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『SAO』アニメ&ゲームのOP曲を歌うReoNaさんを直撃。ゲーム初出演の感想も!

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 2020年7月11日よりTVアニメ最新シリーズ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld(以下、WoU)』後半戦(2ndクール)が放送され、2020年7月9日には家庭用ゲーム最新作『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス(以下、AL)』が発売されるなど、大きな盛り上がりを見せている『ソードアート・オンライン(以下、SAO)』シリーズ。その話題の1つが、錚々たる人気アーティストたちが歌い上げるテーマソングです。

 2018年放映のTVアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(以下、GGO)』の劇中歌を担当して以来、数々の『SAO』シリーズ関連楽曲を担当してきた新鋭アーティスト・ReoNa(レオナ)さんが、前述のTVアニメ『WoU』後半戦のオープニングテーマ、およびゲーム『AL』の主題歌を“W(ダブル)”で担当されることになりました。

 今回は、ゲーム版『SAO』シリーズ統括プロデューサー・二見鷹介氏同席のもと、ReoNaさんに直撃インタビュー! 収録時のエピソードの数々や、シンガーとしての楽曲にかける想い、そして多くのファンを驚かせた『AL』での登場などについて語っていただきました。お見逃しなく!

《ReoNa(レオナ) PROFILE》

 繊細さとパワフルさをあわせ持つエモーショナルな歌声と、楽曲に対する真摯な姿勢から人気を誇る新進気鋭の女性シンガー。2018年のデビュー前に『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の神崎エルザの歌唱を担当以降、『SAO』と縁深く関連楽曲を数多く歌う。猫とアニメとゲームをこよなく愛する。

“時”が選んだ“W主題歌”の奇跡

──今回、ゲーム版『AL』とアニメ最新作の新オープニングの楽曲をダブルで担当されての感想をお聞かせください。

ReoNaさん(以下、敬称略):デビュー前にTVアニメ『GGO』で神崎エルザの歌唱担当として、大好きなアニメに人生で初めて携わらせていただきました。昨年は『SAO』本編のエンディングテーマ“forget-me-not”も歌わせていただいて、さらに今回もう一度『SAO』に参加できることが、たまらなくうれしかったです。《アリシゼーション》編は深い想い入れのある物語で、アニメの続きもゲームの新作も楽しみにしていたこともあり、光栄であると同時にプレッシャーも感じました。

──開発側がReoNaさんを選ばれた理由などは?

二見鷹介氏(以下、敬称略):オファーをさせていたいただいたのは、もう1年以上も前になります。『GGO』で歌われているのは存じておりましたし、昔に歌われていたものも拝聴させていただいて、そのパワフルな部分だったりとかが『AL』の世界にふさわしいんじゃないかと思いました。

ReoNa:ライブにお越しいただいて、お会いする機会があったのですが……改めて『AL』のお話をいただいたときは驚きました。私自身も家庭用ゲーム版の前作『ソードアート・オンライン フェイタル・バレット(以下、FB)』やアプリ版『ソードアート・オンライン メモリー・デフラグ』をずっと遊んでいたので、「まさか」と思ってしまって。

──では、アニメチームと示し合わせてのW起用というわけではなく?

二見:はい。もちろん、ゲーム版でReoNaさんを起用したいという情報は共有していましたが、アニメはアニメチーム側で『GGO』からの流れや積み上げで選ばれたのだと思います。僕らの意思があったわけではなく、“W主題歌”という形になったのは、あくまでも偶然です。『AL』と『WoU』の最終クールが一緒になったことも含めて、各チームのプロデューサー陣の考えは違っても、たどり着いた未来は同じだったんだなと。ReoNaさんは『SAO』原作10周年記念のテーマソング“Till the End”も歌っていただきましたし、最終章に向かう流れとしては原作もアニメもゲームもよい形になったと思います。

物語に寄り添い想起させる主題歌たち

──それでは、各楽曲の聴きどころを教えていただきたいと思います。まずは『AL』の主題歌となる“Scar/let”から。

ReoNa:リコリス(彼岸花)の花をイメージして、スカーレットという赤系統の色のタイトルですが、スラッシュで区切ることによって意味が変わる、ダブルミーニングになっています。聴きどころ……お話したいことがありすぎて困るくらいなのですが、赤が象徴する命の炎、燃え盛るイメージがすごくある楽曲です。命の儚さみたいな部分が『SAO』の物語と私のなかではすごく重なりつつも、歌詞中にある“燃やしていけ”とか“そして散りたい”などの言葉に、灯の力強さや花の逞しさを感じました。とくにサビ始まりの“振り絞れ”という部分がキーワードになっていると思います。

 レコーディングでは、最初のテイクではしっくり来ず、「何かまだ足りない」と何回か録り直させてもらいました。「振り絞れってどういう言葉だったんだっけ?」と作品のことに立ち返って歌ったときの声で、曲が完成しました。そこに注目して、聴いてもらえたらうれしいです。

──開発サイドからの要望などはあったのでしょうか?

二見:《アリシゼーション》編の作品の方向性は、僕のほうからお話させていただいています。結果、感想として「めっちゃかっけー!」と(笑)。作品のイメージに合っていますし、世界観の暗い雰囲気を出しつつも力強い。僕はもう何千回と聴いていますが、早くみなさんにお届けして、作品と相まったときにどんな気持ちになるのか、というところも体験してほしいなと思います。

──歌詞の監修などは、開発サイドでも行われたのでしょうか?

二見:一応、見させていただいて「こちらはこんな歌詞でどうですか?」くらいの軽い提案はさせていただきました。でも、基本は楽曲チームにお任せで、それで期待どおりのものを仕上げていただけました。先ほどReoNaさんがおっしゃったタイトルの意味も「カッコイイ」と開発チーム内で話題になりました。

──続いて、アニメの新オープニングテーマとなる“ANIMA”のお話を。こちらは“Scar/let”と同時に動いていたのでしょうか?

ReoNa:そうですね。流れとしては、先に『SAO』の10年の集大成を発表するイベント用に“Till the End”──“終わりまで”というタイトルの楽曲を歌わせていただきました。そんな作品の“これからの希望”を込めた楽曲のあと、《アリシゼーション》編の最終章の新オープニングテーマとアニメとは異なる道をたどる『AL』の主題歌のお話をほぼ同時期にいただいて……。共通しているのは命だったり、魂だったりといった部分ですが、“ANIMA”のほうには“魂の色は何色ですか?”という明確なテーマがあります。この楽曲の歌詞も全編『SAO』の世界に寄り添ったものなので、ぜひ全部聴いていただきたいです。

──フル版ならではの聴きどころは、どんなところですか?

ReoNa:“Scar/let”は、Dメロの歌詞が、作品を見ている方々にきっと刺さるものになっています。“ANIMA”の2番以降は、アニメの『WoU』では直接登場していませんが、ユージオをほのめかす歌詞が出てきたりします。

二見:“ANIMA”は、じつは僕も監修に参加させていただきました。戦争下にある『WoU』の世界では、とても多くの人たちが命のやり取りをしています。そんななか1人1人のキャラクターの色といいますか、彼らの一瞬一瞬の輝き……何を信念として戦うのか、“生きるということ”というテーマにマッチした、素晴らしい楽曲です。A-1Picturesさんが作るカッコイイ映像とともに流れる『SAO』らしさを、みなさんにも楽しんでいただければな、と。一応、アニメのプロデューサーでもある二見でした(笑)。

──アニメ『WoU』の新オープニング映像は、曲と合わせてご覧になられましたか?

ReoNa:はい。本当に何回見たかわからないくらいです。1コーラスの尺のなかで、今までの『SAO』の軌跡をものすごく感じました。ずっと『SAO』という作品を追いかけてきた身からすると、解釈の余地がふんだんに盛り込まれた映像で、「この映像はこんな意味が?」とか「このシーンにこの言葉が重なるとこういう意味に聞こえるのか」とか……。改めて楽曲だけではなく、映像が付くことで、さらに想像の余地が広がるなと感じました。シーンや映像とのつながりで、楽曲の響き方が変わってくるのは、アニソンならではのおもしろいところだなと思います。

アニソンシンガーとしてのデビューは突然に

──先にもお話が出ていた、ReoNaさんの『SAO』としての原点、神崎エルザの歌唱が決まったときのお話を聞かせてください。

ReoNa:小さい頃からアニメが大好きでしたが、手の届かない世界だと思っていたので……最初はドッキリだと思っていました(笑)。自分の趣味だったものにお仕事として携わらせていただけるというのは、とても大きな夢でした。それが、当時やっていたライブが終わったあと、マネージャーさんに「決まりました」って言われて……突然のお話だったんです。

──最初から歌唱担当のオファーだったのでしょうか?

ReoNa:はい。「神崎エルザというキャラクターの歌を担当してほしい」というお話でした。それから、『GGO』の原作を読み返して、『SAO』(本編)との違いを考えながらレコーディングに臨みました。それでも、本当にいつ「ドッキリでした!」って言われるのかビクビクで、TVから自分の歌が流れてくるまで信じられなかったです(笑)。

──歌唱にあたってのディレクションなどはありましたか?

ReoNa:自由に私の描く神崎エルザ像でやってください、と言われていました。私自身もCD作りのためのレコーディングが初体験だったので、その日、その時、その一瞬の全力を込めて。歌詞の1つ1つやメロディを届けることに最大限打ち込んだ結果、自然にそれが“エルザの歌”になったら、という気持ちで歌わせていただきました。

──その後、『SAO』本編の歌も担当されていますが、キャラクター歌唱担当との意識の違いなどはありましたか?

ReoNa:お歌を歌うときに、何よりも言葉の1つ1つや、込めた想いが、作品のファンの方や楽曲を聴いてくださる方々にどう受け取っていただけるだろう、どうお届けしようということを、いつも最初に考えています。キリトがあの世界に閉じ込められてしまうという要素だったり、ユージオのことだったり、決して明るいだけじゃない傷や痛み、絶望などをはらんだ《アリシゼーション》編のほの暗い物語にどう私のお歌が寄り添っていくのか……。“forget-me-not”……“私を忘れないで”という勿忘草(わすれなぐさ)の花の意味も持っているタイトルなので、私自身も持つ“忘れられたくない、誰かの記憶にいたい”という想いに重ねて歌わせていただきました。

 劇中歌の“虹の彼方に”のほうは、『オズの魔法使い』と『SAO』の世界を重ねてできた楽曲です。“道が分かれていくこの先で、またいつか会えたら”という切なさを込めて歌わせていただきました。レコーディング時点では、その場面で使われる曲か知らなかったので、初めてそのシーンを観たときはすごく驚きました。国内はもちろん、海外のイベントでもイントロが流れた瞬間に、お客さんが反応してくださり、セリフやシーンとともに、楽曲が作品のファンの方々に届いているんだなというのを、オンエアから1年以上たった今でもすごくヒシヒシと感じます。私自身、アニメの第24話『僕の英雄』は、何回観たかわからないですね(笑)。

──ReoNaさんご自身も『SAO』ファンとのことですが、お気に入り、推しキャラクターなどはいますか?

ReoNa:好きなキャラクターは、シノンとユージオです。シノンは“憧れ”ですかね。最初はすごく弱そうなところからスタートして。銃にトラウマを持っているという、弱い部分がある彼女が、キリトとの出会いや共闘をへて、どんどん強くカッコよくなっていく……そんな部分が。外見的な部分でも、クールビューティっぽい感じや声とか、すごく“女の子が好きな女の子”だと思います。小柄な体躯で、ゴツくて大きな“ヘカート”を持って走り回るのが、本当にかっこよくて。だから原作の《GGO》編やスピンオフの『GGO』も大好きで、ゲームの『FB』でも、ずーっとシノンを連れて歩いてました(笑)。《アリシゼーション》編に入ってからのシノンもすごく好きですね。

 逆にユージオは、共感できるヘタれさというか、横にいて守ってあげたくなる、手を引っ張ってあげたくなる存在。『FB』でもユージオとシノンをずっと連れ回していたので、『AL』でも早くユージオとシノンとパーティを組めたらなって思ってます。

アップデートでの“追加キャラ”をReoNaさんが熱演!?

──ReoNaさんは今回の『AL』で、声優に挑戦されたとうかがったのですが、どんなキャラクターを担当されたのですか?

ReoNa:言っちゃってもいいんですか?

二見:大丈夫ですよ! ReoNaさんです。

──それはご本人がキャラクターとしてゲームに登場するということでしょうか?

二見:はい。このたび“ReoNaさん”が《アンダーワールド》にお邪魔しに行く、というシナリオをアップデートで追加することになりました。『AL』の世界では、AIデータが“冒険者”として《アンダーワールド》に登場する設定があって、それと似た形になるのですが……現実世界、しかも作中のキリト(桐ヶ谷和人 )たちの住むリアルワールド(作中の“現実世界”)ではなく、“こっち”の世界から来た“歌い手”という設定になっています。

──かなり挑戦的な設定ですね。このオファーがあったときの、ReoNaさんのお気持ちはいかがでしたか?

ReoNa:まずは「嘘だ!」「またドッキリだ!」と思いました(笑)。でも、abec先生にイラストを描いていただいて、人生で初めてアフレコを体験させていただいたりと、話がどんどん現実的に進んでいって……。いまだに、まだ信じられないという思いと、私が登場するシナリオをみなさんにプレイしていただけるんだというドキドキの合間にいます(笑)。

──ゲーム内に登場するReoNaさんのアバターは、ご本人のお姿を反映された形になるのでしょうか?

二見:はい、ReoNaさんのオフィシャル写真をもとに、abecさんに設定イラストを描き起こしていただきました。ゲーム内のアバターは、そのイラストをもとに3Dモデル化しています。

──人生初体験のアフレコはいかがでしたか?

ReoNa:収録そのものには、とてもワクワクした気持ちで臨めたのですが……。普段アニメなどでナチュラルに声を耳にしている声優さんたちの演技の素晴らしさを、改めて実感しました。でも、自分が発した言葉に対して、キリトやメディナが言葉を返してくれるのはうれしいです。プレイヤーのみなさんにも楽しんでいただけたらいいなと思います。

──作中のキャラクターを演じるのではなく、ご自身が《アンダーワールド》を訪問されるわけですね。

ReoNa:そうなんです! 私が直接「キリト」って呼びかけてるんです!

二見:アフレコの時点では相手の音声がなかったので、ReoNaさん的にはまだ実感が薄いかもしれませんが、その後に(キリト役の)松岡禎丞さんたちにも「レオナ!」みたいな感じでバッチリ演じてもらったので、ゲームでの登場を楽しみにしてもらえればと思います。

ReoNa:実際に聞いたら、感動のあまり涙腺大崩壊しちゃいそうです(笑)。

──ビジュアル面だけでなく、性格や口調などもReoNaさん本人として演じられているのでしょうか?

ReoNa:はい、私でやらせていただいてます。

二見:アフレコに立ち会わせていただいたのですが、これが初めてとは思えないほど、とても上手な演技でした。“本人”を演じられて……というのも変ですが、ReoNaさんらしさが出ていたと思います。それもあって、意外と言うと失礼かもしれませんが、予想以上にスムーズに収録が終わってしまって(笑)。ReoNaさんには少し長めにスケジュールを押さえさせていただいたのですが、不要でしたね。さすが“音”を“歌”として届けられているアーティストさんだなと。僕も昔、アフレコをやったことがありますが……ひとこと録るだけだったのに、40分以上かかりましたから。

ReoNa:ありがとうございます。

二見:それくらい感情を込めるというか、キャラクターを演じるのは難しいので、とても楽しく収録ができました。《神聖術》コマンドとか、戦闘時のかけ声なども全部収録させていただきましたし(笑)。

──シナリオ的にはどんな内容になるのでしょうか?

二見:ReoNaさんを仲間にするシナリオです。ゲームの主題歌“Scar/let”が重要なキーワードになっていて、彼女が忘れてしまっている歌を思い出す、というお話です。メインストーリーには関係のないサブエピソードですが、遊んでいただければ『AL』の世界観が広がるお話になっています。

──ゲーム内でReoNaさんが歌われるシーンも?

ReoNa:はい、アカペラで“Scar/let”を歌います。そちらの収録も、先日無事に終わりました。

──それは貴重なシーンですね。アカペラバージョンは、現状はゲーム内でしか聴けないわけですよね。

二見:アカペラの“Scar/let”は、現状ではゲーム内でしか聴けないレアなバージョンです。それだけに、演出する側にもプレッシャーですが……(苦笑)。

──今回、キャラクターを演じるのではなく、あえてご本人に登場していただいた狙いは?

二見:とくに奇をてらったという意識はなくて、『AL』の“冒険者”システムを使えば、ReoNaさん自身に《アンダーワールド》に遊びに行ってもらえるのではないかと考えたのがきっかです。そこで楽曲チームのみなさんにオファーしたら、OKの返事をいただけて。続いて原作チームにシナリオを確認していただいたら、こちらもOKだったので「出せるじゃん!」となった感じです(笑)。ReoNaさんのファンの方には、彼女のパーソナルな部分を垣間見せられたら喜んでもらえるんじゃないかと思いましたし、『SAO』を知らなかった方にも、これを機にシリーズに触れていただくきっかけになるような内容です。キリトもがんばっていますし、誰が遊んでも楽しいと思いますよ!

ReoNa:贅沢なキリトの使い方ですね、私なんかのために(笑)。

二見:それが『SAO』らしさなのかなって思っているんですよ。リアルとデジタルが曖昧なところであったり、本人自身とアバターという存在が重なりあっていたりとか……。だからReoNaさんがゲーム内に“ポッ”と入って来ても違和感がない。現実を想起させるセリフもありますが、それを持ち出しても世界観が壊れない。懐の深さというか……それが『SAO』らしいところだなと、制作していて改めて感じました。

ReoNa:作品の中に“ダイブする”ということも含めて、私も『SAO』という作品の持ち味がフルに活かされているなと感じました。

──ご自身の登場するシナリオは読まれたと思いますが、その中でのキリトや、『AL』オリジナルヒロインのメディナに対する印象はいかがでしたか?

ReoNa:キリトは、改めて人たらしだなって(笑)。これは“正妻戦争”も巻き起こるはずだなって感じました。“Scar/let”の歌詞とリンクする内容のシナリオにしていただいているのですが、歌詞でキリトやメディナに寄り添っている部分を、改めてシナリオからも感じていただけるんじゃないかなと思います。

二見:キリトがすごく気さくに“仲間の一員?”みたいな感じでぐいぐいと来ます(笑)。キリトらしいところなんですけれどね。

──直接的なやり取りがあるのは、キリトとメディナだけなのでしょうか?

二見:基本的には、そうなります。ほかのメンバーはシナリオではからみませんが、一緒にパーティに入れれば、当然掛け合いなどはあります。“連携”するとき、ユージオの前や後に組み込めば、名前を呼んだり、呼ばれたり……。

ReoNa:それはタマりませんね。夢みたい……こんなことがあっていいのかな(笑)。

二見:いいんです! 僕も今回こういう企画をやらせていただいて、とても楽しかったです。みなさんに“Scar/let”という楽曲をもっと知ってほしくて、作品への理解を深めてもらうためのお話にしています。ReoNaさんが登場するこの追加シナリオは無料で配信することになると思いますので、気軽に遊んでみてください。

  • ▲こちらはゲーム内に登場するReoNaさんの姿です。

ゲームとアニメで同時に『SAO』を楽しめるチャンスをお見逃しなく!

──それでは最後に、ゲームの発売、アニメの放映、ReoNaさんの歌声を待つファンに向けて、メッセージをお願いします。

ReoNa:《アリシゼーション》編のアニメ最終章は、私自身もとても楽しみで、放送を心待ちにしています。《アインクラッド》編から長く続いてきたキリトの魂の物語が、《アリシゼーション》編ではよりいっそう深まって。AIという人の形を模した、人ではないものに対しての想い。「魂ってなんだろう?」「私って何?」と改めて考えさせられます。つまずいても、転がっても、傷ついても、ただ魂とともに駆け抜けていく……キャラクターや、戦いの最中で紡がれる物語に、“ANIMA”という楽曲で私自身も初挑戦となるオープニングテーマ
としてアニメが幕を開けるところから寄り添えたらなと。

 さらにアニメとは別展開を見せる『AL』では、メディナの傷や痛みを、リコリスの花になぞらえて、魂・命・燃える炎を描く“Scar/let”という楽曲とともに、ゲームを楽しんでいただけたらと思います。

二見:残念ながら、アニメもゲームも2020年7月からという形にはなってしまいましたが、それに見合ったパワーをつけた状態でお届けできると思います。アニメ、ゲーム、もちろん原作もそれぞれが楽しめるところが『SAO』の魅力で、『SAO』の世界を広げたければ、個人的にはどれでもいいと思います。でも、今回はできるなら全部触れていただきたい。ゲームとアニメが同時に絡むタイミングは初めてどころか、10年に1回のレベルです(笑)。この夏は『SAO』一色でみなさんにお届けしていきますので、ぜひこのビッグウェーブに乗っていただいて、“ゲームでのキリトの物語の最終章”となる『AL』も楽しんでいただければと思います。

ReoNa最新シングル“ANIMA(アニマ)”発売決定!

 インタビュー中でも触れている、2020年7月11日より放送開始のTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』2ndクール。そのオープニングテーマを収録した、ReoNaさんの4thシングル“ANIMA(アニマ)”が、2020年7月22日に発売されます。

 通常盤、初回生産限定盤、期間生産限定盤の3バージョンが用意されており、期間生産限定盤には2020年7月9日発売の家庭用ゲーム『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』のオープニングテーマ“Scar/let(スカーレット)”を収録。アニメ&ゲーム最新作のWオープニングテーマを1枚で楽しめるのは、この期間生産限定盤だけとなっているので、欲しい人は予約をお忘れなく!

“ANIMA(アニマ)”初回生産限定盤

・発売:2020年7月22日
・価格:¥1,600+税
・仕様:CD+DVD+Photo book
・特典:撮りおろしフォトブックレット付、“ANIMA”ミュージックビデオ映像収録DVD同梱

“ANIMA(アニマ)”期間生産限定盤

・発売:2020年7月22日
・価格:¥1,600+税
・仕様:CD+DVD
・特典:TVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』2ndクール ノンクレジットOP映像+家庭用ゲーム『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』 ノンクレジットOP映像収録DVD同梱、描きおろしアニメイラスト使用三方背ケース仕様&ミニポスター付

“ANIMA(アニマ)”通常盤

・発売:2020年7月22日
・価格:¥1,200+税
・仕様:CD

CD収録楽曲

※“通常盤”“初回生産限定盤”と“期間生産限定盤”では、カップリングが1曲異なります。

【通常盤・初回生産限定盤】
01.ANIMA…………作詞:毛蟹(LIVE LAB.)、作曲:毛蟹(LIVE LAB.)、編曲:毛蟹(LIVE LAB.)
02.雨に唄えば…………作詞:ハヤシケイ(LIVE LAB.)、作曲:毛蟹(LIVE LAB.)、編曲:毛蟹(LIVE LAB.)
03.ミミック…………作詞:ハヤシケイ(LIVE LAB.)、作曲:ハヤシケイ(LIVE LAB.)、編曲:黒須克彦
04.ANIMA -Instrumental-

【期間生産限定盤】
01.ANIMA…………作詞:毛蟹(LIVE LAB.)、作曲:毛蟹(LIVE LAB.)、編曲:毛蟹(LIVE LAB.)
02.雨に唄えば…………作詞:ハヤシケイ(LIVE LAB.)、作曲:毛蟹(LIVE LAB.)、編曲:毛蟹(LIVE LAB.)
03.Scar/let…………作詞:ハヤシケイ(LIVE LAB.)、作曲:毛蟹(LIVE LAB.)、編曲:荒幡亮平
04.ANIMA -TV ver.-

(C)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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