ジュースより安い。我が子がスクエニの120円アプリの元を取ろうと必死
- 文
- そみん
- 公開日時
息子のたつまるが小学生となり、いよいよ我が家でも“おこづかい制度”を導入しました。僕の知り合いから教わった、ログインボーナス形式での支給です。
自分で自由にできるお金ができるとうれしいようで、つい先日、有料アプリを買いたいと僕にお金を渡してきました。
そのアプリとは、スクウェア・エニックスが先日配信を始めたばかりのアクションゲーム『爆走!テレビ野郎ナナーナ』。
ちょっと前に僕がたつまるにこのゲームのサイトを見せて、「おもしろいと思う?」と聞いたことがあったんですが(ビジュアル的に子どもが好きそうかなーと思いまして)、それ以降、なんだか気になっていたそうです。
これまで、僕がお金を払って有料アプリを買ってあげることはありましたが(『はたらくUFO』は大のお気に入り)、たつまるが自分でお金を払って買うのは初めてのこと。そんな初有料アプリ体験に関するエピソードをお届けします。
120円という値段に驚くたつまる。なんでそんなに安いの!?
アプリを購入する際に、たつまるが食いついてきたのは値段のこと。
たつまる「自動販売機でジュースを買うだけでも160円くらいするのに、ゲーム1本120円って安すぎるけど、なんでなの?」
自分はもうアプリの価格について何も感じなくなっていましたが、たつまるは納得がいかない模様。
たつまる「3DSでゲームを買うと数千円するし、アプリでガチャを回しても数千円するよね。『マイクラ(マインクラフト)』だって4,000円くらいしたのに、なんで『ナナーナ』は120円なの? 出来が悪いの?」
値段=ゲームの完成度と結び付けそうになるたつまる。いや、そうじゃないんだけど……。
パッケージと違ってダウンロードゲームは現物じゃないから原価が安くなるとか、スマホアプリは対象ユーザー層が多いから薄利多売でも成り立つとか、そういう理由を小学生に説明するのもめんどくさいので「スクエニが太っ腹だからじゃない?」と適当にごまかしておきました!
たつまる「そうかー。スクエニは太っ腹なのかー! ありがとうだねえ!」
と、感謝を示していたので、よしとします。
そもそも『ナナーナ』ってどんなゲーム?
本作は、テレビ東京で放送されているTVアニメ『テレビ野郎ナナーナ』を題材にしたゲームです。
『テレビ野郎ナナーナ』は低予算にあえぐ貧乏テレビ局“テレビナナーナ”の撮影クルーの探検を、テレ東歴代番組のパロディーを交えながらシュールに描くもの。
(テレビ東京で毎週木曜 夜7時53分~7時58分に放送されているほか、『おはスタ』内でシーズン1が放送中)
子どもが見たらシンプルにおバカな作品、大人が見たら複雑な意味でおバカな作品として楽しめる、なかなかおバカなアニメとなっています(ホメ言葉)。
こちら、声のキャストが非常に豪華というかユニークなこともポイントで、熱血ディレクター・七岡の声を演じるのはビビる大木さん、いつも不安そうなカメラマン・七森の声を演じるのは温水洋一さん、そしてブツブツ文句を言いながらロケについていくAD・七山の声はつぶやきシローさんが演じています。
そんなアニメをゲーム化した本作『爆走!テレビ野郎ナナーナ』のジャンルはアクションゲーム。ルール自体はシンプルで、右側をタッチすると加速&前進、左側をタッチすると減速&後退となることを利用してギミックをクリアしていく横スクロールアクションです。
カート(車体)をうまく制御して、カートに乗っているクルーメンバーを落とさないようにしてゴールを目指すことが目的です。
(仮にメンバーを落としても、急いで拾えばオッケーという、いい意味での雑さもいい味になっています。笑)
ギミックの一例は、道がでこぼこしていること。普通にスピードを出して走ると段差に乗り上げてジャンプしてしまい、転んでしまいます。
そこで重要となるのが空中での制御。右タッチ(加速)で車体を前に倒す、もしくは左タッチ(減速)で車体を後ろに倒してバランスをキープするわけですね。
この感覚は、ぶっちゃけファミコンの『エキサイトバイク』時代からあるもの(タイミングよくウイリーをして段差を超えるとか、ジャンプ中にバイクを制御して着地するとか、そんな感じ)。
そして、ラッキーなことにたつまるは、ファミコンミニ(ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ)で一時期『エキサイトバイク』を遊びまくっていたので、この段差をクリアする感覚を身につけていました。幼稚園時代からファミコンを遊ばせておいて、よかった!
まあ、それでもなかなか難しかったようで、ステージ1をクリアするまでには1時間以上かかっていました。むしろ、ステージ1よりもステージ2のほうを簡単にクリアしていましたが(笑)。
魔のステージ5で大ハマリ。元が取れないと激怒するたつまる
そんなこんなで、グラフィックのコミカルさもあって、ぎゃーぎゃーと叫び声をあげながら『ナナーナ』を楽しむたつまる。
息子がお小遣いで買って、120円のもとを取ろうと必死になってるアプリ #ナナーナ #テレビ野郎ナナーナ pic.twitter.com/xLkpKYtTLe
? そめやん (@someyan2017) 2019年6月21日
でも、ステージ5で一気に難易度が上がり、どうにもこうにもならない状況に……。何日もチャレンジしたにもかかわらずクリアできず、たつまるは大激怒!
たつまる「もういい! スクエニは意地悪なんだ! 僕にゲームをクリアさせる気がないんだ!」
と、ゲームを投げ出してしまいました。リアルチャイルドとはいえ、大人気ねえな……。
さらに器が小さいことに、本作のステージが少なくとも9ステージあることを見て、自分がまだ半分くらいのステージまでしか遊べていないことにも大激怒。
たつまる「120円はらったのに半分くらいしか遊べてないじゃん! お金半分返してよ! 60円返してよ!」
と、さながらクレーマーばりのわがまま発言をすることに。まったく、親の顔を見てみたい……。
そみん「でもさあ、イトーヨーカドーとかでカードゲームを遊んだら、数分のプレイで1回100円でしょ。『ナナーナ』は120円で何日も遊んでるんだから、別にいいじゃない」
たつまる「パパは全然わかってない! カードゲームは100円でカードもついてくるから、別物なんだよ!」
お、おう。子どもに論破されそうになりつつ、まあ、たしかに物の価値のとらえ方は人それぞれなのかもしれませんね。
ファミコン時代からのおっさんゲーマーがリベンジ! 父の威厳を見せるはずが……
なんにせよ、ゲームで子どもに悲しい思い出を残してしまうのは、おっさんゲーマー的にはNGです。
ここは僕が全ステージをクリアして、父親の威厳を示すべき時でしょう。ダテにゲーム&ウォッチやファミコン時代からゲームを遊んできてねえぜ!
……。
……あれ?
……あれれ?
たつまるが苦戦していたのは子どもだからと決めつけてたけど、わりと普通に難しいんじゃね?
人のプレイを見ていた時は「しょせん、空中でのバランス制御ゲーでしょ」くらいにタカをくくっていましたが、実際に遊ぶと速度制御も含めて、なかなかシビア。ジャンプ時の速度制御はもちろん、障害物に突っ込む際の速度や姿勢も非常に重要です。
そんなこんなで、ひーこら言いながらステージ5へ。たつまるが投げ出した難易度の高さ、自分の目で確かめてやるぜ!
……。
……あ。
……やば。
ちょっと、どうすればクリアできるのかわかりませんねえ……。シーソーみたいな場所もあれば、そこからのジャンプも難しい。さらに言うと、その先のジャンプゾーンも難関……。
そみん「もういい! スクエニは意地悪なんだ! 僕にゲームをクリアさせる気がないんだ!」
と、一度はゲームを投げました(苦笑)。
ちなみに、その後、週末の数時間を費やして、なんとかステージ5はクリアしました! 父親の意地!
同時にステージ6~8がオープンして、ステージ6はクリアしたものの、7と8がクリアできない=ステージ9がオープンせず、当然ながら全クリアできていない状況です(涙)。
正直、ステージ7と8は圧倒的にジャンプ時の飛距離が足りず、ある意味で“詰み”。もしかしたら、カスタイマズで車体性能を底上げしないとクリアが難しいんじゃないかと疑っています。
攻略のカギはカスタマイズ。でも、ぬるゲーにはなりません
アクションが苦手な方への救済策として、カートのカスタマイズ要素が用意されています。
【カスタマイズ可能な項目】
・最高速度
・軽量化
・空中制御力
・ふんばり力
・駆動輪
・タイヤ
・服装
これらはステージクリアやクリアタイム、動画視聴、ログインボーナスなどで得られる撮れ高ポイントを消費することで購入できます。
一度はクリアをあきらめたたつまるですが、毎日のログインボーナスや動画視聴でポイントを稼ぎ、カートを成長させてがんばっているようです。
これは個人的な感覚ですが、重要なのは“ふんばり力”とタイヤ(の大きさ)。そして空中制御力あたりでしょうか。ふんばり力が高いとメンバーがカートから落ちにくくなりますし(まあ、最大まで育ててもわりと落ちますけど)、タイヤが大きくなるとちょっとした悪路や段差の影響を受けにくくなります。
逆に最初は不要だと感じたのが、最高速度と軽量化。クリアタイムを短縮するためには重要だと思うのですが、下手に早くなったり軽くなったりすると、それだけ制御が難しくなって転ぶんですよね……。
ぶっちゃけ、ゲームの難易度はそれなりに高く、プレイ中にイライラすることは多いかと。理不尽なクソゲーほどでありませんが、初見クリアが不可能に近い覚えゲーであり、マゾゲー寄りであることは確かです。
プレイする前は、その見た目だけで「お子さんと一緒に親子で遊ぶのにおすすめのバカゲーです!」と思っていましたが、実際は「さすがスクエニ。見た目がコミカルでもゲーム性で妥協しないガチゲーじぇねえか」と、まったく正反対の評価に行きついてしまいました。
(僕的には、セガサターン版『忍ペンまん丸』を遊んだ時に感じた“スクエニ(当時はエニックス)の容赦のなさ”を思い出しましたよ)
親子できゃっきゃうふふと遊ぶには適していないかもしれませんが、何度もゲームオーバーになりながら「次は俺にコントローラ(スマホ)を貸してみろ!」とムキになって同じ時間を過ごすことはできるゲームですので、そういったガチゲーマー親子にはおすすめしておきます。
あともちろん、腕に覚えがあるアクションゲーマーの方も腕試しにどうぞ。カスタマイズなしでタイムアタックをするというeスポーツ的な楽しみ方もできなくなくなくもないと思いますので!
そんなわけで、そみんとたつまる親子は一生全ステージクリアはできないかもしれませんが、令和初のスクエニの有料アプリ『爆走!テレビ野郎ナナーナ』を応援しています。
(C)studio crocodile・テレビ東京/「テレビ野郎ナナーナ」製作委員会
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爆走!テレビ野郎ナナーナ
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: iOS
- ジャンル: アクション
- 配信日: 2019年6月19日
- 価格: 120円(税込)
爆走!テレビ野郎ナナーナ
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: Android
- ジャンル: アクション
- 配信日: 2019年6月19日
- 価格: 120円(税込)