『ペーパーマリオ オリガミキング』先行レビュー。リング操作で敵を整列させて一気に倒すのが爽快
- 文
- イナヤ マギ
- 公開日時
任天堂から7月17日に発売される、Nintendo Switch用ソフト『ペーパーマリオ オリガミキング』。オリガミになった世界で、マリオが紙の力を駆使して冒険していく本作を、一足先にプレイしたので、レビューをお届けします。
オリガミになってしまったピーチ姫とピーチ城を救おう
紙でできたペラペラたちが住む世界が舞台。ピーチ姫からオリガミまつりの招待状を受け取ったマリオとルイージは、会場となっているキノピオタウンに到着しますが、キノピオたちがどこにもいません。
ピーチ城に行ってみますが、ピーチ姫の見た目も様子も何だかおかしい……。
どうやらオリガミ王国の王を名乗る“オリー王”により、オリガミにされてしまった模様。“オリー王”は世界をオリガミ王国に作り変えると宣言します。
そして巨大なカミテープでピーチ姫もろともピーチ城をぐるぐる巻きにし、遠くの山へと運び去ってしまいました。
オリー王の妹“オリビア”とともにマリオは、ピーチ姫を救うため、冒険の旅に出ることになるのです。
折り紙でできた懐かしくも新しい世界!
本作の世界はさまざまな紙細工で構築されていて、それが懐かしくも新しい! 折り紙のキャラクターという新しい紙表現が加わり、どんな風に折られているのかなと、あちこち見て回りたくなります!
特にいいのが、クリボーやヘイホーなど昔からいる敵キャラのオリガミたち! 子どもでなくとも実際に折ってみたくなりますね!
紙の力を駆使してフィールドにある謎を解こう
オリー王によって変わってしまった世界は、あちこちに穴が開いていたり、仕掛けがあったりして進めなくなっています。そんな時は紙の力を駆使して謎を解きましょう。
まずは魔法陣。冒険のパートナー“オリビア”が近くにいる状態で魔法陣を踏むと、折り紙を使った魔法を使うことができます。
例えば手のマークがついた魔法陣なら巨大な“カミの手”を出すことができます。大きな木を叩いて倒したりするだけでなく、物をつかむこともできるので、壁紙をつかんで剥がすなど、いろいろな謎解きに役立ちます。
物語が進んでいけば、魔法陣で強力な魔法を使う“カミさま”にオリビアが変身できるようになります。
地面などが破かれて進めなくなっている場所には、“カミッペラ”を使うことで修復できます。
カミッペラは木や草を叩いたり、敵を倒したりすることで手に入れられるので、集めておきましょう。
序盤をプレイした感じでは直感的に解けるものが多かったので、迷うことなく遊べました。もし行き先に迷った場合でも、オリビアがヒントをくれるので安心ですね。
フィールドにはジャンプして足場を移動するなど、アクションゲームのような場所もありますが、難易度は高くないので、アクションが苦手という人でも楽しめると思います。
個人的に1番楽しかったのが、カミの手! 手をジャイロセンサーで動かし、ZRとZLボタンでつかめるのですが、リアルに手でつかんで動かしているような感覚がするのが楽しい! 特に壁紙などをペリペリとはがす動作は気持ちがいいです。もしプレイする機会があれば、ジャイロセンサーをオンにして遊ぶことをオススメします!
敵を整列させて戦う“360°バトル”が熱い!
バトルは、基本的にシンボルエンカウト制になっており、フィールド上にいる敵キャラにぶつかると、バトルがスタートします。
マリオはブーツやハンマーといった武器を装備しており、武器によって縦一列や、前方2×2マスなど攻撃範囲が決まっていますが、敵の位置がバラバラなので、そのまま攻撃しても全員には当たりません。
足元のリングを動かすことができるので、敵を効率よく攻撃できるように、リングを回転させたり、スライドさせたりして整列させてから戦うことになります。リングを動かすターンには制限時間があり、動かせる回数も決まっていますので、慎重かつ素早く動かしましょう!
全員を整列できれば攻撃力がアップ! 整列した形に合った武器を使って一気に攻撃します。
相手を攻撃するタイミングに合わせてAボタンを押すと、攻撃のダメージをアップさせることもできます。
このように本作のバトルはパズルが重要なシステムになっています。しっかりパズルを解けば、敵のターンになる前に、全員倒すことが可能です。
中心にいるボスにマリオを誘導して攻撃させよう!
ボスバトルは通常のバトルと違い、ボスが中心にいます。
マリオはパネルにある矢印の方向に移動していくので、うまく組み合わせて中心のボスのところまで行かせます。
ボスに隣接したリングにあるアクションパネルまで行くと、武器を選択して攻撃できます。
魔法陣を踏むと、カミの手などの魔法により特殊な行動が発動します。
誘導次第で相手の側面や背後に回って攻撃したり、魔法陣を発動させたりすることができます。これをうまく使えば、ボスの弱点を攻撃することや、相手の攻撃を無効化することができるかもしれません。
パネルに置いてある手紙には、ボスとの戦い方のヒントが記載されているので、どのように戦えばいいか分からない時には、マリオをうまく誘導してヒントを手に入れましょう。
ちなみにボスは、強そうな折り紙の生き物だったり、文房具だったりとユニークなビジュアルになっているので、そこにも注目してほしいですね。
パズルとアクションが融合したバトルシステムが魅力!
本作の魅力は何と言っても、パズルに重点が置かれたバトル! うまくパネルを動かして整列できた時や、ボスバトルで思ったようにマリオが行動してくれた時など、パズルが解けた際の楽しさをしっかり味わえます!
それだけではなく、タイミングよく攻撃してダメージを増加させるアクションの楽しさや、魔法陣で特殊なアクションを行う楽しさもあり、飽きさせないバトルシステムになっていると感じました。
今回は序盤の赤のカミテープ解放までのプレイだったのですが、物語が進むにつれてパズルの難易度が上がっていくことで、やりごたえも出てきそうだと思いました!
もし難しくなったとしても、フィールド上で助けたキノピオに攻撃や回復させることができますし、コインを払って制限時間を延ばせるお助け機能があるので、パズルがそこまで得意ではない人でも楽しめると思います。
序盤では“デクの山”や“キノピオタウン”などを冒険したのですが、しっかり遊べました。他にも“モミジ山”や“OEDOランド”、“ヤケスナ大さばく”など、まだまだたくさんの場所を冒険するようなので、ボリュームも十分にあると思います。
個人的に好きだったのは、本作のパートナー“オリビア”との会話! 本人がお姫様だからなのか、ちょっと会話がズレており、「オリビアちゃん、そこじゃないよ!」と思わずツッコんでしまう場面が多くて、楽しかったです!
ちなみにルイージやクッパは、ストーリーの冒頭で会っているものの、すぐに離れ離れになっているため、ストーリーで楽しめる要素がまだまだあると思います。
オリガミに支配されてしまう前に、マリオたちと世界を救ってみてください!
(C) 2020 Nintendo
Program (C) 2020 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
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ペーパーマリオ オリガミキング
- メーカー: 任天堂
- 対応機種: Switch
- ジャンル: アクションADV
- 発売日: 2020年7月17日
- 希望小売価格: 6,578円(税込)