【おすすめDLゲーム】ゲームならではの体験が待つ『アンリアルライフ』。美しきピクセルアートが展開

カワチ
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 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はNintendo Switchで配信されている『アンリアルライフ』をお届けします。

 『アンリアルライフ』は記憶喪失の少女が“さわったモノのキオクを読み取る力”を使って、記憶の手がかりとなる“先生”を捜していくゲーム。

 ゲームとしてはオーソドックスなポイントクリックアドベンチャーですが、その魅力はなんといってもグラフィック。その美しいピクセルアートは自分のようなドット直撃世代でなくとも心を奪われると思います。


 ここから本作の魅力を文章で綴っていきますが、掲載しているグラフィックを見てビビッと来た人は、すぐにでもゲームをダウンロードしてもらいたいです。

 グラフィックだけでなく、UIなどもひとつひとつこだわって作られているのが特徴で、素敵なゲームに出会うと「いつまでもこの世界に浸っていたい」と感じるものですが、まさにそのようなゲームになっています。きっと心に残るゲームになるハズです。

記憶喪失の少女の相棒は信号機!?

 本作の主人公は前述したように記憶喪失の少女・ハルですが、パートナーとなるキャラクターが存在します。それはなんと信号機! AIが搭載された信号機は“195”と名乗り、ハルを導いてくれるとともにプレイヤーに謎のヒントを与えてくれる存在になっています。

 「なぜ信号機が相棒なんだよ」と思われるかもしれませんが、高性能AIと名乗っておきながらどこか抜けている“195”のセリフは愛嬌があり、プレイを進めることで、この信号機が好きになっていきます。

 キャラクターを好きになるという意味では、他のキャラクターも同様。本作の舞台は現実とは異なる不思議な世界なので、しゃべるペンギンやマリモが登場するのですが、ハルを助けてくれる心優しい人物ばかりで癒やされます。


 特にペンギンのカセリは、ここぞという時にハルを救ってくれる男前のキャラクター。このゲームをプレイして彼に惚れない人はいないと思います(笑)。

 ストーリーの構成も上手で、なぜハルが文字を読めないといった、この世界の謎が次々と提示され、中盤から後半にかけて、それらの謎が一気に回収されます。

 また、時折、ハルの失われている記憶がフラッシュバックするのですが、それがどれも不穏なものを匂わせており、「彼女は現実でどんなことがあったのだろう?」と先が気になる作りになっています。


 ちなみに不穏といっても、直接的なホラーやスプラッターはないので、そういったジャンルがニガテな人でもプレイできるのでご安心を。

ほどよい難易度のパズルが楽しめる

 謎解き部分は、“さわる”コマンドでモノの記憶を読み取り、現在と過去の出来事を照らし合わせて仕掛けを解いていくというもの。

 ヒントがほどよく用意されており、そこまで悩まずに謎解きを楽しむことができます。ただ、マップのギミックを動かして謎を解くシーンはこまかい調整が必要なことが多く、答えがわかっているのにクリアできないパターンに陥ってしまうことも。

 ストーリーの先が気になったり、次のステージの背景が見てみたくなる作品なので、ここは少し残念でした。とはいえ、物語は後半から一気に加速するため、最終的にはそういったマイナスポイントが気にならないぐらい満足度は高かったです。

 全体としては5~6時間ぐらいでクリアできますが、細かいところまでチェックしながらプレイしてもらいたいです。本作は“hako 生活”という個人ゲーム開発者兼ピクセルアーティストが作った作品ですが、個人制作ならではのこだわりを感じることができるので、ぜひじっくりクリアしてもらいたいと感じました。

 例えば目インメニューで選んだコマンドによってハルの向く方向が変わったり、新しいアイテムを手に入れるとしっかりそのアイテムがカバンに入っていたりと、とにかく芸が細かいです。ときおり導入される一枚絵の美しさはインパクトがあり心を奪われますが、こういった細かいUIにも注目してみるとおもしろいと思います。



 さまざまな伏線を回収してラストを迎えた時の感動は本物。ぜひ、本作の世界観に浸ってみてください。

(C)hako life

『アンリアルライフ』

  • メーカー:room6
  • 対応端末:Switch
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 配信日:2020年5月14日
  • 価格:2,400円