『FFCCリマスター』先行プレイ! 温かな雰囲気はそのままにすべてがパワーアップ

長雨
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 2003年にスクウェア・エニックスより発売された名作アクションRPG『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル(以下、FFCC)』(ニンテンドーゲームキューブ)の冒険が、17年の時を経てNintendo Switch/PS4/iOS/Android向けソフト『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルリマスター(以下、FFCCリマスター)』となって8月27日(木)に帰ってきます!

 発売に先立って『FFCCリマスター』をプレイ! キャラクターの新スキンやボイス、高難易度ダンジョンなど、新要素が多数追加された本作の魅力をレポートしていきます。

そもそも『FFCC』ってどんな作品?

 物語の舞台となるのは、遥かむかしに降ってきた巨大隕石の影響で、猛毒の瘴気に覆われてしまった世界。

 人々は瘴気を浄化するクリスタルの恩恵で生活していましたがその力は永遠のものではなく、輝きを絶やさないためには“ミルラの雫”を集める必要がありました。

 プレイヤーは“ミルラの雫”を求めるクリスタルキャラバンの一員となって、世界を旅することに……。

 『FFCC』の大きな特徴は、最大4人までのマルチプレイで遊べるアクションRPGだということです。

 もちろん1人プレイでも遊べるのですが、仲間と息を合わせて戦うことで冒険はよりにぎやかになります。

 また本作のバトルではボタンを長押しすることで“ターゲットリング”が出現し、ボタンを放すことで必殺技や魔法が発動。

 複数人の“ターゲットリング”を合わせることで、合体魔法や強力な必殺技が発動できるのも魅力的です。

  • ▲“ターゲットリング”は左スティックやカーソルで動かし、敵に合わせます。

 私はオリジナル版のとき、周りにゲーム仲間がいなかったために1人でコツコツ冒険していたのですが、ゲームボーイアドバンスを連動させてみんなで集まってワイワイプレイしたという方もいたことでしょう。

 『FFCCリマスター』ではオンラインプレイが可能になり、離れている友人と遊べるようになりました。しかもコンシューマ、スマートフォン問わず、皆で一緒にプレイできるクロスプレイ対応!

 異なるプラットフォーム間でもセーブデータの移行ができるそうなので、物語を進めたいときはコンシューマ、みんなで集まってワイワイ騒げるときはスマホなど、状況に合わせてハードを選べるのも嬉しいところです。

 ちなみに今回のレビューのためにAndroid版で遊んでみたのですが、グラフィックがキレイで操作にもすぐに慣れ、快適に遊ぶことができました。

 iOS/Android版はダウンロード&一部プレイが無料でできるので、スマートフォン版の画面サイズや操作感覚が気になるという方は、まずはそちらを試してみるのがオススメです。

個性豊かな4種族のキャラと世界を救う旅へ

 本作では、キャラメイクしたプレイヤーの分身が物語の主人公になります。

 選べる種族は見た目も個性的な4種族。8枠までキャラメイクでき、操作キャラクターも変更できるので、自分のプレイスタイルや好みに合った種族で始めましょう。

 キャラメイクでは種族、性別を決め、容姿や服装を左右するスキンを選びます。

  • ▲クラヴァット……優しく穏やかで、キャラバンを守るのが得意。バランスがよく、戦いやすい種族です。
  • ▲リルティ……見た目はかわいいですが、かつては大陸を支配していた戦闘民族。魔法は苦手なよう。
  • ▲ユーク……リルティに対して魔力で対抗していた種族で、魔法の詠唱速度や威力は4種族最強。
  • ▲セルキー……風のように生き、ルールに縛られない種族。スピードに優れ、素早い必殺技を得意とする種族です。

 『FFCCリマスター』ではオリジナル版の4種類に加えて、キャラクターデザイン・板鼻利幸氏描き下ろしのスキンが各種族男女1つずつ追加されているのですが、どれも最高にかわいいんですよ。

 今回は見た目がツボだったリルティ♀の“しゃい”でプレイを開始しましたが、製品版はオリジナルの愛着のあるスキンにするか、新スキンでイメージチェンジするか……発売日まで悩み続けることになりそうです。

 容姿が決まったら、ボイスと親の職業を選択。親の職業は全部で8種類あり、それぞれに応じた恩恵を受けることができます。

 一度選んだ職業はほかのキャラでは使えなくなるのでリルティなら“かじ屋”など、メリットが大きそうなものを選ぶといいかもしれません。

 キャラメイクが完了したら、いよいよキャラバンの一員として旅立つことに! 期待と不安に胸を高鳴らせていたら、街道でベテラン冒険者のスティルツキンを紹介してもらいました。

 スティルツキンをはじめ、キャラクターたちにもボイスがついたことでオリジナル版のときとは違った印象を受け、新鮮な気分で物語が楽しめます。

  • ▲スティルツキンのボイスは、子安武人さん! 旅人の先輩としての風格がすごかったです。

 スティルツキンが戦いのコツをていねいに教えてくれるので、久しぶりにキャラバンに戻った方も、本作からデビューする方もあまり操作に手間取らずに冒険をスタートできると思います。

 もし聞き逃したことがあってもティバの港にいるスティルツキンに会いに行けば、いつでも教えてくれるのでご安心を。

敵の動きを知り、己の動きを知れば怖いものなし

 “ミルラの雫”を手に入れるためには、世界各地にあるダンジョンの最奥を目指す必要があります。

 ダンジョンは川沿いの古道“リベール街道”、巨大なキノコたっぷりの“キノコの森”など多種多彩で、ギミックもエリアに合うものが用意されており、冒険していてワクワクする場所ばかりです。

  • ▲キャラバンがどこに進むかは、プレイヤー次第。メニューで“セーブ・ロード”ができるので、こまめに記録しましょう。
  • ▲“カトゥリゲス鉱山”には旧坑道らしく、トロッコを使ったギミックが!

 一番最初にダンジョンに入ったとき、主題歌も担当するYae氏によるナレーションで各エリアの由来が語られます。

 優しい声と可愛らしい世界観、サウンドを担当する谷岡久美氏の美しいBGMが相まって、まるで絵本の世界に入り込んだような気持ちになりました。

 そんなほのぼのとした雰囲気に反してダンジョン内は瘴気におおわれており、クリスタルがついた“クリスタルケージ”の周辺にいないと一定時間ごとにダメージを受け、最悪ゲームオーバーになるという過酷すぎる環境だったりします。

 マルチプレイのときは誰が“クリスタルケージ”を持つか相談しつつ、皆で進んでいくことが重要です。

  • ▲定番チャット機能が用意されているので、オンラインやソーシャルディスタンスを保った状態でもコミュニケーションを取れますよ。

 ソロプレイのときは、モーグリが“クリスタルケージ”を運搬。個人的に『FFCC』のまるまるとしたモーグリはシリーズ屈指のかわいさだと思っているので、見ているだけで癒されます。

  • ▲モーグリは、ペイントすることで能力をカスタマイズすることができます。今回のプレイでは、スイカ風モーグリになってもらいました。

 ダンジョンにはモンスターが点在しており、シームレスでバトルに突入します。

 戦力がそろったマルチプレイのときはあまり気にせずに戦って問題ありませんが、ソロプレイのときは複数の敵が集中して攻撃を仕掛けてくるため、うまく攻撃をよけつつ戦うことが重要です。

 モンスターを倒すと、回復アイテムや魔法を発動するのに必要な“魔石”が手に入ります。自動回収ではないので、必ず拾ってください。マルチプレイのときは、アイテムは全員に1つずつドロップするので拾っても問題はないですが、魔石だけは全員で共有のものになります。誰がどの役になるのか、一度考えてから拾いましょう。

  • ▲“魔石”やアイテムは、コマンドスロットに設置して使用。ソロプレイでは同じ種類の“魔石”を隣り合わせで配置することで合体魔法が使えます。

 また通常のモンスターもボスも、攻撃アクションにクセがあります。相手の動きをよく見てスキができたタイミングで、攻撃したり、回復したりすることが大事だと何度か全滅して学びました。

 宝箱やモンスターからドロップで、貴重な“アーティファクト”が手に入ることがあります。

 ダンジョンクリア時に戦利品選択で好きな“アーティファクト”を獲得し、キャラクターの能力を強化することが可能。キャラの体力やコマンドスロットの追加など、貴重な“アーティファクト”を優先しつつ、好みのパラメータを伸ばしていきましょう。

 各ダンジョンは長すぎず、ギミックのコツやボスのクセさえつかめば、短時間で攻略できるので、時間がない社会人や学生さんでも遊びやすいと思いますよ。

寄り道が楽しくなるやりこみ要素も!

 『FFCCリマスター』では、クリア後の高難易度ダンジョンが複数用意されています。挑戦できるダンジョンは、曜日によって変化するとのこと。

 高難易度ダンジョンでは“紅葉のリバーベル街道”や、“毒キノコの森”、“凍結のヴェオ・ル水門”など、通常ダンジョンの異なる景色を楽しむことが可能です。

  • ▲“紅葉のリバーベル街道”
  • ▲“毒キノコの森”

 観光気分でソロで突入したのですが、あっさりと返り討ちにあいました(笑)。

 製品版が発売されたらやりこんで強化したキャラ&マルチプレイの頼れる仲間たちと、ぜひリベンジしたいと思います。

  • ▲“凍結のヴェオ・ル水門”

 モーグリ好きにはたまらない要素が、“モグスタンプ”です。

  • ▲スタンプカードは、ティパの港のいかにもな場所でもらえました!

 世界中のいろいろなところに住んでいるモーグリの家を訪れると、ごほうびとして“モグスタンプ”を獲得できます。

 同じマークのスタンプが同じ枠にそろったら、“思い出の結晶”がもらえ、NPCになりきれる“ものまね”が可能になるというのです。ちなみに“思い出の結晶”は、高難易度ダンジョンの報酬にもなっています。

 かわいいモーグリの家に遊びに行けて、貴重なアイテムも手に入るなんて一石二鳥。絶対にコンプリートしたいですね。

  • ▲ダンジョンにも家を作っているモーグリたちは、とってもたくましい。

 ほかにもダンジョンで集めたレシピや素材で強力なアイテムをそろえたり、街道で起こるさまざまなイベントを見たり、プレイヤーだけのキャラバンの思い出を作っていくことができる本作。

 シリーズファンの皆さんはもちろん、初心者の皆さんにも自信をもってオススメできる内容になっています。

  • ▲故郷の村では、家族と交流も! また倉庫が利用でき、作成したほかのキャラにアイテムを受け渡すことも可能です。
  • ▲“マール峠”では、武器や防具を作成。種族によって装備できるものが違うので、素材不足にならないよう、計画的に利用しましょう。
  • ▲街道ではさまざまな登場人物たちとの出会いや、イベントが待っています。

 発売日と同日に、3つのダンジョンが無料で遊べる体験版『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター Lite』が配信予定!

 製品版を購入したプレイヤーをホストにしたマルチプレイなら、なんと『Lite』版プレイヤーも最大13ダンジョンまで遊べるようになり、友だちに楽しさを紹介しやすい仕様になっています。

 ぜひ1人でもみんなでも、クリスタルキャラバンのステキな冒険を体験してください。

(C) 2003, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: Toshiyuki Itahana
※画面は開発中のものです。

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ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年8月27日
  • 希望小売価格: 4,800円+税

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年8月27日
  • 希望小売価格: 4,800円+税

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター(ダウンロード版)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 配信日: 2020年8月27日
  • 価格: 4,800円+税

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター(ダウンロード版)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 配信日: 2020年8月27日
  • 価格: 4,800円+税

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: iOS
  • ジャンル: ARPG
  • 配信日: 2020年8月27日
  • 価格: 2,820円(税込)

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: Android
  • ジャンル: ARPG
  • 配信日: 2020年8月27日
  • 価格: 2,820円(税込)

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