【世界最速】『MTGアリーナ』の新セット・アモンケットリマスターより黒のカードリストを公開
- 文
- 電撃オンライン
- 公開日時
デジタルTCG『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ(MTGアリーナ)』にて、日本時間2020年8月14日にリリースされる新セット『アモンケットリマスター』。こちらに収録される黒のカードリストを世界初公開します!
『アモンケットリマスター』は、初の『MTGアリーナ』向けリマスター・セットです。このセットには、『アモンケット』と『破滅の刻』を代表するカードや印象的なメカニズムが収録されます。『アモンケット』と『破滅の刻』のカードが合わせて340種類ほど収録され、リミテッド(ドラフトやシールド)とヒストリック、そして将来的にはパイオニアに注目したものになります。
では、黒のカードリストをご覧いただきたいと思います!
カード名 | 元の収録セット |
---|---|
《イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir》 | Amonkhet(アモンケット) |
《悪意のアムムト/Baleful Ammit》 | Amonkhet(アモンケット) |
《枯死コウモリ/Blighted Bat》 | Amonkhet(アモンケット) |
《ホネツツキ/Bone Picker》 | Amonkhet(アモンケット) |
《栄光の神バントゥ/Bontu the Glorified》 | Amonkhet(アモンケット) |
《バントゥ最後の算段/Bontu's Last Reckoning》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《野望のカルトーシュ/Cartouche of Ambition》 | Amonkhet(アモンケット) |
《残酷な現実/Cruel Reality》 | Amonkhet(アモンケット) |
《悪魔の契約/Demonic Pact》 | Magic Origins(マジック・オリジン) |
《没収/Dispossess》 | Amonkhet(アモンケット) |
《悪運尽きた造反者/Doomed Dissenter》 | Amonkhet(アモンケット) |
《大災厄/Doomfall》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《戦慄の放浪者/Dread Wanderer》 | Amonkhet(アモンケット) |
《砂丘甲虫/Dune Beetle》 | Amonkhet(アモンケット) |
《ただれたミイラ/Festering Mummy》 | Amonkhet(アモンケット) |
《最後の報賞/Final Reward》 | Amonkhet(アモンケット) |
《グレイブディガー/Gravedigger》 | Amonkhet(アモンケット) |
《遺棄地の恐怖/Horror of the Broken Lands》 | Amonkhet(アモンケット) |
《ケンラの永遠衆/Khenra Eternal》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《致死の一刺し/Lethal Sting》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majesty》 | Amonkhet(アモンケット) |
《リリアナの敗北/Liliana's Defeat》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《リリアナの支配/Liliana's Mastery》 | Amonkhet(アモンケット) |
《呪われた者の王/Lord of the Accursed》 | Amonkhet(アモンケット) |
《無法の斬骨鬼/Marauding Boneslasher》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《瘴気ミイラ/Miasmic Mummy》 | Amonkhet(アモンケット) |
《スカラベの巣/Nest of Scarabs》 | Amonkhet(アモンケット) |
《不帰+回帰/Never+Return》 | Amonkhet(アモンケット) |
《冷酷な侍臣/Pitiless Vizier》 | Amonkhet(アモンケット) |
《穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《無情な狙撃手/Ruthless Sniper》 | Amonkhet(アモンケット) |
《スカラベの饗宴/Scarab Feast》 | Amonkhet(アモンケット) |
《葬送の影/Shadow of the Grave》 | Amonkhet(アモンケット) |
《魂刺し/Soulstinger》 | Amonkhet(アモンケット) |
《華麗な苦悶/Splendid Agony》 | Amonkhet(アモンケット) |
《超常的耐久力/Supernatural Stamina》 | Amonkhet(アモンケット) |
《思考囲い/Thoughtseize》 | Lorwyn(ローウィン) |
《霰炎の責め苦/Torment of Hailfire》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》 | Amonkhet(アモンケット) |
《野望の試練/Trial of Ambition》 | Amonkhet(アモンケット) |
《荷降ろし/Unburden》 | Amonkhet(アモンケット) |
《不快の顕現/Vile Manifestation》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《死後の放浪/Wander in Death》 | Amonkhet(アモンケット) |
《苦々しい結末の蜂/Wasp of the Bitter End》 | Hour of Devastation(破滅の刻) |
《不毛地の蠍/Wasteland Scorpion》 | Amonkhet(アモンケット) |
カードリストを見て「!?」となった方もいると思いますが、なんと今回『アモンケットリマスター』では《思考囲い》と《悪魔の契約》が新たに収録され、ヒストリックで使えるようになります! 『アモンケット』にあわせて《悪魔の契約》は新規イラスト、《思考囲い》はマスターピース版イラストとなっています。
《思考囲い》は初登場した『ローウィン』(2007年)では“青黒フェアリー”、再録された『テーロス』(2013年)では“黒単信心”といったデッキに採用されて当時のスタンダードを席巻しました。現在もパイオニアやモダンなどの黒いデッキにはまず採用されているといっても過言ではない実力派です。
効果は相手の手札を見て土地でないカードを1枚選んで捨てさせ、自分は2点のライフを失うというシンプルなもので、最序盤に唱えて相手の動き出しを止めてもいいですし、全体除去やキーとなるクリーチャー、プレインズウォーカーを唱えられる直前のターンに使ってもよしです。
土地以外は何でも捨てさせられるという汎用性がコントロールデッキなどには無類の強さを誇る一方、アグロデッキに対しては2点のライフ損失が痛いときもあるのが、強いけど強すぎない絶妙なデザインになっています。
ただ、この2点ライフルーズも完全なデメリットではないのがおもしろいところで、2連打したり《血の墓所》などのショックランドのアンタップイン、《迅速な終わり》(《残忍な騎士》の出来事)といったアクションにあわせたりすると《漆黒軍の騎士》が育ちます。黒系デッキが流行したらちょっとした小ネタになるかもしれませんね。
ヒストリックにはすでに黒単のアグロやコントロールが存在しますが、《思考囲い》の収録はこれらのデッキの立ち位置を一段階押し上げてくれるでしょう。もちろん黒単に限らず黒を含む多色デッキにとっても追い風になるはずで、間違いなく今後大注目の1枚です。
『マジック』を長く遊んでいる方は恐らく使った/使われた経験があると思いますが、もしまだ《思考囲い》を知らないという方は、ワイルドカードに余裕があればぜひ作成して1回使ってみてください。その強さにきっとシビれますよ!
そして、別セットからの大物ゲスト2枚目は《悪魔の契約》。初出は『マジック・オリジン』(2015年)で、3つのおいしい効果と“ゲームに敗北する”という効果のなかから毎ターン1つずつ選んでいく、まさに悪魔との契約にふさわしいフレーバーあふれるカードです。
『マジック・オリジン』はプレインズウォーカーの過去に焦点をあてており、このカードはリリアナ・ヴェスが4体の悪魔と契約して力を得たことがデザインのベースになっています。この4体の悪魔のうちの1体が今回のアートにも描かれている《穢れた血、ラザケシュ》であり、『アモンケットリマスター』を構成する『破滅の刻』でカード化されているので、彼がいるセットに《悪魔の契約》が加わったのはなんというかエモい!
さて、肝心の《悪魔の契約》のスペックですが、3つの効果をすべて使うと2枚ドロー/2枚手札破壊/4点ダメージ/4点回復となります。『イコリア:巨獣の棲処』にある《見事な根本原理》が白青赤の3色7マナで5枚ドロー/5点ダメージ/5点回復ですから《悪魔の契約》の4マナというコストパフォーマンスは破格といえるでしょう。
問題は“ゲームに敗北する”効果なのですが、現在のヒストリックであればこれの回避はそれほど難しくありません。《空を放浪するもの、ヨーリオン》で一度追放してしまえば、次のターンからまたおいしい効果を3回使えますし、《予言された壊滅》や《ゴルガリの女王、ヴラスカ》で生け贄に捧げてしまってもいいかもしれません。
意外とチョロい悪魔たちなので、おいしく契約してアドバンテージを稼いでいきたいですね。
『アモンケット』『破滅の刻』にも注目カードもりだくさん!
ここからは『アモンケットリマスター』の注目のポイントを、『アモンケット』『破滅の刻』から収録されたカードとともに紹介してきます。
注目ポイントその1:ゾンビ
『アモンケット』ブロックの黒といえばゾンビです。《戦慄の放浪者》、《呪われた者の王》、《リリアナの支配》など各マナ域に強力なカードがあります。
すでにあるヒストリックのカードプールでも《墓所破り》や《死の男爵》、《死が触れぬ者、リリアナ》などゾンビ関連カードは多く、それに加えて上で紹介した《思考囲い》や、マナ加速になる《ファイレクシアの塔》といったサポートも充実しており、なかなか骨太なビートダウンが組めそうです。
ほかにも《真夜中の死神》、《朽ちゆくレギサウルス》といった継戦能力やパンチ力に特化したカードもあるためサイドボードもバリエーション豊かに作れそうで、黒単で構築しても意外と器用なデッキになるのではないでしょうか。
また《戦慄衆の侵略》や《ティマレット、死者を呼び出す》、《アスフォデルの灰色商人》などで攻めていく型もおもしろそうです。いろいろなゾンビがいるのでぜひ『MTGアリーナ』で検索してみてください。
注目ポイントその2:サイクリング
『アモンケット』と『破滅の刻』にはサイクリング関連のカードも多く収録されており、それらは『アモンケットリマスター』でも再登場します。黒ではカードをサイクリングするか捨てることで除去能力が誘発する《イフニルの魔神》などが代表的なカードですね。
当時はサイクリングコストが2マナかそれ以上だったため、1ターンに何回も能力を使うのが難しかったのですが、現在は『イコリア:巨獣の棲処』から1マナでサイクリングできるカードや、起動型能力のコストを減らせる《黎明起こし、ザーダ》が加わっており、能力を誘発させやすくなっています。
同様に、サイクリング関連ではちょっと変わり種ですが《葬送の影》もおもしろそうです。
このターン中に捨てたカードを全部手札に戻せるというこの呪文、当時も“新たな視点コンボ”で使われていました。ヒストリックで使うなら手札を自由に捨てられて、ゾンビ・トークンを生み出せる《ゾンビの横行》が相方候補になるでしょう。
カードを捨てて除去をしたりゾンビを出したりしつつ、失った手札を《葬送の影》で回復、あるいは《アゴナスの雄牛》のような脱出カードのためのリソースにする、なんてデッキが組めるかもしれませんね。その際は《地盤改変》なども採用できそうです。
『MTGアリーナ』には同じくサイクリングをテーマとした『イコリア:巨獣の棲処』が実装されているので、組み合わせることでヒストリックならではのデッキを作ることができるでしょう。また、特定の色の能力ではないので各色にまんべんなく収録されており、採用候補となるカードが多いぶんポテンシャルは高く、もしかしたらとんでもないデッキが誕生するかもしれませんね。
(C)2020 Wizards of the Coast LLC, a subsidiary of Hasbro, Inc. All Rights Reserved.
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります