映画『ペット2』宮野真守さん・髙木俊さんにインタビュー。普段の関係性が垣間見えるキャラクターに注目!
- 文
- ガルスタオンライン 、近藤智子
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『ミニオンズ』や『SING/シング』を生み出した、イルミネーション・エンターテインメントの大人気シリーズ最新作『ペット2』の日本語吹替に出演する、宮野真守さんと髙木俊さんのインタビューをお届けします!
2019年7月26日に公開される『ペット2』は、2016年夏に公開された映画『ペット』の続編。「飼い主の留守の間、ペットは何をしているんだろう?」というペットたちの裏側をコミカルに描いています。「こういう動き、あるある!」と頷いてしまうシチュエーションが満載で、動物好きならつい笑ってしまうはず。
『ペット2』には、前作の大事件を経て相棒となった犬のマックス(声:設楽統さん/バナナマン)とデューク(声:日村勇紀さん/バナナマン)が登場。彼らの飼い主であるケイティはチャックという心優しい男性に出会い、やがて息子のリアムが誕生しました。マックスもリアムをとてもかわいがりますが、過保護のあまりいつも心配するようになってしまいます。
そんなある日、ケイティたちと家族旅行にでかけたマックスたちは農場犬のルースター(声:内藤剛志さん)と出会います。威厳あふれるリーダーのルースターと接するうちに、心配性で臆病なマックスにも変化が……!
一方、旅行へ行くマックスからおもちゃの“ミツバチ君”を預かったポメラニアンのギジェット(声:沢城みゆきさん)でしたが、うっかり数十匹の猫がひしめく部屋に落としてしまいます。途方にくれたギジェットは仲間に協力をあおぎ、なんとかおもちゃを取り戻そうと奮闘します。
また、前作で人間を恨んで大暴れしたウサギのスノーボール(声:中尾隆聖さん)は、新たな飼い主のもとで自身を“スーパーヒーロー”と思い込むように。そこへシーズーの女の子・デイジー(声:伊藤沙莉さん)が現れ、悪徳サーカス団にとらわれたホワイトタイガーの救出を依頼します。一見、何の関係もなさそうな3つの出来事が、笑いと絆と感動のラストへと繋がっていきます!
この悪徳サーカスの団長・セルゲイを宮野さん、セルゲイに忠実なオオカミを髙木さんが好演。そこで今回は、演劇ユニット「SMILY☆SPIKY」や、宮野さんのライブで行うコントパフォーマンスでもファンに馴染みの深いお2人にインタビューを実施! 収録時のエピソードをはじめ、付き合いの長いお2人だからこそのトークをお楽しみください♪
宮野さん&髙木さんへインタビュー!
――宮野さんは前作『ペット』で、鷹のタイベリアスを演じられましたね。
宮野:今回の『ペット2』には、僕が前作で出演させていただいたキャラクターが出ないということで残念に思っていました。でも別の役で出演する機会をいただけて、すごく嬉しいですし、本当に感謝しています。
――髙木さんへのオファーは、SMILY☆SPIKYのラジオ番組『なまはこっうぇ!』がきっかけだそうですが。
宮野:映画のプロデューサーさんが僕のライブを見にきてくださっていて、そのライブになぜかこの人も出てるんですけど……。
髙木:なぜって、あなたからのオファーだよ!
宮野:なぜかいつも女装とか、変な格好しかしてなくて……。
髙木:そういうのをやらせてるんだろ!!
宮野:それで僕らのラジオも聞いてくださって、髙木くんのことをとても気に入ってくださったそうなんです(笑)。
セルゲイへのオファーと一緒に「髙木さんへご出演のオファーをしてもよろしいでしょうか?」と僕のほうに確認が来て(笑)。セルゲイの周りにいるオオカミを、プロデューサーさんが「ぜひ髙木さんに」と思ってくださって出演が決まりました。その時に断っていたら、もしかしたら出演がなかったかもしれませんね(笑)。
髙木:そうですね! ありがとうございます!(笑)。
――髙木さんは今回初めて吹替に挑戦されたそうですが、決まった時はいかがでしたか?
髙木:いやもう、宮野くん様様ですね。プロデューサーさんが宮野くんを通して僕を知ってくれて、セルゲイとオオカミの関係性も踏まえたうえで起用してくださいました。セルゲイのペットというか、しもべというか……もう僕らそのままです(笑)。
僕らのことを知っている人が映画を観たら、よりおもしろく見える。そうした繋がりのある役柄にしていただけたのは本当に嬉しかったですね。
――アフレコは皆さん別々に行われたそうですが、宮野さんは髙木さんの収録に立ち合ったそうですね。
宮野:はい。別のお仕事で一緒だった時に、髙木くんが強いオオカミの役のはずなのに「台本の意味が分からない!」ってプルプル震えてて(笑)。
髙木:いやいや、それはちゃんと言わないと。テレビアニメなどの声優はやらせていただいているんですが、吹き替えは初めてだったので、台本の中に知らない用語が結構あったんです。そこで宮野くんに「これはどういう意味なの?」って教えてもらいました。
宮野:確かに難しいんですよね。テレビアニメなどの収録とは違って、原音がある状態のものを台本にするんです。だから台本に音の情報も入っているので、それがどういう意味なのか分からないと謎の記号に見えてしまう。そうした部分とか僕の知っていることを伝えて、少しでも不安要素がなくなればいいなと。「ここは収録しないんだよ」とか。
髙木:「マジで!? めっちゃ家で練習しちゃったよ!」とかありました(笑)。説明してもらって「ああ、ここは原音が入ってるからいらないんだ」って。
宮野:お芝居に関しては現場の監督さんの要求に応えるのが大事ですし、一生懸命やるだろうなと思っていたので何も心配していませんでした。現場に入るまでの心の準備みたいなものができればいいなと思って、いろいろ話をしました。時間は違っていたんですけど、僕らは収録日が同じだったんです。それで、あまりにも心配だから早めに行って見ておこうと……この作品が(笑)。
髙木:俺のせいで!?
宮野:そう(笑)。素晴らしい作品の中で、髙木くんの初めての吹き替えがどんなふうになるのかドキドキしてました。それで恐る恐るブースに入ったんですけど、すごく和やかな空気でしたね。もう始まっていたのでこっそり入ったんですが、その瞬間に目が合ってしまって、それから髙木君が緊張しちゃって。
髙木:監督には怒られなかったんですけど、宮野くんには怒られるんじゃないかと(笑)。
宮野:それで出て行ってほしいって言われちゃったので、今度は見えないような死角に入って見守りました(笑)。彼のパフォーマンスをスタッフさんが喜んでくださっていて、素敵なお芝居ができているんだと非常に安心しました。
髙木:事前に分からないところを聞けたので、現場では不安要素もなくリラックスしながら楽しんで演じられました。とてもいい経験をさせていただいたと思います。
宮野:でも、髙木くんは終わったらすぐ帰ったよね。
髙木:だって宮野くんはプロフェッショナルだから、邪魔しちゃだめだと思ったんですよ!
宮野:確かに……邪魔だもんね(笑)
――なるほど(笑)。セルゲイやオオカミはスタンダードな悪役ですが、どのように役作りをされたのでしょうか?
宮野:久しぶりに、気持ちいいぐらいの(笑)悪役をやらせていただきましたね。救いようがない!
髙木:本当に悪いヤツですよね。
宮野:役者としては個性的なキャラクターを演じさせていただくのはとても楽しいので、思い切りパフォーマンスできたかなと思います。原音の方にロシア訛りがあって、英語もカタコトのように喋っているということで、現場ではそうした雰囲気をどう入れていこうかと相談しながら進めていきました。そんなやりとりがあって、セルゲイの独特の話し方が生まれた気がします。
髙木:僕は、もともとのキャストのお芝居を参考にしながら忠実に役作りをしていきました。
宮野:山ごもりもして……。
髙木:山ごもりはしないから!
宮野:しないの!? 形から入らないんだ。
髙木:オオカミはセルゲイの忠実な部下というか、しもべとしてしっかり働いています。普段の関係性とも似ているので、怒られるシーンはやりやすかったですね。「なるほど、これはハマり役だ!」って、思わず笑っちゃいましたよ(笑)。
――それぞれ演じられたキャラクターの注目ポイントを教えてください。
宮野:オオカミたちは忠実にセルゲイに付き従っています。それは、ほかのペットと飼い主の関係性とは少し違いますよね。どちらかというと恐怖で支配されているというか……。でもこうした関係性で演じていくのはおもしろかったですし、もしかしたら僕らには見えていないところで、セルゲイも成功した時はオオカミをすごく褒めるとか、オオカミもそれがあるから頑張れるとか、そんなことがあったかもしれません。それも普段と一緒だよね?(笑)
髙木:ラジオとかで、たまーに褒めてくれますよね(笑)。
宮野:僕らがそうした立ち回りの役を楽しく演じたというのが、キャラクターの魅力になってたらいいなと思います。僕らの関係性とまったく同じように演じているわけではありませんが、やはり役へ向かう時に普段の関係を意識できたのは嬉しいことですし、いい経験になったと思います。
――本作にちなんで、ペットにまつわる思い出があればぜひ伺いたいです。
宮野:そうですね……髙木くんはこれまでペットを飼ったことがないんですよ。なので、飼うなら犬を飼いたいと思っています。
髙木:なんで俺の話をするの!?
宮野:でも、これ以上でも以下でもないよね?
髙木:うん、そうなんだけどさ……(笑)。でも、今住んでいる家の近くに野良猫がいるんですよ。その猫とは行き帰りによく遭遇して、すごくかわいいので「行ってきます!」とか「ただいま!」とか言っちゃうんですよね。そしたら「ニャー!」って返事してくれるんですよ。ペットを飼ったことはないんですけど、もし飼ったらこんな感じで出迎えてもらえるのかなって思ってます。
宮野:すーーごい気のせい、気のせい。
髙木:気のせい……気のせいでも幸せです!! 絶対覚えてくれてるんですよ!!
宮野:僕は実家で、犬を飼っていました。ダックスフントで、名前はリクくんといって、由来は出演した「キングダムハーツ」という作品のキャラクターです。すごく可愛がってましたね。
芸も僕が教えて、バーンて撃つとバタンて倒れるんですよ。それが出来たらエサをあげるじゃないですか。それを覚えて「やるよ!」って構えた時点で、もうエサが欲しくて倒れてて(笑)。そういうところがまたかわいいんですよね。
――動物と触れ合えるカフェも流行していますが、行ってみたいところや、おすすめはありますか?
宮野:カフェに行ったことはありませんが、この前にある番組の企画でハリネズミに初めて触ったんですよ。めちゃくちゃかわいくて、本当に大人しいしペット好きにはたまらない良いニオイがするんですよ。
髙木:僕は……そういう動物のカフェに行きたい気持ちはあるんですけど、行ったら絶対飼いたくなるのが分かるんですよ。でも一人暮らしですし、かわいいっていう勢いだけで無責任に飼うのは動物が可哀相ですから。なので、あえて行かないようにしています。
――『ペット2』では主人公たちが家族旅行に出かけるシーンがありますが、もしお2人で出かけるとしたらどこへ行かれますか?
宮野:えっ、2人で!? 行きたくないです!!
髙木:宮野くんは車の免許を持っていますから、ドライブに連れて行ってもらいたいですね。
宮野:なんでだよ!!(笑)。
髙木:ナビゲートするよ!?
宮野:話が進まないから……じゃあ、どこに行きます?
髙木:温泉に行きますか?
宮野:温泉ですか……どこですか? 箱根?
髙木:箱根でも熱海でも。
宮野:じゃあ温泉に決まりで……いや、でも2人じゃなくて、もう1人いてほしい。
髙木:『ペット2』の繋がりで、梶くん(梶裕貴さん)は?
宮野:よし、梶くんと行ってくるわ!! 梶くんと温泉に行きます!!
髙木:じゃあ僕は……見送りますということで(笑)。
――最後に、読者へメッセージをお願いします。
髙木:そうですね……今回はペットたちの成長が描かれていて。
宮野:その辺りに、大事なメッセージがね。
髙木:大事なメッセージがありますよね。
宮野:『ペット2』になって、いろいろな部分が進化していくなかで“変化することを恐れないで”というメッセージが込められているんです。それはマックスの成長でもあるし、人が生きていくなかで“世界がこんなに素晴らしいんだ”と思えるきっかけになるんじゃないかと。そうした大きなテーマが奥底にあるなと思っているので、ぜひ見てください!
髙木:見てください!
――ありがとうございました。
映画情報
映画『ペット2』7月26日全国公開
『ペット2』
監督:クリス・ルノー
脚本:ブライアン・リンチ
製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
原題:The Secret Life of Pets 2/全米公開6月7日
声の出演:バナナマン(設楽統・日村勇紀)/佐藤栞里/永作博美/伊藤沙莉/内藤剛志 ほか
配給:東宝東和
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