『ネプテューヌ』OVAは姉妹の絆を描く。田中理恵さん&堀江由衣さんへのインタビュー全文公開【電撃PS】
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最速で7月8日からPlayStation Videoで先行配信される、『ネプテューヌ』シリーズ完全新作OVA『新次元ゲイム ネプテューヌ 守護女神(ねぷ)のなつやすみ』。
守護女神たちが“なつやすみ山”で過ごす休暇をテーマとした本作では、ネプテューヌとネプギア姉妹の絆も描かれます。電撃PSは、ネプテューヌ&大人ネプテューヌを担当する田中理恵さん、そしてネプギア役の堀江由衣さんに、アフレコ当日にインタビュー。収録の様子のほか、姉妹の関係性などについてもお聞きしてきました!
※本インタビューは5月に行われ、電撃PS Vol.676に掲載されたものを再録・再構成した記事です。
OVAのアフレコの感想と現場の雰囲気は?
ーー『ネプテューヌ』OVAを制作するというお話は、いつ頃お2人伝えられたのでしょうか?。
田中理恵さん(以下、敬称略):3月に開催された“電撃ゲームフェス 2019”で知りました。その台本に書かれていたのを読んで、初めてOVAがあるんだって。イベントでは『幻影夢e忍者 ネプテューヌ』の発表もあって、何倍もうれしかったです。
堀江由衣さん(以下、敬称略):私は『ネプテューヌ』のスケジュールが入っていたので、ゲームかなと思っていたんです。そしたらアニメの台本を渡されて「OVAが出るんだ!」って。てっきりゲームを録るのかなって思っていました。
――今回のOVAのシナリオを読まれたとき、どのような感想をお持ちになりましたか?
田中:“電撃ゲームフェス 2019”でのOVAの発表ステージであった予想大会であれこれ予想したのですが……実際はけっこうはずれていました(笑)。
堀江:でも、ちょっと当たっているところもあった?
田中:ちょっとかすったかな(笑)。でも、夏休み感はすごく出ていると思いました。
堀江:同じ気持ちです。オープニングもよかったよね。
田中:曲もついていて、涙が出てきちゃいそうになった。TVアニメのことを思い出して。
堀江:郷愁を誘うようなオープニングなっていて、すごく雰囲気がいいんです。
――OVAのアフレコにあたって、どのような気持ちでのぞまれましたか?
田中:ゲーム版『ネプテューヌ』に登場していました大人ネプテューヌがアニメで動くことになって、ドキドキしながら挑みました。テスト収録で演じたら「ちょっと大人っぽいですね」と言われまして。大人ネプテューヌとパープルハートが似てしまったんですが、ゲーム版のときを思い出しながら近づけていき、最終的には調整できました。
堀江:アニメの『ネプテューヌ』はひさしぶりだったので、大丈夫かなって心配になりながら演じました。こんなに長い間途切れずに演じさせていただいているキャラクターってあんまりないんですけど、やっぱりゲームとアニメは違うんですよね。
田中:ゲーム自体は継続してリリースされているんですけど、アニメとなると6年ぶりとかですよね。なので、アニメの『ネプテューヌ』って、ゲームのときとはどう違ったっけとか、いろいろ考えちゃって(笑)。
今回は、大人ネプテューヌ、ネプテューヌ、パープルハートが登場するので、ごちゃごちゃにならないように気を付けながら挑みました。大人ネプテューヌのセリフ量もすごく多かったんです。
堀江:私たちは今回のOVAではセリフが多かったので、がんばって収録したと思います(笑)。
田中:ネプテューヌと大人ネプテューヌでは年齢にそこまで差はないし、大人ネプテューヌはパープルハートのほうに近いのかなとか考えちゃって、声を作るのに試行錯誤しました。家ではリラックスして台本をチェックしていたんですが、いざ収録となったら「あれ、私とっ散らかりそう」って(笑)。
堀江:3役が交互に出て来るところがあったんですよ。声の音量とか高低差とか、意外と調整が難しいんだよね。とにかく無事にアフレコが終わってよかった。
田中:本当に戦いのようでした(笑)。
――先ほどゲームとアニメの収録の違いについて触れられていましたが、具体的にどのあたりに違いがあるのでしょうか。
田中:ゲームとアニメでは描かれる舞台や物語が違うのですが、今回はオリジナルのゲームのほうに寄せるように努力しました。
堀江:演じるうえで何かが変わるわけではないんですが、ゲームの収録では演じる側でタイミングが取れたり、想像を入れたりすることができるんですが、アニメは時間や表情が決まっているので、そこも考慮して演技していくことになります。あと、アクションシーンは、アニメだとより臨場感が出せると思います。
――本日(※5月のアフレコ時)はTVアニメ版と同じく声優陣のみなさんが集まられてアフレコをされたとお聞きしましたが、今回のアフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?
堀江:スタジオ内では、みなさん穏やかで楽しくすごしていました。
田中:戦っていた感じなのは私だけでした(笑)。いつもしゃべっている声とは違って、ネプテューヌは頭の先から出るような声の出し方をするので、気合いを入れないと出なかったりするんです。そこに大人ネプテューヌの声が入ったのと、地声に近いパープルハートもあって。
――今回キャラクターを演じたときに意識されたのは、どういったところになりますか。
田中:ネプテューヌは決めるところは決めつつも、ふだんはネプギアに甘えてばかりのお姉ちゃん、みたいな感じですが(笑)、大人ネプテューヌは“ザ・お姉ちゃん”というイメージです。声のトーンを調節するのは大変でしたが、2人の性格がくっきり分かれているので、やりかすかったですね。
堀江:ネプギアのほうはいつもどおりのネプギアだったんですが、アニメでは大人ネプテューヌとは初対面だったので、ぎこちなさがありつつも理想のお姉ちゃんがいる気持ちもあるんですね。ネプテューヌに対して初対面の気持ちを持ちつつ演じるのが新鮮でした。
――アフレコにあたって、向井監督や音響監督さんから演技指導やディレクションはありましたか?
田中:大人ネプテューヌは初めてアニメで動くので、テスト収録のときにパープルハートとの声質の差や「もうちょっとネプテューヌ寄りでやりつつ、お姉さんで」など、細かな演出上の調整がありました。
堀江:先ほど言った内容と被ってしまうのですが、アニメでは大人ネプテューヌとは初対面だったので、「お姉ちゃんだけどお姉ちゃんじゃない」ような、初対面の緊張感やぎこちなさをディレクションしていただきました。
ネプテューヌとネプギアの関係に微妙な変化も?
――今回、田中さんは3役を演じられましたが、そこで感じたそれぞれのキャラクターの魅力がありましたら教えてください。
田中:やっぱりネプテューヌは底抜けに能天気で、そこが魅力であり弱点なんだなって思いました。ネプギアにとって、大人ネプテューヌはすごく頼りがいのあるお姉ちゃんに見えちゃうんだろうなって。
ネプギアのほうがしっかりしていてお姉ちゃんっぽいところがありますが、そんなネプギアが安心して頼れる大人ネプテューヌが出てきて、気持ちを持っていかれないか心配になりました。
堀江:そうとう気持ちを持っていかれました(笑)。でも、明るいネプテューヌと理想のお姉ちゃんの大人ネプテューヌ、女神化後のかっこいいパープルハートと、それぞれ別の魅力を持っている感じですよね。
――では、OVAではネプテューヌとネプギア、2人の関係も少し変わるのでしょうか?
田中:今回、大人ネプテューヌが登場したことで、ネプテューヌのお姉ちゃんの座は大丈夫かなって(笑)。観られる方も、「こっちの頼れるお姉さん、いいじゃん!」って思われるのではないかと(笑)。ネプギアに見捨てられないように、ネプテューヌの存在をアピールしないと。
堀江:大丈夫だよ(笑)。
田中:「大人ネプテューヌがよかった」ってネプギアに言われないように、ネプギアを大事にしようと思います。
堀江:あ、それはいい心がけだと思います(笑)。大人っぽいお姉ちゃんももちろん素敵なんですけど、いつものお姉ちゃんだからこそネプギアにも居場所があるというか。双方を観ることによってどっちのお姉ちゃんの魅力も感じましたし、ネプギアもたぶんそうなんじゃないかなと思います。
――堀江さんはネプテューヌ、大人ネプテューヌの魅力はどんなところにあると考えていらっしゃいますか。
堀江:ふだんのお姉ちゃんは天真爛漫で、もし周りにああいう人がにいたらすごく元気になれるだろうなって思います。
大人ネプテューヌは天真爛漫さも持ち合わせつつ、大人としても振る舞える人ですね。“今のお姉ちゃんが大人っぽくなったら?”という理想像です。パープルハートほどクールではなく、もっと身近なお姉ちゃんという感じで。そこが彼女の魅力だなあと思いました。
――では、田中さんからみたネプギアの魅力はどこでしょうか。
田中:かわいいところですよね。純心で、お姉ちゃん想いなところがすごく好きです。かまってほしそうなときのネプテューヌにも優しく接してくれるんですよね。女神化しても、もともとの純粋さや優しさが出ているのも魅力です。ネプテューヌの場合は、パープルハートに変身後はほかの女神たちを引っぱって行くような、クールなイメージで演じているので。
堀江:たしかに、ネプギアは女神化しても妹感はありますね。
――OVAでは姉妹の絆も見どころになるのでしょうか。
田中:そうですね。2人で声を合わせるセリフもあります。通常は1人ずつ収録するんですが、今回は2人一緒の収録でした。
堀江:うまくいったねえ、本当によかった。テスト収録のときにずれていたので、終わったあとに2人で相談しました。お互いに目を見合おうとか。
田中:ここで息を吸おう、とか(笑)。
――ちなみに、今回の物語は夏休み中の出来事ですが、お2人がもし夏休みをとれるとしたら、どんな風に過ごしたいですか?
田中:1週間くらい休めるなら、海外に行って友だちを訪ねたいですね。国内なら沖縄とか、暖かいところに行きたい!
堀江:海外いいですね、ヨーロッパとか。めったに取れないからこそ、遠いところに行ってみたいですね。暑いところに行くか、涼しいところに行くか……。
田中:私、暑いのは全然平気。寒いのはむしろ苦手。
堀江:じゃあ、私も南の島で(笑)!
――最後に、OVAを楽しみにしているファンのみなさんにひと言お願いいたします。
田中:私たち、アフレコをめちゃくちゃがんばりました! 6年間お待たせいたしました。ぜひ、『超次元ゲイム ネプテューヌ』全話いっき見ブルーレイとともに楽しんでいただければと思います。
堀江:OVAではなんといっても3種類のお姉ちゃんが観られます。盛りだくさんのネプテューヌの魅力のほか、ネプギアのお姉ちゃんへの想いや、夏休みに起こる事件といったストーリーも全部楽しんでいただけたらうれしいです。
超次元ゲイム ネプテューヌ 守護女神(ねぷ)のなつやすみ
関連情報
2019年7月8日(月)~
・PlayStation Video
2019年7月22日(月)~
・dアニメストア
・U-NEXT
・ニコニコチャンネル
・ビデオマーケット
・Rakuten TV
・DMM.com
・music.jp
・GYAOストア
2019年7月28日(日)~
・バンダイチャンネル
2019年8月2日(金)~
・DVDレンタル
2020年 発売予定
(C)2013 アイディアファクトリー・コンパイルハート/ネプテューヌ製作委員会
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