて安定感があります。愛があふれているというか、そんな感じ?


 物販コーナーの行列は福岡でも長かった! 各会場、販売されているグッズを飾ってあるスペースがあるのですが、福岡会場ではこのスペースに人がいる時間がとにかく長かったです。九州の方はしっかりと現物を見てから購入を決める手堅いタイプの方が多いのでしょうか?


 アークスバトルトーナメントは、“ErNest”と“Catastrophy”による決勝戦に。どちらも実力者で、かなりの激戦が繰り広げられました。激しいぶつかり合い、逆転に次ぐ逆転の末に、“Catastrophy”が決勝会場への切符を手にしました。開会宣言は吉岡EP6ディレクター。3回目ということもあり、だいぶ慣れた様子で宣言をしていた……ような気がします(笑)。

 福岡会場では、『ファンタシースターオンライン2 EPISODE5 設定資料集』の情報を初公開! 特典アイテムコードの内容は大人の姿になったシャオの衣装やアクセサリー、ロビーアクションなど。ストーリーではたいへんなことになっているシャオですが、こちらの特典コードでシャオの姿を再現してあげてください!
 もちろん、EP5の設定画の数々もお見逃しなく! 発売日は7月13日。神戸会場でも販売がありますので、ぜひ購入をお願いいたします。

 謎解きゲームも引き続き大人気。このおかげで、待ち時間も退屈しないで済む方もたくさんいるはず!

 飲食関連も充実していた福岡会場。今までの会場では行列が絶えなかったピザーラさんですが、福岡会場ではスムーズに列がさばけていた印象がありました。並んだとしても10人弱くらいで、比較的ラクにコラボピザを楽しめました。

 『PSO2』サウンドチームミニライブでは、花れんさんとサウンドチームから小林秀聡さんが登場。“TILFON(ティルフォン)”、“MIERNO ”IDOLA” - VOLPHORNO”、そして“LEYGENDER”の3曲が披露されました。ライブ中の一体感は、どの会場でも変わりませんね。熱い!



 では、恒例となりました吉岡EP6ディレクターへのインタビューを持って、福岡会場レポートを終えたいと思います。今回もいろいろ初出となる情報があります!

――まずは、福岡会場の感謝祭を無事に終えての感想をお願いします。

 福岡の方のノリがいいなと感じました。拍手1つとっても音がすごく大きくて、盛り上がりを肌で感じることができて、こちらも楽しくやらせていただきました。

――本日の発表では、『ケロロ軍曹』とのコラボが発表されましたが、実施に至った経緯を教えてください。

 以前から話はあって、やっと実現したという感じです。ずっと調整を続けていたこともあって、今回の感謝祭の決勝会場に向けて、グッズなどの準備もしっかりできました。

――アイテムの自動取得の拡張の部分など、ユーザーの遊びやすさを意識した調整内容が多いと感じました。

 素材の自動取得の部分で言うと、本当はEP6の最初から実装したいところではありましたが、実装上の問題やサーバーの負荷などの要因で実装ができなかったので、ようやくといったところです。

――ユーザーが自分の拾いたいものを細かく設定するかたちでしょうか?

 素材倉庫に分類されるアイテムに関しては、自動で取得される仕組みです。バッヂ系のアイテムももちろん取得できます。現在、開発環境がこの状態なのですが、一度経験するともう以前の状態には戻れなくなりますね。

――マルぐるの時など、アイテム回収の時間に差ができて分断されることもあったので、やり込んでいるユーザーほどうれしいシステムですね。

 ウルトラハードではエクスキューブがドロップするようになっていますが、素材の自動取得を見据えての対応だったので、より周回しやすくなると思います。

――7周年前夜祭イベントとして強化ブーストが実施されることが発表されました。最近は以前よりも強化ブーストの機会が増えた印象がありますが、意図的に増やしているのでしょうか?

 増やしているというよりは、結果的に増えているというほうが正しいかもしれません。ユーザーさんが強化ブーストが欲しいと思うようなタイミングで強化ブーストを設定しているのですが、ウルトラハード(UH)の実装もあり、新たな武器や防具の配信のペースも早くなったので、以前より強化ブーストの機会が増えたかなと思います。

――今まではイベントのあとの報酬期間というかたちでの強化ブーストが主だったので、EP6の実装直前や7周年イベントの前などに強化ブーストがあるのはすごくありがたいです。

 今までだと「強化期間が先にあるから、今は強化を控えておこう」といったことが起きがちで、強化期間がくるまでの待ち時間が出来て退屈してしまうこともあるので、気持ちよく装備を強くしていけるように今は前夜祭的なイメージで、EP6からは事前に強化ブーストの実施を行っています。

――こちらも気になっているユーザーさんが多いと思うのですが、待望となるイヴリダシリーズのユニットのアップグレードであるクリシスシリーズの情報が公開されました。また、同じくユニットのアウェイクシリーズの発表もありましたが、この2種の性能についてお話しできる範囲で教えてください。

 クリシスユニットにかんしては、入手のしやすさ、コストパフォーマンスに優れているところが特徴になります。アウェイクユニットは、HPと属性耐性に優れるユニットになります。

――やはり気になるのは、現在汎用性の高さで人気のシオンシリーズとどちらが強いのかということだと思うのですが、ぶっちゃけシオンシリーズと比較すると?

 クリシスシリーズは入手しやすさに秀でる反面、そこまで強力ではないためシオンシリーズを持っている人ならあえてクリシスにする必要はないかなと思います。シオンシリーズにするまでのつなぎといった使い方になるかもしれません。アウェイクシリーズにかんしては、部位によっては攻撃力が上回る部分もあるため、使用するクラスによってはシオンシリーズと悩めるよう設定しています。

――ちなみに、クリシスということは、さらにシュベルにアップグレードする可能性もある?

 はい、アップグレードの予定はあります。アップグレードするユニットの配信は今後もありますが、イヴリダ→クリシス→シュベルといった、3段階アップグレードするユニットは、しばらくはないかなと思っています。

――アトラ(イクス)シリーズ以外では初となるS4が付けられる武器である★15ノヴェルシリーズが実装されますが、性能的にはどのくらいの強さなのでしょうか?

 このシリーズのS級特殊能力はS4のみ付けられるものとなります。潜在能力は威力やクリティカル率のアップといった内容で、比較的スタンダードな武器となっています。アトラ(イクス)シリーズだとS級の組み合わせがキモになってきますが、ノヴェルシリーズはS4の特殊能力をどう生かすかといった武器ですね。S4の特殊能力を使いたいという人にとっては、十分選択肢にあがってくるのではないでしょうか。

――この武器ですが、入手先の1つとしてUHの“世界を堕とす輪廻の徒花”になるとのことでした。ちなみに、UH版ではエネミーの挙動はどうなっているのでしょうか?

 もともと、強力なアクションを多数持つエネミーのため動き的な部分での変化は、正直ありません。純粋にパラメータが強化されていると思ってください。

――では、現在の“輝光を屠る輪廻の徒花”でダメージをあまり受けずにクリアしている人なら、そこまで苦労しない?

 ただ、ビットや部位などのHPも調整してあるので、今までと同じような立ち回りでクリアできるようにはなっていないと思います。ダメージを受けながら強引に押し切っているような戦い方だと、UH版は苦しいと思います。

――エキスパート条件の達成しているユーザーの割合が、札幌会場での発表時から10%ほど増えて28%となりましたね。

 プレイ環境としてはうまくすみ分けができているのかなと感じています。マッチングが成立しない、といった投稿もあまり見かけないので機能しているかなと思います。クエストを受注後に実際にクエストが開始される割合も見ていますが、まったく問題はなく、むしろ上がっているくらいです。

――ここからは“終の艦隊迎撃戦”について、いくつか質問をさせていただきます。まず、セクター3についてですが、“戦艦撃破”よりも、“敵旗艦突撃”の割合が多く感じましたが、実際はどうなのでしょうか?

 会場内でもユーザーさんに同じことを聞かれましたが、設定としては同じぐらいの頻度で発生しています。もしかすると、プレイしている時間帯的によってはどちらかに片寄るといったことは起きているかもしれません。本日の緊急クエストアンケートではおおよそ7:3くらいで“戦艦撃破”のほうの人気が高かったので驚きました。迎撃ポイントは“戦艦撃破”のほうが多いので、それも理由でしょうか。

――A.I.Sヴェガでの戦いを、開発側の想定以上に楽しんでくれているのかもしれませんね。あと、シエラのアナウンス中のサブパレットの件は調整が入るというお話がありましたが、クリア後のアナウンス時間もけっこう長いと感じています。こちらは、調整など入るのでしょうか?

 こちらが意図せず長くなってしまっている部分があって、そこも含めて改善していく予定はあります。ただ、セリフを減らす、転送までの時間を短くするといった具体的な対応策は急ぎ検討していますので、続報をお待ちいただければと思います。

――スコアとドロップ率の関係について教えてください。

 一定のボーダーがあって、●●ポイント以上だとこのドロップになりますと決まっていて、そのボーダーが細かく設定されているイメージです。

――ステージでは最大獲得ポイントが約50万との発表がありましたが、このポイントだとドロップ率は最大になっているのでしょうか?

 はい、これは上限に達していますね。細かい部分まではお伝えできませんが、だいたい30万ポイントまでは、ドロップ率ががんがん上がっていくと思っていただいてかまいません。

――称号の“プラチナスター”は、このクエストでのユーザーの目標の1つだと思いますが、この時点でどのくらいの方が達成していますか?

 まだ調査し切れてはいないので、詳細は神戸会場でお伝えできればと思います。感触的には野良パーティーでも取れたという声もありますし、10%前後ではないでしょうか? あと、セクターの組み合わせも迎撃ポイントに影響がありますので、そこにも恵まれないと“プラチナスター”は難しいかもしれません。

――ハイスコアを狙う際のコツを教えてください。

 やはり、カサドールを逃さないことですね。

――カサドールからの集中砲火で戦闘不能になる姿もまれによく見ますね(笑)。やはり、攻撃した人が狙われるのでしょうか?

 だいたいそんな感じです。カサドールに近いプレイヤーは狙われやすいので、前のほうで倒そうとすると集中砲火を受けやすいのかなと。出現するエリアにフォトンアーツやテクニックを置いておくプレイングのほうが安全に倒しやすいと思います。

――戦闘不能時に自動復活したり、ドリンクを飲み直さなくてもいいなど、ユーザーにやさしい機能を実装したのはなぜでしょうか?

 今回のクエストは演出面、盛り上がりも含めてのプレイ体験を重視したかったんです。ドリンクを飲み直すことって、クエストの演出には全然関係ないことや攻略を詰めようとして1クリアごとに弱点ダメージアップを厳選するのもたいへんじゃないですか。そういった部分をそぎ落とし、テンポを優先して実装させていただきました。

――では、最後に7月14日に開催予定の神戸会場の見どころを教えてください。

 TVアニメ版の新情報を出す予定です。先ほどお話ししたアイテム自動取得と素材倉庫の件やクラフトの新情報なども発表します。あとは死なない●●のお話もここでできるかなと。

――ロックなベア的なやつですね(笑)。本日もありがとうございました!

©SEGA

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