【おすすめDLゲーム】『奇々怪界』のキャッチーな見た目と硬派なゲーム性は令和でも色褪せない!

豊臣和孝
公開日時

 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はPS4とNintendo Switchにて配信中のアクション『アーケードアーカイブス 奇々怪界』を紹介する。

 80~90年代の名作アーケードゲームを最新プラットフォーム向けに復刻配信する、株式会社ハムスターの人気コンテンツ『アーケードアーカイブス』。今回紹介するのは、1986年にタイトーからリリースされたアーケード用アクションゲーム『奇々怪界』。

 2種類のオリジナルモード(国内版、海外版)の他、ハイスコアモード、5分間のタイムアタックで競い合うキャラバンモードといった4つのゲームモードが楽しめる。

  • ▲『アーケードアーカイブス』はオプションメニューもバッチリ。連射オン・オフなども設定可能だ。

囚われの七福神を助けるためカワイイ巫女の小夜ちゃんが戦う!

 『奇々怪界』は、主人公の巫女「小夜ちゃん」を操作し、さらわれた七福神を助けるために妖怪たちと戦うストーリー。全8ステージ構成で、マップは好きな方向に動ける任意スクロールを採用。途中に落ちているアイテムの鍵を回収し、最奥にいるボスを倒すとステージクリアとなる。

  • ▲イントロでさらわれてしまう七福神たち。
  • ▲主人公は巫女の小夜ちゃん。お祓い棒とお札を武器に戦う。
  • ▲マップのどこかにある鍵を取れば最奥にいるボス妖怪と戦える。
  • ▲最初に戦うボス・豆頭。御覧のとおり3方向に豆を投げて攻撃してくる。
  • ▲ボスを倒すととじこめられていた七福神がひとりずつ解放される。

攻撃手段は“お祓い棒”と“お札”

 操作はアナログスティックまたは方向キーで移動、“お祓い棒”と“お札”の各ボタンで攻撃。ストックアイテムの水晶玉を使いたい時はお祓いとお札ボタンを同時に押す。

 お祓い棒は近くにいる敵を薙ぎ払うように攻撃可能。お札は連射が効く飛び道具で、遠くの敵を狙えるメイン攻撃手段。途中に落ちているお札アイテムをとれば、赤色のお札は敵を貫通、青色のお札は射程延長、二重のお札なら連射アップ、黄色ならお札が大型化と逐次パワーアップしていく。

  • ▲お祓い棒は接近戦で頼りになる。でも慣れるとあまり使わなくなるかも……。
  • ▲お札はメインの攻撃手段。アイテムの青いお札を取れば射程が伸びる。
  • ▲明かりがついている灯篭はお祓い棒でワサワサするとアイテムが出現する。

 当時やりこんでいた古参やアクションシューティングが得意なゲーマーはすぐになじむと思われるが、プレイのポイントはお札の使い方。接近戦用のお祓い棒に対し、お札でしか倒せない妖怪もいるので、お札とお祓い棒を使い分けながら得点を稼ごう。

 ただし、お札が撃てる射角は小夜ちゃんを中心とした“8方向”で、その射線をうまく合わせないとその隙間から近づいてきた敵にやられてしまう。近年のトップビューアクションシューティングに慣れた人は、この射線コントロールに苦戦するかもしれない。コツとしては、やみくもにボタンを連打せず敵の動くパターンにしっかり射線をあわせてタイミングよくビシッとお札を当てていくといい。

  • ▲お札が狙える8方向の射線をしっかりあわせよう。

小夜ちゃんはもちろん敵のオバケ(妖怪)もめっちゃカワイイ

 タイトルや世界観からもわかるように、本作に登場する敵はオバケ、妖怪、物の怪のたぐい。字面だとやや怖い印象だが、グラフィックやアニメーションパターンはどれもかわいくユーモラスに仕上げられている。

 フラフラ近づいてくるオバケ、疾走する子泣きじじい、炎を飛ばしてくるちょうちん、首を伸ばすろくろっくび、傘を開くカラカサオバケ、倒れ込んでくるぬりかべなどなど、シンプルなドット絵ながら表情豊か。プレイ中は必死であまり余裕がないかもしれないが、できればジックリ観察していただきたい。

  • ▲フワフワ飛んでくるオバケ“プカプカ”。
  • ▲突然首を伸ばしてくるろくろ首“お芸ちゃん”。
  • ▲四方から飛来してくるカラカサおばけ“カサベー”。
  • ▲走り寄ってくる子泣きじじい“みのじい”。
  • ▲座標の縦軸があうと怒涛の勢いで倒れ込んでくるぬりかべ“とうせん房”。

 やや話がわき道にそれるが、1986年前後は同社やナムコらに代表されるビデオゲームの“キャラクター表現”が強く意識され始めた時期。当時のアーケードゲームはハードソフト両面で急速な発展と試行錯誤が行われていた時期で、表現力は各社バラバラ。

 そうしたシーンおいて『奇々怪界』はデザインセンスやツボをおさえたドット絵とアニメーションパターン、雅な調べが印象的なBGMと、頭ひとつ抜けたクオリティと存在感を発揮。令和の今も“古典”、“名作”として燦然と輝いている。

  • ▲間違いなく当時トップクラスのドット表現。今見ても素晴らしい。

アーケード古典らしいシンプルでとっつきやすい名作

 1986年アーケード作品ということもあり、現代視点を抜きにしても本作は“わかりやすさ”が際立つ。最奥のボスと戦うための鍵、隠しアイテムも場所が固定されているため、基本的には出てくる敵を倒してひたすら先に進めばいい。

 最終ステージのみ謎解き要素はあるが、ここまでたどりついた人なら特に悩むこともないだろう。シンプルな操作でとっつきやすく、オールドゲーマーはもちろん、小夜ちゃんや妖怪たちのキャッチーな外観に少しでも興味を抱かれた人は、この機会にぜひプレイしていただきたい。

  • ▲サクサク気軽に楽しめるアーケードの古典かつ名作だ。

(C)TAITO CORPORATION 1986 ALL RIGHTS RESERVED.

『アーケードアーカイブス 奇々怪界』

  • メーカー:ハムスター
  • 対応端末:PS4
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2016年7月15日
  • 価格:838円

『アーケードアーカイブス 奇々怪界』

  • メーカー:ハムスター
  • 対応端末:Switch
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2020年3月12日
  • 価格:838円