今、注目のオンラインRPGの超大作『ロストアーク』CBTプレイレポート
- 文
- 斎藤ゆうすけ
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ゲームオンが7月9日~20日に実施している、PC向け新作オンラインRPG『LOST ARK(ロストアーク)』クロースドβテスト(CBT)のプレイレポートをお届けします。
『ロストアーク』は、オンラインFPS『クロスファイア』を手がけた韓国のデベロッパ・Smilegate RPGによるタイトル。2019大韓民国ゲーム大賞で6冠を達成するなど、世界各国で人気を博す超大作です。
大量の敵をなぎ倒し、手に入れた経験値やアイテムで自身を強化しながら進めていくハック&スラッシュ風のMMORPGでありながら、奥深いストーリーにも注目が集まっており、日本でのサービスを待ち望んでいたオンラインゲームファンも数多く存在します。
今回は、CBTでプレイしたプロローグから序盤までのストーリーを紹介しつつ、『ロストアーク』のシステムを解説させていただきます。
クラスごとに用意されたキャラをベースにカスタマイズ!
オンラインゲームの醍醐味といえばキャラクタークリエイト! 『ロストアーク』では、クラス(職業)によって、性別が固定となっています。また、装飾などキャラクタークリエイトで調整できるパーツが個別に設定されており、クラスを選んだ後に、キャラクターの外見を自分好みにクリエイトしていくことになります。
各クラスにはそれぞれキャラクターのバックボーンも設定されています。自由度の高いキャラクタークリエイトシステムを採用しつつも、キャラクターごとの個性を演出し、後述するプロローグとあわせて、自分のキャラクターに感情移入しやすい環境が構築されています。
CBTの時点で選べたクラスは計4種類ですが、すでにサービスが始まっている韓国では、他のクラスも実装されているとのことなので、正式サービス後のアップデートにも期待です。
ウォーリア(男性)/難易度:★★☆☆☆
凍りついた酷寒の地“シュシャイアー”の牢獄に収監された男性の剣闘士。近距離武器を扱うクラスで強靭なHPと力を持っています。
操作がシンプルで、防御力も高く、そう簡単には戦闘不能に陥らないのでオンラインゲーム初心者にも扱いやすいクラスです。
ファイター(女性)/難易度:★★★★☆
歴史ある武術流派の後継者という設定の女性。長年の修練で積み重ねた素早く強力なスキルが特徴。
体術を用いた攻撃がメインとなるため敵に接近しなくてはならず、回避行動やスキルの使用タイミングを見極める必要があり、テクニカルなクラスになっています。
ハンター(男性)/難易度:★★★★☆
独自の進化を遂げた機械の国“アルデタイン”で、お金次第で依頼をこなすバウンティハンターという設定の男性。
銃もしくは弓を使って遠距離から強力な攻撃を行うクラスです。防御力が低く、敵との距離を保つことが重要なので、テクニカルなクラスと言えるでしょう。
マジシャン(女性)/難易度:★★★☆☆
魔法を操る種族“シーリン”の国“ロヘンデル”に暮らす女性という設定。各種魔法を駆使して攻撃や支援を行うクラスです。
攻撃系の魔法は遠距離から攻撃できたり、攻撃範囲が広かったりと便利ですが、防御力が低い点に要注意。多彩な魔法を使いこなすことができれば、戦闘不能に陥ることなく安定したプレイが可能です。
実際のキャラクタークリエイトですが、クラス選択後に細部を変更していくことで、かなり詳細なカスタマイズが可能です。
顔や髪型、目や肌の色、アクセサリーなどにこだわれば、オリジナリティあふれるキャラクターを作成できますし、プリセットされたサンプルキャラクターを少しイジるといった方法もあります。
性別はクラスによって固定されてしまいますが、設定できるパーツはかなり細かく用意されているので、いかつい男性キャラもクールビューティな女性キャラも自由に作ることができます。
美麗なグラフィックでキャラクターをクリエイトできるだけでもうれしいのですが、ゲーム作ったキャラクターがそのままのクオリティで登場するのが一層うれしい。正式サービスがスタートした際は、ぜひ皆さんもこだわってキャラクターを作ってみてください。
プロローグでキャラのバックボーンとシステムを理解!
キャラクタークリエイトを完了するとプロローグが始まります。クラスごとに別々のプロローグが用意されており、冒険に旅立つ様子がドラマチックに描かれています。
これまでのオンラインゲームの多くが、システマチックなチュートリアルからスタートする展開を見せてきた中、『ロストアーク』ではコンシューマのRPGに近いドラマチックなプロローグが描かれます。
今回は、CBTでプレイさせていただいたファイターのプロローグを紹介しつつ、操作性などについても解説していきます。
ファイターのプロローグは、守護獣と共存する武術の国“アニツ”が舞台です。物語は、万民に敬われる武術家“グランドマスター”を決める試験からスタートしますが、いきなりライバル流派の男性・胡東に「女の子の泣き声は苦手」などと煽られることに……。
プロローグでは、物語を通して少しずつ操作方法を学ぶことができます。基本は従来オンラインゲームと同様に、敵をターゲットして攻撃するシステムですが、spaceキーを使った緊急回避や連続でスキルを叩き込むコンボなどもあり、アクションRPGのように軽快なバトルを楽しむことができます。
胡東とどちらがグランドマスターにふさわしいか、試練を受けていく中で、胡東はプレイヤーキャラクターに敵わないと見るや、なんとその場に現れた悪魔と手を結んでしまいます。
グランドマスターになるための証を悪魔の力で強引に手に入れた胡東は、守護獣に自らをグランドマスターとして認めるさせるため、守護獣が住む谷へと向かいます。
胡東のそんな願いとは別に、彼に手を貸す悪魔は守護獣を怒らせて、暴走させることをもくろんでいます。ここはプレイヤーキャラクターの出番ということで、早速、谷へと向かいます。谷では、胡東と悪魔によって身動きがとれなくなった仙人たちを救い、彼らの協力を得ながら、守護獣の元を目指すことになります。
『ロストアーク』では、マップ移動時に特殊なアクションをできるポイントに到達するとジャンプや壁登りなどのアクションを駆使して、難所を移動するシーンが見られます。守護獣の谷では仙人の力を借りて空を飛んで移動できるので、かなり楽しくマップを進むことができました。
守護獣の谷を突き進み、いよいよ胡東と悪魔との決戦へ! 胡東と悪魔と連戦を強いられるため苦戦を強いられましたが、spaceキーでの緊急回避を活用しつつ、危なくなったら緊急回避と回復用のポーションを使ってなんとか勝利できました。
物語を進める中でしっかりと説明される操作のコツを学べば、歯ごたえのあるボスも倒きちんと倒せる。そんなゲームバランスはやりごたえという意味でも秀逸でした。
幾多の試練を乗り越えたことで、守護獣からグランドマスターとして認められることになったプレイヤーキャラクター。その後、彼女は世界の果てにある“トリシオン”という不思議な世界に飛ばされ、そこで運命の観察者・ベアトリスと出会います。
ここで、ベアトリスから上級クラスを選択するように指示されます。CBT環境におけるファイターは、バトルマスターかインファイターの2種類から選択できました。
バトルマスター
フィストを装備して戦うファイターの上級クラス。敏捷性に特化しており、素早い攻撃が魅力。
バトルマスターだけの要素として、敵を攻撃するとエレメンタルゲージという特殊なゲージが溜まり、溜まったゲージを消費して強力なスキルを発動が可能。
インファイター
ナックルを装備して戦うファイターの上級クラス。攻撃力が高く、防御力も高めに設定されているので、その名のごとく敵の懐に入ってどんどん強力な攻撃を叩き込めるのが魅力。
インファイターには、気力エネルギーと衝撃エネルギーという2つのエネルギーが設定されており、それぞれに対応したスキルが使用可能。
ひとつのエネルギーを消費すると、未使用のもうひとつのエネルギーが回復する仕組みなので、2つのエネルギーに由来するスキルの特性を見極め、どこでとのスキルを使うが重要となってくる。
クエストの受注に共闘できるダンジョン! 乗り物やペットなど魅力的なシステムが満載!
プロローグが終わると、レオンハートという町を舞台に、あらたなメインストーリーが展開されます。ベアトリスから悪魔たちと戦うために必要なアークを探すよう指示されたプレイヤーキャラクターは、この町からアークの探索をはじめることになるわけです。
プロローグでは、他のプレイヤーキャラクターは登場しませんが、この町には他のプレイヤーキャラクターも集まってきており、ここから本格的に『ロストアーク』の世界を堪能することができます。
プロローグを遊ぶのにかかった時間は3~4時間程度。ストーリーを楽しみながら、じっくりプロローグをプレイすることで操作の基本を覚えられ、『ロストアーク』の世界観やキャラクターのバックボーンを知ることができるので、このプロローグはかなり親切なものだと感じました。
ちなみに、同じクラスのキャラクターをあらためて作る際などは、プロローグスキップもできるので、何度も同じプロローグを見たくないというプレイヤーも安心です。
レオンハートの町では、アイテムをプレゼントしたり、クエストを受けてあげることで好感度が上がるNPCがいたりと、街の住人の困りごとを解決してあげることで報酬が得られるサブクエストを受けることもできます。
このあたりは、オーソドックスなオンラインゲームと同様の仕様ですが、好感度NPCごとに設定されたストーリーなど、ソロプレイでもやりこめる要素が詰まっているところはうれしいポイントです。
この後、レオンハートの町を拠点にアークに関する記述があるという石板を巡るストーリーを体感し、はじめてのダンジョンにもチャレンジしました。今回は、ソロでダンジョンに挑みましたが、かなりの苦戦を強いられたので、正式サービス開始後は他のプレイヤーと協力してダンジョン攻略を楽しみたいと思います。
最終的に、CBT開始から3日で7時間ほどプレイし、石板を巡るストーリーが一段落して、移動手段の馬を手に入れたところまで進めましたが、ソロでプレイしてもサブクエストやレベル上げなどやりこみ要素が盛りだくさんなうえ、まだまだ開放されていないシステムがいくつもあります。
ハック&スラッシュゲームとして美麗なグラフィックと軽快な操作性を実現しつつも、プロローグでしっかりとキャラのバックボーンが描かれたり、奥深い世界観のもと悪魔との決戦に向けた壮大なメインストーリーが描かれるなど、ストーリーにも力が入っている『ロストアーク』。
プロローグ中のチュートリアルはもちろん、クラスチェンジの際は体験プレイができるなど、オンラインゲームやハック&スラッシュ型ゲームの初心者にも親切な仕様となっています。
『ロストアーク』が日本でサービスインするのを待ち望んでいたオンラインゲームファンも、本作でオンラインゲームデビューしようと考えている方も、ぜひサービス開始したらプレイしてみてください。
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ロストアーク
- メーカー:ゲームオン
- 対応機種:PC(Windows 8.1/10 64bit版)
- ジャンル:MMORPG
- サービス開始日:未定
- 価格:未定