『Halo Infinite』の開発コンセプトは? Q&Aで開発陣が明かす

電撃オンライン
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 7月24日に配信された“Xbox Games Showcase”にて、2020年末に発売予定のXbox Series X/Xbox One/Windows用ソフト『Halo Infinite(ヘイロー インフィニット)』のキャンペーンゲームプレイが初公開されました。

 『Halo』はXboxを代表する人気シリーズとして、これまでにFPSのナンバリングタイトルが5作品発売されているのをはじめ、RTSの『Halo Wars』シリーズといった外伝的作品など、さまざまな展開が行われています。

 最新作『Halo Infinite』では、シリーズの主人公であるUNSC(国連宇宙司令部)の英雄“マスターチーフ”ことジョン117の、新たな戦いが描かれます。

より広大になったHALOリングで、新装備を駆使したマスターチーフの戦いが展開される

 『Halo5:Guardians』の物語ののち、貨物船の中で目覚めたマスターチーフは、貨物船のパイロットとともに、巨大なリング状惑星“HALO(ヘイロー)”にたどり着きます。しかしこの地はすでに、“バニッシュト”と呼ばれるエイリアンの組織に占領されていました。

Halo Infinite | Campaign Gameplay Premiere 8 Minute Demo

 マスターチーフがHALOの地表に降り立って戦闘を開始するところから、今回のデモプレイはスタート。起伏に富んだ美しい大地をワートホグと呼ばれる車両で走り抜けて、グラントやエリートといったおなじみのエイリアンたちと戦うのは、まるでシリーズ第1作を思い起こさせる懐かしい光景です。

 それもそのはずで、『Halo Infinite』は“精神的リブート”、つまり“原点回帰”を開発コンセプトに掲げています。今回のデモプレイが、マスターチーフがHALOに降り立つという1作目と同様の展開になっているのも、そうした原点回帰の1つだと言えるでしょう。

 しかし、最新ハードであるXbox Series Xのローンチタイトルとなる『Halo Infinite』には、過去作と大きく異なるところがあります。それはシリーズで初めてマップ画面が用意されている点です。

 本作のプレイエリアは『Halo4』と『Halo5:Guardians』の2つを合わせたものよりも広大になっているとのこと。そのため本作では、広大なエリアを探索するオープンワールド的なプレイを味わうことができます。今回のデモでも、攻略目標である敵対空砲の位置をマップ画面でマークして、破壊に向かう様子を確認できました。

 さらにマスターチーフの使用する装備にも、新たなものが加わっています。なかでも驚きなのは、ワイヤーを発射する“グラップルショット”です。これを使えば、離れた位置や高い場所に素早く移動することができるほか、敵を引き寄せて殴るといったアクションも可能です。これを上手く使いこなせば、従来の戦い方を一変させることもできそうです。

 もう1つの新装備である“ドロップ・ウォール”は、その場で素早くシールドを展開して、敵の攻撃を防ぐことができるというもの。グレネードの爆発も防ぐことができるため、タイミング良く使用すればかなり有利に戦えそうです。

 デモプレイの最後には、“バニッシュト”を率いるリーダー“ Escharum(エスチャルム)”が登場。彼はチーフに向かって“UNSCは数カ月前に敗北した”と豪語していますが、ゲーム本編ではいったいどのようなストーリーが展開されれいるのでしょうか。今から発売が楽しみです! 

  • ▲“バニッシュト”のアーマーを身につけたエイリアン“ブルート”がチーフの前に立ちはだかります。今回のデモでは、銃撃でダメージを与えるとアーマーが部分的に吹き飛んでいく様子も見ることができました。

  • ▲怖ろしい表情でマスターチーフへの挑戦を宣言するエスチャルムは、『Halo Wars2』で登場した指導者アトリオックスの名のもとに“バニッシュト”を率いているとのこと。2人の関係が気になるところですが……。

今後も続いていくマスターチーフの物語の“プラットフォーム”となる作品に

 今回のゲームプレイ初公開に合わせて、開発スタッフによるQ&Aセッションが行われました。

 『Halo Infinite』スタジオヘッドのChris Lee(クリス・リー)氏、アソシエイトクリエイティブディレクターのPaul Crocker(ポール・クロッカー)氏、ヘッドオブデザインのJerry Hook(ジェリー・フック)氏の3名による回答から、いくつか抜粋してお届けします。

――本作のタイトルがナンバリングの『Halo6』ではなく、“無限”という意味の『Infinite』になっているのはなぜですか? 

クリス・リー氏:本作のストーリーはこれだけで完結していますが、今後もマスターチーフのサーガは続いていきます。『Halo Infinite』は、そうした未来の体験におけるプラットフォームとなるように考えられているのです。

――本作のキャンペーンで操作可能なキャラクターは、マスターチーフだけですか? 

ポール・クロッカー氏:はい、そうです。過去作のフィードバックから、本作では“精神的リブート”として、マスターチーフの冒険に焦点を当てています。

  • ▲キャンペーンでプレイヤーが操作するキャラクターはマスターチーフだけとのことですが、ストーリー進行のうえでは、チーフと貨物船パイロットとの会話なども見られそうです。

――Xbox Series Xだけでなく、Xbox One Xでもテストプレイしていますか? その場合、ゲームのパフォーマンスはどれぐらい違いますか? 

クリス・リー氏:もちろん、すべての異なるバージョンでテストプレイしています。Xboxの素晴らしいところは、スマートデリバリーによって最適なバージョンが自動的に選択される点です。ですからどのプレイヤーでも、自分に最適なパフォーマンスでプレイできますよ。

――過去の『Halo』シリーズに登場した敵は再登場しますか? たとえばフラッドは? 

ポール・クロッカー氏:今回のデモに登場した以外の敵も登場します。今回説明しなかった新しいキャラクターもいますし、きっと見覚えのあるキャラクターもいるでしょうね。

  • ▲今回のデモでは、小さな身体で奇声を上げるグラントや、シールドを身にまとって素早い動きで戦うエリートなど、過去のシリーズでおなじみのエイリアンたちと再会できることが確認できました

――読者のみなさんにメッセージを。

ジェリー・フック氏:Xboxファミリーのプレイヤーはもちろんですが、PCユーザーのみなさんにもぜひプレイしてもらいたいです。

ポール・クロッカー氏:マスターチーフが何を見て、何を感じるのか、彼自身が動かすストーリーを味わってください。

クリス・リー氏:『Halo Infinite』は、新しいコンソールで新たなプレイヤーが『Halo』の世界に飛び込むのに、最適な作品になっています。一方でこれまでのファンにとっては、『Halo』ユニバースにいったい何が起こったかを知ることができるように、慎重に作られています。

 これまでの『Halo』で最も強烈で、没入できるプレイヤー体験を提供していますので、ぜひお楽しみください。

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