『進撃の巨人2 -Final Battle-』新要素をレポート。決戦兵装のガトリングで巨人を撃ち貫け!

AO
公開日時

 コーエーテクモゲームスより7月4日に発売予定(PC版は7月5日)のPS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『進撃の巨人2 -Final Battle-(以下、進撃の巨人2 FB)』のレビューをお届けします。

 TVアニメを再現したストーリーや、迫力の立体機動アクションを楽しめる『進撃の巨人2 FB』。本作は、2018年に発売した『進撃の巨人2』にさまざまな追加要素を加えたタイトルとなっており、前作のセーブデータをそのまま引き継いでプレイすることができます。

 今回の記事では、先行プレイで判明した本作の新要素やゲームの魅力をお届けします。

 なお、ボタン表記はすべてPS4版のもの。

TVアニメ3期を再現した“キャラクターエピソード”!

 本作から追加されたモードの1つ“キャラクターエピソード”。いわゆるストーリーモードのような存在で、TVアニメ第3期を追体験できるストーリーを、それぞれのキャラクターの視点から楽しむことできます。

 既存のストーリーモードと異なり、キャラクターの装備やランクはシナリオごとに固定。このモードで稼いだ兵団資金などは本編にも反映されるので、新規プレイヤーでTVアニメ3期の物語が気になる方は、こちらからプレイしてもOKです!

 プレイできるストーリーは“調査兵団編”、“104期生編”、“戦士編”の3つ。最初は“調査兵団編”からスタートして、物語の進行に応じてシナリオが解放されていきます。ステージ選択式なので、一度クリアしたステージはいつでも再プレイ可能。

調査兵団編

 基本的にはリヴァイ兵長の視点で物語が進行していきます。ケニーとの因縁や、獣巨人との決戦といったエピソードが展開。

104期生編

 エレン、ミカサ、アルミンたち104期生の視点の物語が描かれます。クーデター直後の顛末や、中央第一憲兵団と敵対する話などは主にこちら。鎧の巨人と超大型巨人の決戦も描かれます。

戦士編

 ライナーやベルトルトなど、エレンたちと敵対している勢力視点の物語が語られます。獣の力を持つ戦士長ジークを操作できるのはこのシナリオです。

 詳しい内容は避けますが、しっかりとアニメのストーリーが再現されていてビックリ! ちなみにキャラクターエピソードには、物語を読むだけでクリアとなるサブエピソード的なステージも存在します。ジャンとマルロの邂逅やケニーのクライマックスシーンなど、物語を構成するうえで外せないエピソードは、こちらでフォローされていました。

  • ▲クリスタが兵長を殴るエピソードがとにかく好きなので、ちゃんとあってよかったーーー! このように、物語の名場面はかなりフォローされています。
  • ▲戦士編では、なんとあの戦士長・ジークも操作可能。獣の巨人となった状態でライナーと一騎討ちを行います。調査兵団を壊滅に追い込んだ投石攻撃のアクションもあり!

 また、調査兵団編や104期生編では、キャラクターエピソード専用の“対人戦”が展開! 基本的な操作は巨人との戦闘と同じですが、アンカーを射出する必要がなく、ロックオンしたターゲットが接近した時に△ボタンで相手を攻撃できます。

 部位を狙う必要がないぶん、巨人と戦うより操作は楽なのですが、敵が空中を動き回るのがやっかいでした。あとは、なんといっても出現する数が多い! 「中央第一憲兵団ってこんなにいたっけ?」と思うぐらいワラワラ出てきます(苦笑)。何十人もの人間が立体機動装置で空中戦を繰り広げるのは、かなりの迫力でした!

 相手をR1ボタンでロックオンして、マーカーが青く光ったら△ボタンで攻撃。相手が銃弾をリロード中であれば、〇ボタンの強攻撃を繰り出すこともできます。強攻撃が成功すれば、追加入力で自動的に次の敵を攻撃するので、連鎖的に敵を撃破することが可能です!

  • ▲市街で行われる迫力の空中戦! 敵の攻撃は銃なので、射線を確認して回避することが重要になります。

新アクション“射撃装備”と“決戦兵装”の使用感に迫る!

 本作の注目ポイントの1つが、この“射撃装備”です。射撃装備はゲームオリジナルとなる新兵器で、前作のブレード(斬撃装備)と対となる装備として実装されました。

 巨人を遠距離から攻撃できるので、斬撃装備より安全に攻撃できるのが利点。ロックオンからアンカー射出の流れは斬撃装備と同じですが、手動で目標部位の切り替えができず、もっとも自分に近い巨人の部位が自動的にターゲットになります。すなわち、立体機動装置による位置取りが重要となる装備といえるでしょう!

  • ▲射撃攻撃はR2ボタンで、ボタンを押しっぱなしにすれば連射が可能。弾丸を消費するので、なくなったらアイテムスロットから弾をリロードしましょう。
  • ▲戦場に点在する補給拠点に行けば、武器を射撃装備に切り替えられます。

 また、射撃装備には“片手射撃”と“両手射撃”の2パターンの射撃方法が用意されています。片手射撃はアンカーを巨人に刺した状態で射撃、両手射撃は空中でアンカーを解除した状態で攻撃を行うと発動できます。

  • ▲片手射撃は命中精度重視の攻撃方法。やや威力は低めですが、巨人の部位を確実に攻撃できます。
  • ▲両手射撃は、威力重視の攻撃方法。両手による連射で一気に大ダメージを与えられます!

 プレイした感想としては、両手射撃が非常に強力! 巨人の部位が次々とはじけ飛ぶ様子は見ていて爽快。狙いをつけるのがやや難しいのですが、本作で追加されたアクション“クイックターン”とあわせて使うことで、巨人の部位に攻撃を当てやすくなります。

 左スティック+×ボタンでクイックターンとなります。任意の方向に高速移動できるアクションで、上空に飛び上がったり、巨人の背後に回ったりしたい時に役立ちます。アクション使用時にアンカーが解除されるので、スムーズに両手射撃に移行できるのもポイントです。

  • ▲クイックターンで上空に飛び上がれば、照準が自動的に巨人のうなじに切り替わるので、素早く巨人を倒したい時にオススメ。

 また、射撃装備は照準している部位が切り替わる瞬間にタイミングよく射撃を行うと“ブレイクトリガー”が発動。成功すると敵がブレイク状態となり、すべての攻撃がクリティカルヒットとなるので非常に強力です。操作に慣れてきたら、積極的に狙っていきたいです。

  • ▲照準部位が切り替わるか、クイックターンを行うと、敵の部位に黄色のリングが出現。このリングと照準枠が重なった瞬間にR2を押すとブレイクトリガーが発動します。

 さらに新アクション“決戦兵装モード”も用意されています。決戦兵装モードを使用すると斬撃装備の場合は“雷槍(らいそう)”、射撃装備の場合は“ガトリング”といった超強力な武装を一定時間使用可能。雷槍はアニメでも使用した調査兵団の切り札でしたが、ガトリングはゲームオリジナルの新兵器となっております。

  • ▲決戦兵装使用可能時にL3+R3で発動。決戦兵装を使用するためのアイテムは、戦闘中に起こる副任務をクリアすると入手できます。

 使用してみたところ、その破壊力は絶大の一言! 大型の巨人が相手でも瞬時に倒せるほどのダメージを与えられます。特にガトリングは、驚異の連射力でガリガリと巨人の体力を削れるので非常に爽快でした。こんなもの作れるなんて調査兵団の技術力がすごすぎる!

  • ▲雷槍は、一撃の破壊力と爆風による広範囲攻撃が強力。一撃で巨人の部位すべてにダメージを与えられます。
  • ▲防御の高い巨人でもガトリングなら一瞬で撃破! 使用感は両手射撃に近いので、クイックターンで位置取りしつつ戦うといい感じです。

 このように、アクション面は前作を遥かに上回る進化を遂げています。斬撃装備、射撃装備とも性能は一長一短あるのですが、クイックターンによる位置取りがオモシロいので、しばらくは射撃装備にハマっちゃいそうです!

“壁外奪還モード”で自分だけの兵団を作ろう!

 最後に紹介するのは“壁外奪還モード”。このモードでは、プレイヤーが好きなキャラクターを団長に選び、自分だけのオリジナル兵団を作り上げることができます。兵団拠点の管理や仲間との交流を行う“兵団拠点フェーズ”と、遠征して巨人から領土を奪還する“壁外遠征フェーズ”を繰り返して進めていくことに。

  • ▲プレイアブルキャラクターを団長に選択可能。ストーリーモードで作成したオリジナル主人公も団長に選べます。
  • ▲ゲームスタートするとニファがゲームの基本を教えてくれます。個人的にニファが大好きなので、この仕様に感謝!

 まず今回は、リヴァイを団長にしてプレイ。最初にサポートしてくれるのがニファというのが、ファン的に感慨深いですね。原作では兵長と会話している最中にあんなことが起きましたもんね……。この世界では、ニファと幸せに巨人を駆逐する生活を楽しめるはず!

 最初は戦える人間が少ないので、遠征して団員を確保するのがいいかと。遠征マップに出た時、キャラのアイコンが表示されている場所に行くと、その団員を勧誘できます。仲間にしたキャラは、一緒に出撃することはもちろん、拠点内の施設に配置することで、さまざまなサポート効果が発生します。

 団員が出現するマップの副任務をすべて達成すると団員との共闘が発生。この状態で団員を死なせずにクリアすると絆値が上昇します。戦闘後に絆値がMAXになれば、晴れて勧誘成功です! キャラの中には仲間になりにくいメンバーもいるので、根気よく共闘を繰り返していきましょう。

 遠征に出発して、規定ターンが過ぎたら拠点に帰還! 遠征を行うと施設を発展させるために必要な“拠点資材”と、一部の施設を使用するために必要となる“自由の翼ゲージ”を入手できます。拠点には、武器やアイテムを購入できる店も並んでいるので、戦力の強化を行うことも可能です。

主な拠点の施設

 以下が主な施設の内容です。

拠点拡張:兵団の加入可能人数を増加させる“居住区”や、遠征時のターン数を上昇させる“広場”などの各種施設を拡張できる。

人材配置:清掃班、医療班、補給班などに団員を配置させ、さまざまなサポート効果を発生させる。

施策:戦闘時に友好度の上昇率アップ、獲得経験値アップなどのサポート効果を発動できる。発動には、自由の翼ゲージを消費。

軍備増強:戦闘中に設置できる拠点の種類を増やせる。拠点ごとの強化が可能。

支援要請:拠点資材の獲得量増加、団員の勧誘、団員の疲労度回復などが行える。発動には、自由の翼ゲージを消費。

訓練場:キャラクターのステータスを強化できる。

  • ▲支援要請で行える“志願兵募集”で団員を手軽に増やせます。人手が不足する序盤には特に役立つかと!
  • ▲拠点が発展していくと見た目も豪華に変化。

 前作『進撃の巨人2』と同じく団員とともに戦闘を繰り返すと絆値が上昇して、会話イベントが発生します。基本的にゲームオリジナルの内容となっていますが、原作にあったセリフやネタなどが細かいところに散りばめられていて、ファンであれば確実に楽しめる内容になっています。

  • ▲「駆逐してやる……」とつぶやいているところをリヴァイたちに、“思春期”によくある行動と勘違いされるエレン。原作で、牢屋に入れられたエレンが「進撃の巨人…」とつぶやいた場面のパロディです。
  • ▲ニファのイベントもあります。ハンジさんの巨人にかける情熱を心配する、心優しい一面が垣間見えます。モブリットさぁ……その場所変わって!!!!

大ボリュームで前作をプレイした人も楽しめる

 前作をかなりプレイしていたので「そこまで新鮮味はないのでは!?」と思っていたのですが、大きな間違いでした。とにかく、新アクションの射撃装備が楽しすぎ! クイックターンによる位置取り、弾数管理、射撃の使い分け、ブレイクトリガーの発動など、アクション好きにはたまらない要素が盛り込まれています。

 壁外奪還モードも、サブイベントも含めるとかなりのボリュームでビックリ。施設の発展、キャラクターの育成、会話イベントの収集など、やり込み要素が満載で、前作をやり込んだ人も満足できる内容になっているかと!

  • ▲オートで操作をサポートしてくれる“操作アシスト機能”が搭載されています。アクションが苦手な人でも爽快な立体機動アクションを楽しめます。
  • ▲ストーリーモードでは、ステータスが変化しない原作キャラクターですが、“壁外奪還モード”訓練施設の育成では自由に強化可能。お気に入りキャラを育成できるので、原作ファンにこそプレイしてみてほしいです。

(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
(C)2018-2019 コーエーテクモゲームス

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

進撃の巨人2 ‐Final Battle‐

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2019年7月4日
  • 希望小売価格: 7,800円+税

進撃の巨人2 ‐Final Battle‐(ダウンロード版)

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2019年7月4日
  • 価格: 7,800円+税

進撃の巨人2 ‐Final Battle‐ アップグレードパック

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2019年7月4日
  • 価格: 4,800円+税

進撃の巨人2 ‐Final Battle‐

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2019年7月4日
  • 希望小売価格: 7,800円+税

進撃の巨人2 ‐Final Battle‐(ダウンロード版)

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2019年7月4日
  • 価格: 7,800円+税

進撃の巨人2 ‐Final Battle‐ アップグレードパック

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2019年7月4日
  • 価格: 4,800円+税

関連する記事一覧はこちら