ダンジョン探索に特化した『Minecraft Dungeons』。マイクラはハクスラ要素を取り入れ新境地へ【E3 2019】

電撃PlayStation
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 アメリカ・ロサンゼルスで開催されたE3 2019で行われた、『Minecraft Dungeons(マインクラフト ダンジョンズ)』のプレイを交えたメディア向けセッションをレポートする。

 登壇したのはエグゼクティブプロデューサーのDavid Nisshagen氏と、ゲームディレクターのMåns Olson氏。David氏がセッションを行い、Måns氏は実際のプレイ内容を見せるという立ち位置だった。

▲左:David Nisshagen氏、右:Måns Olson氏

 セッションでまず目にすることになったのはトレーラー。「見てもらえれば『Minecraft Dungeons』がどんなゲームかがわかる」とDavid氏が語った通り、本作の概要が詰まったものだった。

 本作は世界的大ヒット作『Minecraft』の世界を冒険するアクションアドベンチャー。『Minecraft』以来初めてのMojangがスタンドアローンで開発するタイトルになる。

 『Minecraft』は大きく分けてクラフトと冒険が魅力のタイトルだが、本作にクラフト要素はない。ゲームの大きな目的は複数のダンジョンをクリアして、村人を助けることだ(リリース後には異なる大きな目的も実装を予定しているという)。

 各ダンジョンにはクリア条件が用意されており、条件を満たすと新しいレベルのダンジョンへの道が開かれるという仕組み。ダンジョンはランダムで生成され、モンスターが出現するのはもちろんのことパズル的な謎ときやトラップも存在する。

 ポジショニングやどんな順番で探索していくかが重要なゲーム性になるそうだ。操作系は『Minecraft』ものからクラフトに関するものを抜き、そこに本作ならではのアクションが組み込まれると考えて間違いはないだろう。

 モンスターはスケルトンやクリーパーなど『Minecraft』でおなじみのものが多数出現。クリーパーはこちらに近寄ると爆発するといった『Minecraft』のルールは本作でも変わりないようだ。

 また、『Minecraft』プレイヤーには手ごわいモンスターとして有名なエンダーマンは、ダンジョンのミニボス的な役割を果たしているとのこと。同じくミニボスとして『Minecraft』では見たことがない魔法を主体にしたモンスターも紹介された。

 こういったモンスターに立ち向かうための装備はアクションアドベンチャーということもあり、バリエーション豊富な様子。『Minecraft』は剣であれ斧であれ近距離戦用の武器の挙動に大きな差はないが、本作では使う武器ごとに動きが変わるそうだ。

 もちろん、弓矢などの遠距離用の武器も存在。セッション中のプレイでは“ファイアワークスアロー”という広範囲に攻撃できる矢の存在も確認できた。

 弓矢は遠距離に攻撃できるメリットがあるぶん弾数に制限はあるが、“サプライステーション”というポイントで矢弾の補充が行える。これらの武器はチェストを開ける、エメラルドを集めて購入するといった『Minecraft』でおなじみの手段で手に入れられるそうだ。
 
 また、レベルアップで入手できるポイントを使用すると、武器に“エンチャント”することでその性能を強化することも可能。

 『Minecraft』でのエンチャントといえば“ダメージを増やす”、“攻撃時に相手をノックバックさせる”といった補助的なものがメインになるが、本作のエンチャントは“攻撃時に光の弾を撃ち出して敵にダメージを与える”などのよりアクションゲームらしいものになっているようだ。

 セッション中に探索したダンジョンは“デザートテンプル”という名称。このダンジョンの目的は“ゴールデンキー”を見つけて“ゴールデンドア”を開けることだった。

 ただ、ゴールデンキーを見つけてしまえばそれでOKというわけではなく、戦闘でダメージを受けるとキーを落としてしまうこともあるそうだ(セッション外の試遊では、ほかにもネクロマンサーの墓を見つけるという目標のダンジョンも見受けられた)。

 また、本作はオンライン・オフライン問わず、最大4人でのマルチプレイに対応。探索中の途中参加も可能で参加する側のプレイヤーは自分に合った難易度を選ぶこともできる。いわゆるクラス/ロール的なものも存在し、仲間を守るような遊び方も用意されているそうだ。

 さらにマルチプレイでは、力尽きた仲間の蘇生も可能。ただし、仲間が力尽きている間はダンジョン内が夜になり、常にモンスターが出現し続ける危険な状況になるとのことだ。

 なお、『Minecraft』ではキャラクターが力尽きたら所持していたアイテムをその場に落とすのが定番だったが、本作では力尽きてもアイテムはすべて手元に残るとのこと。パーティ全員が力尽きると3回まで復活のチャンスがあるそうなので、ゲーム性こそ違えどある意味で『Minecraft』よりもデスペナルティはゆるめられている、と言えるだろう。

 『Minecraft Dungeons』はPC、Xbox One、Xbox Game Pass、Nintendo Switch、PS4と多種多様なハードで発売予定。Xbox OneとPCでのクロスプラットフォームに対応する。他機種のクロスプラットフォームについては“まだ早い話”とどちらとも明言していなかったので、今後の発表にも期待したい。
 

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